

ロレックスの買取価格の決まり方は?高値・査定額UPのコツを解説

ロレックスの買取価格は、単にブランドの知名度だけで決まるわけではありません。モデルの人気や希少性、時計の状態、付属品の有無、さらには市場動向など、さまざまな要素をもとに総合的に判断されます。査定士は一つひとつのポイントを丁寧に確認し、最適な価格を算出します。この記事では、実際の査定現場で重視される評価基準と、ロレックスをより高く売るための実践的なコツを詳しく解説。売却を検討している方に役立つ内容をお届けします。
ロレックスの買取価格に影響すること

ロレックスの買取価格は、モデルや状態だけでなく、さまざまな要素で変動します。ここでは、査定額に影響を与える主なポイントを解説します。
時計の状態
ロレックスの買取において、最も重要な要素のひとつが時計の状態です。外観の傷やガラスの欠け、ブレスレットの伸び、リューズの動作など、細部まで査定士が丁寧に確認します。
さらに、ムーブメント内部の状態や精度、湿気によるサビなどもチェック対象となるため、日頃からの扱い方が査定額を大きく左右します。普段から丁寧に保管し、定期的にオーバーホールを行っている個体は高く評価されやすいです。
査定前には、柔らかいブラシやクロスで軽く汚れやホコリを落とすだけでも印象が大きく変わります。特にロレックスのような高級時計では、「大切に使われていた」という印象が数万円単位の査定差につながることも。
査定前のちょっとした清掃が、高価買取への第一歩です。
市場の相場
ロレックスの買取価格を決める上で欠かせないのが、中古市場における相場です。
リリース時の定価やデザイン、文字盤の色や素材、限定仕様の有無などが価格形成に大きく影響します。さらに、流通量が少ないモデルは希少性が高まり、需要が集中することで相場が上昇する傾向にあります。
逆に、市場に多く出回るモデルや人気の一時的な低下が見られるものは、買取価格が下がることもあります。市場の相場は為替や需要動向によって日々変化しており、業者や個人が意図的に操作できるものではありません。
そのため、最新の市場相場を把握しておくことが高価買取への第一歩です。査定前に中古買取サイトやオークション相場をチェックし、適正価格の目安を知っておくと安心です。
色やデザイン
ロレックスの買取価格は、色やデザインの人気トレンドによっても大きく左右されます。
ステンレスの定番カラーに加え、ゴールド・ブルー・グリーン・シャンパンなど多彩なバリエーションが展開されていますが、どのカラーが人気かは時期や流行によって変動します。
たとえば、グリーンベゼルの「サブマリーナー」やブルー文字盤の「デイトジャスト」は、近年特に需要が高く高値で取引されています。一方で、派手なカラーや特殊デザインは一時的なブームに左右されやすい傾向もあります。
その中でも「アイスブルー」や「メテオライト」などは常に高い人気を誇り、どの時期でも高価買取が期待できる安定モデルとされています。売却前には最新トレンドを把握し、人気カラーを見極めることが重要です。
使用されている金属の相場
ロレックスの買取価格において、使用されている金属素材の相場も重要な判断要素のひとつです。
特に18Kイエローゴールド、エバーローズゴールド、プラチナなどの貴金属を使用したモデルは、時計としての価値に加え、素材そのものの時価が査定額に大きく影響します。金やプラチナの国際相場は日々変動しており、相場が高騰している時期に売却すれば、より高値での買取が期待できます。また、ロレックスや貴金属は世界中で取引されているため、為替相場も買取価格に直結します。
円安時には海外バイヤーの需要が高まり、国内での査定額が上がる傾向にあるため、素材相場と為替動向の両方を確認して売却タイミングを見極めることが、高価買取への鍵となります。
売却のタイミング
ロレックスを高く売るためには、売却のタイミングを見極めることが非常に重要です。
特にロレックスはスイス発祥の海外ブランドであるため、為替の影響を大きく受けます。
円安が進むと海外バイヤーの購入意欲が高まり、中古市場でも価格が上昇しやすくなります。そのため、円安時は高価買取のチャンスといえます。また、ボーナスシーズンや新生活の始まる春先などは時計需要が増えるため、買取店も在庫を確保しようと積極的に査定額を上げる傾向があります。
逆に、相場が落ち着いている時期や為替が円高に振れている時期は価格が下がる傾向にあるため、日々の相場と市場動向をチェックすることが大切です。
「売るタイミングを読む」ことが、高額査定の鍵となります。
付属品の有無
ロレックスの買取では、付属品の有無が査定額を左右する重要なポイントとなります。
購入時についていた外箱・保証書・ブレスレットの余りコマ・タグ・取扱説明書などがすべて揃っていると、真贋確認がスムーズになり、再販時の信頼性が高まります。そのため、査定額が数万円から十万円単位で上がることも珍しくありません。
もちろん付属品がなくても買取は可能ですが、より高く売るためには購入時の状態に近い形で保管しておくことが理想です。
特に保証書は正規品を証明する最も重要な書類で、有無によって査定額に大きな差が出るため、必ず大切に保管しておきましょう。
ロレックスの高く売れやすいモデルの特徴

