【時計職人に聞く】Part.18 プルミエールの洗浄ってどうやるの?
みなさま大変ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしですか?
ゆきざき自慢の時計のメンテナンス室からのブログ。前回のPart.17は今年の3月ごろにお届けしておりましたので、あれからだいぶ日が空いてしまいましたがまた色々と時計に関することや、日々のメンテナンスに関することをお届けしていきますので宜しくお願いいたします。
さて、
今回は言わずと知れたハイブランドCHANELシャネルのプルミエールのメンテナンスについて書いていこうと思います。
シャネルのレディースモデル、プルミエール。
パリのヴァンドーム広場からインスパイアされたという8角形のケースデザインは、花の都パリの空気感を漂わせているような魅力ある時計ですよね。
女性の腕もとにさり気なくこの時計が見えたときなど、上品な方だな~と思うこともあります。
レザーが編み込まれたこの特徴的な時計ですが、使っていく中でやっぱり汚れだったり埃だったり、さらに進むとレザー部分がボロボロになってしまっていたりします。そんなときどうしますか?
いっそ下取してもらって新しい時計にしようかしら?というのもいいですけど、思い出のある時計だったら?
綺麗にして長く使いたいですよね?
そんな時には是非、ご連絡ください。編み込まれたレザーの交換から、洗浄、磨き、電池交換、部品交換、全て対応が可能です。
今回ご紹介するのはレザーベルト交換と洗浄についてです。
まずは、時計ケース本体とブレスレットのパーツに分けて分解。
編み込まれたレザーベルトも今回は一緒に交換していきます。
レザーベルトの接合部分も外してきます。
編み込まれたレザーベルトを外し終えました。
次は、金属部分の洗浄を入念にしていきます。
超音波洗浄機で細かい汚れや、小さなスキマ部分の埃なども綺麗に除去していきます。
↑超音波洗浄機。何度か洗浄液の中と水洗いを繰り返していきます。
その後、柔らかい布やエアダスターなどで水気を飛ばしてさらにしっかりと乾燥させていきます。
ブレスレット部分の洗浄が完了しましたので元の通りにレザーを編み込んでいきます。
レザーの接合部分にも不自然な段差やヨレが出ないように気を付けながら元通りに戻します。
完成です。
今回磨きに関しては、敢えて手をさほど入れていません。ご要望や状況に応じて対応をしていきます。
もし、長年使っていなかった時計や、メンテナンスが必要というのは分かっていても放置していた時計などありましたら是非ゆきざきへご連絡ください。
前回の記事はコチラ>>>【時計職人に聞く】Part.17 オーデマピゲの源流に触れてみよう。