チューダーとロレックスの違いを知ろう｜両ブランドの魅力と選び方のポイントを解説
チューダーとロレックスは、兄弟ブランドとしてよく比較されています。
チューダーの腕時計はロレックスと似たデザインでありながら、比較的手に入れやすい価格帯であることから、購入を検討している方もいるでしょう。
しかし、チューダーとロレックスとの関係性や違いが、いまいちよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、チューダーの特徴や魅力、ロレックスとの関係性について詳しく解説していきます。
チューダー(チュードル)とは
チューダーは、1926年にロレックスの創始者である「ハンス・ウィルスドルフ」によって設立され、ロレックスの子会社として誕生したブランドです。
チューダーは知名度や販売拡大を目的として、ロレックス同様の高品質な時計をリーズナブルな価格帯で提供を開始しました。そして現在では、多くの人に親しまれるブランドに成長しています。
チューダーで販売している多くのモデルは、スポーティで機能的な点が特徴です。ロレックスと同様に、ダイバーズウォッチやレーシングウォッチといったアクティビティ向けモデルも、多彩なラインナップを展開しています。
2018年に日本に正規販売店がオープンしたことをきっかけに、正式名称が「チュードル」から「チューダー」に変更されました。
チューダーの魅力
チューダーの魅力は、文字盤やリュウズ、裏蓋などに、ロレックスと同じパーツが使用されていながら、ロレックスよりも低価格な点です。
中でも、世界初の腕時計防水ケースで、耐防塵に優れた「オイスターケース」が採用されている点は、チューダー最大の魅力。また、サイズやカラー、デザインのバリエーションも豊富に揃っています。
価格はロレックスが70万円台からなのに対し、チュードルは40万円から購入が可能です。
チューダーのコレクションには、ロレックスのサブマリーナーとデザインがそっくりな「チューダーサブマリーナ―」というモデルも存在します。
ロレックスの要素を取り入れて、コストパフォーマンスに優れていることから、幅広い層から熱い支持を得ている注目のブランドです。
ロレックスとチューダーの違い
チューダーに魅力を感じた方の中には、具体的な機能や素材の違い、低コストの理由が気になる方もいるでしょう。
ここでは、ロレックスとチューダーの素材の違いと市場の違いについて、詳しく解説していきます。
製品に使用されている素材
ロレックスとチューダーは、製品に使用されている素材に大きな違いがあります。
ロレックスの時計は多くのモデルで、自社開発の「オイスタースチール」を採用しています。オイスタースチールはステンレススチールですが、一般的な時計に使用されているものよりも耐食性と気密性に優れた、非常に堅牢な超高級ステンレスです。
一方、チューダーには、医療用器具やアクセサリーなどに使われている「サージカルステンレス」が使用されています。ロレックスの独自素材ではなく、一般的な素材であるサージカルステンレスの採用により、大幅なコスト削減を実現しています。
ムーブメントの違い
ロレックスでは自社製ムーブメントを採用しており、チューダーより高精度です。素材にもロジウムメッキを使用するなどのこだわりにより、チューダーよりコストが高くかかっています。
一方でチューダーではコストを抑えるために、ロレックスのように自社開発のムーブメントではなく、オメガやタグホイヤーなどでも採用されているETA社製のムーブメントが採用されていました。
しかし、チューダーは2015年に独自のムーブメントの開発に成功。3高精度の証明となるクロノメーターも取得しています。そのため、現在はコストの低い汎用性ムーブメントを搭載したモデルと並行して、独自開発の高精度ムーブメントを搭載したモデルも登場しています。
ヴィンテージ市場の違い
ロレックスの腕時計は、希少価値の高いモデルがヴィンテージ市場でもかなり高値で取引されており、入手困難なことで知られています。
一方でロレックスよりも低価格で手の届きやすいチューダーは、ロレックスの廉価版として登場したブランドです。
しかし、チューダーのコレクターズアイテムとして人気の歴史的なモデルや限定モデルについては、ヴィンテージ市場で高値で取引されています。
例えば、チューダーの誕生当初に使用されていたバラのロゴが施された「ブラックベイRef.79220」や、自動巻きムーブメントの「クロノタイム」は入手困難なモデルで希少価値が高くなっています。
ロレックスとチューダーどちらを選ぶべきか
チューダーとロレックスのどちらを選ぶべきかは、個人の好みや予算、使用目的によって異なります。
チューダーは手頃な価格で高品質な時計を提供しているため、特に若い世代に人気があり、ヴィンテージモデルも魅力的なブランドです。
コスパ重視で選びたい方や、限られた予算内で高品質な時計を購入したい方には、チューダーの時計がおすすめです。
一方、ロレックスは高品質で資産価値やステータス性の高いブランドです。
高精度・高機能な腕時計が欲しい方や、ロレックスというブランドのステータス性の高さに魅力を感じる方、またデザインにこだわりたい方はロレックスの時計がおすすめです。
どちらのブランドにも利点があるため、予算やデザインの好みで選ぶとよいでしょう。
チューダーのおすすめモデル5選
チューダーにはロレックスの人気モデルがベースとなった、魅力的なモデルが多数存在します。
ここでは、チューダーのおすすめモデルを5つ厳選してご紹介します。
ブラックベイ ブロンズ 79250BA-0001
チューダーの豊富なコレクションの中でも人気を誇る「ブラックベイ」シリーズから、2019年に登場した新色モデルです。このダイバーズウォッチは、1969年に初めて採用されたスノーフレーク針を復刻し、視認性の高さとともに初代モデルへのオマージュが込められた一本。ブロンズケースとマット仕上げのグレーダイヤルの絶妙な組み合わせが、クラシカルでありながらも個性を演出します。
