

ロレックスの売り時はいつ?買取価格が高騰するタイミングとは

ロレックスを売却する際に重要なのが、「いつ売るか」というタイミングです。ロレックスの相場は、為替変動や世界的な需要、モデルごとの人気動向によって常に変化しており、売る時期によっては買取価格に数万円〜数十万円の差が出ることもあります。本記事では、ロレックスの買取価格が上がりやすい時期や市場の傾向をわかりやすく解説。愛用の時計を少しでも高く手放すための最適な売り時と、タイミングを見極めるためのポイントを紹介します。
ロレックスの価格が高騰している理由

ロレックスの買取価格が高騰している背景には、世界的な需要の高さと供給不足が大きく関係しています。
ロレックスは高精度な製造技術と耐久性で知られ、世界中に熱心なコレクターが存在しますが、生産体制は年間の製造本数が限られており、需要に対して供給が追いついていません。
さらに、コロナ禍による工場稼働の制限や部品供給の遅れによって生産量が一時的に減少したことも価格上昇の一因です。加えて、人気モデルには正規店で購入制限が設けられており、その結果、中古市場や並行輸入品に需要が集中。
さらに円安の進行やロレックス自体の定価引き上げも相まって、新品・中古ともに販売価格と買取相場が継続的に上昇している状況です。
ロレックスの買取価格があがりやすい7つのタイミング
ロレックスの買取価格は時期によって大きく変動します。ここでは、相場が上がりやすく高価買取が期待できる7つのタイミングをわかりやすく紹介します。
①円高よりも円安の時期
ロレックスの買取価格は、為替相場の動きによって大きく影響を受けます。
ロレックスはスイス製の輸入時計であるため、ドル円相場が円安になると輸入コストが上昇し、日本国内での販売価格や中古市場価格も連動して上がる傾向があります。逆に円高の時期は海外製品を割安に購入できるようになり、ロレックスの国内販売価格や買取相場が一時的に下がることもあります。
このように、円安時はロレックスが高値で取引されやすくなるため、売却の絶好のタイミングと言えるでしょう。さらに、為替の変動は新品市場だけでなく中古市場にも波及するため、ドル円相場の動きを定期的にチェックしておくことが、より有利な売却につながります。
②ボーナスの時期
夏と冬のボーナスシーズンは、ロレックスを高く売る絶好のタイミングです。
この時期は高級時計の需要が急増し、ボーナスを手にした人々が「自分へのご褒美」や「資産目的」でロレックスを購入する傾向が強まります。特にロレックスは価値が落ちにくく、資産としての信頼性も高いため、購入希望者が集中しやすいのが特徴です。
その結果、中古市場では在庫不足となり、買取店も高値での買い取りを積極的に行います。さらに、ボーナス前には高価買取キャンペーンや下取り強化を実施する店舗も多く、売却に最適なタイミングといえます。
③新生活が始まる時期
春は新生活や門出のシーズンであり、ロレックスを高く売る絶好のタイミングです。
就職・昇進・入学など人生の節目を迎える人が多く、「記念品」や「贈り物」としてロレックスを購入する需要が一気に高まります。そのため、2月〜3月にかけては買取店が在庫確保のために高価買取を行う傾向があります。
特にロレックスは中古品であっても状態が良ければ資産価値が高く、贈り物としても選ばれやすいブランド。
新しい門出を祝う特別な一本としての需要が相場を押し上げる要因となっているため、この季節は最も有利に売却できるチャンスといえます。
④生産が終了した時
ロレックスを高く売るためには、モデルの生産動向を注視することが欠かせません。
人気モデルが生産終了になると、その時点で市場に出回る数が限られ、希少性が一気に高まります。ロレックスは基本的に復刻を行わないため、生産終了モデルは再び入手することが難しく、コレクターや愛好家の需要が集中しやすい傾向にあります。その結果、プレミア価格がつくケースも珍しくありません。
特に過去に人気のあったモデルで、状態が良好かつ付属品が揃っている個体は高額買取が期待できるため、定期的に生産ラインの変更や新作発表の情報をチェックしておくことが大切です。
⑤SNSなどで話題になった時
ロレックスの買取価格が上昇する要因のひとつが、流行の波に乗るタイミングです。
メディアやSNSで話題になったり、人気芸能人やスポーツ選手が着用したことで注目が集まると、そのモデルの需要が一気に高まり、中古市場で価格が急騰するケースがあります。
特に新品が入手困難なモデルほど、需要が中古市場に集中しやすく、短期間で相場が跳ね上がることも少なくありません。
ただし、トレンドは移り変わりが早く、ブームが過ぎると価格が落ち着く場合もあります。
話題性がピークに達した「今」が売り時と感じた瞬間に行動することが、高額売却を実現する最大のポイントです。
⑥定価が値上げされた時
ロレックスが定価を値上げするタイミングは、高価買取を狙う絶好の機会です。
ロレックスが値上げを行うのは、世界的な需要が安定し、ブランド価値をさらに高める局面であることが多く、特に人気モデルは価格上昇の影響を強く受けます。
正規店で定価が上がると、並行輸入品の仕入れコストも上昇し、一般購入者が新品を手に入れにくくなるため、需要が中古市場へと集中。
その結果、買取店が在庫確保を目的に査定額を引き上げる傾向が見られます。特に新定価発表直後は相場が動きやすく、売却タイミングとして非常に有利です。
⑦ロレックスの新モデルが発売された時
ロレックスの新モデル発表直後は、最も買取価格が上がりやすいタイミングの一つです。
特にスポーツモデルのステンレススチール製モデルは世界的に注目度が高く、発売直後は需要が急増します。正規店では入手が難しく、流通量も限られているため、購入直後に売却しても価格が下がるリスクはほとんどありません。
むしろ、供給が追いつかない状態で市場が加熱し、定価を大きく上回るプレミア価格がつくケースも多く見られます。
新作は話題性が高いため、販売初期の段階で売ることで最も高額査定が期待できる、まさに“売り時”といえるタイミングです。
ロレックスの売り時を月別にチェック

