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オーデマ・ピゲのオーバーホールを解説!費用はどれくらい?

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オーデマ・ピゲは、世界三大時計ブランドに名を連ねる高級時計ブランドで、その精密な技術と美しいデザインから、多くの時計愛好家に愛されています。しかし、どんなに高品質な時計であっても、長く使い続けるためには定期的にオーバーホールをおこなう必要があります。

オーバーホールは、時計内部の機構を点検・整備する重要なメンテナンス作業であり、時計の性能と価値を保つためには欠かせません。

この記事では、オーデマ・ピゲのオーバーホールの依頼先や費用の目安、それぞれの依頼先のメリットとデメリットを解説します。大切な時計をより長く楽しむためのヒントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

オーデマ・ピゲのオーバーホール依頼先


オーデマ・ピゲのオーバーホールの依頼先には、正規店と時計修理専門店という選択肢があります。ここでは、正規店と修理専門店の特徴やメリット・デメリットについて解説します。

オーデマ・ピゲ正規店

オーデマ・ピゲの修理やメンテナンスは、日本国内の公式サービスセンターやスイス本国の専用工房でおこなわれます。正規店で提供されるオーバーホールは、「コンプリートメンテナンスサービス」として実施される点が特徴です。通常のオーバーホールに加えて、消耗や劣化した部品を純正パーツに交換する工程が含まれており、時計を包括的に整備する内容となっています。

コンプリートメンテナンスサービスは、時計の機能と美しさを維持するために設計されており、ムーブメントやケース、ブレスレットの状態を徹底的に確認し、最適な調整が施されます。これにより、時計の性能を新品に近い状態へと蘇らせることが可能です。また、サービス完了後には2年間の保証が提供されるため、修理後も安心して使用できます。

時計修理専門店

オーデマ・ピゲのオーバーホールは時計修理専門店でも可能です。時計修理専門店には、腕時計のメンテナンスや修理に特化した技術者が在籍しており、国内外のさまざまなブランドや多機能な時計にも対応できる高い専門性を持っています。そのため、高級時計のオーバーホールも安心して依頼できるでしょう。

修理専門店には、個人が経営する小規模店舗から、企業運営の大規模店舗、オンラインでサービスを提供する店舗まで多岐にわたる選択肢があります。店舗によって技術力や対応の品質に違いがあるため、評判や実績を確認して、信頼のできる店舗に依頼することが重要です。

適切な修理専門店を見つけることで、費用を抑えながらも高品質なサービスを受けられます。

オーデマ・ピゲ正規店のオーバーホールの内容


オーデマ・ピゲの正規店によるコンプリートメンテナンスサービスは、時計を最良の状態に戻すための10のステップで構成されています。

まず、時計を登録し、診断をおこなったあと、ケースを開けてムーブメントを取り外し、プレ洗浄を実施します。その後、ムーブメントを完全に分解し、各部品を徹底的に洗浄。摩耗した部品は純正部品に交換し、再組立て時には適切に注油をおこない摩耗を防ぎます。さらに、精度を向上させるために日差を5つの姿勢で調整します。

ケースやブレスレットの研磨はオプションで提供され、時計の外観を美しく仕上げることが可能です。最終段階では、ムーブメントをケースに収め、防水性や品質検査を含む厳密な最終チェックを数日間かけて実施します。

オーデマ・ピゲ正規店に依頼した場合の費用の目安


オーデマ・ピゲ正規店にオーバーホール(分解洗浄)を依頼した場合の費用は、時計のモデルや種類によって異なります。

ここでは、オーデマ・ピゲの人気コレクションである「ロイヤルオーク」を正規店にオーバーホールの依頼をした場合の費用をご紹介します。

下記はスイスフラン(CHF)でのオーバーホール依頼料金を現在の為替レート(1CHF ≈ 174.29円)で日本円に換算した目安です。【ロイヤルオークのオーバーホール(分解洗浄)依頼費用】

モデル料金(CHF)料金(円)
クオーツ600約104,574円
自動巻950約165,574円
エクストラ シン(極薄)1,300約226,577円
クロノグラフ1,700約296,293円
パーペチュアルカレンダーなど2,200約383,438円

