ロレックスやオメガなどのヴィンテージウォッチの魅力と選び方
ロレックスやオメガといった高級腕時計ブランドは世界中で愛されており、一本は所有しておきたいと考える方も多いでしょう。
最近では、新品の腕時計以外に、古いモデルや生産終了したモデルなどの「ヴィンテージウォッチ」にも注目が集まっています。
そこで今回は、ロレックスやオメガなど高級ブランド時計のヴィンテージウォッチの魅力や選び方のポイント、おすすめモデルを厳選してご紹介します。
そもそもヴィンテージウォッチとは
ヴィンテージとは、明確な定義はないものの、およそ30年以上前に作られた年代物の家具や美術品などを指すことが一般的です。
アンティークもヴィンテージと同じく古い美術品や工芸品のことですが、アンティークの場合は、一般的に製造から100年以上経過しているアイテムを指します。
そのため、ある程度年数が経過しているものの、100年未満に作られたものであればヴィンテージ、100年以上経過していればアンティークと呼ばれると認識しておくとよいでしょう。
腕時計の分野では、1970年代以前に作られた腕時計をヴィンテージと呼ぶことが多く、取扱店によっては、独自の基準でヴィンテージの時計かどうかを判断しているケースもあります。
ヴィンテージウォッチならではの4つの魅力
生産から30年以上もの月日が経過しているヴィンテージウォッチは、最新モデルにはない温かみや、古きよき雰囲気が感じられる点が魅力です。
ここでは、ヴィンテージウォッチならではの4つの魅力をご紹介します。
他と被りにくいものが多い
ヴィンテージウォッチは現行モデルと比較して流通量が少ないため、人と被りにくい時計が多いことが大きな魅力です。
とくに、生産から年月が経っている腕時計ほど、現存している数も少ない傾向があります。
高級な腕時計を購入するのであれば「最新モデルがいい」と考える方は多く、ビジネスシーンやプライベートなどで人と被ってしまう可能性はヴィンテージウォッチと比べて高くなるでしょう。
一方で、生産終了から月日が経過している腕時計であれば、周りの人と被る心配が減るほか、当時のトレンドを取り入れた珍しいデザインで個性を表現できます。
現行モデルにはないデザインやカラーリングが多い
ヴィンテージウォッチは、現行モデルにないデザイン、カラーリングのものが多いため、人とは違ったデザインの腕時計を選びたい方におすすめです。
最新モデルの中に「好みのデザインがない」「好きなカラーリングが見つからない」という方は、ヴィンテージウォッチも選択肢として考えてみましょう。
また、最近では大きめのサイズの腕時計が増えていますが、ヴィンテージウォッチであれば日本人の腕に馴染みやすいサイズ感のものを見つけられます。
腕時計ごとのエイジングを感じられる
ヴィンテージウォッチは、同じモデルでも腕時計ごとにエイジングが異なるため、年月を経て使い込まれた風合いを楽しめます。
長い年月が経って使い込まれた腕時計だからこそ感じられる深みは、世界に一つしかない価値があります。
また、腕時計ごとのヴィンテージ具合によって、その時計の歴史を想像する楽しみもあるでしょう。
ヴィンテージウォッチには新品にはない風合いや魅力があるため、味のある一本を探している方や、レトロなデザインをお探しの方におすすめです。
価格帯の幅が広い
幅広い価格帯から予算に合った腕時計を選べることも、ヴィンテージウォッチの魅力です。
高級ブランド腕時計のヴィンテージ品は「高額なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、ヴィンテージ品は中古品の扱いとなるため、基本的には現行モデルよりも安い価格帯で販売されています。
高級ブランドの腕時計を限られた予算で購入したい方は、ヴィンテージ品も視野に入れると、選択肢の幅がぐんと広がるでしょう。
ヴィンテージウォッチを探すときのポイント
豊富にあるヴィンテージウォッチの中から自分に合う一本を見つけたいけれど、「どれを選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ヴィンテージウォッチを探すときに押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
耐久性を兼ね備えているか
ヴィンテージウォッチの購入で失敗しないためには、まず日常使いできる耐久性を備えているかを確認しましょう。
ヴィンテージウォッチの中でも、1960年代以前のものはプラスチック風防が使われているなど、現行モデルよりも耐久性で劣る可能性があります。
もちろん現行モデルと比較して遜色ないものもありますが、時計に詳しい方でなければ判断が難しいでしょう。
そこで、ヴィンテージウォッチを初めて購入する方におすすめしたいのが、日常使いできる耐久性をもち、経年劣化による風合いも楽しめる1960~1970年代の腕時計です。
