ロレックスのメンテナンスの必要性とは？お手入れ方法のポイント解説
ロレックスの腕時計といえば、優れた耐久性と精度の高さが魅力ですが、長く使い続けるためには自宅でのお手入れが欠かせません。適切なメンテナンスによって、腕時計の劣化を防げます。また、万が一手放すことになっても、きれいな状態であれば高値で取引してもらえる可能性が高まるでしょう。
そこで今回は、ロレックスの腕時計のお手入れ方法や、オーバーホールの依頼先、ロレックスのおすすめ腕時計モデルを紹介します。
ロレックスの腕時計は自宅でのメンテナンスが必要｜その理由とは
腕時計は直に肌に触れるため、一日身につけただけでも汗や汚れが付着します。これらの汚れをそのままにしておくと、金属部の腐食が進む可能性があります。
そのため、時計を外したあとに本体とブレスレットを柔らかな布で拭き、汚れを取ってあげることが大切です。また、時計を磁気から遠ざけ、急激な温度変化も避けましょう。
こうした日常的なメンテナンスは、ロレックスの腕時計を良好な状態に保つだけでなく、オーバーホールの間隔を延ばし、結果的に長期的な修理コストを抑えることにもつながります。また、メンテナンスによりロレックスの腕時計をきれいな状態に保てれば、手放すことになった際でも、高値で買い取ってもらえる可能性も高まります。
ロレックスの腕時計を自宅でお手入れするために必要な道具
ロレックスの腕時計を自宅できちんとお手入れするためには、いくつかの基本的な道具が必要です。ここからは、お手入れに必要な道具を紹介します。
身近にある意外な道具でもお手入れができるため、参考にしてください。
セーム皮またはマイクロファイバークロス
日常の軽い汚れや指紋を簡単に取り除きたいときにおすすめなのが、セーム皮やマイクロファイバークロスです。
セーム皮は鹿皮をなめして作られたもので、タンパク質が絡み合って繊維を構成しているため、腕時計に付着した水分や油分、手垢などの汚れを拭き取れます。また、繊維が細かく、表面が滑らかなため、腕時計を傷付けることなく美しい輝きを取り戻すことも可能です。
さらに、極細の繊維でできたマイクロファイバークロスを使えば、軽い力でソフトに表面を拭くだけで汚れを簡単に取り除けます。水や洗剤を使わなくても汚れを落とせるため、腕時計にダメージを与える心配が少ない点も魅力です。
歯ブラシ
時計のベゼルと風防の間は見落としがちな部分ですが、汗やほこりなどの細かい汚れが溜まりやすい箇所です。ここに入り込んだ汚れは、時計全体の見た目を損ねるだけではなく、長期的には時計の動作にも影響を与えかねません。
掃除の際は、柔らかい歯ブラシを使用して優しくブラッシングします。専用のブラシもありますが、歯ブラシでも代用可能です。細かい部分にも届きやすく、汚れを効果的に取り除けるでしょう。ただし、時計を傷付けないよう、力加減には十分に注意してください。
つまようじ
つまようじは、リューズやボタン周り、パーツの隙間、装飾部分など細かい凹みや穴の汚れを掃除するのに最適です。
溝の部分には皮脂や汗、ほこりが溜まりやすく、放置しておくと黒ずみの原因となります。この部分の掃除を意識することで、時計の見た目を美しく保つことができるでしょう。
つまようじの細い先端は、繊細な部分にも届きやすく、汚れをかき出すのにぴったりです。腕時計を傷付けないように注意しながら、優しく汚れをかき出しましょう。
ロレックスの腕時計の具体的なお手入れ方法
パーツごとに、自宅でお手入れする際のポイントを紹介します。日々のメンテナンスで、ロレックスの腕時計を長く愛用できる状態を保ちましょう。
ブレスレットのお手入れ
ブレスレットは、汗やほこり、皮脂などで汚れやすいパーツです。セーム皮やマイクロファイバークロスで、ブレスレット表面のほこりや汚れを軽く拭き取りましょう。
クロスの種類によっては研磨剤が含まれており、ブレスレットを傷付けてしまう可能性があるため注意が必要です。必ず柔らかい素材の布を選んでください。
それでも汚れを取りきれない場合は、本体からブレスレットを取り外し、水に少量の中性洗剤を溶かして優しく洗います。洗浄後はよく水分を拭き取り、しっかりと乾かしてください。溝部分の汚れは、歯ブラシやつまようじを使って取り除いていきます。
風防ガラスのお手入れ
腕時計の風防ガラスは、時計の美しさと機能性を守る重要な部分です。お手入れは簡単ですが、注意すべき点もあります。
まず、ブレスレットと同じくセーム皮やマイクロファイバークロスのような柔らかい布を使い、表面のほこりや汚れを優しく拭き取ります。傷つきやすいため、硬い布や研磨剤の使用は避けましょう。
しつこい汚れがある場合は、市販のメガネクリーナーがおすすめです。メガネのレンズを傷付けずに汚れを取れるように作られたクリーナーは、腕時計の風防ガラスにも使えます。使用方法は簡単で、柔らかい布にクリーナーを少量スプレーし、優しくガラス面を拭き取るだけです。
