オメガの腕時計のオーバーホール・修理依頼方法を解説|依頼業者選びのポイントも解説
オメガの腕時計を長く着用するためには、専門的なメンテナンスである「オーバーホール」を定期的に行うことが大切です。
しかし、「オーバーホールでは何をするの?」「どこに依頼すればいいかわからない」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、腕時計を長く愛用するためにオーバーホールが必要な理由や、修理業者を選ぶポイントについて解説します。
おすすめの依頼先も紹介していますので、オメガの腕時計を大切に長く愛用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
オメガの腕時計にオーバーホールはなぜ必要なのか
オメガの腕時計を長く愛用するために欠かせないオーバーホール。しかし、オーバーホールでは何をするのか、オーバーホールに出さないとどうなるのかといった点をくわしく理解していない方は意外と多いのではないでしょうか。
まずは、オーバーホールの基本情報や必要な理由、オーバーホールに出す頻度について解説します。
そもそもオーバーホールとは
オーバーホールとは、腕時計内部の部品を一つひとつ細かく分解して、点検や内部の洗浄、調整、組立、検品などを行うメンテナンスです。
高級腕時計であっても、毎日使用すれば部品同士の摩擦や油の劣化・酸化によって精度が落ちてしまうため、定期的なオーバーホールは欠かせません。
オーバーホールでは時計内部にたまった汚れを落とすだけではなく、注油によって劣化を防いだり、不良個所を修理したりして、調子よく使用できる状態に整備します。
定期的なオーバーホールを怠ると故障につながる
「使用頻度が低ければ、オーバーホールに出さなくても大丈夫なのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実際に時計を使用しなくても時計内部の油は自然に劣化や乾燥が進みます。
定期的なオーバーホールを怠ると、時刻が狂ったり動かなくなったりするおそれがあり、修理代が高額となるため注意が必要です。
たとえば、自動車を使用するときにエンジンオイルが汚れたままにしていると燃費や性能が悪化するのと同じように、時計も定期的なメンテナンスは欠かせません。
定期的にメンテナンスし、きちんとオーバーホールを実施していれば、パーツの寿命が延びて結果的に長く愛用できるのです。
オメガの腕時計の最適なオーバーホールの頻度
オメガの腕時計は、5〜8年に一度オーバーホールを実施することがメーカーから推奨されていますが、適切な頻度は利用頻度や環境によって異なります。
オーバーホールに長期間出さなかったり、不良が見られる状態で使い続けたりすると、さまざまな部品の故障や劣化につながり、高額な修理費用が発生する可能性もあるため注意してください。
「普段と何か違う」といった違和感をおぼえた場合は、メンテナンスの時期ではなくてもできるだけ早くオーバーホールを依頼しましょう。
オメガのオーバーホールの依頼先や方法とは
オメガのオーバーホールを依頼する方法は「スウォッチグループ(メーカー)へ依頼する方法」と「一般の時計修理店へ持ち込む方法」の2つです。
どちらに依頼するかによって料金や納期、サービス内容が異なります。
ここでは、それぞれの依頼方法についてくわしく解説します。
スウォッチグループに依頼する
高級時計ブランドには、修理やメンテナンスを請け負う正規メーカーが存在します。
オメガの場合は、「スウォッチグループジャパン」に電池交換やオーバーホールといったメンテナンスの依頼が可能です。
駆動方式やモデルによってもオーバーホールの費用は異なりますが、クロノグラフ以外のモデルであれば7〜10万円程度、クロノグラフモデルであれば9~16万円程度を目安として考えておきましょう。
オメガのオーバーホール作業は「コンプリートメンテナンスサービス」と呼ばれており、時計の分解や洗浄、パーツ交換、組立、注油、精度調整、外装研磨、防水検査などが6週間かけて行われます。
オーバーホール後は2年間の動作保証つきで、安心して依頼できるところが大きな魅力といえるでしょう。
一般の時計修理店へ持ち込む
オメガのオーバーホールは、正規メーカー以外の一般の時計修理店に持ち込んで実施してもらうことも可能です。
メーカーよりも修理代がかからないほか、すでに部品生産が終了しているアンティーク品の腕時計の修理にも対応してもらえます。修理店によっては、代替えパーツで修理するといった、臨機応変な対応をしてもらえる点も大きな魅力のひとつです。
しかし、技術力や費用は修理店ごとに異なるため、事前によく調査しておきましょう。Webページにて修理事例の公開や無料見積もりを実施している店舗もあります。できるだけ実績が多い店舗へ依頼するのがおすすめです。
スウォッチグループに依頼するメリットとデメリット