1960~1970年代の時計は精度が高いものが多く、メンテナンスできる可能性も高いほか、種類が多くて初心者が手を出しやすい価格帯も魅力です。
現行のモデルとのデザインや素材の違いはあるか
夜光塗料の「トリチウム」や、弾力性があって割れにくい「プラスチック風防」など、ヴィンテージウォッチにしか使われていない素材があります。
しかし、レアなムーブメントを搭載したモデルの場合は、オーバーホールやパーツ交換に対応できなかったり、対応できても時間がかかったりするケースもあるため注意が必要です。
現行モデルでは廃止されたデザインや素材も多いため、現行モデルとデザインや素材の違いを比較して、修理しやすい腕時計なのかを確認しながら、自分好みの腕時計を探してみましょう。
信頼のおける販売業者か
ヴィンテージウォッチは基本的に中古の商品であるため、購入前の状態確認が重要です。
しかし、フリマサイトやオークションなど、取引方法によっては直接確認することが難しかったり、正確に状態が表示されていなかったりするケースもあります。
のちのちトラブルに発展しないためにも、実績が豊富で信頼できる販売業者を探しましょう。
初期不良への保証やアフターサービスが充実した販売業者からの購入がおすすめです。
おすすめのヴィンテージウォッチ6選
種類やカラーが豊富にあるヴィンテージウォッチの中から、おすすめの腕時計6本をご紹介します。
一本一本違った風合いや色合いを楽しめる、希少性の高いアイテムばかりのため、ぜひ自分好みのヴィンテージウォッチを見つけてください。
ロレックス デイトナ6263
デイトナ6263は、1970年から1988年まで製造された、ロレックスのクロノグラフウォッチの最高峰といわれるモデルです。このモデルの特徴は、手巻きムーブメントにプラスチックベゼル、スクリューロック式のプッシャーを組み合わせた、オイスターケースの防水性能とデザイン性の高さです。
ムーブメントは、バルジュー社製のCal.72をベースに、ロレックスが独自に改良したCal.727を搭載しています。このムーブメントは、毎時21,600振動の高精度なクロノグラフ機能をもち、パワーリザーブは約50時間です。
プラスチックベゼルは、現行モデルにはないレトロな雰囲気を醸し出し、タキメーターの文字や書体にも個性があります。スクリューロック式のプッシャーは、防水性能を50mに高めるとともに、クロノグラフの操作感も向上させているのも特徴です。
デイトナ6263は、歴史的な価値と希少性の高さから、ヴィンテージウォッチの中でも非常に人気が高く、市場での価格も高騰しています。そのため、入手するのは容易ではありませんが、一生ものの逸品として、ぜひお手元にお迎えください。
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オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク ジャンボ5402BA
ロイヤルオークは1972年に誕生した、スポーティテイストをもつ「オーデマ・ピゲ」の代表作です。こちらの商品は、超薄型自動巻きムーブメントCal.2121を搭載した初代の金無垢モデルですが、現在では非常に入手困難なレアな逸品です。
通称「ジャンボ」とも呼ばれているこの時計は、39mmの大きさで、当時のスポーツウォッチとしては斬新なデザインでした。ケースやブレスレットは18Kイエローゴールドで作られており、手作業のサテンブラッシュとポリッシュ面取りで仕上げられています。
文字盤はグレーのタペストリー装飾で、針やインデックスにも18Kイエローゴールドが使われているのも特徴です。ロイヤルオークの歴史と伝統を感じさせる、まさにコレクター必見の一本といえるでしょう。
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パテック・フィリップ ノーチラス3710/1A-001
このモデルは、ステンレスウォッチの最高峰ともいえる「ノーチラス」シリーズの中でも、希少性と機能性を兼ね備えた逸品です。パテック・フィリップの伝統的な技術と革新的なデザインが見事に融合したこの時計は、薄型でありながら120mの防水性能を誇ります。
また、文字盤にはパワーリザーブインジケーターが搭載されており、自動巻きムーブメントの動力状態を一目で確認できます。八角形のベゼルは、サテン、ポリッシュ、サンドブラストの3種類の仕上げが施されており、光の反射によってさまざまな表情を見せてくれるでしょう。
文字盤は、現行モデルとは異なるローマ数字のインデックスと、ブラックとグレーのグラデーションが特徴的です。パテック・フィリップは、世界でもっとも生産数の少ない高級時計ブランドであり、このモデルはその中でも非常にレアなものです。
カジュアルにもフォーマルにも合わせやすいデザインで、どのようなシーンでも注目を集めること間違いなしの一本といえるでしょう。
