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ロレックスの寿命を解説|長く使うためのメンテナンス方法もご紹介

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世界中に愛好家がいて圧倒的な知名度を誇るロレックスは、入手困難なモデルも多く、定価を上回る価格がついているモデルもあります。

しかし、そんな高級腕時計ブランドであるロレックスの寿命が「10年程度」だという情報をインターネット上で目にすることがあります。「本当にロレックスは10年程度しか寿命がないのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ロレックスの腕時計の寿命について解説するとともに、寿命を延ばすための対策やオーバーホールの重要性を解説します。

「ロレックスの腕時計の寿命は10年」は本当か


インターネットなどで「ロレックスの腕時計の寿命は10年程度」という情報を目にしたことがある方もいるかもしれませんが、本当に正しい情報なのでしょうか。
実は、ロレックスの腕時計は長い年月の使用を想定して設計されているため、大切に扱えば50年以上使える場合があります。

ここでは、ロレックスの寿命の真偽について詳しく解説します

メンテナンス次第で50年以上使えることもある

ロレックスの腕時計は、正しく扱えば、50年以上使える場合もあります。人間の平均寿命と照らし合わせると「一生もの」といえる年数です。中古市場の1960年代ヴィンテージモデルでも、現役の腕時計として利用できます。

ただ、そのためにはメンテナンスは必須です。例えば、ロレックスの主流となっている機械式ムーブメントのモデルであれば「オーバーホール」と呼ばれるメンテナンスが必要です。

オーバーホールとは、時計を分解して各部品の掃除や調整を行い、再度、組み立て直す作業のことです。

その一方で、メンテナンスを行っていないときの寿命は、本当に10年程度の場合もあり得ます。ロレックスの腕時計を長年愛用するためにも、正しいメンテナンスの方法を学びましょう。

ロレックスは長く使用し続けられるように設計されている

そもそもロレックスの腕時計は、長期間の使用を想定し、全てのモデルが頑丈に設計されています。ロレックスはコンセプトとして「丈夫さ・精度の高さ・優れたデザイン」の三本柱を掲げています。

ロレックスのブランドが設立されたのは、20世紀初頭です。当時の腕時計は頑強性が低く、防水性能も有していませんでした。しかし、ロレックスは耐久性や精度の高さを重視した腕時計開発を続けました。

1926年、今ではロレックスの象徴になっている防水腕時計「ロレックスオイスター」の開発に成功しています。1950年代前後になると、現代におけるロレックスのコレクションの中枢が形成されました。

このように、ロレックスは誕生当時から現在に至るまで製品開発を積み重ね、長く愛用できる腕時計を追及してきたのです。

寿命が長い商品を探しているなら最新モデルがおすすめ

寿命の長い商品の購入を検討しているなら、ロレックスの最新モデルから探すべきでしょう。

ロレックスは常に改良を重ねながら商品開発を行っているため、新しいモデルのほうが耐久性に優れているからです。

例えば、近年では紫外線の影響を軽減する性能を備えた上に、対傷性にも優れた「セラクロムベゼル」を採用したモデルが発表されています。

ロレックスの寿命を延ばすためにできる4つの対策


ロレックスの腕時計は、正しいメンテナンスや保管方法を知っていれば、寿命を延ばすことも可能です。
ここでは、大切な腕時計を末永く愛用するために必要なポイントをご紹介します。

使用しないときには動かさない

腕時計は基本的には動かさないほうが長持ちします。ロレックスのさまざまな機能を使ってみたいと、ストップウォッチなどのムーブメントを頻繁に触ってしまう方もいますが、無駄に触ると部品の劣化につながります。

着用しないときは、専用のケースに収納して無駄に触らずに保管しましょう。

ただし、保管して全く時計を使用しなければ徐々に劣化してしまいます。

よく車や家も使用しなければ劣化が早まると言われることもありますが、機械式腕時計は機械で製造されている事から使用しなければ中の油が固まり最悪オーバーホールを行う必要が出てきます。

着用しない場合でも、2週間に一度程度はゼンマイをフルに巻いて駆動させておくことをおすすめします。

水分や湿気を避ける

腕時計の天敵は水分と湿気。濡れた状態で放置しているとサビが発生する恐れがあります。また、皮脂汚れが付いた状態のまま自然乾燥させると、サビや腐食の発生を促進するため、皮脂汚れにも十分注意が必要です。

サビによるダメージが生じると、時計の構造に隙間が生まれ、内部に致命的な故障をもたらす可能性もあります。

ロレックスでは日夜改良を重ね、劣化しにくいステンレススチールなどを導入していますが、水がダメージ要因なのは変わりません。

時計着用後は、必ず水分をふき取るように心がけることが大切です。雨の日や着用時に汗をかいた日などは、使用後にファイバークロスやセーム革で表面を拭くようにしましょう。

磁気製品から離して取り扱う

磁気は腕時計にとって厳禁です。なぜなら、心臓部を担うムーブメントが磁気を帯びると狂ってしまう可能性があるからです。そのため、磁気製品から離れた場所に保管する必要があります。

特に、ロレックスの主流である機械式の腕時計は、精密部品を数多く搭載しており、磁気の影響を受けやすい傾向があります。自宅では、できるだけテレビや電子レンジなどの家電の近くには置かないようにしましょう。