裏蓋のお手入れ
腕時計の裏蓋は、時計のさまざまな機能を保護する役割があります。日々の使用で傷や汚れが付くことがあるため、定期的にお手入れをしましょう。
まず、柔らかい布を用いて、表面のほこりや汚れを優しく拭き取ります。強くこすると傷が付くおそれがあるため注意が必要です。
頑固な汚れには、少量の水を含ませた布で慎重に拭き、その後乾燥させてください。化学薬品やアルコール含有の洗浄剤は、腕時計に損傷を与える可能性があるため使用を避けます。
パーツの凹み部分やブレスレットとのつなぎ目など、溝がある箇所は汚れが溜まりやすいため、必要に応じて歯ブラシやつまようじを使用して細かい汚れも取り除きましょう。
リューズと回転ベゼルのお手入れ
腕時計のリューズと回転ベゼルは、正確な時間を示し続けるために重要なパーツです。お手入れする際には、まずセーム皮やマイクロファイバークロスなど柔らかい布で表面のほこりや汚れを優しく拭き取ります。リューズを清掃するときは、細かいブラシを使用して汚れを除去してください。
回転ベゼルがある場合は、指でゆっくりと回転させ、隙間に溜まった汚れを除去します。水に強い腕時計の場合は、ぬるま湯で濡らした布を使ってもいいでしょう。ただし、防水性能に不安がある場合は、水を使わずに行ってください。
ロレックスの腕時計のお手入れ頻度
ロレックスの腕時計は、その精密な機構と特殊な技術により、基本的に毎日お手入れをする必要はありません。しかし、毎日使っていれば皮脂や手垢などが付着し、徐々に汚れが蓄積していきます。
大切な腕時計を長く使い続けるためにも、定期的に柔らかい布で優しく汚れを拭き取り、きれいな状態に保つことを心がけましょう。
とくに、雨風にあたった日や汗をかいた日などは、放置せず帰宅後すぐに拭き取るようにしてください。
また、深刻な汚れや機能の問題が見られる場合は、専門のサービスセンターに相談することをおすすめします。
ロレックスの腕時計を長持ちさせるには定期的なオーバーホールも大切
どれほど優れた時計であっても、時間の経過と共に内部の潤滑油が乾燥したり、微細なほこりが蓄積したりして、動作が悪くなる可能性があります。そのため、長く愛用するためには、定期的にオーバーホールを行うことが重要です。
オーバーホールを依頼すれば、見た目にはわからない傷みや不具合を早期に発見できます。そして、早期に修理することで、大きな故障を未然に防ぐことができ、高額な修理費用も抑えられるでしょう。
一般的には、3〜5年に一度のオーバーホールが推奨されていますが、使用環境によってはもっと頻繁に必要な場合もあります。
オーバーホールでは、時計を分解し、クリーニング、オイルの交換、消耗部品の交換、精度調整が行われるのが一般的です。この過程を経ることで、時計は新品のような状態に戻り、長期的に使用できるようになります。
ロレックスの腕時計のオーバーホールを依頼する方法
ロレックスのオーバーホールの依頼先としては、日本ロレックスと修理専門店の2つが挙げられます。どちらに依頼するかは、自身のニーズに合わせて選択しましょう。ここからは、依頼先によるメリットとデメリットを紹介します。
日本ロレックスに依頼する
オーバーホールは「信頼できるところに依頼したい」と考えている方におすすめなのが、正規販売代理店の日本ロレックスです。高い技術を持つ専門技術者が、厳密な基準に沿って時計のチェックや修理を行います。正規代理店だからこその品質管理と日本ロレックスに認定されたサービスを受けられるため、安心して愛用の時計を任せることが可能です。
また、さまざまなパーツを大量にストックしており、過去のモデルで使用されていたパーツも保管しています。そのため、製造中止になったモデルでも迅速に対応してもらえるでしょう。
さらに、日本ロレックスでオーバーホールを受けると、2年間の国際サービス保証が付くことも嬉しいメリットです。この保証には、技術料と必要に応じた部品交換が含まれており、万が一時計に不具合が生じた場合でも安心です。
ただし、腕時計修理専門店よりも費用が高くなるほか、修理期間が長引きやすいデメリットがあるため注意しましょう。
修理専門店に依頼する
日本ロレックスではなく、時計の修理専門店にオーバーホールを依頼することも可能です。
修理専門店であれば、日本ロレックスに比べて半額から7割程度の金額でオーバーホールに対応してもらえます。さらに、納期が早いことも大きな魅力で、最短2週間前後で納品してもらえる店舗もあります。
ただし、費用と時間の両面で利便性が高い半面、対応できる修理内容の範囲は各店舗の技術力によるため、店舗選びは慎重に行う必要がある点には注意が必要です。
ロレックスのおすすめ腕時計3選
ロレックスは1905年の創業以来、数多くの人気モデルを世に送り出してきました。そのため、どのモデルを選べばよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここからは、とくにおすすめのアイテムを3つ紹介します。
スカイドゥエラー 326935
スカイドゥエラーは、ロレックスが2012年に発表した最新のコンプリケーションモデルです。世界を旅する旅行者のために開発されたこの時計は、デュアルタイムゾーンとアニュアルカレンダーを備えており、機能性と美しさを兼ね備えています。
本商品は、エバーローズゴールドと呼ばれるロレックス独自のピンクゴールドを採用したモデルで、高級感を演出しています。また、文字盤には12個の窓があり、それぞれが月を示しているのが特徴です。たとえば、1月なら1時の位置の窓が赤くなります。日付は3時の位置にあるサイクロプスレンズ付きの窓で見ることができます。
さらに、この時計の特徴的な機能は、デュアルタイムゾーンです。オフセンターの円盤が24時間表示で第二の時間帯を示し、赤い逆三角形のマーカーが現在の時間を指します。この円盤は、ベゼルを回転させることで簡単に設定することが可能です。ベゼルは、ロレックス独自のリングコマンドベゼルと呼ばれるシステムで、時計の機能を操作するためのインターフェイスとなっています。
この時計は、オイスターケースとオイスターブレスレットで構成されており、防水性と耐久性にも優れています。ムーブメントは、ロレックス自社製のキャリバー9001で、自動巻きでありながら、約72時間のパワーリザーブを持っているのも魅力です。また、パラクロム製のヘアスプリングやパラフレックス製のショックアブソーバーなど、ロレックスの最新の技術が詰め込まれています。
スカイドゥエラーは、ロレックスの最高峰の時計として、世界中のコレクターや愛好家から注目されています。その中でも本商品は、希少性の高いモデルといえるでしょう。
■最新の商品情報をチェック
スカイドゥエラーの商品一覧はこちら
ヨットマスター 40 126622
ロレックスのプロフェッショナルウォッチの中でも人気のある「ヨットマスター 40 126622」。
このモデルの最大の魅力は、両方向回転ベゼルです。このベゼルは、セーリングのスタート時間や経過時間を簡単に計測できるように設計されており、海上での操作性を高めています。また、ベゼルはプラチナ製で、サンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストが美しいです。
ムーブメントは、ロレックスの最新技術を集約した自動巻きCal.3235を搭載しています。このムーブメントは、高い耐磁性と耐衝撃性を持ち、最大70時間のパワーリザーブを実現しています。さらに、100mの防水性能を備えているので、水にも強いです。
エレガントなデザインと確かな機能性を兼ね備えたヨットマスター40は、アウトドアシーンからビジネスシーンまで、あらゆる場面で活躍するでしょう。
■最新の商品情報をチェック
ヨットマスターの商品一覧はこちら
GMTマスターII 126710BLNR
このモデルは、2019年に発表されたロレックスの最新作です。青と黒の2色で仕上げられたセラミック製のベゼルは、高級感と存在感を放ちます。また、前モデルとは異なり、ジュビリーブレスレットを採用しており、つけ心地と耐久性が向上しています。
このモデルの最大の特徴は、GMT機能を備えていることです。GMT機能とは、2つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できる機能のことです。このモデルでは、24時間で1周する青い針がGMT針として機能し、ベゼルの目盛りと合わせて第2タイムゾーンの時刻を示します。ベゼルの色分けにより、昼夜の区別も可能です。また、時針は独立して操作できるので、現地時刻の設定も簡単に行えます。
このモデルには、ロレックスが開発した新世代ムーブメントのCal.3285が搭載されています。このムーブメントは、従来のムーブメントよりも精度とパワーリザーブが向上しており、日差は-2秒から+2秒の範囲です。また、パワーリザーブは約70時間と長く、フル充電で約3日間動き続けます。
このモデルは、海外旅行やビジネスで多くのタイムゾーンを移動する方におすすめです。時刻の切り替えがスムーズにできるだけでなく、高級感と機能性を兼ね備えたデザインで、あらゆるシーンで活躍するでしょう。
■最新の商品情報をチェック
GMTマスターの商品一覧はこちら
ロレックスの腕時計は自宅でしっかりお手入れをしよう
ロレックスの腕時計は世界中で高く評価されていますが、その美しさと機能性を長持ちさせるためには適切なお手入れが必要です。自宅での簡単なメンテナンスに加え、定期的にオーバーホールを依頼することで、ロレックスの腕時計を長く愛用できるでしょう。ロレックスの輝きを長持ちさせるため、まずは手軽にできる拭き取りから実践してみてください。