ムーブメントには、70時間のロングパワーリザーブを誇る自社製キャリバー「Cal.MT5601」を搭載。プロフェッショナル仕様の200M防水性能を備えており、日常使いから本格的なダイビングまで安心してご使用いただけます。
43mmのケースサイズは、存在感を放ちながらも快適な装着感を実現。ケースバックには、耐久性に優れ、肌に優しいチタン素材を採用しており、金属アレルギーの心配がある方や敏感肌の方でも安心です。
ヴィンテージ感あふれるデザインを楽しみたい方や、他とは一線を画す個性的な時計をお求めの方に、ぜひおすすめしたいモデルです。
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プリンス 7017/0
1970年に登場した「プリンス 7017/0」は、12時位置に曜日のフルスペルが表示されるデイデイトスタイルが特徴のモデルで、ロレックスの同名シリーズを彷彿とさせます。しかし、「プリンス 7017/0」はチューダーならではの独自の魅力を備えています。
ロレックスのデイデイトが18Kやプラチナを使用しているのに対し、チューダーは耐久性とシンプルさを追求し、ステンレススチールケースを採用。ケースサイズは約37mmとロレックスと比較して1mmほど大きいものの、ラグのデザインがよりしっかりとした造形で、視覚的に重厚な印象を与えます。
存在感がありつつも、サイズは控えめで腕馴染みがよいため、女性や腕の細い方にも適したモデルです。ヴィンテージウォッチの風格を持ちながら、日常のさまざまなシーンに調和する一本をお探しの方には、まさにおすすめの選択肢といえるでしょう。
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ペラゴス FXD M25707B/23-0001
ペラゴス FXDは、フランス海軍の伝統ある戦闘ダイバー部隊と共同開発された特別なモデルです。
2021年に登場した最新作「ペラゴス FXD M25707B/23-0001」は、プロフェッショナルダイバーの要求に応えるべく、水中ナビゲーションを重視して設計されました。70時間のパワーリザーブを誇り、200Mの防水性能を備えるこのモデルは、過酷な海中環境でも優れた耐久性を発揮します。
深いネイビーブルーの文字盤は、視認性を高めるためにマット仕上げが施されており、独特のファブリックベルトとの組み合わせが、洗練されたスポーティさを演出します。ストラップは取り外しができ、用途やシーンに応じて簡単に交換することが可能です。
ケースには高い耐久性を持つチタニウムを採用し、軽量でありながらも優れた耐水性と堅牢さを実現。アウトドアやマリンスポーツを愛する方々に最適な一本であり、カジュアルなシーンからアクティブな場面まで、幅広い用途に対応する多機能モデルです。
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ブラックベイ GMT SG 79833MN-0001
2012年に誕生した「ブラックベイ」シリーズは、チューダーを象徴するスポーツコレクションとして広く知られています。その中でも、2022年に追加された「ブラックベイ GMT SG 79833MN-0001」は、ツートーンベゼルが際立つ注目のモデルです。
ブラックとブラウンのベゼルは、昼夜の時間帯を表現しており、視認性とデザイン性を兼ね備えています。GMT機能により第2時間帯の表示が可能で、海外でのビジネスシーンや旅行での実用性が高い点も魅力です。
搭載されているムーブメントは、70時間のパワーリザーブを誇るマニュファクチュールキャリバー「MT5652」。その精度と耐久性は、チューダーの時計作りに対するこだわりを体現しています。さらに、GMT針にはブランドの伝統を感じさせる「イカ針」が採用されており、ヴィンテージ感漂うデザインながらも現代的な機能性を兼ね備えた一本となっています。
ブラックベイ GMT SG 79833MN-0001は、エレガンスとスポーティさを兼ね備えたラグジュアリーなモデルとして、多くの時計愛好家におすすめです。
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ぺラゴス 25600TN-0001
チューダーのダイバーズウォッチとして絶大な支持を集める「ぺラゴス」。その中でも「ぺラゴス 25600TN-0001」は、卓越した性能と耐久性を兼ね備えた一本です。
500M防水性能を誇るこのモデルは、水中での使用を想定し、チタン製ケースとブレスレットを採用することで、わずか150gという軽量さを実現しました。42mmケースには逆回転防止ベゼルを装備し、視認性と操作性を高めるための工夫が随所に見られます。さらに、自動エスケープバルブを搭載することで、プロフェッショナルのダイビングニーズにも応える仕様となっています。
ムーブメントには、パワーリザーブ70時間のクロノメーター認定を受けた自社製キャリバー「MT5612」を搭載。精度と信頼性を兼ね備えたこのキャリバーは、日常使いからアドベンチャーシーンまで、あらゆるシーンでその価値を発揮します。シンプルでありながらもディテールにこだわり抜いたデザインが、機能美を際立たせる一本です。
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チューダーはロレックスとは別の独自ブランド
チューダーはロレックスの兄弟ブランドに位置づけられていますが、価格やデザイン、品質が異なるロレックスとは別の独自ブランドです。
チューダーの腕時計は、実用性や機能性、遊び心を感じさせるデザインが魅力。大半部分にはロレックスと同様の部品が使われていながら、高級時計の中では比較的安価な価格帯のモデルが多く、購入しやすいメリットもあります。
そのため、ロレックスが欲しいけれど、高くて手が届かないという方にもおすすめです。
チューダーにしかない魅力や性能の高さ、ロレックスとの違いを、ぜひ実際に手に取ってみて確かめてみてはいかがでしょうか。
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