磁気帯びをすると、時計が壊れる心配は余りありませんが時を刻む正確性が不安定になります。

その場合は時計店や時計修理店で磁器抜きをする必要があります。

保管場所には十分気を付けてください。

定期的にメンテナンスを行う

高級腕時計の品質を保つには定期的なメンテナンスが必須です。

例えば、表面の輝きを保つためには、毎日、優しくセーム革やマイクロファイバークロスなどで拭き上げると効果的です。細かい部分は、良く絞った濡れタオルなどで吹き上げてもいいでしょう。

その場合は内部に水が入らないように注意をしてください。

またパワーリザーブがMAXに巻き上がるようにして、長身短針と秒針を正確な時刻に合わせて、
日差とパワーリザーブを計測するのも良いでしょう。1日の日差で30秒近くずれたり、本来3日間MAXで動くパワーリザーブが1日などで止まってしまった場合は、何かしらの不具合が起きている場合があります。

一生モノの腕時計だからこそ、定期メンテナンスは重要です。

ロレックスの寿命を延ばすためにはオーバーホールが重要


ロレックスの寿命を延ばすためには、定期的なオーバーホールの実施が大切です。

ここでは、オーバーホールの具体的な内容、実施頻度、費用について詳しく解説します。

オーバーホールとは、分解して内部のメンテナンスを行うこと

オーバーホールとは、腕時計を全て部品単位まで分解して、洗浄する作業です。時計内部の状態を確認し、経年劣化によって生じた状態の変化を元に戻すために行います。

異常な動きの原因になる潤滑油不足を解消するために油を差したり、防水性能を保つために劣化したパッキンを取り替えたり、部品のゆるみを直したりすることで、腕時計が正常に動き、長い期間使える状態を保ちます。

オーバーホールには、専門的な知識・技術や専用工具が必要になるため、個人での実施は基本的にはできません。そのため、ブランド公式のアフターサービスか時計修理の専門業者に依頼して行います。

オーバーホールの実施は10年以内が目安

オーバーホールの実施頻度は、ロレックスの公式サイトで10年以内に1回が目安とアナウンスされています。時計の精度と防水性能を保つための適切な期間とされていますが、商品や使用状況によって適切なオーバーホール実施頻度は異なるとも述べられています。

10年以内はあくまで目安のため、所有しているロレックスにとって最適なオーバーホールのタイミングを把握したい場合は、ロレックスのサービスセンターや専門店へ問い合わせてください。

オーバーホール費用の目安

オーバーホールの費用は、モデルの種類や個体の状態によって大きく異なります。

分解洗浄の費用については、一般的には正規サポートの場合70,000円から100,000円程度といわれています。

また、交換する部品に応じて追加費用が必要です。一般的に、生産年代が古いほど交換する部品数が増えるため、金額が高くなる傾向にあります。

正規サービスを利用する以外に、時計修理の専門業者を利用することも可能です。金額は修理業者によって大きく異なりますが、正規店よりも安くなるケースも多いでしょう。詳しい情報を知りたい方は、一度見積もり依頼をおすすめします。

ロレックスの修理やオーバーホールの持ち込み先


ロレックスの腕時計を、修理やオーバーホールしたいときには、正規サポートを利用するか、時計修理の専門業者を利用するかを選べます。

ここでは、それぞれの持ち込み先の特徴をご紹介します。

ロレックス正規サポートへ依頼する

ロレックス正規サポートへ依頼すると、適切な修理やオーバーホールを実施してもらえます。

依頼をすると、まず、技術者が点検した上で修理の見積もりを出してもらえます。その後、所有者の承諾を得た上で作業を行うため、納得がいかない場合は、途中でキャンセルも可能です。

ロレックス正規サポートでは、精度や防水性能についてロレックス独自の基準で確認している点は、正規店ならではの魅力となっています。

また、パーツ交換に純正品を必ず使用するのも正規サポートならではの強みです。モデルによってはスイスから部品を取り寄せる場合もあるなど、徹底しています。研磨仕上げも行い、細かい傷は除去してくれるのもうれしいポイントです。

ただし、一見問題がないようでも「基準に満たない部品は交換する」など厳しい基準があります。針や文字盤など外観に影響を与える部品も同様なため、時計の風合いが変わってしまう可能性がある点などには注意が必要でしょう。

最先端ツールと専属職人のメンテナンスならYUKIZAKI LABOがおすすめ

大切なロレックスの腕時計のメンテナンスを修理業者に依頼する場合は、ゆきざきの専用工房『YUKIZAKI LABO』がおすすめです。工房専属の職人が、専用の工房で最先端のツールを使い、最高級のメンテナンスサービスをご提供します。

メンテナンス以外にも、お客様のニーズに応えられるようなサービスもご利用いただけます。例えば、刻印の自由度に優れたレーザー刻印機を導入し、数字やアルファベット以外も打刻できる体制を構築しています。

また、セキュリティや事故発生の予防体制を整備している点もLABOの特徴です。作業所内に不要な物を極力置かずに整理整頓を徹底することで、万が一の事故の発生を防止し、腕時計にトラブルが発生するリスクを抑えています。

丁寧に使用し続けることでロレックスの寿命は延びる


ロレックスの腕時計は長く使用できるように設計されているため、丁寧に扱うことで50年以上使える場合もあります。ただし、そのためには日常的なお手入れや定期メンテナンスが不可欠です。

お気に入りの腕時計を末永く愛用するためにも、今回解説したポイントを参考に、日常的な取り扱い方やオーバーホールなどのメンテナンスを検討してみてください。

オーバーホールは、正規サポート以外の専門業者への依頼も可能です。その際は、最先端の技術を持ち、信頼できる専門家へ依頼しましょう。

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