ロレックスの腕時計のオーバーホール・修理依頼方法を解説|依頼する場合の注意点も紹介
高級腕時計ブランドとして人気の高いロレックスですが、長く使い続けていると不具合が起こることがあります。
そのため、定期的にオーバーホールを依頼するのがおすすめです。
しかし、ロレックスのオーバーホールをどこに依頼すればよいかわからないといった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ロレックスのオーバーホール・修理を依頼できる場所や依頼方法を解説します。
オーバーホールや修理を考えている方はぜひ参考にしてください。
- ロレックスの腕時計にオーバーホールが必要な理由
- ロレックスのオーバーホールはどのくらいの頻度ですべきか
- ロレックス腕時計のオーバーホールや修理を依頼できる場所
- ロレックス正規店にオーバーホールを依頼した場合の流れ
- 正規店にオーバーホールや修理を依頼するメリット・デメリット
- 時計修理専門店にオーバーホールや修理を依頼するメリット・デメリット
- ロレックスのオーバーホールを依頼する場合の費用相場
- ロレックスの正規店にオーバーホールや修理を依頼する場合の注意点
- 最先端ツールと専属職人のメンテナンスならYUKIZAKI LABOがおすすめ
- ロレックスのおすすめアイテム4選
- ロレックスの腕時計は定期的にオーバーホールを依頼しよう
ロレックスの腕時計にオーバーホールが必要な理由
ロレックスの腕時計は100以上の精密なパーツが組み合わさっており、高い精度を保っています。
この高い精度を保つには、摩擦などを予防する潤滑油や各部品の状態を常に良好にしておくことが重要です。
しかし、各部品に塗られている潤滑油は、時間とともに劣化・減少していきます。
潤滑油が汚れているまたは少ない状態で使用し続けていると、摩擦によって各部品が傷つき、不具合や故障の原因となります。
摩擦によってパーツが破損・劣化すると、交換が必要となり高額な修理費用がかかるほか、最悪の場合は修理不可となる可能性もあるため注意が必要です。
そこで定期的にオーバーホールをすることにより、潤滑油や各部品における深刻な不具合を事前に発見できます。
ロレックスの腕時計を長く使い続けるのであれば、定期的なオーバーホールは欠かせないメンテナンスの1つといえるでしょう。
ロレックスのオーバーホールはどのくらいの頻度ですべきか
ロレックスの腕時計をオーバーホールする際の頻度は、モデルや使用状況によって異なるものの、ロレックスの公式から推奨されている目安では10年以内とされています。
しかし、できれば3~5年ほどでメンテナンスをおこなうのがおすすめです。
なぜなら、各部品に塗られている潤滑油は3〜5年で汚れて酸化し始めてしまうからです。
また、使用環境によってもオーバーホールをおこなう頻度は異なります。
内部のパーツが常に動き続けているほど潤滑油の劣化は早まるので、5年に満たない場合でも不具合が起こることがあります。
そのため、秒針が動き続けているモデルや毎日使い続けている方は、オーバーホールの間隔は短くなるでしょう。
お使いの腕時計の状況に応じて、オーバーホールをおこなってください。
オーバーホールにかかる期間
オーバーホールにかかる期間は、ロレックス正規店で6週間程度、時計修理専門店なら2週間程度が目安です。
ただし、時計修理専門店ではモデルによって対応できない場合があります。
時計修理専門店に依頼するなら、事前にお使いの腕時計がオーバーホールできるモデルなのか確認してから依頼しましょう。
また、前回のオーバーホールから5年以内であれば部品交換が必要となるケースは少ないので、費用を抑えられる可能性が高いです。5年以上使い続けていると潤滑油切れや部品の劣化、破損により部品交換が必要となる可能性が高くなるため、その分費用も高くなることがある点に注意しておきましょう。
ロレックス腕時計のオーバーホールや修理を依頼できる場所
ロレックスの腕時計のオーバーホールや修理を依頼できる場所は、日本ロレックスと時計修理専門店の2つです。
ここでは、依頼できる場所ごとに特徴などを解説します。
日本ロレックス
日本ロレックスでのオーバーホールや修理の依頼は、購入したお店に持っていくか、ロレックスのサービスセンターに依頼するかの2つの方法があります。
サービスセンターについては、2024年2月現在で直接持ち込みできるセンターは「サービスセンター大丸神戸」の1店舗のみです。
