レックスの「カメレオン」の特徴と魅力を解説｜人気のモデルや資産価値も紹介
ロレックスは、世界中で愛され続ける高級腕時計ブランドです。一般的に男性向けのイメージが強いかもしれませんが、実はレディースモデルも数多く存在しています。
そこで今回は、その中でも特に人気を集めた「カメレオン」シリーズに焦点を当ててご紹介します。カメレオンの特徴や魅力に加え、注目のモデルや資産価値についても解説しますので、レディースモデルに興味がある方はぜひご覧ください。
ロレックスのカメレオンとは
ロレックスの「カメレオン」は、1950年代から1970年頃まで生産されていたレディースウォッチのシリーズです。現在は新作の発表はなく、市場に出回っているものはすべてアンティーク時計として扱われています。
このシリーズの最大の特徴は、カメレオンが環境に応じて姿を変えるように、ベルトを簡単に付け替えられる点です。そのため、「世界で唯一ワードローブを持つ腕時計」とも呼ばれ、気分やファッションに合わせて自由にコーディネートを楽しめます。
また、ケースにベルトを通す穴が設計されており、専用の工具を使う必要がなく、ベルトの幅さえ合えば誰でも簡単に交換できます。ケースサイズは直径15mm前後と小ぶりで、手首が細い方にもよく馴染むデザインです。
ロレックスのカメレオンが人気な理由
カメレオンが発表された当時、欧州では女性の社会進出が進んでいました。毎日おしゃれを意識して出勤する女性たちにとって、簡単にベルトを交換でき、カラーバリエーションも豊富なカメレオンは、コーディネートの幅を広げる強い味方となりました。
最近では、ケースサイズが40mm以上の大きな腕時計が主流ですが、手首にさりげなくアクセントを加えられる小ぶりなカメレオンは、逆に注目されています。手巻きでシンプルな設計ながらも、アンティーク時計として手頃な価格で購入でき、状態のよい個体が多いのも人気の理由です。
すでに1970年頃に生産が終了していますが、カメレオンは今も多くの女性ファンに愛され続けています。
ロレックスのカメレオンはテレビや映画で見る機会が多い
カメレオンが日本で注目されるようになった背景には、テレビや映画での登場が影響しています。
2000年秋に放送されたドラマ『やまとなでしこ』では、松嶋菜々子さん演じる主人公が、男性にプレゼントとしてカメレオンをねだるシーンが話題になりました。
また、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』では、アメリカ大統領を目指す日系三世の女性役を演じた石原さとみさんが劇中でカメレオンを着用しています。さらに、シンガーソングライターの松任谷由実さんが愛用していることでも知られています。
カメレオンは、多くの作品で自立した意志の強い女性キャラクターが着用しており、そのコンセプトにぴったりと合致しているといえるでしょう。
ロレックスのカメレオンの人気のモデル
カメレオンは、その高いファッション性で多くのバリエーションが展開されています。ここでは、特に人気の高いモデルをご紹介します。
オーキッド
カメレオンの文字盤には、「ORCHID（オーキッド）」や「PRECISION（プレシジョン）」といった刻印が施されたもの、もしくはロゴのみの3つのバリエーションが存在します。「オーキッド」とは蘭の花を意味し、発売当初は金無垢ケースのモデルにのみ刻印されていました。その華やかな名称からも、金無垢であることを象徴していることがうかがえます。
一方、「プレシジョン」は、クロノメーター認定を受けていないものの、精度を重視して作られたモデルに刻印されています。これは、ロレックスがすべてのモデルにクロノメーター認定ムーブメントを搭載する前の時代の表記であり、オーキッド同様、当時の技術と美学を感じさせる逸品です。
スターダイヤル
「スターダイヤル」は、星形にデザインされたインデックスが特徴的で、ロレックスのラインナップの中でも非常に珍しいデザインです。シンプルでありながら、星形部分には18金が使用され、ゴールドのベゼルと組み合わせることで、上品で華やかな雰囲気を醸し出しています。
小さな文字盤には、ロレックスを象徴する王冠マークとロゴが配置され、細部までこだわった作りが際立ちます。スタイルと機能性を兼ね備えたこのモデルは、ファッションと実用性を求める方にぴったりです。なお、2000年に放送されたドラマ『やまとなでしこ』で松嶋菜々子さんが着用していたのも、このスターダイヤルのモデルです。
カットガラス
「カットガラス」は、風防の外周やベゼルに沿って精密なカッティングが施されたモデルです。直径15mmという小ぶりなケースの中に、職人技による規則正しい模様が繊細に刻まれており、光がカットガラスに当たることで周囲にきらめきを放ち、まるで宝石のように輝きます。
角度によって異なる美しさを堪能できるこのカットガラスは、その優雅さと精巧さで際立った存在感を放ちます。ただし、このカッティング技術は現在では再現が難しいと言われており、ほとんどのモデルはアンティーク市場でしか手に入れることができません。現代技術では再現が困難であることから、よりいっそうの希少価値を誇ります。
ロレックスのカメレオン以外におすすめのモデル
ロレックスのレディースモデルには、カメレオンだけではなく、他にも魅力的なモデルも数多くあります。ここでは、特におすすめのレディースモデルをご紹介します。
デイトジャスト 26 179174G
デイトジャストは、その名のとおり日付表示機能が特徴のシリーズで、午前0時になると瞬時に日付が切り替わる「デイトジャスト機構」を搭載しています。さらに、ロレックスの3大発明である「オイスターケース」の防水性能、両方向回転式ローターを備えた「パーペチュアル」も搭載しており、信頼性と実用性を兼ね備えているモデルです。
