オーデマ・ピゲのスケルトンモデルの魅力とは?精密なデザインと技術力を解説
オーデマ・ピゲは世界三大時計ブランドとして知られており、その技術力の高さや独自のデザインが世界中の愛好家から支持されています。
そんなオーデマ・ピゲは、18世紀からスケルトン仕様の時計を製作しており、現在でも複数のスケルトンモデルが存在します。
この記事では、オーデマ・ピゲのスケルトンモデルの特徴について解説するとともに、おすすめのスケルトンモデルをご紹介します。
オーデマ・ピゲのロイヤルオークに存在するスケルトンモデルとは
オーデマ・ピゲのスケルトン(オープンワーク)モデルの歴史は古く、18世紀にすでに製作されていたといわれています。
ここでは、オーデマ・ピゲのスケルトンモデルについて解説します。
オープンワークダイアルと呼ばれる内部機構が見えるモデル
腕時計のスケルトン仕様とは、ムーブメントのブリッジを肉抜きすることで内部機構があらわになっていて、ムーブメントなどの機構の動きを鑑賞できる仕様のことです。スケルトン仕様のダイアルは「オープンワークダイアル」とも呼ばれています。
オーデマ・ピゲは、18世紀にマリー・アントワネットのために製作されたといわれている伝説の懐中時計「NO.160」ですでにスケルトン仕様の時計を手がけています。
機械式時計のムーブメントには多くの部品が使われているため、オープンワークダイアルでは、さまざまなパーツの動きや構造、動作する様子をじっくり観察できるというメリットがあります。
オープンワークには高い技術が使われている
内部の構造が見える仕様になっているオープンワークモデルは「見せる」ことを目的として、ムーブメントにさまざまな工夫を組み込んだ肉抜きが施されています。内部機構をあえて見せる仕様は、各社の技術力の高さや自信をうかがわせるものといえるでしょう。
オープンワークはオーデマ・ピゲが生み出した複雑機構を可視化させ、独特な雰囲気を感じさせるモデルとして人気を集めています。
オーデマ・ピゲの歴代ロイヤルオークのスケルトンモデルを紹介
オーデマ・ピゲのスケルトンモデルは、歴代のロイヤルオークシリーズで多く採用されています。
ここでは、ロイヤルオークの歴代スケルトン(オープンワーク)モデルを紹介します。
ロイヤル オークジャンボ オープンワーク Ref.14811
オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」が初めて世に登場したのは1972年。その独創的なデザインと確かな技術で、時計界に革命を起こしました。その後、ロイヤルオーク コレクションにスケルトンモデル、いわゆる「オープンワーク」が加わったのは1990年代に入ってからのことです。この新たな方向性を象徴するモデルの1つが、1992年に発表された「ロイヤル オーク ジャンボ オープンワーク Ref.14811」です。
Ref.14811は、スケルトンダイアルにオークの木をモチーフとした彫刻を施した特別なデザインで、オーデマ・ピゲの芸術的センスと技術力を象徴しています。このモデルは、オーデマ・ピゲ財団の設立を記念して行われたオークションで披露され、多くの注目を集めました。その際のユニークな美しさは、時計コレクターや愛好家の間で語り継がれています。
さらに、このモデルには、オーデマ ピゲを代表するエクストラシンムーブメント「キャリバー2120」が搭載されています。卓越した技術力を誇るこのムーブメントは、わずか数ミリメートルの薄さで精密な動作を実現しました。Ref.14811をはじめとする初期のオープンワーク「ジャンボ」は、2000年までの間に少数生産され、その希少性と芸術性から時計愛好家たちにとって特別な存在となっています。
ロイヤル オーク オープンワーク Ref.15305 ST.OO.1220ST.01
ロイヤル オーク オープンワーク Ref.15305 ST.OO.1220ST.01は、オーデマ・ピゲの技術力と美学が凝縮された傑作です。このモデルには、名匠である日本人時計師・浜口尚大氏がオーデマ・ピゲ在籍時に開発に関わったムーブメント、Cal.3129が搭載されています。その精巧なメカニズムは、オープンワーク(スケルトン)仕様によって余すところなく鑑賞でき、機械式時計の魅力を存分に堪能させてくれます。
文字盤からは規則正しく動くテンプの鼓動や、精密に設計された歯車の複雑な連動が確認できるだけでなく、ゴールドやルビーの鮮やかな彩りが目を引き、芸術品としての側面をも感じさせます。さらに、ケースの背面にはシースルーバックが採用されており、時計の裏側からもムーブメントの美しい動きを眺めることができ、表裏どちらからでも時計の魅力を余すことなく楽しむことができる構造となっています。
このモデルは、時計としての性能はもちろんのこと、機械式時計の複雑性と美しさを1つにまとめ上げた、オーデマ・ピゲの真骨頂ともいえる1本です。
ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク Ref.15407 ST.OO.1220ST.01
ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク Ref.15407 ST.OO.1220ST.01は、オーデマ ピゲがその革新性を象徴する技術として2010年に特許を取得した「ダブルバランスホイール」を初めて搭載したモデルです。この特別な機構は、ヒゲゼンマイとテンプを同軸の上下に配置するという画期的な設計により、時計の精度と安定性を大幅に向上させることに成功しています。
このモデルの美しさはその複雑なメカニズムだけに留まりません。ダイアルはオーデマ ピゲの熟練した時計職人の手作業によるオープンワークが施され、その仕上げは芸術品と呼ぶにふさわしい精緻さを誇ります。
Ref.15407 ST.OO.1220ST.01は、技術と美の融合を究極の形で体現した1本であり、スケルトン仕様を通じて、ダブルバランスホイールの複雑な構造を鑑賞することも可能です。このモデルは、ロイヤル オークシリーズの中でも特別で、その機械工学の粋と芸術性を兼ね備えた傑作として高い評価を受けています。
オーデマ・ピゲのロイヤルオークとはどのようなモデル?
