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ロレックスのフルーテッドベゼルの魅力と歴史を解説

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企業が商品を売り出していくにあたって、一目でそれとわかるようなアイコニックな存在は欠かせないものです。

高級腕時計ブランドであるロレックスでも、個性的なデザインやパーツのアイテムが数多く編み出されてきました。とくに、腕時計を目にしたとき、最初に視線が向かいやすいベゼルのバリエーションは豊富です。

そこで今回は、ロレックスのベゼルの中でも定番であるフルーテッドベゼルについて、魅力や歴史も含めて解説します。ブルーテッドベゼルを採用したおすすめの商品も紹介しますので、時計選びの参考にしてみてください。

ロレックスのフルーテッドベゼルとは


フルーテッドベゼルは、ロレックスを代表するベゼルの一つです。独自に開発されたデザインのため、他のメーカーでは使われていない点も魅力といえます。

ゴールドの素材のみが使用されており、1910年代〜1920年代に登場して以来、現在でもドレスウォッチの定番として身につける人の手元を華やかに演出しています。

デザインの由来でもあるフルーテッドとは、英語の形容詞で「縦溝掘りの」を意味し、ベゼル全周に縦縞に見える山型カットが施されている点が特徴です。

表面をギザギザにすることで光を乱反射し、ラグジュアリーな印象を高めています。また、山型カットは角が多いため傷がつきやすいデメリットがありますが、乱反射によって傷を目立ちにくくする特性もあります。

ピラミッドベゼルとの違いとは

山型カットのベゼルといえば、ピラミッドベゼルも代表的です。ピラミッドベゼルはその名のとおり、エジプトなどで見られる遺跡のような三角形のフォルムが、立体的に連続して彫られている点が特徴です。上から眺めると、まるでピラミッドの大群がベゼルを覆い尽くしているように見えます。

フルーテッドベゼルと同様に、光の乱反射によってさまざまな表情に変化する姿が美しく、高級感を演出するのにも役立つため、金無垢と組み合わせて華美なモデルに採用されることが多いです。また、ピラミッド型のデザインは、アイテムの華やかさを際立たせるために、文字盤に直接施されている場合もあります。

フルーテッドベゼル以外のロレックスのベゼル


ベゼルとは、腕時計の表面を覆っているガラス、あるいはプラスチックなどのカバーを固定するためのパーツです。機能的な役割はもちろん、目につきやすい部位であることから、デザインのアクセントとしても欠かせません。

ロレックスでは、フルーテッドベゼル以外にもさまざまな種類のベゼルが展開されています。種類ごとの特徴や採用されているモデルについて確認していきましょう。

スムースベゼル

余計な装飾がなく、表面をポリッシュ仕上げで整えたスムースベゼル。オーソドックスな外観をしており、ロレックスでも標準的なベゼルとしてさまざまなモデルに採用されています。

ベゼルの主張が抑えられているため、素材の質感を十分に発揮できるのが特徴です。スムースベゼルを使用した時計は、どのようなスタイルやシーンにもなじみやすく、幅広く着用できるのが魅力です。

ロレックスでは、主にステンレス素材のオイスターパーペチュアルやエクスプローラー、プラチナ素材のデイデイトといったモデルに使われています。

タキメーターベゼル

タキメーターとは、クロノグラフに搭載されている機能の一つであり、1kmあたりを走行するのにかかる平均速度を割り出す際に使用します。ベゼルや文字盤に目盛りが刻まれていることが多いです。

元々はカーレースなどで利用されてきた機能ではありますが、現代ではさまざまな電子機器が発達していることから、日常生活で使う機会はほとんどないかもしれません。一方で、機能性よりもメカニックなデザイン性に魅力を感じるという人も多く、ファッションのアクセントとして楽しめるでしょう。

ロレックスでタキメーターベゼルを採用したクロノグラフ搭載のモデルは、コスモグラフ デイトナのみです。

回転ベゼル

表面に目盛りが刻まれており、デザイン的にもスポーティーで存在感のある回転ベゼル。最初にゼロ位置を分針や専用の時間針に合わせておくことで、そこから経過した時間を計測できます。回転ベゼルには、逆回転防止タイプと両回転タイプの2種類があります。