ロレックスの売り時は、年間を通じて需要の波があり、月ごとの傾向を把握することが高価買取の鍵となります。
まず、3月・6月・12月は特に狙い目。3月は新生活や昇進・退職などの節目で贈答需要が高まり、6月と12月はボーナスシーズンのため購買意欲が急上昇します。
この時期は買取店も在庫確保を強化するため、相場が上がりやすい傾向にあります。また、2月と9月も比較的需要が安定しており、高価買取が狙えるタイミングです。一方で、5月・8月・11月は市場が落ち着き、需要が一時的に低下する傾向があります。
特に夏場は購買活動が鈍化するため、急ぎでなければこれらの時期を避けて売却タイミングを調整するのがおすすめです。
ロレックスの買取依頼で失敗するケース
ロレックスを高く売りたいと思っても、ちょっとした判断ミスで損をしてしまうことがあります。ここでは、買取依頼で失敗しやすいケースを解説します。
売却した直後に値上がりをした
ロレックスは資産価値が非常に高く、短期間で市場価格が大きく上昇することがあります。
特に「デイトナ」や「サブマリーナー」などの人気モデルは、過去に数か月で数十万円単位の値上がりを見せたことも。そのため、「今が売り時だ」と思って手放した直後に相場が急騰し、後悔するケースも少なくありません。
もちろん、相場を完全に予測するのは難しいですが、為替の動きや中古市場の需給バランスを定期的にチェックすることで、売却タイミングの判断精度を高めることは可能です。焦らず、相場のトレンドを見極めてから売ることが、後悔を防ぐための重要なポイントです。
付属品が揃っていないまま買取依頼をした
ロレックスを売却する際、買取価格を大きく左右するのが付属品の有無です。
中でも保証書は、その時計が正規品であることを証明する非常に重要な書類で、査定額を大きく引き上げる要素となります。さらに、外箱・説明書・タグ・余りコマなどがすべて揃った「フルセット」の状態であれば、相場より高い査定額がつくケースも珍しくありません。
反対に、これらの付属品が欠けていると減額対象となり、モデルによっては数万円から十数万円の差が出ることもあります。「不要だから処分した」と後悔する人も多いため、購入時から付属品を大切に保管しておくことが大切です。
特に高級モデルほど、付属品の有無がリセールバリューに直結します。
時計の状態がよくなかった
ロレックスの査定では、時計の状態(コンディション)が買取価格を大きく左右します。
ガラスの細かなキズやケースの打痕、ブレスレットの伸びなどがあると減額対象となる場合が多く、特にムーブメントの不具合や動作不良がある場合は、修理費用を見込んで数十万円単位の減額が発生することもあります。
「少しのキズだから大丈夫」と油断して放置した結果、売却時に後悔するケースも少なくありません。高額査定を狙うなら、日頃から丁寧に扱い、定期的に点検やオーバーホールを行うことが重要です。
3〜5年に一度のメンテナンスを習慣化することで、ロレックスの価値を長期的に維持することができます。
ロレックスを少しでも高値で売却するためのポイント

ロレックスをできるだけ高く売るためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。ここでは、高額査定につながる具体的なコツを紹介します。
定期的にメンテナンスをしておく
ロレックスは高精度な機械式時計であり、その内部は非常に緻密な構造で構成されています。
長期間使用を続けると、潤滑油の劣化やパーツの摩耗が進み、精度の低下や動作不良の原因となることがあります。そのため、3〜5年に一度のオーバーホールや定期点検を受けることが理想的です。こうしたメンテナンス履歴が残っている個体は、査定時に高く評価されやすく、同じモデルでも整備記録の有無によって数万円〜十数万円の差がつくこともあります。
特に長年愛用してきた時計ほど、定期的なメンテナンスを行うことで、ロレックス本来の価値を維持しやすくなります。
手入れをしてきれいな状態にする
ロレックスの査定では、見た目の清潔さが印象を大きく左右します。
ブレスレットの隙間に溜まったホコリや皮脂汚れ、ケース表面の曇りがあるだけで、「丁寧に扱われていない個体」と見なされ、減額につながることもあります。特にロレックスのような高額時計では、第一印象が査定額に影響しやすい傾向があります。
ただし、自己流で強く磨いたり研磨したりすると、ポリッシュ跡や新たな擦り傷が生じ、本来の質感を損なう恐れがあります。
査定前は、柔らかい布や専用クロスで軽く拭き取る程度にとどめ、自然な光沢を維持した清潔な状態で持ち込むことが、高評価につながるポイントです。
市場の価格動向をチェックしてから売却する
ロレックスの買取価格は常に変動しており、為替の動き・市場トレンド・新作発表など、さまざまな要因が影響します。
そのため、売却前に中古市場の相場をチェックしておくことが非常に重要です。事前に最新の価格動向を把握しておけば、売り時を見極めやすくなり、より高値での取引が期待できます。
逆に、相場を確認せずに売却してしまうと、後から「もう少し待てば高く売れた」という後悔につながる可能性も。
ロレックスは資産性の高い時計だからこそ、日頃から相場を追い、情報収集を怠らないことが高価買取を実現するための鍵となります。
まとめ

ロレックスを高く売るためには、相場やタイミングを見極めることが最も重要です。
円安やボーナス時期、新作発表直後などは需要が高まり、買取価格が上昇しやすい傾向にあります。さらに、日頃からメンテナンスや手入れを行い、付属品を揃えた状態で査定に出すことで、高額査定を狙うことが可能です。市場動向を定期的にチェックし、「売り時」を逃さず行動することが、ロレックスをより高値で売却する為の最大のポイントです。
この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター


