

ロレックス「デイトジャスト」の買取相場を解説|高額査定の条件と人気モデルも紹介

ロレックスの中でも圧倒的な人気を誇る「デイトジャスト」は、世代を超えて愛され続ける永遠の定番モデルです。素材やサイズ、文字盤デザインによって印象も価格も大きく変化し、近年は一部モデルで定価超えの取引も珍しくありません。この記事では、デイトジャストの特徴や歴史を踏まえながら、高価買取されやすいモデルの傾向や査定基準を徹底解説します。売却を検討している方はもちろん、資産として保有している方にも役立つ内容です。
ロレックスのデイトジャストとは

ロレックスの「デイトジャスト」は、1945年に誕生したブランドの象徴的モデルであり、世界初の日付自動切り替え機構を搭載した革新的な時計です。
堅牢なオイスターケースと、精密なパーペチュアル機構を組み合わせたことで、実用時計の完成形と称されました。さらに、ドレッシーなジュビリーブレスや、スポーティーなオイスターブレスなど、バリエーションの豊富さも魅力の一つです。
28mmから41mmまで多様なサイズ展開があり、性別を問わず愛され続けています。
長い歴史の中で細部が進化を遂げながらも、変わらない普遍的なデザインが中古市場で高い資産価値を維持しています。
デイトジャストが高値で買取される理由
デイトジャストはロレックスの中でも市場価値が安定しており、年代や素材を問わず高額買取が期待できるモデルです。その理由には、ブランド力とデザイン性という2つの要素があります。
安定したブランド価値と世界的な需要
ロレックスは「時計=資産」という概念を定着させたブランドであり、世界中で確固たる地位を築いています。
その中でもデイトジャストは、ロレックスの象徴的存在として世界的に需要が安定しています。生産数こそ多いものの、それを上回る需要が常に存在するため、供給過多による価格下落がほとんど起こりません。また、メンズ・レディース・ユニセックスといった多彩なサイズ展開により、幅広い顧客層に支持されています。
中古市場でも「資産時計」として評価され、状態の良い個体であれば年式を問わず一定の高額査定が期待できます。
普遍的なデザインと資産性
デイトジャストが特別である理由の一つが、流行に左右されない完成されたデザインです。
オイスターケース、フルーテッドベゼル、ジュビリーブレスと、これらの組み合わせは、70年以上経った今でも高級時計のスタンダードとして不動の地位を保っています。
特に、コンビモデル(ステンレス×ゴールド)はロレックスの象徴的存在であり、世界的に人気が高い仕様です。また、トレンドに左右されないため、資産として長期保有しても価値が落ちにくい点が特徴です。
ブルーやシャンパンカラーの文字盤は海外でも高い需要を誇り、「時を超えるデザイン」がそのまま査定額を押し上げる要因となっています。
高く売れるデイトジャストの特徴

デイトジャストはモデル数が多く、すべてが同じように評価されるわけではありません。ここでは、実際に高値がつきやすいモデルや仕様の共通点を、プロの視点から解説します。
人気サイズである
デイトジャストの中でも特に人気が高いのが、現行の41mmと、伝統的な36mmです。
41mmは現代的なボリューム感と高い視認性から若年層に人気があり、カジュアルにもフォーマルにも使える万能サイズ。一方、36mmはクラシックなバランスで、男女問わず高い支持を得ています。現行41mmモデルは中古市場での流通が限られており、相場が安定して高止まりしています。
特にブルーやグリーンのダイヤルを備えた個体は、国内外で需要が集中し、プレミア価格で取引されることもあります。
ベゼルやケースの素材
デイトジャストの素材選びは、買取価格を大きく左右します。
中でもホワイトゴールドベゼルは、落ち着きの中に上品な輝きを持ち、ステンレスモデルより高値が付きやすい傾向にあります。また、ステンレス×イエローゴールドのコンビは、特にアジアや中東市場で人気が高く、国内相場を押し上げる要因になっています。
加えて、ロレックス独自のエバーローズゴールドを使用したモデルは、変色に強く長く美しい状態を保つことから高評価を受けています。
素材とデザインの両面から選ばれるのが、デイトジャストの強みです。
文字盤デザイン
デイトジャストの査定において、文字盤のデザインは非常に重要です。
特にブルー、グリーン、シャンパンカラーのダイヤルは世界的に人気が高く、買取額が上がる傾向があります。ローマ数字やダイヤインデックス仕様も高級感があり、近年は需要が急増しています。
希少なルーテッドモチーフダイヤルやパームモチーフダイヤルはコレクターズアイテムとしても注目され、高額取引の対象です。一方で、ブラックやシルバーなどの定番カラーは相場変動が少なく、安定した査定額を維持しています。
つまり、派手なカラーが一時的に人気を集める一方、定番ダイヤルは価値の軸として市場を支え続けているのです。
デイトジャストの最新買取相場