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オーデマ・ピゲ アニュアルカレンダー25548BA.OO.0002XX.01
こちらのヴィンテージウォッチは、世界的に有名な高級時計ブランド「オーデマ・ピゲ」のアニュアルカレンダーモデルです。アニュアルカレンダーとは、1年間の日付を自動で調整して表示する機能のことで、通常の日付表示よりも高度な技術が必要となります。
このモデルは、K18イエローゴールドのケースとレザーベルトが組み合わされた、クラシカルで上品なデザインです。文字盤には、日付、曜日、月、ムーンフェイズが表示され、機能性と美しさを兼ね備えています。
また、カジュアルな服装にも合わせやすく、普段使いにもおすすめです。オーデマ・ピゲのアニュアルカレンダーは、高級時計の中でもとくに人気のあるモデルです。その中でも、このヴィンテージウォッチは、希少性と美しさを兼ね備えた逸品といえるでしょう。
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ピアジェ エンペラドール クロノグラフ W122446
ピアジェは、スイスの高級時計ブランドとして、世界中のコレクターや愛好家から絶大な支持を受けています。その中でも、エンペラドール クロノグラフ W122446は、ピアジェの代表作の一つです。
このモデルは、クッション型のダイヤルとラウンド型のケースが特徴的なデザインで、エレガントで洗練された雰囲気を醸し出しています。ダイヤルには、ピアジェのイニシャルである「P」の文字が12時位置に配され、ブランドのアイデンティティを表現しています。
また、ケースにはピンクゴールドを使用しており、高級感と温かみを感じられるでしょう。さらに、シルバーのダイヤルとのコントラストが美しく、クラシカルな印象を与えてくれます。
このモデルは、クロノグラフ機能も備えており、3時位置に30分計、9時位置に12時間計それぞれがクロノグラフの計測針として動きます。クロノグラフの計測は、2時位置と4時位置にあるボタンで操作することが可能です。
ピアジェは、1957年に世界最薄の厚さ2mmのムーブメントを発表し、時計の歴史に名を刻みました。その後も、薄型ウォッチの分野で、数々の記録や革新を生み出してきたブランドです。エンペラドール クロノグラフ W122446は、ピアジェの薄型ウォッチの伝統を受け継ぎながら、クロノグラフという機能を搭載した、まさにピアジェの傑作といえるモデルです。
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ブレゲ マリーン 3400BA/12/196
この時計は、フランスの名門ブランド「ブレゲ」がフランス海軍のために作った「マリーンコレクション」の中でも、とくに貴重なモデルです。
ブレゲは1775年にパリで創業し、時計の歴史に多くの革新をもたらしたブランドです。その中でも、マリーンはスポーツウォッチとしての機能性と、ブレゲの伝統的な美学を見事に融合させた傑作といえます。
この時計の最大の特徴は、手彫りのギョーシェダイアルです。ギョーシェとは、細かな凹凸を施した模様のことで、ブレゲの職人が一本一本丁寧に彫り込んでいます。このギョーシェダイアルは、光の角度によってさまざまな表情を見せてくれるため、時計の魅力を感じられるでしょう。
また、ケースサイドにはコインエッジと呼ばれる溝が刻まれています。これは、ブレゲの時計に古くから用いられているデザインで、高級感と重厚感を演出しています。
ブレゲ マリーン 3400BA/12/196は、現行モデルとは異なり、シンプルでクラシカルなデザインです。文字盤には、ブレゲ独自のブルースティールの針と、日付表示の窓があります。また、ケースは18金のイエローゴールドで作られており、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
人とは違う時計をお探しの方や、レトロなデザインに惹かれる方には、ぴったりの一本といえるでしょう。
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一本一本が違った風合いをもち、経年劣化を楽しめるヴィンテージウォッチ。
ヴィンテージウォッチはデザインやカラーが豊富で、手の届きやすい価格帯のものから希少価値のある高額腕時計まで、多くの種類が市場に出回っています。
限られた予算で高級腕時計をお探しの方や、人と被らないデザインの腕時計がほしい方は、新品にはない独特な雰囲気をもつヴィンテージウォッチを選んでみてはいかがでしょうか。
種類豊富なヴィンテージウォッチの中からお気に入りの一本を見つけて、その時計だけがもつオーラや価値、歴史の魅力を肌で感じてみてください。