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ロレックスの自動巻きが止まったときの対処法|巻き方も解説

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ロレックスの自動巻き腕時計は、装着している間に自動でゼンマイが巻きあがる利便性を備えています。しかし、自動巻きが止まったり遅れたりしたときに、どう対処すればよいかわからず困っている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、ロレックスの自動巻き時計の特徴、ゼンマイの巻き方、時計が動かなくなったときの対処法などを紹介します。止まってしまってもスムーズに対処できるよう、原因や取り扱い方法を事前に確認しておきましょう。

そもそも「自動巻き時計」とは


自動巻き時計とは、装着している間に腕の動きによって自動でゼンマイが巻きあがる時計です。

そもそも、腕時計は大きく分けて「機械式」と「クオーツ式」の2種類があります。クオーツ式は電池を動力源としていますが、機械式は昔ながらのゼンマイで動いているのが特徴です。

さらに、機械式は自動巻きと手巻きに細分化されます。手巻きの腕時計は、その名のとおり手でゼンマイを巻いて時計を動かします。

一方で、自動巻きの腕時計は、装着時の腕の動きによりゼンマイが自動で巻きあがる仕組みです。手巻きと比べると手間はかかりませんが、着用せずに放置すれば、いずれ針の動きは停止します。

また、ゼンマイの巻き上げ不足などが原因で1日に30秒程度の誤差が生じる場合もあります。

ロレックスの自動巻き時計の特徴


ロレックスの自動巻き時計には、時計の精度を高める独自の「ヒゲゼンマイ」が採用されています。ヒゲゼンマイとは、時計の心臓部である「テンプ」を構成するパーツの1つです。ヒゲゼンマイの伸縮動作によってテンプは回転し、腕時計が時を刻む動力となります。

ほとんどの時計メーカーは、他社で製造されたヒゲゼンマイを使用していますが、ロレックスは自社製を使用しています。ロレックスが開発したヒゲゼンマイは「ブルーパラクロムヒゲゼンマイ」と命名され、文字どおりの真っ青な外観と耐久性能の高さが特徴です。

合金素材でできているため、一般的なヒゲゼンマイと比べて10倍の衝撃に耐えられるとされており、主にcal.3186以降のムーブメントに導入されています。

ロレックスの自動巻きが止まる・遅れる主な原因


では、なぜロレックスの自動巻きが止まったり、遅れたりすることがあるのでしょうか。

ここでは、5つの主な原因について解説します。止まったまま放置していると故障につながるおそれもあるため、原因を把握して適切に対処しましょう。

原因1 巻き上げ不足

自動巻きが止まったり遅れたりする原因の1つとして、ゼンマイの巻き上げ不足が挙げられます。

基本的にはロレックスの自動巻き時計を身につけるとき、自分でゼンマイを巻く作業は必要ありません。モデルによっては、パワーリザーブによって2日間以上動作が持続するからです。

しかし、数日間使用しなかった場合や、着用時間が短かった場合には、時計の針が止まってしまいます。そのため、着用前に盤面の横にあるリューズを数十回にわたって主導で操作して、ゼンマイを巻き上げる必要があります。

原因2 潤滑油の劣化や油切れ

潤滑油の劣化や油切れもロレックスの自動巻きが止まる要因です。

潤滑油は空気中の酸素や湿気に触れると数年で劣化を始めます。長期にわたって腕時計を使用しなかったり、極度に気温の低い環境に放置したりすると、潤滑油は乾きます。そのまま放置していると、歯車などの動作に余計な負荷がかかるため注意が必要です。

また、機械式時計は、多数の歯車やパーツが精緻な構造で組み合わさっている精密な機械です。その動きを滑らかにするファクターである油のクオリティが悪化すると、構造全体の動作が悪くなるだけではなく、部品の消耗・劣化を早めてしまいます。 

