ブレゲ 5517とは?クラシックとモダンが融合した人気モデルを解説
優れた製造技術と美しいデザインが魅力的な高級腕時計ブランドのブレゲ。ブレゲには「マリーン」と呼ばれる人気のコレクションがあり、多くの愛好家に支持されています。
しかし、日本における知名度はそれほど高くないため、ブレゲをご存知ない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ブレゲの概要やマリーンモデルの魅力とあわせて、特に人気の高いマリーン5517のおすすめモデルをご紹介します。
ブレゲとは
ブレゲは、1775年にフランスのパリで創業された高級腕時計ブランドです。創業者のアブラアン・ルイ・ブレゲは、機械式時計の歴史において数多くの革新的な発明を残した人物で、その技術とデザインは今現在でも高く評価されています。
懐中時計が主流だった当時、ブレゲはフランスを中心としたヨーロッパの貴族たちの間で絶大な人気を獲得し、世界五大時計ブランドと称されるほどの発展を遂げました。
また、顧客名簿にはマリー・アントワネットやナポレオン・ボナパルトといった歴史上の著名人が数多く名を連ねており、上流階級に愛された時計としても知られています。
ブレゲ「マリーン」とは
ブレゲ「マリーン」とは、フランス海軍のマリン・クロノメーターをオマージュして1990年に誕生したコレクションのことです。ブレゲは、1815年にフランス国王ルイ18世から王国海軍時計師の正式な称号を授かることで、マリン・クロメーターの製作者として任命されました。
マリン・クロメーターとは、航海の時に用いられる高精度な時計です。安全な航海をするうえで欠かせない計器であったため、王国海軍時計師の称号を授かることは当時では最高の栄誉とされていました。
ブレゲが亡くなったあともフランス海軍との密接な関係は続き、マリン・クロノメーターの製造が継続されたことにより、継承モデルとしてマリーンが誕生しました。
モデル名のマリーンは「海軍」を意味する単語でもあり、マリン・クロノメーターにちなんだ名称からきています。
ブレゲ「マリーン」の魅力
ブレゲ「マリーン」は、航海用精密時計ならではの高機能に加え、独特のデザインや豊富なバリエーションがあります。ここでは、マリーンの特徴や魅力について解説します。
ブレゲ針とギヨシェ彫り
針の先端に月を連想させるような、丸い装飾が施されている「ブレゲ針」は、上品な印象を与えるとともに、文字盤のスケールを読みやすくすることにも役立っています。
デザインは針の先端がくり抜かれているタイプとくり抜かれていないタイプがあります。マリーンモデルにおける「第一世代」はくり抜かれているタイプが多く、「第二世代」と「第三世代」ではくり抜かれていないタイプが多く見られます。
また、ギヨシェ彫りもブレゲの特徴的なデザインです。非常に細かく精密な模様を彫り込むギヨシェ彫りは、熟練の職人による手作業で仕上げられ、文字盤の模様が光を反射して独特の輝きを生み出します。
マリーンモデルでは「ヴァーグ」と呼ばれる波をイメージした美しい模様が印象的です。
さまざまな種類がある
マリーンにはさまざまな種類があることも魅力の一つです。
例えば、マザーオブパールのマルケトリ(寄木細工)とダイヤモンドのインビジブルセッティングを施したハイジュエリーモデル、操作性に優れたフライバック機能付きのクロノグラフ、複雑機構を組み合わせたグランドコンプリケーションウォッチなど個性的なラインアップを揃えており、現行モデルだけでも9種類あります。
また、多彩なデザインが描かれた文字盤や、幅広く展開されたケースサイズによって豊富な選択肢がある点も特徴です。現行モデルのほかにも、第一世代の初代マリーンや第二世代のマリーンⅡなど、その世代にしか出せない味わい深さも魅力と言えるでしょう。
ラグスポモデルの中では比較的手に入りやすい
スポーツウォッチの先駆けとして名高いオーデマピゲの「ロイヤルオーク」や、品薄状態が続くパテックフィリップの「ノーチラス」といったラグジュアリースポーツモデルは、近年の価格高騰の影響もあり、中古市場でも驚くほどの高価格帯で取引されています。
一方、ブレゲは同じ雲上ブランドでありながら、中古市場の高騰が続くラグジュアリースポーツモデルの中でも比較的安く入手できます。特に、初代マリーンやマリーンⅡは手の届きやすい価格帯で狙い目です。
ブレゲ「マリーン」5517の特徴
ブレゲ「マリーン」5517は、2018年にモデルチェンジした第三世代のマリーンです。2004年に発表されたマリーンⅡ以来、実に14年ぶりとなるモデルチェンジによって大きく変貌を遂げています。
まず、先代であるマリーンⅡよりもケースサイズが1mm大きくなり、40mmとなりました。ケースサイズが大きくなった分、ラグの長さが短くなっているため、手首が細い方でもあわせやすいでしょう。