オメガの正規メーカーであるスウォッチグループに、メンテナンスを依頼するメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・2年間の保証つきで安心して依頼できる ・店舗に行かなくても郵送でオーバーホールを依頼できる ・パーツの交換は純正部品を使用 | ・修理費用が高額になりやすい ・修理が完了するまでに数か月かかる |
スウォッチグループへ依頼する大きなメリットは、オメガの正規メーカーのため安心して依頼できる点です。技術力が高く、パーツの交換も純正部品を使用してもらえます。
その反面、費用が高くなる点や、修理が完了するまでに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。
時計修理店に依頼するメリットとデメリット
一般の時計修理店に、オーバーホールを依頼するときのメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・メーカーより安く依頼できる ・納期が最短2週間ほど ・アンティーク品でも修理対応してもらえる可能性がある | ・修理店ごとに技術力に差が生じる ・社外部品を使用するケースがある ・駆動方式によっては修理を断られるケースもある |
一般の時計修理店にオーバーホールを依頼するメリットは、正規メーカーの半額ほどで依頼でき、納期も短く設定してもらえる点です。
また、部品生産が終了している場合でも、代替えパーツを使用して対応してもらえる可能性があります。
しかし、修理店ごとに実績や技術力に差が生じてしまう点には注意が必要です。時計修理店に依頼する際は、きちんと下調べをして信頼できる店舗かどうかを把握してから依頼するようにしましょう。
修理業者を探すときの3つのポイント
ロレックスのオーバーホールを依頼する場合の費用相場の目安を比較してみましょう。モデルごとの相場は以下のとおりです。
一般の時計修理店に依頼するときは、以下の3つのポイントに注目して依頼しましょう。
・オーバーホールの対応実績を確認する
・純正部品を使用するかどうかを確認する
・修理費用の見積もりを確認する
ここでは、修理業者を探すときの3つのポイントについて解説します。
オーバーホールの対応実績を確認する
一般の修理業者へオーバーホールを依頼するときは、過去のオーバーホールの対応実績や評価を確認しましょう。
利用者の口コミ評価が高くてオーバーホールの対応実績が豊富な店舗であれば、信頼性が高く安心して依頼できます。
また、対応するスタッフが時計修理技能士の資格を所有していることや、正規ブランド技術者の経験があることも、安心できる業者かどうかを見極めるポイントのひとつです。
とくに、1級時計修理技能士は、時計修理のプロともいえる実績や技能をもつ優秀な専門家です。
確かな資格や経験、実績がある店舗ほど、正規メーカーと遜色のないサービスを受けられるため、コストパフォーマンスは高くなるといえるでしょう。
純正部品を使用するかどうかを確認する
交換部品に純正部品を使用してもらえるかどうかも事前に確認しておきましょう。
非純正部品を使用すると、部品同士のかみ合いが悪くなり、不具合が起こってしまう可能性があります。
修理費用の安さに惹かれて依頼した修理業者が、依頼者に確認しないまま社外品や粗悪な部品を使用していたというケースもあるため注意してください。
依頼する店舗の口コミをチェックすることも大切ですが、情報がない場合は事前に電話やメールなどで直接店舗に問い合わせをし、確認しておきましょう。
修理費用の見積もりを確認する
オーバーホールにかかる費用は、依頼する業者やサービス内容によって異なります。
トラブルにならないためにも、修理費用の見積もりは事前に出してもらい、内容に間違いがないかを確認しておきましょう。
修理業者のなかには、不要なサービスを勝手に追加したり、保証やアフターサービスがついていなかったりするケースもあります。
メンテナンス項目に不明点がある場合は事前に確認をして、費用やサービスに納得したうえで依頼するようにしてください。
最先端ツールと専属職人のメンテナンスならYUKIZAKI LABOがおすすめ
大切な時計をメンテナンスするなら、ゆきざきの専用工房『YUKIZAKI LABO』の利用もご検討ください。
YUKIZAKI LABOでは、専門の職人が、専用の工房で最先端の技術や設備を用いた商品のメンテナンスを行っています。
ゆきざき以外で購入した腕時計でも、修理やメンテナンスが可能です。
最先端の技術をもったスタッフが一人ひとりの知恵と技術を活かして、最高級のサービスを提供します。
お客様が大切にしている時計の修理を安心してご依頼していただけるように最善をつくし、修理後はクオリティや基準を満たしているか、お客様のリクエストに沿った仕上がりになっているかを判断する厳しい検査を実施しているのが強みです。
「メーカー以外のところに依頼するのは不安」という方はぜひ一度、高い技術力をもった時計技術士が在中する『YUKIZAKI LABO』までご相談ください。
■公式サイト
YUKIZAKI LABO
https://gc-yukizaki.jp/labo/top
オメガのおすすめアイテム4選
高級ブランド腕時計のなかでも、オメガの時計は耐久性や技術力の高さが魅力で、長きにわたって多くの方に愛用され続けてきました。
ここでは、実用性やデザイン性に優れたオメガのおすすめの腕時計を4つ紹介します。
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル マスタークロノメーター クロノグラフ 42MM 310.30.42.50.01.001
「オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル マスタークロノメーター クロノグラフ 42MM 310.30.42.50.01.001」は、2021年に発売されたスピードマスターの第4世代モデルで、その進化したデザインと機能性が注目を集めています。
このモデルは、初代ムーンウォッチのアイコニックなデザインを継承しつつ、細部のディティールが見直され、重量も約20g軽量化されました。インデックスにはステップダイヤルが採用され、ベゼルリングには「ドットオーバー90」というヴィンテージスピードマスターの特徴を取り入れています。
ムーブメントには、「cal.1861」からアップグレードされた「cal.3861」が搭載されています。これにより、耐磁性と実用性が向上し、信頼性も高まっているのが特徴です。
スピードマスターファンの方や耐磁性、実用性の高い信頼できる時計をお探しの方におすすめの一本といえるでしょう。
■最新の商品情報をチェック
スピードマスターの商品一覧はこちら
シーマスター 300 マスター コーアクシャル クロノメーター 41MM 233.22.41.21.01.002
「オメガ シーマスター 300 マスター コーアクシャル クロノメーター 41MM 233.22.41.21.01.002」は、1957年にプロフェッショナルダイバー向けに開発されて以来、60年以上にわたりその地位を維持してきたモデルです。
このモデルは、300Mの防水性能と15,000ガウスまでの耐磁性を備えています。これらの高いスペックとともに、スタイリッシュで落ち着いたデザインが魅力の一本です。ベゼルの一部にはK18セドナゴールドが使用されており、さりげないラグジュアリー感を演出しています。
ビジネスシーンからフォーマルな場まで、さまざまなシーンで長く愛用できる時計です。その高い性能と洗練されたデザインは、着用者のスタイルを一段と引き立てることでしょう。
■最新の商品情報をチェック
シーマスターの商品一覧はこちら
デ・ヴィル プレステージ 39.5 MM 424.10.40.20.03.001
「デ・ヴィル プレステージ 39.5 MM 424.10.40.20.03.001」は、1967年にシーマスターシリーズから独立して誕生した、機能性と高級感を兼ね備えたドレスウォッチです。
デ・ヴィルはフランス語で「都会」を意味し、その名のとおり、洗練されたクラシカルで高級なスタイルが特徴です。39.5mmのステンレススティール製ケースには、鮮やかなブルーの文字盤とローマ数字のインデックスが施されており、上品な印象を与えてくれるでしょう。
3時の位置に配置された日付表示窓と、オメガ自社製コーアクシャルキャリバー2500を搭載したムーブメントは、機能性をさらに高めています。
シンプルで落ち着いたデザインは、ビジネスシーンからカジュアルな場まで幅広く対応してくれます。
■最新の商品情報をチェック
デ・ヴィルの商品一覧はこちら
コンステレーション 24MM 123.20.24.60.53.001
1952年に誕生した「コンステレーション 24MM 123.20.24.60.53.001」は、星座をモチーフにしたデザインと四ツ爪が特徴的なモデルです。
このモデルは、24mmの小ぶりなフェイスが女性らしさと上品さを引き立ててくれます。ブレスレットの一部にはK18ゴールドが使用され、ダイヤル部分には12個のダイヤモンドがセットされています。これらの要素が組み合わさることで、着用した人の腕元をエレガントに演出してくれることでしょう。
また、このモデルは日常使いからフォーマルなシーンまで幅広く対応できる実用性とデザイン性を兼ね備えています。そのため、「ワンランク上の時計がほしい」と考えている方にとくにおすすめの時計です。
■最新の商品情報をチェック
コンステレーションの商品一覧はこちら
オーバーホールを行いオメガの腕時計を長期間着用しよう
オメガは、デザイン性の高さだけでなく実用性にも優れた、技術力の高さが魅力の時計です。
そのため、オーバーホールを依頼するときには、資格や技術をもった信頼できる時計修理店やメーカーに依頼しましょう。
修理業者によっては、社外品のパーツを勝手に使って修理するケースや、粗悪な部品に交換されてしまうケースもあるため注意が必要です。
実績や経験豊富な信頼のおける店舗で定期的にメンテナンスを実施し、時計の性能を維持しながら大切な腕時計を長期間愛用できる状態で維持しましょう。