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ロレックスのダイバーズウォッチの種類|人気モデルも紹介

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高級ブランドでありながら、機能性を重視した腕時計づくりを続けていることで有名なロレックス。そんなロレックスが手がけるモデルの中でも、ダイバーズウォッチは多くの時計愛好家から支持されています。

唯一無二の個性を誇るデザインをはじめ、防水性や耐久性、機能性にも優れ、世界中から高い評価を獲得している腕時計です。

そこで今回は、ロレックスのダイバーズウォッチの魅力や特徴を解説します。おすすめのモデルも紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

ダイバーズウォッチとは


ダイバーズウォッチは、水中深くまで潜るダイバーのために作られた腕時計です。

日常的な水仕事とは異なり、水の中では圧力がかかるため、通常仕様の時計ではあっという間に浸水してしまいます。時計内部の機構は精密な作りになっているため、異物が入り込むと時計としての機能が正常に働かなくなるおそれがあるのです。

ダイバーズウォッチの最大の特徴は、水分やほこりといった外的な要因から受ける影響を防ぐために、機密性の高いケースが採用されている点です。単に水の侵入を防ぐだけではなく、深海での高い水圧に耐えられる性能も持ち合わせています。

なお、ダイバーズウォッチには規格が設けられており、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)の基準に合格する必要があります。

ダイバーズウォッチの主な特徴


多くの腕時計メーカーが開発を手がけているダイバーズウォッチは、その名のとおりダイビングなどのマリンスポーツに適した腕時計です。

ここでは、ダイバーズウォッチの特徴や機能について解説します。

高い防水性や耐衝撃性

先述したとおり、ダイバーズウォッチの最大の特徴は優れた防水性能です。ダイバー仕様を掲げているモデルのほとんどが200〜300mの防水性能を有しています。

上位モデルでは500m以上のもの、本格的なプロのダイバー向けでは1,000mを超えるものもあります。近年では、水深11,000mまで耐えられるモデルも登場するなど、深海へのチャレンジは留まるところを知りません。

また、水中での活動時には水圧の影響だけではなく、岩場などに腕時計をぶつけてしまうアクシデントも起こりうるため、衝撃に強い性能も求められます。さらに、耐磁性・耐震性・耐腐食性など、過酷な水中環境にも耐えられる頑強さを備えていることもダイバーズウォッチの魅力です。

暗闇での視認性の高さ

危険を伴う水中での作業は、時間を正確に管理することも重要です。とくに、太陽の光が届きにくい深海では、腕時計の視認性にダイバーの生命が懸かっていると言っても過言ではありません。

ダイバーズウォッチの規格には、「暗所において25cmの距離から時刻や時計の作動が目視できること」が明確に定義されています。

多くのモデルでは、インデックスや針、ベゼルの12時位置に蓄光塗料が塗布されており、高い視認性を確保しているのが特徴です。時刻を瞬時に判別できるよう、シンプルで大きなアワーマーカーを採用しているものも少なくありません。

逆回転防止ベゼル

潜水時間を管理する機能を有することも、ダイバーズウォッチの標準規格として定められています。一般的なダイバーズウォッチでは、目盛りの付いたベゼルを回転させて分針に合わせることで、酸素ボンベの使用時間を計測します。

そして、ほとんどのモデルにおいてベゼルの逆回転を防止する機能が付いている点が特徴です。万が一、何かの拍子にベゼルが回転してしまっても、逆回転防止機能が付いていることで一方向にしか回らないため、誤って経過時間を短く表示してしまう事態を防げます。ダイバーの生命を守るには、欠かせない機能といえるでしょう。

エクステンションバックル

日常生活で使うにはあまり馴染みがありませんが、ダイバーズウォッチで金属製のブレスレットを採用しているモデルには、エクステンション機構を備えているタイプも多いです。

通常、金属製ブレスレットは容易に長さを調節できるものではありません。しかし、ダイバーズウォッチは、腕時計をダイビングスーツの上から着用することを想定して作られているため、エクステンションバックルによって手軽に30mmほどサイズ延長が可能となります。

ヘリウムガスエスケープバルブ

ヘリウムガスエスケープバルブとは、時計内に蓄積したヘリウムガスを外に排出する機能です。

深海での活動には、身体が水圧に耐えられるよう飽和潜水と呼ばれる技術を利用しますが、窒素による中毒症状を起こしやすくなるためその予防策としてヘリウムガスが使用されます。

しかし、ヘリウムガスの分子は非常に小さく、作業中に時計内部に入り込んでしまうことがあります。ガスによって時計内の圧力は高まった状態になり、そのまま浮上すると気圧の変化で破損するおそれがあるのです。そうしたトラブルを回避するために搭載されている機能がヘリウムガスケープバルブです。

ロレックスのダイバーズウォッチの歴史


ロレックスが防水機能の付いた腕時計を開発したのは1926年です。それまで主流だった懐中時計から腕時計へと時代が移行する中で、各メーカーが課題としていた外的環境の影響を受けにくいケースをロレックスが実現し、画期的な一歩を踏み出しました。このとき発明された「オイスターケース」は、「ねじ込み式リューズ」の特許技術を取得しています。

一般的にダイバーズウォッチと呼ばれる腕時計が登場したのは1950年代です。日常生活やマリンスポーツでの使用を想定した単なる防水仕様ではなく、深海で活動するダイバー向けに特別に設計されたもので、その用途は明確に区別されています。

そして、1953年に世界初のダイバーズウォッチとして「サブマリーナー」が誕生しました。このデザインは、ロレックスで現在まで続くダイバーズウォッチの基本形となっています。

ロレックスの3つのダイバーウォッチを紹介


実際に、ロレックスが展開するダイバーズウォッチにはどのようなものがあるのか、代表的なコレクションについて見ていきましょう。

サブマリーナー

ロレックスが展開するダイバーズウォッチの原型にもなったコレクションであり、高い人気を誇るサブマリーナー。

目盛りの入ったベゼルや蓄光塗料が施された文字盤、大きな針にアワーマーカーといった、数々の特徴的な外観を備えています。流行に左右されないデザインのモデルが多く、海中のみならずファッションとして日常使いを楽しむ人も少なくありません。

水中活動で重要な役割を担うベゼルには逆回転防止機能が付いており、エッジ部分に刻まれた溝によってグローブを着用したままでも操作可能です。ムーブメントは、スイスのクロノメーター検査協会とロレックス独自の厳しい検査基準により、精度の高さが保証されています。

初登場時の防水性能は水深100mでしたが、最新のモデルでは300mまで延長されるなど、1953年の誕生以来、技術面・デザイン面の両方で絶えず進化を遂げています。

シードゥエラー

フランスの潜水専門会社コメックスと共同で開発されたシードゥエラー。

1967年に登場した初期のモデルは水深610mと、この時点でもサブマリーナーを上回る防水性能を誇っていましたが、現在では1,220mにまで到達しています。飽和潜水に対応するためのヘリウムガスエスケープバルブが初めて搭載されたのもシードゥエラーであり、より深い場所へのチャレンジを可能にしたコレクションといえるでしょう。

当初のデザインはサブマリーナーに似ていましたが、近年のモデルではベゼル全周に分単位の目盛りが刻まれている点と、モデル名が赤字で表記されている点で見分けられるようになりました。

また、パワフルなムーブメントを搭載したことで稼働時間が増し、日付部分のサイクロップレンズによって視認性も向上しています。実用面でも日々改良が重ねられているモデルです。

ロレックス ディープシー

ロレックスのダイバーズウォッチの歴史で、大幅に潜水記録を更新したのが2008年に誕生したディープシー。当時のモデルでは水深3,900mを、さらに2022年に発表されたディープシーチャレンジは11,000mを叩き出しました。

驚異の防水性能を誇りながらも、ケースを巨大化させることなく標準的なサイズで装着できるよう、ロレックスは新たな機構を開発しています。厚さ5.5 mmのサファイアクリスタル風防に、スチール製の高性能耐圧リング、チタン合金の裏蓋を合わせた「リングロックシステム」により特許を取得しました。高圧の環境下でも変形・破損することのない強靭な腕時計を実現しています。耐圧性に優れたディープシーは、これまでのダイバーズウォッチと同様に、逆回転防止ベゼルやヘリウムガスエスケープバルブも搭載しています。

ロレックスのダイバーズウォッチのおすすめモデルを紹介


ロレックスのダイバーズウォッチはどれも魅力的なものばかりです。ここでは、とくにおすすめのモデルを紹介していきます。

サブマリーナー デイト 116610LN

このモデルは、ダイバーズウォッチとしてのデザインがほぼ完成されており、従来のモデルから大幅な変更はありませんが、細かな仕様変更が行われています。2010年に発表された「サブマリーナー デイト 116610LN」は、ベゼルの素材をセラクロムに変更し、ブレスレットには堅牢なパーツを使用しています。見た目がアップデートされただけでなく、耐久性と対傷性も強化されているのが特徴です。また、夜光塗料にはクロマライトが使用されており、暗闇での視認性も抜群です。

ムーブメントには、歴代の中でも評価の高い自動巻きのキャリバー3135が搭載されています。1988年に誕生したこのムーブメントは、サブマリーナー同様に完成度が高く、現在もなお活躍しているものです。

このロレックスのダイバーズウォッチは、優れた品質とスタイリッシュなデザインを兼ね備えており、時計愛好家にも人気の1本です。

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サブマリーナー デイト 126610LV

このモデルは、グリーンのベゼルとブラックの文字盤が特徴的です。先代モデルに比べてケースサイズが1mm大きくなり、ラグの形状やブレスレットの幅も調整されています。文字盤がグリーンからブラックに変更されたことで、よりコントラストが際立ち、手元から圧倒的な個性と存在感を放つでしょう。全体的なデザインは、原型となったサブマリーナーの意匠を受け継いでいます。

さらに、約70時間のパワフルな稼働力を持つムーブメントは、新世代型のキャリバー3235を搭載しており、エネルギー効率と耐磁性に優れた仕様を実現しています。ロレックスの厳格な検査基準はもちろん、スイスのクロノメーター検査協会の規格にも合格しているのが特徴です。

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ヨットマスター 40 126622

ヨットマスターはプロ仕様のダイバーズウォッチではありませんが、海洋でのアクティビティに適したモデルです。サブマリーナーのラグジュアリーラインであるため、デザインはよく似ており、船上での着用を想定して作られています。防水性能は一般のロレックスアイテムと同等の100mですが、クルージングなどの洋上スポーツや日常使いには十分な性能を発揮するでしょう。

「ヨットマスター 40 126622」は、ステンレスとプラチナを組み合わせたロレジウムとブラックの文字盤によってシックな雰囲気を醸し出しています。ライトブルーの秒針がアクセントとなり、メリハリのある印象を与えてくれるのも特徴です。ベゼルは両方向に回転させることができ、セーリングなどの時間計測をサポートしてくれるでしょう。

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ヨットマスターII 116680

ヨットマスターIIは、ヨットマスターから進化したモデルで、プロセーラーのニーズに合わせて開発されました。洋上レースに特化した性能を持ち、その最大の特徴は「レガッタ・クロノグラフ」機能です。この機能により、レースのスタートタイムに合わせて時計をセットできます。

このモデルはステンレス素材のケースとブレスレットを採用しており、耐久性が高く、海を彷彿とさせるブルーのベゼルは傷に強く、紫外線による変色を起こしにくい特徴があります。ロレックスならではの実用性と高級感を楽しめる1本です。

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シードゥエラー ディープシー 116660

このモデルのケースサイズは44mmで、ロレックスの腕時計の中では最大級のサイズです。頑丈なボディは異例の防水性能を誇り、実際にはカタログスペックの3,900mを超える4,875mの深海で使用できるように設計されています。出荷時には耐久性が厳格にチェックされており、ムーブメントは堅牢性だけでなく耐磁性と耐衝撃性にも優れているため、安定した精度を保っています。

文字盤には「D-ブルー」と呼ばれるグラデーションが施されており、澄んだ海面から暗い深海へと潜るような色調の変化が美しいです。シンプルで大きなインデックスと夜光塗料のクロマライトにより、見通しの悪い深海でも視認性が確保されています。

このダイバーズウォッチも高い機能性を兼ね備えているため、ぜひ購入を検討してみてください。

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ロレックスのダイバーズウォッチを入手しよう


実用性が高いことで知られるロレックスのアイテムは、デザインも魅力的なものが多く、ファッションアイテムやステータスとして所有する人も少なくありません。ダイバーズウォッチも人気を集めているモデルのため、ダイビングをする予定がない人でも1本持っておけばおしゃれの幅が広がるでしょう。

この機会に、ぜひお気に入りのアイテムを探してみてください。

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