また、ベゼルが細く絞られて文字盤が広くなり、文字盤の造形が大きく変わるなど、ケースデザインが刷新されています。
第三世代から新たなムーブメントとしてCal.777Aを搭載しており、コンパクトにまとめられています。このムーブメントにはシリコン製パーツが使用されているため、耐久性に加え帯磁性も向上しました。
第二世代ではスポーティーな側面が強かったマリーンでしたが、きらびやかで存在感のあるケースデザインに変更されたことで、以前よりもラグジュアリー感が増したと言えるでしょう。
ブレゲ「マリーン」5517のおすすめモデル3選
ブレゲ「マリーン」5517は、用いられる素材や文字盤のデザインによって大きく印象が異なります。ここでは、ブレゲ「マリーン」5517の中でも特におすすめのモデルを3つご紹介します。
マリーン 5517BR/G3/9ZU
上品さとスポーティーさを絶妙に融合させた「マリーン 5517BR/G3/9ZU」は、その洗練されたデザインで多くの時計愛好家を魅了しています。スレートグレーの文字盤にはサンバースト仕上げが施されており、波模様のギヨシェ彫りが特徴的です。この精巧な装飾は、18Kローズゴールドのケースとの組み合わせにより、いっそうの高級感を醸し出しています。
裏蓋はシースルーバック仕様となっており、その内部には「Cal.777A」ムーブメントが搭載されています。このムーブメントは、船の舵輪をイメージした独創的なデザインを持ち、ブレゲならではの美学が感じられる仕上がりです。さらに、パワーリザーブは約55時間と実用性も高く、日常生活での使用に十分対応します。加えて、100mの防水性能を備えているため、マリンスポーツなどのアクティブな場面でも安心して使用できる点が魅力です。
レザーストラップは柔らかくしなやかで、手首に心地よくフィットする設計がされています。これにより長時間の装着でも快適に過ごすことができ、普段使いからスポーツシーン、さらにはカジュアルな場面にもぴったりの万能な一本となっています。
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マリーン 5517TI/G2/5ZU
マリーン 5517TI/G2/5ZUは、ブレゲが誇る「マリーン」シリーズの中でも、特に現代的でスタイリッシュなモデルとして高く評価されています。その魅力は、シンプルながらも精巧に作り込まれたデザインにあります。
サンバーストスレートの文字盤は、見る角度によって繊細に光を反射し、独特の深みと輝きを生み出しています。この仕上げにより、グレーのトーンが際立ち、洗練された印象を感じられるでしょう。ケース素材には軽量で耐食性に優れたチタンが採用されており、スポーティーなラバーストラップとの組み合わせが、抜群の装着感を実現しています。大きめの40mmケースながら、その軽さから長時間の着用でも快適さを損なうことがありません。
また、フォールディングバックルには、船の舵輪をモチーフとしたデザインが施され、裏蓋のシースルーバックとともに、ブレゲの遊び心と職人技が感じられます。
グレーの文字盤とブラックのラバーストラップのコントラストは、上品さとスポーティーさを兼ね備え、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍します。洗練されたデザインと実用性を両立したこのモデルは、ブレゲならではの卓越した美意識と技術力を体感できる一品です。
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マリーン 5517BB/Y2/5ZU
ブレゲ「マリーン 5517BB/Y2/5ZU」は、上品なドレッシーさと海のエッセンスを見事に融合させた逸品です。深みのあるブルーの文字盤には、波模様をモチーフにしたギヨシェ彫りが施され、マリーンシリーズならではの海洋を思わせるデザインが際立ちます。この文字盤の美しさを引き立てているのが、ホワイトゴールドのケースです。高級感あふれる素材使いと、ブレゲの伝統を象徴するコインエッジの装飾が絶妙に調和し、洗練された印象を与えています。
また、センターセコンド針には、海洋コードからインスパイアされた独自のデザインが施されており、細部に至るまでのこだわりが感じられます。さらに、視認性を高める蓄光機能を備えたアワーマーカーと、実用性を追求したラバーストラップが採用されている点も見逃せません。こうしたディテールの一つひとつが、上品さとスポーティーさを兼ね備えた「マリーン 5517BB/Y2/5ZU」の特別な魅力を作り上げています。
