パテック・フィリップ(Patek Philippe)の時計は、時を計測する工業製品を越え、芸術品として認知されており、優れた機能や性能に加え完成された美しいデザインと技術力によって時計界最高峰である世界三大高級時計の一角とされております。その中でも頭一つ抜き出たブランドと言われ、時計業界や愛好家はパテックフィリップこそ時計メゾンのNO.1である事を疑う由もありません。
伝説の幕開けは1839年へと遡ります。2人のポーランド人アントニ・パテックとフランチシェック・チャペックによって創業されたブランドは、瞬く間に脚光を浴びる事となりますが、そこには比類なきブランドアイデンティティが組み込まれます。パテック・フィリップは、世界最高の腕時計を作るという事に対して進化を止める事は無く、独立・伝統・革新・品質・希少性・付加価値・美・サービス・思い入れを過去から現在、そして未来までも継承していくと約束しています。
時間を超越し普遍的なデザインとその輝かしいブランドネームは、妥協無く刻んできた歴史と共に続いています。
パテック・フィリップの特徴
創業以来、一貫した完全自社製造にこだわり、最高水準の時計の座に君臨しつづけてきたパテック・フィリップ。時代を超えて多くの人々に愛され続けています。著名なスターの中にもファンが多い時計のひとつ。ハリウッド俳優から著名な経営者まで、男女問わず人気を博しています。
ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ ピゲと並び、世界三大時計の一角を担う約180年続く老舗ブランドとして、その歴史の中で数々の名作を生み出してきました。中でもシンプルながらラグジュアリーを纏う「カラトラバ」、潜水艦ノーチラス号をモチーフにしたスポーツウォッチ「ノーチラス」など、200を超えるモデルを擁しています。
多くの特許を取得している高い技術力は他のブランドの追随を許しません。中でも1996年に発表された、パテック・フィリップが独自特許を持つ「年次カレンダー」は1年に1度、2月末の調整のみで、月、日付、曜日の表示を可能にした複雑機構のひとつです。当時の社長で、現名誉会長のフィリップ・スターン氏の熱い要望からこの機構の開発が始まり、4年もの歳月をかけて実用化に至りました。
パテック・フィリップの人気モデル
王道モデル、『ノーチラス』は最も人気が高く、市場価格も最高騰しています。スポーツウォッチながら1センチに満たない薄さ、標準12気圧防水という機能性を持ち、薄さと防水性の両立を確保しています。ノーチラスのシンボリックな「耳」は個性的なデザインとしてのみではなく、高い防水構造を実現するために採用されています。
ノーチラスがパテックフィリップのスポーツウォッチの中でもラグジュアリーに分類される一方で、よりカジュアルなイメージを持つのが『アクアノート』です。ハイテク・コンポジット素材で作られた防水性・紫外線耐性・牽引耐性に優れた「トロピカルバンド」を組み合わせてステンレスのブレスレットとは違った雰囲気を楽しむファンも多いです。
スプリット・セコンド・クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズの3つの複雑機構を搭載した『グランド・コンプリケーション』はまさにパテック・フィリップだからこそ実現できた、史上最高の技術を詰め込んだひとつの作品とも言えるでしょう。1989年に発表されたキャリバー89は、もっとも複雑な携帯時計としての地位を不動のものとしています。