ロレックスの中でも定番かつ高い人気を誇る「デイトジャスト」。その買取相場は、サイズ・素材・文字盤デザイン・ブレスレット仕様によって大きく変動します。
2025年現在、デイトジャスト41でRef.126334/ステンレス×ホワイトゴールドベゼル/ブルーダイヤルは、おおよそ140〜170万円前後で取引されています。
同じくデイトジャスト41でも、ステンレス×イエローゴールドのコンビモデルでRef.126333は、130〜160万円前後とやや高水準。一方で、36mmサイズのRef.126200ステンレスモデルは90〜120万円前後が相場です。
近年の傾向として、ブルー・グリーン・シャンパンカラーのダイヤルが人気を牽引しており、特にフルーテッドベゼル×ジュビリーブレスの組み合わせは海外市場でも需要が高く、国内でも安定した高値を維持しています。
また、コンビモデルロレゾールは金相場の上昇も追い風となり、数年前より10〜20%ほど買取価格が上昇しているケースもあります。
デイトジャストは流通量が多いモデルですが、状態や付属品の有無によって査定額の幅が大きいため、「相場を見極めて売る」ことが最も重要なポイントです。
デイトジャストの高額査定を狙うためのポイント
デイトジャストをできるだけ高く売るためには、「人気モデルを持っているか」だけでは不十分です。状態の維持・整備履歴・買取店選びという3つのポイントを意識することで、査定額は確実にアップします。
付属品と状態を維持し続ける
ロレックスの査定では、時計の状態と付属品の有無が最も重視されます。外装のキズやブレスレットの伸び、風防の欠けなどは減額の対象となりやすく、日頃から丁寧に扱うことが大切です。
特に、箱・保証書・余りコマ・タグ・説明書がすべて揃っている「フルセット」は、高額査定の基本条件。
これらが欠けていると、数万円〜十万円単位の価格差が出ることも珍しくありません。
また、付属品の有無は真贋確認にも影響するため、正規購入時の状態を保管しておくことがリセールバリュー維持のカギとなります。
メンテナンスを定期的に行う
デイトジャストを高く売却するためには、ムーブメントの状態管理が欠かせません。ロレックスは3〜5年ごとのオーバーホールが推奨されており、整備記録がある個体は査定時に「良好なコンディション」として高く評価されます。
特に、ロレックス正規サービスセンターや公認時計技師によるメンテナンス履歴は信頼性が高く、買取額アップに直結します。反対に、メンテナンスを怠り機械油が劣化していると、動作不良や精度低下のリスクがあり、減額要因となります。
修理証明書や整備記録を提示できるように保管しておくと、査定担当者の印象も格段に良くなります。
買取店を丁寧に選ぶ
ロレックスの買取では、どの業者に査定を依頼するかが最も大きな差を生む要素です。特にデイトジャストのようにモデル数が多いシリーズでは、店舗によって得意・不得意が明確に分かれます。
ロレックス専門店や、海外販売ルートで特に香港・ドバイ・ヨーロッパなどを持つ業者は、グローバルな需要を反映した査定を行うため、相場より高値がつく傾向があります。
また、店舗ごとの在庫状況やキャンペーン時期によっても査定額は変わるため、最低でも3社以上の比較査定を取ることが鉄則です。
丁寧な説明と相場根拠を提示してくれる業者を選ぶことで、安心かつ納得の取引ができます。
デイトジャストのおすすめ高額モデル4選