その中の1つである「Ref.179174G」は、精緻な山型カットが施されたフルーテッドベゼルに18金ホワイトゴールドを使用し、上品さと高級感を見事に融合させた腕時計です。シンプルかつ機能的なデザインで、普段使いにも適した1本として、多くの時計愛好家に支持されています。
全体がシルバーカラーで統一されており、ビジネスからカジュアルまで、幅広いシーンで活躍するでしょう。
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デイトジャスト 28 279381RBR
「Ref. 279381RBR」は、ベゼルを埋め尽くすようにセッティングされたダイヤモンドが特徴的なモデルで、厳選されたロレックスのダイヤモンドが放つ、美しい輝きが印象的です。また、ステンレスとエバーローズゴールドの素材を組み合わせたメリハリのあるデザインが、上品さと力強さを見事に融合させています。
ジュビリーブレスレットは、しなやかなフィット感を実現し、コンシールドクラスプによりバックルが隠れる仕様になっており、まるでジュエリーのような美しさを感じられる1本といえるでしょう。ムーブメントには「Cal.2236」を搭載し、従来の10倍の耐衝撃性を実現。高精度のクロノメーターとして、性能面でも妥協のない仕上がりです。
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オイスターパーペチュアル 31 277200
ロレックスの革新を象徴する「オイスターケース」と「パーペチュアル」の2つの機構を備えたオイスターパーペチュアルは、ブランドの原点ともいえるシリーズです。
「Ref. 277200」は、55時間のパワーリザーブと高精度な自動巻きムーブメント「Cal.2232」を搭載し、機能性と耐久性に優れたモデルです。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインが印象的で、洗練された美しさを持ちながらも実用性に優れています。
また、このモデルは文字盤のカラーバリエーションが豊富で、レッド、ブルー、イエローといった鮮やかなカラーが揃っており、手元に個性を与えます。シンプルながらも、印象的なカラーリングで多彩なシーンに対応する1本です。
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ヨットマスター 168622
ヨットマスターは、富裕層向けのシリーズとしてデザインされたダイバーズウォッチで、高級感と上品さを兼ね備えたモデルです。ヨットクルーズやセーリングといった船上での活動を想定して設計されています。
1999年に登場した「Ref. 168622」は、シリーズを代表するモデルとなり、男女問わず多くの支持を集めています。ベゼルと文字盤にはプラチナが使用され、ステンレスのケースとのシルバーカラーの組み合わせが、さまざまなシーンで活躍できるデザインとなっています。さらに、レッドカラーの秒針がシルバーの背景に映え、視覚的にも印象的なアクセントを加えているのが特徴です。
サブマリーナーやシードゥエラーのような深海向けの防水性能はありませんが、一般的な用途には十分な100m防水を備えており、実用性とデザイン性を両立させた1本です。
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ロレックスのカメレオンの資産価値
カメレオンは現在、アンティークウォッチとして扱われていますが、その資産価値はどれほどなのでしょうか。ここでは、参考価格をもとにカメレオンの価値について解説します。
他のロレックスよりもやや低め
カメレオンが製造されていた当時の正規店での販売価格は約40万〜60万円でした。現在、中古市場では同じ価格帯で販売されているものが多く、状態によっては10万〜20万円程度の個体も見られますが、基本的には当時の価格と大きな差はありません。
生産終了から長い時間が経過しているため、現在のロレックスの主流モデルに比べると価格の高騰は見られず、比較的控えめな価格で取引されています。
一定数の需要があり、資産価値が高まっている
カメレオンの需要は決して低くありません。洗練されたデザインや働く女性を象徴する存在として、テレビドラマや映画で度々取り上げられてきました。また、有名人だけでなく、昔からの愛好家も多く、安定した人気を誇ります。
こうしたコンスタントな需要により、中古市場でもカメレオンの資産価値は徐々に高まっているといえるでしょう。
希少価値の高さには注意が必要
ロレックスの腕時計は、職人による手作業で製作されるため、生産数がもともと限られています。2024年9月時点では、新たなカメレオンの製作予定はありません。そのため、現在市場に出回っている個体は将来的にさらに減少し、希少性の高さから資産価値が上昇する可能性があります。
カメレオンの購入や売却を検討している方は、今後の価格動向に注意を払うとよいでしょう。
ロレックスのカメレオンはレディースロレックスの傑作
カメレオンは約20年間という短い期間で製造されましたが、その間に多くの魅力的なモデルが生み出されました。時計としての実用性だけでなく、アクセサリー感覚で身につけられるため、ファッションに合わせたコーディネートを楽しみたい方に特におすすめです。
さらに、希少価値が今後も上昇する可能性があり、資産として所有することも1つの選択肢です。
時代を超えても色褪せないカメレオンの魅力で、個性的で他と違うスタイルを手元に演出してみてはいかがでしょうか。
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