※為替レートは2024年11月29日時点のもので計算
※出典 : オーデマ・ピゲ公式サイト

上記の費用は、製造から25年以内の機械式時計および15年以内のクオーツ式時計に適用される料金です。さらに古い時計の場合、サービス料金が異なるため、事前に正規店へ問い合わせをしてください。

また、上記料金はジュネーブブティックでの税抜価格をもとにしており、地域や店舗によって若干異なる場合があるため、事前にかかる費用をお店に確認しておきましょう。

オーバーホールを正規店に依頼するメリット・デメリット


オーバーホールを正規店に依頼する最大のメリットは、純正部品を使用し、メーカー認定の技術者が作業をおこなうことで、高い品質と信頼性を確保できる点です。また、オーバーホール後には通常2年間の保証が付与され、万が一の不具合にも対応してもらえるため、安心感があります。

さらに、メーカーの最新技術や情報をもとに修理がおこなわれるため、時計を最適な状態で維持することが可能です。

一方で、修理専門店と比べて費用が高額になることが多く、依頼する内容によっては数十万円の費用が発生します。また、修理内容によってはスイス本社での対応が必要となり、納期が数カ月に及ぶ点にも注意が必要です。

オーバーホールを時計修理専門店に依頼するメリット・デメリット


時計修理専門店に依頼する場合、コストと利便性の面で大きなメリットがあります。専門店は正規店に比べて料金が安いことが多く、費用を抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。また、納期が短いため、時計を早く手元に戻したい方に適しています。

さらに、製造から年数が経過したモデルや特殊な修理に対応できる店舗もあります。

デメリットは、修理専門店によって技術力に差があり、仕上がりの品質が店舗ごとに異なる点です。また、修理後の保証期間が短いことや、保証内容が限定的であるケースが多い点には注意が必要です。さらに、純正部品の入手が難しい場合、代替部品を使用することがあり、時計の性能や価値に影響を与えるおそれがあります。

時計修理専門店は、コストパフォーマンスや迅速な対応を求める方に適した選択肢ですが、依頼する際には店舗の実績や信頼性を慎重に確認することが重要です。

オーデマ・ピゲの腕時計のオーバーホールの依頼頻度


オーデマ・ピゲの腕時計を長く美しい状態で使い続けるためには、定期的なオーバーホールが重要です。正規サービスセンターや正規販売店では、オーバーホールの目安として以下の頻度を推奨しています。

・機械式時計:3~5年に1回
・クオーツ式時計: 7~8年に1回

これらの頻度は、時計の使用状況や保管環境によって多少変わってきます。また、時計の精度が落ちたり、機能に不具合が生じたりした場合は、早めにオーバーホールを依頼することが大切です。

定期的なメンテナンスを怠ると、内部部品の摩耗や汚れの蓄積が進み、修理費用が高額になる場合もあります。オーデマ・ピゲの時計を最適な状態で保つために、定期的なチェックを心がけましょう。

オーデマ・ピゲのおすすめモデル3選


オーデマ・ピゲの多彩なラインアップの中でも、特に人気の3つのモデルをご紹介します。
時計選びに迷っている方や、新たな1本を探している方はぜひ参考にしてください。

ロイヤルオーク フライング トゥールビヨン 26730OR.GG.1320OR.01

ロイヤルオーク フライング トゥールビヨン 26730OR.GG.1320OR.01は、オーデマ・ピゲが誇る時計製造技術と美的感覚が結晶化した傑作です。このモデルは、時計愛好家やコレクターの間で高い評価を受けており、その魅力は多岐にわたります。

まず目を引くのは、ケースとブレスレットに施された「フロステッドゴールド」加工です。この技法は、職人が熟練のハンマー加工を用いることで金属表面に独特のテクスチャを作り出し、輝きと立体感を際立たせています。その結果、どの角度から見ても光を受けて美しく輝く特別な仕上がりとなり、時計全体に高級感を漂わせています。

文字盤には、「タペストリー」パターンを排除したスレートグレーダイヤルを採用。極めてシンプルで洗練されたデザインが特徴で、複雑な装飾を控えたことで、フライング トゥールビヨンの魅力がより際立ちます。このフライング トゥールビヨンは、まるで機構が空中に浮かんでいるかのような独特の構造で、立体感と動的な美しさを加え、視覚的な楽しみを与えてくれます。

ケース径は41mm、厚さは10.6mmで、存在感のあるサイズながらも手首にしっかりとフィットする設計が施されているのも魅力です。装着感に優れているため、長時間の使用でも快適さを損なうことはありません。洗練されたデザインと高度な機能性を併せ持つこの時計は、他のどのモデルとも一線を画す、オーデマ・ピゲの真髄を体現した逸品です。

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ロイヤルオーク オフショア ダイバー 15720ST.OO.A027CA.01

ロイヤルオーク オフショア ダイバー 15720ST.OO.A027CA.01は、オーデマ・ピゲの中でも特に高い評価を得ているスポーツウォッチの一つです。プロフェッショナルなダイバーのために設計されたこのモデルは、300mの防水性能を誇り、本格的なダイバーズウォッチとしての信頼性を確立しています。

この時計の魅力は、視覚的なインパクトと実用性の両立にあります。文字盤には「メガ・タペストリー」パターンが施されており、力強さと洗練を見事に融合させたデザインが印象的です。深いブルーの文字盤とブルーのラバーストラップの組み合わせは、スポーティでありながら洗練された雰囲気を持ち、あらゆるシーンに適応するスタイルを実現しています。

さらに、ダイヤルには回転インナーベゼルが搭載されており、ダイビング中の経過時間を視覚的に確認できる仕様です。オフショアシリーズならではの頑丈さと独自の美しさを兼ね備えたこのモデルは、オーデマ・ピゲの時計作りの真髄を感じさせる1本です。

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ロイヤルオーク ジャンボ エクストラ シン ブティック限定 15202OR.OO.1240OR.01

ロイヤルオーク ジャンボ エクストラ シン ブティック限定 15202OR.OO.1240OR.01は、1972年に誕生したロイヤルオークのオリジナルデザインを忠実に復刻したタイムピースで、時計愛好家から高い評価を受ける希少モデルです。その象徴的なデザインは、極薄のケース構造と卓越した上品さを兼ね備えており、洗練された美しさが際立っています。

ケースとブレスレットには18Kピンクゴールドが採用されており、時計全体をいっそう引き立てる存在感を放っています。さらに、文字盤には深いブルーの「プチ・タペストリー」模様が施されており、見る角度や光の加減によって表情が変化する精緻な仕上がりが楽しめるでしょう。

ロイヤルオークシリーズの象徴ともいえる八角形のベゼルには、独自のビスデザインが施され、唯一無二の個性を演出。視覚的なインパクトだけでなく、オーデマ・ピゲの職人技術が細部にまで注ぎ込まれたアイコニックなディテールが際立ちます。

内部にはオーデマ・ピゲ自社製のキャリバー2121が搭載されており、わずか3.1mmという驚異的な薄さを実現しながら、精密かつ安定した時を刻む性能を備えています。時計の裏面にはサファイアクリスタルを採用し、ムーブメントの緻密な動きを眺めることができるのも、このモデルならではの魅力です。時計愛好家やコレクターにとって特別な価値を持つこのモデルは、所有する喜びをいっそう高めてくれることでしょう。

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オーデマ・ピゲの腕時計を長く愛用するためにオーバーホールを定期的に依頼しよう


オーデマ・ピゲの腕時計は、洗練されたデザインと卓越した技術力を備えた名品ですが、精巧な機械であるがゆえに、定期的なメンテナンスが欠かせません。

内部のムーブメントは、日々の使用や経年により微細な摩耗が生じ、時計の精度や性能に影響を与える可能性があります。そのため、定期的にオーバーホールをおこなうことで、大切な時計を最良の状態で長く使えます。

大切な時計を守るために、正規店と時計修理専門店それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のニーズに合った店舗で定期的にメンテナンスをおこないましょう。

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