逆回転防止ベゼルは、サブマリーナーやシードゥエラーなど、主にダイバーズウォッチに採用されているベゼルです。ベゼルが一方向にしか回らないため、なにかの拍子にベゼルが動いても経過時間を短く表示してしまう心配がありません。潜水活動中のダイバーがボンベの持続時間を適切に管理するには、欠かせない機能です。

両回転ベゼルは、その名のとおりベゼルがどちらにも回転する仕様となっており、時間の計測や他国・都市の時刻を把握するのに便利です。ヨットマスターやGMTマスターIIなどのスポーツモデルで採用されています。

エンジンターンドベゼル

フルーテッドベゼルの前身にあたるのがエンジンターンドベゼルです。航空機のエンジンが回転する様子を模したもので、一定間隔を空けながら溝を彫ることでリズミカルな凹凸を生み出しています。

フルーテッドベゼルと同様に、ロレックス独自のアイデアによるデザインであることも特徴です。ステンレス素材のベゼルに用いられることが多く、個性を出したい方や飾り気のないベゼルでは物足りないという方におすすめです。ただし、エンジンターンドベゼルは現行モデルには採用されていません。

バーク仕上げベゼル

ゴールド素材に刻まれた、不規則できめ細かい筋目が特徴のバーク仕上げベゼル。落ち着きのあるアンティークな雰囲気が持ち味で、レディースモデルに多く採用されています。名前にも用いられているバークとは、英語で「樹皮」という意味です。

ベゼル全周に彫りが入ったもののほか、ブレスレットの中央ラインにもバーク仕上げを施したデザインや、彫りを入れない箇所を等間隔に設けたデザインなどもあり、腕時計のイメージに合わせて意匠が凝らされています。

バーク仕上げベゼルが採用されていたのは、1990年代前半のデイデイトやデイトジャストのみで、年数もある程度経過しているため中古市場でしか入手できません。

フルーテッドベゼルを採用したロレックスのモデル


ここからは、フルーテッドベゼルを採用しているおすすめの商品を紹介します。それぞれの特徴や機能について解説していくので、フルーテッドベゼルのモデルを購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

デイデイト 118239A

デイデイトは、その名のとおりフルスペルの曜日表示と日付窓を備え、ゴールドやプラチナといった貴金属のみを素材に使用した、ロレックスの象徴的なモデルです。その中でも「118239A」は、2001年に前作からブラッシュアップされて登場しました。

このモデルは、手首になじみやすいケースサイズを維持しつつ、全体的に丸みを帯びたフォルムに改良されています。また、ラグやブレスレットの側面に施されたポリッシュ仕上げにより、さらなる高級感が漂っているのが特徴です。

ケースとブレスレットには18Kホワイトゴールドが使用されており、その落ち着きと重厚感が魅力です。デイデイトならではのプレジデントブレスレットは、美しい輝きを放ち、腕元を華やかに彩るでしょう。

ムーブメントには、デイデイト専用に開発されたキャリバー3155を搭載しています。この自動巻きクロノメーターは、約48時間のパワーリザーブを誇り、安定した稼働を維持します。ロレックスの技術と美学が詰まった「デイデイト 118239A」は、その品質とデザインでオーナーを魅了し続けるでしょう。

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デイデイトII 218238A

「デイデイトII 218238A」は、まばゆいゴールドのシルエットが華やかさを際立たせるモデルです。フルーテッドベゼルの輝きが、ラグジュアリーな印象をいっそう引き立てています。

2008年に登場した「218238A」は、ケースサイズを従来の36mmから41mmへと拡大し、デイデイトコレクションの新たな顔となりました。このサイズアップにより、デザインの実用性を損なうことなく、スポーティーな側面も併せ持つこととなり、あらゆるシーンでの活躍が期待されます。

ムーブメントには、デイデイト専用に開発されたキャリバー3155の進化版であるキャリバー3156を搭載。磁気の影響を受けにくいブルー パラクロム・ヘアスプリングや、強化された耐震装置を採用することで、耐磁性および耐衝撃性が大幅に向上しています。信頼性と精度を兼ね備えた「デイデイトII 218238A」は、上品な美しさを求める方におすすめの一品です。

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デイトジャスト 31 68278G

ロレックスの3大発明である「オイスターケース」「パーペチュアル」「デイトジャスト機構」をすべて搭載したデイトジャストコレクション。その中でも、「68278G」はとくに注目されるモデルです。このモデルは、31mmのボーイズサイズで、1980年代から1990年代にかけて販売されました。