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ブレゲ「マリーン」のその他のおすすめモデルを紹介
ブレゲ「マリーン」は、5517のほかにも歴史と伝統を感じられる個性豊かなモデルがあります。ここでは、5517以外のおすすめモデルを3つご紹介します。
マリーン クロノグラフ 5527BR/G3/5WV
クロノグラフ特有のスポーティーでありながらもラグジュアリーな雰囲気をまとった「マリーン クロノグラフ 5527BR/G3/5WV」は、存在感と機能性を兼ね備えた一本です。ケース直径42.3mmのピンクゴールド製ケースは、その洗練されたデザインにより、手首に自然と馴染みつつも華やかさを際立たせます。ベゼルの細身化により、視認性が大幅に向上し、時計そのものがさらにスタイリッシュに仕上がっているのが特徴です。
グレーの文字盤には、ブレゲらしい美しいギヨシェ彫りが施され、深い海を思わせる神秘的な表情を演出。複雑な模様は細部に至るまで精密に仕上げられ、クロノメーター内部に至るまで職人の高度な技術が存分に発揮されています。
搭載されているムーブメントは、ブレゲの革新技術を象徴する自社製Cal.582QA。シリコン製のインバーテッド・インラインレバー脱進機とひげゼンマイを採用し、耐久性と精度の両立を実現しました。48時間のパワーリザーブを備え、実用性も申し分ありません。さらに、シックなラバーストラップが時計全体を引き締め、ピンクゴールドのケースと調和することでいっそうの上品さを引き立てます。
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マリーン クロノグラフ 5527BB/Y2/5WV
マリーン クロノグラフ 5527BB/Y2/5WVは、洗練されたデザインと優れた機能性を兼ね備えた、ブレゲ「マリーン」コレクションの中でも特に魅力的なモデルです。ホワイトゴールドのケースにサンバースト仕上げのブルーダイヤルを組み合わせたこの時計は、爽やかでありながら重厚感も漂う、洗練された大人の魅力を引き立てます。文字盤にはギヨシェ彫りによる波模様が施され、ブレゲの卓越した伝統的な技術が感じられる仕様です。
また、文字盤にはクロノグラフの分積算計、12時間積算計、スモールセコンドの3つのカウンターが配されており、それぞれ異なるサイズに設計することで視認性の向上を実現。デザインのバランスと機能性が見事に調和した構成が印象的です。加えて、数字とインデックスには蓄光塗料が施されており、暗所でも鮮明に時刻を読み取れる実用性が魅力です。
ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍する、この卓越したタイムピースをぜひお手元にお迎えください。
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マリーン II ラージデイト 5817BR/Z2/5V8
クラシカルな美しさが際立つ「マリーン II ラージデイト 5817BR/Z2/5V8」は、ブレゲの卓越した技術とデザインが凝縮されたモデルです。きらびやかな18Kローズゴールドのケースは、高級感と品格を兼ね備え、グレーとシルバーのツートンカラーで仕上げられた文字盤が優雅な印象を醸し出しています。
文字盤には、ブレゲが誇る伝統的なギヨシェ彫りが施され、渦潮の流れを思わせる精密な模様が見る者を魅了します。この職人技と調和するのは、独特の形状で視認性と美しさを両立したブレゲ針です。また、6時位置にはラージデイトが配されており、大きく鮮明に表示されるデザインが実用性を高めています。
裏蓋はシースルーバック仕様となっており、精緻に仕上げられた自社製ムーブメントCal.777Aを鑑賞することが可能です。このムーブメントは約65時間のロングパワーリザーブを誇り、安定した性能を提供します。さらに、22金製のローターには波模様のギヨシェ彫りが施され、裏側にも手を抜かないブレゲの遊び心と美意識が光る一本です。
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ブレゲ5517はスポーティーかつエレガントな一本
ブレゲの「マリーン」モデルは、航海用精密時計としての性能を損なうことなく、伝統であるブレゲ針やギヨシェ彫りの文字盤を継承しながら進化を続けています。
第一世代・第二世代ではスポーティーモデル寄りだったマリーンですが、5517からはラグジュアリースポーツモデルへと進化を遂げました。ブレゲ5517は、ブレゲの受け継がれた伝統と革新が融合し、魅力あふれるエレガントな時計に仕上がったモデルと言えるでしょう。
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