遠方やサービスセンターに直接持ち込む時間がない方は、「ロレックスサービスセンター東京」「ロレックスサービスセンター大阪」のどちらかに郵送で送りましょう。
無料の郵送キットを自宅に配送してくれるので、届いたらキットに時計を入れて依頼します。
時計修理専門店
ロレックスの腕時計のオーバーホールや修理依頼は、民間の時計修理専門店でも対応可能です。
ただし、お店の技術力に差があるため、いかに優良なお店を探せるかがカギとなります。
優良な時計修理専門店を見つけるポイントは次の3つです。
・優良時計店と提携している
・お店の規模が大きい
・1級技能士を持つ技術者がいる
規模の大きいお店は修理実績が多い傾向にあるため、設備やスタッフが充実している可能性が高いです。
また、時計の修理をおこなうには国家資格が必須であり、そのなかでも1級技能士は高い技術力を持っています。
そのため、民間の時計修理専門店でも、1級技能士のいるお店に依頼すればより安心でしょう。
ロレックス正規店にオーバーホールを依頼した場合の流れ
日本ロレックスにオーバーホールや修理を依頼する場合、購入した正規店に持参する方法もありますが、ここではロレックスのサービスセンターへ依頼する場合の手順をご紹介します。
サービスセンターへ直接持ち込む場合は、以下のステップでおこないます。
1. サービスセンターへ時計を持ち込む
2. 翌日以降に日本ロレックスから電話で見積もりの連絡3
3. 電話口で正式に依頼
4. 修理完了後にサービスセンターまたは郵送で受け取り
郵送で修理依頼をおこなう場合は、次のステップでおこないましょう。
1. 電話で修理受付をおこなう
2. 自宅に郵送キットが届く
3. 届いた郵送キットに時計を入れて送る
4. 日本ロレックスから見積もりが届く
5. 電話で正式に依頼
6. 修理完了後に郵送で受け取り
なお、正式な依頼後のキャンセルはできません。
見積もりを確認してから、正式に依頼するか検討しましょう。
正規店にオーバーホールや修理を依頼するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・製造中止でないかぎり確実に修理が可能 ・専門の技術者がおこなう ・パーツは正規品と交換してくれる ・数年の修理保証がつく | ・時間がかかる ・費用が割高となる |
正規店は、安心してオーバーホールや修理を依頼できるのが最大のメリットです。
製造中止になっていないかぎり確実に修理を受け付けてもらえるほか、数年の保証がつくことも多いので、メンテナンス後に不具合が起きてもすぐに修理を依頼できる安心感があります。
ただし、丁寧なオーバーホールや修理を受けるには、相応の時間と費用がかかることに注意してください。
見積もりで長くて1週間程度かかり、さらに受け取りまでも1〜2か月ほどかかるのがほとんどです。
時間と費用がかかっても、正規店の方が安心だという方は正規店への依頼がおすすめです。
時計修理専門店にオーバーホールや修理を依頼するメリット・デメリット
時計修理専門店にオーバーホールや修理を依頼するメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
・費用が安い ・預ける期間が短い | ・お店によって技術力に差がある ・保証期間が短い |
お店によって差はありますが、正規店よりも費用が安く、預ける期間が短いことが時計修理専門店の大きなメリットです。
たとえば、オーバーホールの費用は、正規店の半額から7割ぐらいに抑えられます。また、預ける期間も早いところであれば、2週間程度で済むでしょう。
ただし、安くて早い分、技術や保証の面での安心感は劣ります。お店によって技術力に差があるケースも多く、お店の見極めは難しいでしょう。
時計修理専門店でオーバーホールや修理を依頼する場合は、1級技能士の資格を持つ技術者がいる、実績が多い、手厚い保証があるなど、信頼できるお店を選ぶことをおすすめします。
ロレックスのオーバーホールを依頼する場合の費用相場
ロレックスのオーバーホールを依頼する場合の費用相場の目安を比較してみましょう。モデルごとの相場は以下のとおりです。
モデル | 正規店 | 時計修理専門店 |
デイトナ | 88,000円~ | 45,000円~ |
エクスプローラー | 77,000円~ | 30,000円~ |
