クォーツ式腕時計と機械式腕時計

腕時計は大きく分けて、ゼンマイで動く機械式と電池で動くクォーツ式とがあります。機械式は、その名のとおり、内部がすべて機械で組み上げられている時計で、高価ですが精密でいて繊細な機械美を楽しむ時計です。クォーツ式は重量も軽く、耐久性に優れていて、量産できるため安価で、それでいて精度が高いため多くの方に愛用されています。


動力について
クォーツ式腕時計の動力が電池であることに対し、機械式腕時計(自動巻き式腕時計・手巻き式腕時計)はゼンマイがほどける力が動力となります。

クォーツ式腕時計の場合、購入時はモニター用電池のため半年~1年程度、交換後は電池の種類にもよりますが2年~3年程度でバッテリー切れとなりますが、機械式腕時計の場合、ゼンマイが完全に巻き上げられている状態だと、一般的なモデルは約35~45時間動き続けます。(メーカー、モデルによって異なります。)止まる前にゼンマイを巻き上げておくと止まることなく動き続けます。
自動巻き式腕時計の場合は、腕を動かすことで内臓されたローターが回転しゼンマイが巻き上がるしくみです。腕を動かす量が少なく巻き上げが足りないと止まってしまったり、精度が乱れてしまうことがございますので、1日最低8時間~10時間は腕に装着してご使用することをおすすめします。もしくは、1日1回同じ時刻に同じ回数だけリューズを回していただくことをおすすめします。
POINT

手動でゼンマイを巻くには、リューズを時計回り(12時方向)にゆっくり回してください。止まっている状態からお使いになるときは、自動巻き時計の場合、30~40回程度手動でリューズを回してゼンマイを巻き上げてから腕に装着してください。手巻き時計の場合、巻き止まりまでゆっくりゼンマイを巻き上げてください。

ATTENTION

手巻き式腕時計の場合、巻き止まりを越えて、巻き過ぎてしまいますとゼンマイが切れてしまいますのでご注意ください。

リューズ
ゼンマイを巻き上げたり、時刻・カレンダーなどを合わせるためのつまみをリューズ(竜頭、クラウン)といいます。リューズには、単純に引き出すだけのタイプとねじ込み式タイプがございます。
引き出しタイプは、そのままの位置でリューズを回しゼンマイを巻き上げることができます。ねじ込み式タイプは、ねじ込まれたリューズを解除してから、リューズを回し巻き上げてください。
解除するには反時計回り(6時方向)にゆっくり回してください。
元に戻すには、水平にゆっくり、時計回り(12時方向)に押し込みながら止まるまで回してください。その際に、何らかの違和感がある時には、無理やりねじ込まずに 一旦リューズを緩めてから再度やり直しをしてください。
ATTENTION

斜めになった状態でねじ込むとネジ山がつぶれて、きちんと締まらない為に、防水性能が損なわれる原因になります。
時刻・カレンダー合わせなどの操作終了後は、必ず元に戻してください。巻き芯と呼ばれる部分が折れて、リューズが取れるケースがございます。また、リューズが開いた状態では防水性能が発揮されず、非防水状態となります。

精度(進み具合・遅れ具合)
クォーツ式腕時計が年差・月差に対して、機械式腕時計は、日差数秒から数十秒進んだり遅れたりします。クロノメーターを搭載した機械式腕時計でも日差においてマイナス4秒~プラス6秒以内となります。
装着時の腕時計の向きによっても精度は異なります。重力や部品同士の摩擦等が時計の動作に影響を与えるためです。また、気温によっても精度は異なります。これは金属が温度の変化によって伸び縮みする性質のためです。(暑いと遅れ、寒いと進みます)
※ 精度の極端な乱れに関しては、様々な原因が考えられますので、お早めにご相談ください。

磁気
磁気の影響の受けると、時計は遅れたり進んだり、ときには止まったりし、時間の狂いが発生します。機械式腕時計は、一度磁気の影響を受けるといつまでも精度に影響を及ぼします。脱磁するためには修理にお出しいただかなくてはなりません。磁気を発生する製品から5~10cm以上離しておけば、ほとんど影響を受けなくなります。

身の回りの磁気製品
携帯電話・スマートフォン・携帯ラジオ・携帯オーディオ機器・ノートPCのスピーカー部分 / ACアダプター / タブレット端末 / バッグ・家具・建具等のマグネット部分 / ドライヤー / 電気かみそり / 磁気ネックレス / IH調理器 ... など

防水
防水時計は、裏蓋・リューズ・ガラスなどに使用されているパッキンによって外部からの水分やゴミなどの侵入を防ぎ、時計の機能を保護しています。このパッキンが劣化すると防水機能は損なわれてしまいますので、定期的な交換が必要です。

防水性能を有した時計でも以下の点をご注意ください。

  1. 水中や水分のついたまま、リューズやクロノグラフのボタンの操作をしないでください。内部に水が浸入してしまいます。
  2. 海水が付いたまま放置しないでください。必ず真水で海水を洗い流し、よく乾燥させてください。錆びの原因となります。
  3. 温泉ではご使用しないでください。温泉成分により金属部分の損傷やパッキンの劣化を速めてしまいます。
  4. 入浴・サウナでのご使用、高温のお湯、石鹸・シャンプーのご使用はお控えください。パッキンの劣化を速めてしまいます。
◎ 外気と時計内部の温度差によって、もともと時計内部にあった湿気が結露することがございます。一時的なくもりは、時計機能に問題を起こすことはございません。
※ 万一、時計内部に浸水したと思われる場合は、直ちに修理にお出しください。

非防水 防水処理が全く施されておりません。水気のあるところには近づけないでください。
日常生活防水
[ 3気圧防水 ]
耐水深度 : 3atm 3bar 100ft(30m)
日常生活で予想される水がかかる程度の防水。洗顔や雨に多少ぬれる程度なら問題ございません。
日常生活強化防水
[ 5~20気圧防水 ]
耐水深度 : 5atm 5bar 165ft(50m)~20atm 20bar 660ft(200m)
水仕事に耐えられる程度の防水~水泳・素もぐりに耐えられる防水。
潜水用・飽和潜水用防水
[ 20気圧以上の防水 ]
耐水深度 : 20atm 20bar 660ft(200m)以上。各モデルによる
「ダイバーズウォッチ」と呼ばれるような時計で、本格的にダイビングをすることができます。
※防水性能を維持するため、定期的な防水テストが必要です。

衝撃
多くの歯車の噛み合わせで複雑な構成をしている機械式時計は、精密でデリケート、衝撃にもろい部分がございます。
「落とす」「ぶつける」などが、直接的に衝撃を与えてしまう例ですが、間接的に衝撃が伝わってしまうケースもあり、完全に止まってしまったり、極端に時間が進む・遅れる、針が外れてしまう事などがあります。
例えば...ゴルフや野球、テニスなどのスウィングの際にボールが当たる衝撃が腕を通して時計に伝わってしまいます。
※ 知らず知らずのうちに衝撃が伝わってしまうことがありますので、おかしいと思った場合はご相談ください。