デイトジャスト機構は、午前0時になると瞬時に日付が切り替わるのが特徴です。これにより、正確な日付表示を維持し続けます。「68278G」は、性別を問わず着用できるユニセックスデザインとサイズ感を持ち、とくに少し大きめの腕時計を好む女性からも高い支持を得ています。

ケースとブレスレットには、18Kイエローゴールドを使用しており、その煌びやかな光沢は圧倒的な存在感を放つでしょう。また、インデックスにはダイヤモンドがセッティングされており、豪華さと上品さをさらに引き立てています。金無垢ならではの高級感とロレックスならではの卓越したデザインが融合した「68278G」は、時代を超えて愛され続けるモデルとして、その価値を不動のものとしています。

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デイトジャスト レディ 279173

「デイトジャスト レディ 279173」は、イエローゴールドとステンレススチールの魅惑的なコントラストが特徴のモデルです。フルーテッドベゼルとブレスレットの中央リンクにゴールドを使用することで、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出しながらも、洗練されたデザインに仕上がっています。

このモデルは、従来の26mmケースサイズから2015年に28mmに拡大されました。これにより、文字盤が広くなり視認性が大幅に向上しています。また、特許取得済みのシリコン製ヘアスプリングを搭載したキャリバー2236ムーブメントを採用しており、従来の約48時間から約55時間へとパワーリザーブが延長されているのも特徴です。これにより、日常使用においても高い実用性を誇ります。

ぜひ「デイトジャスト レディ 279173」の上品なデザインと高性能ムーブメントを手に取り、その魅力を実感してみてください。

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デイトジャスト 31 278274G

ロレックスの代表的なモデルであるデイトジャスト。その中でも31mmケースサイズの「デイトジャスト 31 278274G」は、性別を問わず多くのファンに支持されています。

このモデルの特徴は、フルーテッドベゼルとジュビリーブレスレットの組み合わせにより、ロレックスらしい上品なスタイルが際立つ点です。インデックスにはダイヤモンドがあしらわれており、ステンレススチールとホワイトゴールドの素材を採用することで、スタイリッシュでありながらも上品な外観を実現しています。また、ダークグレーの文字盤により、華やかさと落ち着きを兼ね備えたデザインです。

機能面でも優れており、視認性の高いインデックスと約55時間のパワーリザーブを備えています。風防にはサファイアクリスタルを使用しており、傷つきにくい点も魅力の一つ。デイトジャスト 31 278274Gは、ドレッシーなスタイルにもマッチしつつ、ロレックスらしい実用性を兼ね備えたモデルです。

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スカイドゥエラー 336934

スカイドゥエラーは、世界を飛び回る方のために開発されたモデルです。2012年に登場したこのコレクションは、ロレックスのラインナップの中でもとくに異彩を放つ存在であり、ブランド史上最も複雑な機構を備えていることが最大の特徴です。

このモデルは、フルーテッドベゼルが回転式となっており、2つのタイムゾーン表示やアニュアルカレンダー機能を直感的に操作できます。これにより、他のモデルにはない独自の魅力と高い実用性を兼ね備えているのが魅力です。

とくに注目すべきは、2023年に発表された「スカイドゥエラー 336934」です。このモデルは、その洗練されたデザインと高い機能性で多くの時計愛好家の心を捉え、市場で非常に高い評価を受けています。スポーティーさとドレッシーさを兼ね備えたデザインは、あらゆるシーンにマッチし、老若男女を問わず使用できるでしょう。

スカイドゥエラーは比較的新しいコレクションではありますが、その革新的な機能と卓越したデザインにより、中古市場でもプレミア価格がつくほどの人気を誇っています。これからの時計選びにおいて、スカイドゥエラー 336934は間違いなく注目すべきモデルの一つといえるでしょう。

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ロレックスのフルーテッドベゼルは歴史のあるベゼル


ロレックスの定番デザインとして、長年にわたって愛されてきたフルーテッドベゼル。一度手に取ってみると、優れた職人の技術や受け継がれてきた歴史の重みを感じられるはずです。

ベゼルの土台となるケースの素材をはじめ、ブレスレットや文字盤といったパーツのバリエーションも豊富なため、自分好みの組み合わせを追求し、おしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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