サブマリーナ― | 77,000円~ | 30,000円~ |
サブマリーナー・デイト | 77,000円~ | 30,000円~ |
GMTマスター | 77,000円~ | 40,000円~ |
ヨットマスター | 77,000円~ | 35,000円~ |
デイトジャスト | 71,500円~ | 38,500円~ |
※基本技術料(税込)のみの金額
部品の交換が必要になった場合は、基本技術料に加えて交換部品代がかかります。
なお、正規店では研磨代、洗浄代は基本技術料に含まれますが、時計修理専門店では別費用がかかる可能性もあるので注意してください。
内訳を明確にするためにも、正式に依頼をする前に見積もりを確認することをおすすめします。
ロレックスの正規店にオーバーホールや修理を依頼する場合の注意点
ロレックスの正規店でオーバーホールや修理を依頼する場合は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
ここでは、ロレックスの正規店に依頼する場合の2つの注意点について解説します。
パーツ交換などで雰囲気が変わることがある
限定モデルやヴィンテージものなど稀少性の高い腕時計の場合、パーツ交換や研磨などによってオリジナルの雰囲気が変わってしまう可能性があるので注意しておきましょう。
稀少性の高い腕時計はオリジナル性が重要視され、パーツもすべて製造当時のままだと100万円以上の価値がつくこともあります。
オリジナル性が損なわれると、価値を落としてしまうことになるので注意が必要です。
見積もりが提示された段階で申し出れば、パーツ交換や研磨作業はしないように依頼もできます。
所有している腕時計のプロフィールをよく把握したうえで、依頼しましょう。
オーバーホールや修理を断られることがある
場合によっては、ロレックスの正規店でもオーバーホールや修理を断られる場合があります。
偽物や模造品は当然ですが、そのほかにも「アンティーク」や「ヴィンテージ」といった年式の古い腕時計もキャンセルされる可能性が高いです。
なぜなら、年式の古い腕時計は替えの部品が用意できないなどの理由によって、すでに修理受付が終了している場合があるためです。
しかし、ロレックスは長年人気のあるブランドであり、修理ノウハウが出回っていることから、時計修理専門店であれば修理できる可能性もあります。
ロレックスの正規店で断られたとしても諦めず、購入店や信頼できる時計修理専門店に修理の相談をしてみましょう。
最先端ツールと専属職人のメンテナンスならYUKIZAKI LABOがおすすめ
大切な時計をメンテナンス・オーバーホールしたいが時計修理専門店に依頼するのは少し不安に感じている人は、ゆきざきの専用工房『YUKIZAKI LABO』の利用を検討してみてください。
YUKIZAKI LABOでは、専門の職人が、専用の工房で最先端の技術や設備を用いて商品のメンテナンスをおこなっているため、高品質な修理を実現できます。
ゆきざき以外で購入した腕時計であっても修理やメンテナンスが可能なので、安心してご依頼ください。
最先端の技術を持ったスタッフが一人ひとりの知恵と技術を活かして、最高級のサービスをご提供します。
また、LABO内は事故防止のため常に高いセキュリティ体制を維持しており、常に整理整頓された清潔な状態を保つことを徹底しております。
お客様が大切にしている時計の修理を安心してご依頼いただけるように最善をつくし、修理後はクオリティや基準を満たしているか、お客様のリクエストに沿った仕上がりになっているかを判断するための厳しい検査も実施しているのが強みです。
「メーカー以外のところに依頼するのは不安」という方はぜひ一度、高い技術力を持った時計技術士が在中する『YUKIZAKI LABO』までご相談ください。
■公式サイト
YUKIZAKI LABO
https://gc-yukizaki.jp/labo/top
ロレックスのおすすめアイテム4選
ロレックスの腕時計は定期的にオーバーホールを依頼すれば、高い性能を保ちながら使い続けられます。
ここでは、そんなロレックスのおすすめアイテムを紹介します。
デイトナ コスモグラフ 116515LN
「ロレックス デイトナ コスモグラフ 116515LN」は、その名のとおり、クロノグラフ機能を備えた高級腕時計の1つとなります。このモデルは、エバーローズゴールドとメテオライト文字盤の組み合わせが特徴で、その美しさは一見の価値ありです。
この時計は、スモールセコンド、30分計、12時間計の3つのクロノグラフカウンターを備えており、精密な時間計測が可能です。
また、このモデルは「オイスターフレックス」ベルトを採用しています。このベルトは、ロレックスが独自に開発したもので、耐久性とフィット感に優れているのが特徴です。ラバーベルト特有の硬さやかゆみを感じることなく、長時間の使用でも快適に装着できるでしょう。
さらに、このベルトは約5mmの範囲であれば工具を使わずにサイズ調整が可能です。これにより、自分の手首にぴったりとフィットするサイズに調整できます。
「ロレックス デイトナ コスモグラフ 116515LN」の美しさと機能性は、着用者のスタイルを一段と引き立てることでしょう。
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デイデイト 36 128239A
「ロレックス デイデイト 36」は、ロレックスの新型ムーブメント「cal.3255」を搭載したモデルです。
ホワイトゴールドケースとブルーのグラデーション文字盤の組み合わせは、洗練された美しさを放っています。3時のインデックスには日付表示が、12時のインデックスには曜日表示があり、そのほかのインデックスには10ポイントのダイヤモンドが装飾されています。6時と9時位置のバゲットダイヤはとくに存在感があり、一際目を引くこと間違いなしです。
また、このモデルは「プレジデントブレスレット」を採用しています。このブレスレットは、1956年にアメリカ大統領のアイゼンハワー氏に贈られたことからその名がつけられました。その豪華さと快適さは、まさに最高級ラインの「デイデイト」にふさわしい高級時計といえるでしょう。
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GMTマスターII 126720VTNR
「ロレックス GMTマスターII 126720VTNR」は、2022年の新作モデルで、ロレックス唯一のパイロットウォッチのシリーズとしてその地位を確立しています。このモデルの最大の特徴は、リューズと日付窓が左側に配置されている点です。これはロレックスの中でも珍しい仕様で、発売当初から大きな話題を呼びました。
また、グリーンとブラックのツートンカラーベゼルのデザイン性でも注目を集めています。この色合いは、洗練された印象を与え、どのようなシーンにおいても映えること間違いないでしょう。
さらに、このモデルはムーブメントにcal.3285を搭載しており、優れた耐衝撃性と耐磁性を持っています。また、70時間のパワーリザーブを搭載しているため、長時間の使用でも安心です。
洗練されたデザイン性とともに、実用性も抜群の1本といえるでしょう。
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デイトジャスト 28 279381RBR
「ロレックス デイトジャスト 28 279381RBR」は、2016年に発売され、高級感と高性能でレディースウォッチの新たなスタンダードを築きました。従来の26mmから28mmへとサイズアップしたケースは、文字盤をより広くし、見やすくなっています。
また、このモデルには、約55時間のパワーリザーブと、公認クロノメーターを超える精度を持つムーブメントが搭載されています。
デザイン面でも、ホワイトの文字盤にダイヤモンドを配したインデックスとベゼルが、洗練された高級感を演出してくれているのが特徴です。これらの特徴から、「ロレックス デイトジャスト 28 279381RBR」はジュエリーのような輝きを放ち、どのようなシーンでも腕元を華やかに彩ってくれることでしょう。
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ロレックスの腕時計は定期的にオーバーホールを依頼しよう
ロレックスの腕時計は定期的にオーバーホールを依頼することで、高い性能を保ちながら長く使い続けられます。
モデルや使用環境によってもメンテナンスの頻度は異なりますが、できれば5年以内を目処に依頼しましょう。
オーバーホールや修理の依頼は、ロレックス正規店または時計修理専門店で受け付けています。
購入から数年経っており、腕時計の性能が気になった方は、今回紹介した依頼方法や注意点を参考にぜひオーバーホールを依頼してみてください。