原因3 歯車の摩耗

歯車の摩耗も、ロレックスの自動巻きの正常な動作を妨げる原因です。機械式腕時計は精巧な構造をしているため、たった1つの歯車が摩耗や変形、破損によって動きが悪くなるだけでも針の遅れや進みなどの異常が生じます。

とくに多いのが、油切れを起こした歯車のほぞ(中心の軸)と、ほぞが入る穴との摩擦が大きくなることで、ほぞが摩耗してしまうトラブルです。また、外部からの衝撃によってほぞが壊れたり、歯車の歯が欠けたりすることも、故障の原因として挙げられます。どちらも、他のパーツの故障を連鎖的に引き起こすため、早めの対処が不可欠です。

原因4 ゼンマイ不良

ゼンマイ不良も自動巻きに異常を起こすファクターです。機械式時計の動力であるゼンマイの異常は、時計全体の動きに支障をきたします。

長い間交換を怠ると、金属疲労によってゼンマイが突然切れてしまうおそれもあるため注意しましょう。動力源であるゼンマイが切れると、時計の動きは停止してしまいます。

ゼンマイがいつ切れるかを見た目で判断することは困難です。オーバーホールを行うときなどに、必ずゼンマイ交換もしておきましょう。

また、リューズの巻き過ぎもゼンマイに不必要な負荷をかける行為です。ゼンマイの巻き上げは適切な頻度で行いましょう。

原因5 水分やほこりなどの侵入

水分も自動巻き腕時計の大敵です。ロレックスの自動巻きは多くの金属部品で構成されているため、錆の発生でも故障につながります。

水に浸したり、着用したりしたままお風呂やシャワーに入るのは避け、保管やメンテナンスも適切に行いましょう。

さらに、ゴミやほこりの侵入にも注意が必要です。ロレックスの自動巻き腕時計のムーブメントは、0.1mmほどの歯車が複雑に組み合わさって作られています。

そのため、極小サイズのゴミでも動作に影響を与え、針の遅れや進み、停止などの原因となります。ほこりやチリの多い部屋に長期間保存することは避けましょう。

ロレックスの自動巻きのゼンマイの巻き方


自動巻きのゼンマイを巻くときは、必ず腕から外した状態で行ってください。着用したまま作業をすると、ゼンマイにまっすぐ力がかかりません。その結果、かかるべきではない方向への負荷がかかり、故障の原因となります。

ゼンマイを巻くには、まずリューズを下方向に回しましょう。そして、飛び出してきたリューズを、ゆっくりと30〜40回程度回します。最後に、ゆっくりとリューズを押し戻せば完成です。

なお、カレンダーや時刻を合わせるときにもゼンマイを巻く必要があります。カレンダーを合わせる場合は、まずリューズを一段階引き出します。日付を変えたい場合はリューズを上に回し、曜日を変えたい場合は下方向に回してください。

時刻を合わせるときは、さらにもう一段階引き上げたあとにリューズを回して、針の位置を調整します。どちらも調整後にリューズを押し戻すことを忘れないようにしましょう。

ロレックスの自動巻きの腕時計を長く使い続けるためのポイント


せっかくロレックスの自動巻きの腕時計を手に入れたのであれば、長く使い続けたいものです。ここでは、ロレックスの自動巻きの腕時計を大切に扱う際のポイントを4つ紹介します。

ゼンマイを巻きすぎない

ゼンマイは巻きすぎると切れてしまいます。必要なだけ巻き上げれば、感触でもう巻けないことがわかるため、それ以上、力任せに巻くのはNGです。

また、1日に何度もゼンマイを手巻きすることも控えましょう。小さく絞り込まれた状態が長く続くと、ゼンマイに大きな負荷がかかってしまいます。

なお、ロレックスの自動巻きモデルは巻き上げ過ぎを防止する装置が搭載されています。そのため、人の動きに連動し、勝手に巻きあがりすぎてしまう心配はいりません。

時刻合わせのときは針を反時計回りに回さない

腕時計は右回りに動くように設計されています。そのため、針を反時計回りに回すと、故障のリスクが上がります。

時計合わせのときは、必ず時計回りに動かすようにしましょう。

とくに、アンティークロレックスなどの古いモデルは、時計の針が右回りすることのみを想定した構造になっています。そのうえ、長年の使用を経て内部構造が劣化している可能性があるため、取り扱いには注意しましょう。