オーデマ・ピゲの中でオープンワークモデルをそろえている「ロイヤルオーク」は、オーデマ・ピゲを代表するコレクションの1つです。
ここでは、ロイヤルオークの特徴について解説します。
1972年に登場したラグジュアリースポーツウォッチ
オーデマ・ピゲのロイヤルオークは、高級腕時計としては初のステンレススチール素材を使用したモデルとして1972年に登場しました。
当時の高級腕時計は金やプラチナを使用するものがほとんどだったため、ステンレススチールの素材を使用したロイヤルオークは異色の存在でした。
薄くて耐衝撃性に優れたスポーツウォッチとして発表されたロイヤルオークですが、発売当初は売れ行き不振が続きました。しかし、スポーティなのに高級感のあるデザインが少しずつ評価されるようになり、今では世界中のセレブに愛される人気のコレクションとなったのです。
さまざまなシリーズがあり個性豊か
ロイヤルオークは、バリエーションの多さも魅力の1つです。
ロイヤルオークの現在の主要モデルは「クロノグラフ」「オートマティック」「 ジャンボ エクストラシン」です。
さらに高級ラインとして、複雑機構を搭載した「フライングトゥールビヨン 」「ミニッツリピーター」「パーペチュアルカレンダー」「 ダブルバランスホイール 」などがあります。
またケースサイズも豊富で、女性向けの33mmから44mmまでと幅広く展開しています。
デザインも、シンプルなモデルだけでなく、ダイヤモンドをあしらったラグジュアリーなモデルもあるため、自分好みの1本を選ぶ楽しみもあります。
幅広い場面で着用できる点が魅力
ロイヤルオークは、幅広いシーンに対応できる点も大きな魅力です。
スポーティでありながら高級感を感じさせるデザインは、カジュアルなシーンだけでなく、ビジネスシーンにもマッチ。
また、ダイヤモンドを贅沢に使用したモデルであれば、パーティーなどのフォーマルなシーンにも活躍します。
さまざまなシーンにあわせやすいデザイン性の高さが、ロイヤルオークの人気の理由の1つとなっています。
オーデマ・ピゲのロイヤルオークのおすすめスケルトンモデル2選
ロイヤルオークにはさまざまなスケルトン(オープンワーク)モデルが存在しますが、その中からおすすめモデルを2つご紹介します。
オーデマ・ピゲのオープンワークモデルを探している方は、ぜひ参考にしてください。
ロイヤルオーク ダブルバランスホイール オープンワーク 日本限定 15412BA.ZG.1224BA.01
ロイヤルオーク ダブルバランスホイール オープンワーク 日本限定モデル「15412BA.ZG.1224BA.01」は、オーデマ・ピゲの技術と美意識が凝縮された特別な一品です。このモデルは日本市場向けに期間限定で生産された希少な存在で、その独自性と魅力は時計愛好家からも高い評価を受けています。
ケースとブレスレットには18Kイエローゴールドが用いられており、フロステッドゴールド仕上げによる繊細で華やかな輝きが特徴的です。また、ベゼルには高品質なバゲットダイヤモンドがセットされており、洗練されたデザインと卓越した職人技が融合しています。
このモデルに搭載されているムーブメント「Cal.3132」は、オーデマ・ピゲ独自のデュアルバランスホイール技術を採用しています。この画期的な機構は、時計の精度と安定性を高めるために設計され、同ブランドが誇る高い技術力の証ともいえる特許取得のシステムです。ムーブメントのスケルトン加工により、精密な内部構造があらわとなり、メカニカルな美しさを堪能できる点も魅力の1つです。
市場ではほとんど流通していないため、その希少性は抜群で、特別な時計を探している方やコレクターにとっては見逃せない選択肢となるでしょう。
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ロイヤルオーク トゥールビヨン クロノグラフ 26347PT.OO.D315CR.01
ロイヤルオーク トゥールビヨン クロノグラフ 26347PT.OO.D315CR.01は、2016年に発表されたモデルで、オーデマ・ピゲの技術力と美的センスが融合した逸品です。そのデザインは、伝説的なデザイナーであるジェラルド・ジェンタ氏の手によるもので、ロイヤルオークの象徴ともいえる八角形のベゼルとラグジュアリーな仕上げが際立っています。
このモデルの最大の特徴は、複雑機構「トゥールビヨン」を備えたキャリバー2936を搭載している点です。トゥールビヨンは時計内部の重力による誤差を補正するための高度な機構であり、その精密な動きを表裏両面から堪能できるオープンワーク仕様となっています。細部まで丁寧に仕上げられたムーブメントは、芸術作品ともいえる美しさです。
さらに、クロノグラフ機能を備えていることに加え、72時間ものロングパワーリザーブを誇るため、実用性にも優れています。視覚的な美しさだけでなく、日常使いにも耐えうる性能が魅力のこのモデルは、オーデマ・ピゲの持つ時計製造技術の集大成ともいえる存在です。