ロレックスの中でも「デイトジャスト」は種類が多く、デザインや素材によってリセールバリューに差が出ます。ここでは、近年の中古市場で特に評価が高く、高額買取が期待できる人気4モデルを厳選して紹介します。
デイトジャスト 41 126331
ステンレススチールとエバーローズゴールドのコンビが特徴的な「Ref.126331」。高級感と華やかさを兼ね備えたジュビリーブレス仕様で、国内外を問わず人気の高い一本です。
特にグレー×グリーンローマンインデックスの組み合わせは、現行デイトジャストの中でもトップクラスの評価を得ています。ケース径41mmというサイズ感は存在感抜群でありながら、スーツにも馴染む万能さを持つのも魅力。
中古市場では状態の良い個体で160〜190万円前後の買取実績が多く、今後も安定した相場維持が期待できます。
デイトジャスト 36 126200
王道中の王道ともいえるステンレススチール仕様の「Ref.126200」。無駄のないシンプルなデザインと高い実用性で、長年にわたり支持されてきたモデルです。
特に近年人気が急上昇しているのが、グリーンパームダイヤルやブルーフルーテッドモチーフダイヤルといった個性派の新色。定番のシルバーやブラックに比べ、限定的な流通量がプレミア価値を生んでいます。36mmというサイズは男女問わずフィットし、どんなシーンでも使いやすい万能モデル。買取相場は100〜130万円前後で推移しており、デイトジャストの中でも安定したリセールバリューを誇ります。
デイトジャスト 28 279174NG
女性向けロレックスの最高峰として人気を集める「Ref.279174NG」。
ホワイトゴールドベゼルとマザーオブパールダイヤル、ダイヤインデックスが織りなすエレガントな雰囲気は、ジュエリーウォッチとしても完成度が高い一本です。光の角度によって表情を変える文字盤が魅力で、資産性の高いモデルとしても注目されています。
ステンレス×ホワイトゴールドの組み合わせは傷が目立ちにくく、長く美しさを保てる点も評価が高いポイント。状態の良い個体なら120〜150万円前後の買取が期待でき、レディースロレックスの中でも特に高額査定が見込めるモデルです。
デイトジャスト ターノグラフ 日本限定300本 116263
幻のデイトジャストと呼ばれる「Ref.116263 ターノグラフ」は、回転ベゼルを備えたスポーティー仕様の特別モデル。中でも日本限定300本で発売されたブラックダイヤル×ゴールドコンビは、コレクターの間で高い人気を誇ります。
ロレックスのスポーツラインとドレスラインの中間に位置する独特のデザインで、デイトジャストの歴史においても異彩を放つ存在です。
製造終了から年月が経つにつれ希少価値が上がっており、買取相場は170〜210万円前後に上昇。特に保証書付き・状態良好の個体は、市場でも争奪戦になるほどの注目株です。
デイトジャストは買取価格が安定しているモデル

これらのモデルはいずれも高級感・希少性・デザイン性の三拍子が揃った人気リファレンスです。特に、流通量が少ない限定仕様や独自のダイヤルデザインを持つ個体は、今後も安定した相場推移が見込まれます。
ロレックスの中でもデイトジャストは普遍的な価値を持ち続けるモデル。売却を検討している方は、相場が高止まりしている今のうちに査定を受けてみるのがおすすめです。
この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター






