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ロレックスのベルトの交換方法を解説|注意点やおすすめのベルトも紹介

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ロレックスの腕時計を使っているうちに「他のデザインのベルトに交換してみたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。ロレックスのベルトは、自分で外して交換することが可能です。

そこで今回は、ロレックスのベルトの交換方法や交換時の注意点について解説します。服装や季節にあわせてベルトを交換して、ロレックスをより快適に着用しましょう。

ロレックスのベルトは自分で交換できる


ロレックスは高級時計のため、ベルト交換は専門店に依頼したほうがよいと考える方もいるでしょう。実は、ロレックスのベルト交換に専門的な技術は必要なく、適切な道具を使えば誰でも可能です。

ただし、やり方を間違えると、時計自体を傷つけてしまいます。そのため、自分でベルトを交換する際は、事前に必要な道具やベルトの外し方、注意点などを必ず確認しておきましょう。

なぜロレックスのベルトを交換するのか

ロレックスのベルトは、モデルの特性にあわせて高い耐久性を発揮できるように作られています。そのため、破損によってベルトの交換が必要となるケースは少なく、購入時のベルトを使い続けている方が多いでしょう。

一方、以下のような理由からロレックスのベルトを交換する方もいます。
・服装や季節にベルトをあわせたい
・夏場に汗をかいても時計を快適につけたい
・金属のベルトの劣化を防ぎたい

とくにサブマリーナーやシードゥエラーといったモデルを着用して、マリンスポーツを楽しむ場合、日常使いをしている方よりも劣化が激しいため、定期的にベルトを交換する必要があるでしょう。

ただし、基本的には好みで交換したい場合を除いては、短期間で交換する必要はあまりありません。

ロレックスのベルトの種類


ロレックスのベルトは大きく分けて、金属ベルトと革ベルトの2種類があります。特徴や与える印象が異なるため、交換したい理由にあわせて選択しましょう。ロレックスのベルトの種類について解説します。

金属タイプが主流

ロレックスのベルトは金属タイプのものが主流となっています。サブマリーナやデイトナに使用されている「オイスターブレスレット」、GMTマスターIIやデイトジャストに使用されている「ジュビリーブレスレット」が代表的です。

オイスターブレスレットは、3つの大きなブロックが連なったベルトです。一つひとつのブロックが大きいことから、スポーティーな印象を与えます。

ジュビリーブレスレットは、5つの小さなブロックが連なった構成をしているベルトです。それぞれのブロックが小さいため腕になじみやすく、ドレッシーな印象を演出できます。

また、18金の素材のみを使用した「プレジデントブレスレット」もロレックスのベルトとして有名です。こちらは、基本的に高級モデルのデイデイトのみに使われているため、気品のある雰囲気をまとったベルトとなっています。

革ベルトの選択もできる

ロレックスのベルトは、モデルによっては革タイプも選択できます。純正の革ベルトはクロコダイルレザーが素材として用いられており、使われる部位によって一つひとつ模様に違いがあるのが特徴です。デイデイトやデイトナなどのモデルに使用されており、エレガントな印象を与えてくれます。

また、ロレックスは別途、純正の革ベルトを購入できます。もともと金属ベルトが採用された時計でも、革ベルトへの交換が可能です。

ただし、ロレックスはスポーティーなモデルが多く、革ベルトをあわせると違和感を覚える可能性もあります。革ベルトをあわせるときは、ステッチや型押しといった上品な印象のものや、カジュアルな切りっぱなしのものを選ぶのがおすすめです。

ロレックスのベルト交換に必要な器具


ロレックスのベルト交換に必要なのは「バネ棒外し」と呼ばれる道具のみです。バネ棒外しは片方がY字型に、もう片方はI字型になっている器具で、1本でさまざまタイプの時計のベルト交換ができます。

時計修理専門店でも使用されており、やり方さえ理解していれば特別な技術もなくベルト交換が可能です。バネ棒外しは、ネットショップや時計店などで簡単に手に入ります。

なお、ドライバーを使ってベルト交換を行う方法もありますが、時計を傷つけるおそれがあるため注意が必要です。バネ棒外し以外の器具でベルト交換は避けましょう。

ロレックスのベルト交換前にすべきこと


ロレックスのベルトを交換するときは、事前に時計の「ラグ幅」を測っておきましょう。

ラグとは時計のケースと一体となったベルトを固定する足のような部分で、その足の間の長さがラグ幅です。ラグ幅よりも広い幅のベルトは取り付けられないため、ラグ幅に合ったサイズのベルトを選ぶ必要があります。

ラグ幅を測るときは、ラグの部分は含めずラグの内側の幅を測るようにしましょう。

なお、ラグ幅より幅が小さいベルトでも取り付けは可能です。しかし、ラグ幅よりも幅の小さいベルトは、使用中に時計が外れるおそれがあります。新しいベルトを購入するときは、ラグ幅にぴったりと合うものを選びましょう。

ロレックスのベルトの交換方法


ロレックスのベルト交換は、時計の側面に穴があるかないかでやり方が異なります。

それぞれのモデルの交換方法を紹介します。時計自体を傷つけないように、正しい手順をしっかりと確認しておきましょう。

時計側面に穴があるモデルの場合

時計の側面に穴があるモデルの場合、下記の手順でベルト交換を行います。

1.側面を上にしてベルトの付け根を持ち上げるように持つ
2.穴にバネ棒外し(I字型)を差し込む
3.時計本体からベルトの片側を外す
4.外した状態をキープしたまま反対側の穴にバネ棒外しを差し込む
5.反対側のベルトを時計本体から外す

以上の手順でベルトが外れます。

続いて、以下の手順で新しいベルトを取り付けましょう。

1.新しいベルトにバネ棒を差し込む
2.片方の穴にバネ棒を入れ込む
3.バネ棒外し(Y字型)でバネ棒を押し下げてもう片方の穴に入れ込む

時計の側面に穴があるモデルは穴の場所がベルトの位置になるため、穴のないものと比べて簡単に交換することが可能です。

なお、バネ棒外しを穴に差し込むときは、穴の周りを傷つけないように慎重に行いましょう。

時計側面に穴がないモデルの場合

時計の側面に穴がないモデルの場合は、以下の手順でベルトを外します。

1.時計の裏側を上にして持つ
2.片方のベルトの付け根の溝にバネ棒外し(Y字型)を引っかける
3.バネ棒外しで片側のバネ棒を内側に押し込む
4.外れた片側をキープする
5.もう片方のベルトの付け根の溝にバネ棒外し(Y字型)を引っかける
6.バネ棒外しでもう片方のバネ棒を内側に押し込む
7.時計本体からベルトを外す

ベルトを取り外すときに、バネ棒が勢いよく飛び出す場合があります。バネ棒が飛び出さないように気をつけながら、ベルトを取り外しましょう。

新しいベルトの取り付け方は、時計の側面に穴があるモデルと同じ手順です。
時計の側面に穴がないモデルは穴があるものに比べてバネ棒が見えづらく、差し込む場所も狭いため、丁寧に取り付けることが大切です。

ロレックスのベルトを交換する際の注意点


ロレックスのベルトを交換する際は、トラブルを防ぐためにも注意点を事前にチェックしておくことが重要です。

ここでは、ロレックスのベルトを交換する際の注意点を4つ紹介します。

時計に適したブレスレットを用意する

新しいベルトは時計に適したものを用意しましょう。

ロレックスの主要モデルのラグ幅は20mmで作られているものが多いです。しかし、なかにはラグ幅が20mm以下のモデルも存在します。

例えば、レディースサイズの時計はラグ幅が小さいのが特徴です。ラグ幅が20mmのモデルが多いからといって安易に選んでしまうと、サイズが合わずに取り付けられない可能性があります。

なお、オーダーメイドのベルトの場合は型番を基準にして作られているケースもあるため、ラグ幅だけではなくモデルの型番も確認しておくと選びやすいです。

破損や紛失トラブルに注意する

ロレックスのベルトを自分で交換する場合、少なからず破損するリスクがあることを理解しておきましょう。とくに、作業に慣れていなかったり、専用の道具以外を使ったりすると、破損につながるおそれがあります。

ロレックスのベルトを交換する際は、バネ棒外しを用意し、正しい手順どおりに慎重に作業することが重要です。また、新しいベルトを取り付ける前に、ラグにセロハンテープを貼っておくと、別の部位にバネ棒外しが当たっても傷がつきにくくなります。

加えて、バネ棒は小さい部品であるため、紛失しないように丁寧に扱うようにしましょう。

デザインがイメージどおりにならない可能性がある

ベルトを交換して腕につけてみたものの、「デザインがイメージと違う」と感じるケースがあります。違和感があるのは、ベルトが文字盤やふだんの服装などに合っていないことが原因です。

実際に、ベルトを変えたことでロレックスの魅力が下がってしまい、既存のベルトに戻す人もいます。そのため、ベルト選びは慎重に行うようにしましょう。

文字盤やふだんの服装、時計を使うシーンにあわせてベルトを選ぶと、ロレックスの魅力がさらにアップします。

自分で交換が難しい場合もある

ロレックスのベルトは簡単に交換できますが、作業に不慣れで自分で交換するのが難しいケースもあります。また、ラグ幅を測ったり、最適なベルトを選んだりするのに不安を覚える方もいるでしょう。

自分での交換が難しい場合は、時計修理専門店へ依頼するのがおすすめです。

ベルト交換の費用は店舗によって異なり、2,000〜4,000円程度が相場です。多少の費用がかかっても安全に交換したいのであれば、時計修理専門店への依頼を検討してみてください。

時計修理専門店に依頼すると、ベルト交換に加えてケース磨きなどのメンテナンスを行ってもらえる場合もあります。

【ロレックスのモデル別】おすすめベルトを紹介


サブマリーナやデイトナといったスポーツモデルには、ナイロン素材のベルトやラバーバンドがおすすめです。ただし、ナイロン素材のベルトはカジュアル感が強いものが多いため、服装との組み合わせに気をつけて選びましょう。ラバーベルトは汗をかいても使いやすく、夏の季節にあわせやすいベルトです。どちらのベルトも外観が安っぽく見えないものを選ぶことが重要といえます。

また、デイトジャストやデイデイトといったドレスウォッチには、メタルベルトまたはレザーベルトがおすすめです。

ドレスウォッチは結婚式やパーティーシーンなどで着用するときに適した時計です。そのため、上品な雰囲気のあるベルトがよく似合います。

重厚感を意識するならメタルベルト、落ち着いた雰囲気を重視するならレザーベルトを選ぶとよいでしょう。

ロレックスのベルトを季節にあわせて交換してみよう


ロレックスは服装や季節にあわせてベルトを交換できます。専用の道具を準備すれば、特別な技術がなくても自力でベルトを交換することが可能です。

ロレックスのベルトを交換する際は、正しいやり方と注意点を事前に確認してから作業してください。

自分でのベルト交換が難しい場合は、時計修理専門店へ相談、依頼するのがおすすめです。自分の好みのベルトに付け替えて、新たな雰囲気のロレックスをぜひ楽しみましょう。

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