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ロイヤルオークのスケルトンモデル以外におすすめモデル3選
ロイヤルオークにはスケルトンモデル以外にもさまざまなモデルがあります。
ここでは、ロイヤルオークのおすすめモデルを3つご紹介します。
ロイヤルオーク 15500ST.OO.1220ST.04
ロイヤルオーク 15500ST.OO.1220ST.04は、ステンレススチール製のケースが特徴的な、ロイヤルオーク・オートマティックのリニューアルモデルです。このモデルは41mm径のケースサイズを継承しながらも、厚みが9.8mmから10.4mmに変更され、微細な進化を遂げています。デザイン面では、3時位置のインデックスを廃止し、全体のインデックスを太く短くすることで、視認性が一段と向上しました。これにより、洗練された外観を保ちながら、実用性が高められています。
また、搭載されているムーブメントは、オーデマ ピゲ自社製の「Cal.4302」。このムーブメントは高い精度と耐久性を兼ね備えており、約70時間のパワーリザーブを実現しています。
ロイヤルオークのアイコニックなデザインと伝統を受け継ぎながら、現代的な改良を加えたこのモデルは、クラシックとモダンが融合した、まさにタイムレスな1本です。
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ロイヤルオーク クロノグラフ 26331ST.OO.1220ST.01
ロイヤルオーク クロノグラフ 26331ST.OO.1220ST.01は、オーデマ・ピゲの誇るクロノグラフモデルとして、高い人気を誇るタイムピースです。ロイヤルオークの象徴ともいえる「グランドタペストリー」模様を文字盤に採用し、その精緻な仕上げが時計全体に気品を与えています。
このモデルには、40時間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバー2385が搭載されています。片方向巻き上げ式の効率的なムーブメント設計が信頼性と精度を確保し、日常使いにも適しています。また、ケース径41mmの絶妙なサイズ感は、スポーティさと上品さを見事に両立。ステンレススチール製のケースとブレスレットが洗練された印象を引き立てます。
この時計は、その優れたデザインと機能性により、ビジネスシーンからカジュアルな場面まで幅広く活躍します。ロイヤルオークならではの個性を持ちながらも、あらゆるスタイルに自然と溶け込む1本として、多くの時計愛好家に支持されています。
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ロイヤルオーク オフショア ダイバー 限定300本 15720CN.OO.A002CA.01
ロイヤルオーク オフショア ダイバー 15720CN.OO.A002CA.01は、2021年に発表された300本限定の特別なモデルです。この時計は、ホワイトゴールド製のケースに、セラミック製のベゼルを組み合わせたデザインが特徴で、力強さと洗練さを兼ね備えています。ホワイトゴールドの重厚感とセラミックの優れた耐傷性が、日常使いの実用性と高級感を両立している1本です。
ムーブメントには新開発のキャリバー4308が採用されており、特許取得済みの機構によってさらなる安定性と精度を実現しています。この革新的なムーブメントは、信頼性と先進性の両面でロイヤルオークならではの魅力を体現しており、ブランドの時計製造技術の頂点を象徴しています。
ケースバックにはシースルー仕様が採用されており、美しく組み上げられたムーブメントの動きを直接鑑賞できる点も、このモデルの大きな魅力です。機能性と芸術性を兼ね備えた15720CN.OO.A002CA.01は、限られた本数の中で卓越した存在感を放つ、ロイヤルオークの中でも特別な1本といえます。
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ロイヤルオークのスケルトンモデルからお気に入りを探してみよう
オーデマ・ピゲでも人気のコレクションであるロイヤルオークには、内部の複雑機構が可視化されたスケルトン(オープンワーク)のモデルが存在します。
オープンワークモデルはオーデマ・ピゲのムーブメントの動きを鑑賞できるだけでなく、デザイン性も高く、一般的なモデルとは異なった魅力があります。
またオープンワークモデルは希少価値が高いものが多いため、ロイヤルオークの中でも他人とかぶらないレアモデルを探している方は、ぜひ入手してみてはいかがでしょうか。
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