日付合わせをしてはいけない時間帯がある

日付合わせや時刻合わせをする時間帯にも注意が必要です。ロレックスの機械式の腕時計の時間合わせをするときは、午後8時頃から深夜2時の間に調整するのは避けてください。

なぜなら、この時間帯は、日付表示が翌日の状態に向けてゆっくりと変わっていくタイミングであるためです。この時間帯に日付や時刻を変更するとムーブメントの負担となり、日付表示のズレなどが起こります。

なお、人気モデルのデイトジャストは深夜0時になると瞬時に日付が変わりますが、日付が変わる前からギアが内部で動いています。そのため、午後11時頃から深夜0時過ぎまでの時間帯は、日付合わせや時刻合わせは控えましょう。

5年に一度はオーバーホールを行う

定期的にオーバーホールを行うことも、ロレックスの自動巻きを長く使い続けるためには欠かせません。オーバーホールとは、腕時計をすべて分解し、各部品の調整やメンテナンスを行う作業です。モデルによって頻度は異なりますが、5年に一度を目安にオーバーホールを行いましょう。

オーバーホールを依頼するときは、ロレックスの正規サポートを利用するか、時計修理専門店に持ち込みます。ロレックスに依頼する場合、完成までは約1カ月かかるのが一般的です。

ロレックスが止まったまま動かない場合の対処法


ゼンマイを巻いてもロレックスの腕時計が動かないときは、故障している可能性があります。早めに時計修理の専門店でみてもらいましょう。

ここでは、ロレックスが止まったまま動かないときの依頼先を2つ紹介します。予算やクオリティなどを考慮して判断してください。

日本ロレックスに依頼する

日本ロレックスのサービスセンターに修理を依頼できます。サービスセンターは東京、大阪、兵庫の3箇所にありますが、東京と大阪は送付のみ受け付けています。

正規サポートを利用するメリットは、安心安全に修理できる点です。正規の手順にのっとり、純正パーツを用いて修理が行われます。さらに、オーバーホール実施に関する証明書も発行されます。

一方、デメリットは、費用が高いことや、修理に時間がかかることです。修理の内容によって変化しますが、動かない状態である場合、100,000円近くかかる可能性もあるでしょう。オーバーホールだけではなく部品交換も発生すると、部品代がかかるからです。また、修理にかかる期間はおおむね2〜3カ月です。

民間の時計工房に依頼する

民間の時計工房に持ち込んで修理する方法もあります。民間の業者を利用するメリットは、日本ロレックスよりも大幅に費用が安くなる点です。工房によって幅はありますが、平均すると正規サービスよりも30~50%ほど安くなる傾向があります。

また、修理期間の短さも強みです。納期は平均で1~2カ月程度で、早いと2〜3週間で対応してもらえます。

しかし、依頼する前には、各工房のスキルを事前に見極める必要があります。時計工房には個人経営店から、全国チェーン店まで幅広い規模の店舗が存在し、技術力は千差万別です。必ず過去の実績や在籍している時計職人について確認しておきましょう。 

ロレックスの自動巻き時計が止まる原因や巻き方を知っておこう


ロレックスの自動巻き時計は精緻な構造になっているため、さまざまな原因によって動かなくなったり、時計の針が遅くなったりします。

自動巻き時計の動く仕組みや止まる原因を知っておけば、いざというときにも不安にならず、冷静に判断できます。

末永く愛用するためにも、ロレックスの自動巻き時計に関する知識を深めていきましょう。

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