ロレックスの中でも特に高く売れやすいモデルには、共通するいくつかの特徴があります。ここでは、市場で人気が高く、資産価値が維持されやすいモデルを紹介します。
デザインの人気が高いモデル
ロレックスは幅広いデザイン展開を誇り、実用性とステータス性を兼ね備えたモデルが多く存在します。大きく分けると、アクティブな印象のスポーツモデルと、上品でクラシカルなドレスウォッチがあり、特にスポーツモデルは世界的に需要が高く、高価買取につながりやすい傾向にあります。
近年では、シルバーよりもゴールドケースや大型文字盤など、存在感のあるデザインが人気上昇中です。一方で、エクスプローラーIやデイトジャストのようなドレッシーなモデルも再評価されており、フォーマルでも使える洗練されたデザインとして注目を集めています。
ロレックスのデザイン人気は時代とともに変化し、流行に合ったモデルほど高値が付きやすいのが特徴です。
希少価値の高いモデル
ロレックスの中でも、希少価値の高いモデルは特に高価買取が期待できます。
生産数が限られているモデルは市場に出回る数が少なく、コレクターや愛好家の間でプレミア品として扱われることが多いです。
供給が少ない理由としては、「生産終了モデル」や「限定生産モデル」などが挙げられ、特に一時的にしか製造されなかったモデルは希少性が高まります。ただし、プレミア価値は常に一定ではなく、市場の人気やトレンドによって変動する点に注意が必要です。
一度高値がついたモデルでも、需要が落ちれば相場が下がる可能性もあるため、定期的に市場価格をチェックし、売却のタイミングを見極めることが重要です。
安定して長年人気が続いているモデル
ロレックスの中には、長年にわたって安定した人気を保ち続けている定番モデルが数多く存在します。
こうしたモデルは市場に多く流通している一方で、それだけ需要が根強く、時代やトレンドに左右されにくいのが特徴です。たとえば「サブマリーナー」や「デイトジャスト」などは、発売から数十年経った現在でも高い評価を維持しており、価格が大幅に下落することはほとんどありません。
希少性こそ低くても、ブランドの象徴として長期的に価値が安定しているモデルは投資的にも魅力的です。さらに、製造年数が新しく保存状態が良ければ、通常よりも高価買取につながるケースも少なくありません。
ロレックスを少しでも高く売るためのポイント

ロレックスの中でも特に高く売れやすいモデルには共通する特徴があります。ここでは、高価買取につながりやすいモデルのポイントを紹介します。
保存状態に気を付ける
ロレックスの買取価格を左右する大きな要素のひとつが、保存状態の良し悪しです。
風防の欠けやケース・ラグ・ベゼル・ブレスレット部分の深い傷、サビ、歪みなどがあると、外観の印象だけでなく内部ムーブメントの精度にも影響を与える可能性があります。そのため、査定額が大きく下がってしまうこともあります。
購入後は直射日光や湿気を避けた場所で保管し、使用後は柔らかい布で軽く汚れを拭き取るのが理想的です。
また、正規販売店でのオーバーホールや点検などのアフターサービスを定期的に受けることで、時計の状態を良好に保ち、高価買取につながりやすくなります。
付属品を失くさないようにする
ロレックスを高く売るためには、付属品を失くさず保管しておくことが非常に重要です。
箱や保証書は、本物のロレックスであることを証明する大切な書類であり、これらが揃っているだけで査定額が数万円から十万円単位で変わることもあります。
さらに、取扱説明書・余りコマ・クロノメータータグ・パスケース・オーバーホール証明書なども、コレクターにとっては価値あるコレクションの一部です。付属品がすべて揃っている個体は再販時の需要が高く、市場での信頼性が上がるため高価買取が期待できるでしょう。
購入時の状態をできる限り維持することが、ロレックスの資産価値を守る鍵です。
時計をきれいに掃除してから査定に出す
ロレックスを査定に出す前には、簡単なクリーニングを行って見た目を整えることが高価買取につながるポイントです。
査定士は時計全体の状態を細かくチェックするため、ケースや風防の汚れ、ブレスレットの隙間に詰まったホコリなども印象を左右します。柔らかい歯ブラシや専用クリーナーを使って軽く汚れを落とし、仕上げにマイクロファイバークロスで優しく拭き取るだけでも十分効果的です。
無理に研磨する必要はありませんが、清潔で丁寧に扱われていた印象を与えることが大切です。
査定員に「大切に使われてきた時計」と思わせることで、数千円から数万円の査定アップにつながる可能性もあります。
高く売れやすい時期を狙う
ロレックスを高く売るには、需要が高まる時期を狙うことが効果的です。特に新生活が始まる2〜3月や、夏・冬のボーナス前は時計の購入需要が増えるため、買取店でも在庫確保の動きが活発になります。
この時期は多くの業者が買取強化キャンペーンを実施しており、通常よりも高い査定額を提示されるケースが多いです。また、景気の動向や為替相場によっても市場価格は変動しますが、需要期を把握して売却時期を調整することで、より有利な取引が可能になります。
ロレックスのような人気ブランドは、一年を通じて安定した需要がありますが、特に上記のタイミングを狙うことで高価買取を実現しやすくなります。
ロレックスでリセールバリューが高いモデル5選
ロレックスの中でも特にリセールバリューが高く、資産価値の維持に優れたモデルを厳選して紹介します。人気・希少性ともに高い注目の5本です。
オイスターパーペチュアル 41 124300
「オイスターパーペチュアル 41(Ref.124300)」は、ロレックスの中でもシンプルでありながら高い人気を誇る定番モデルです。
実用性とデザイン性を兼ね備えたこのモデルは、ステンレススチール製ケースに高精度な自動巻きムーブメント「Cal.3230」を搭載し、堅牢さと精度の両立を実現しています。
特に注目されているのが、2022年以降に登場したターコイズブルー文字盤と、2023年の新作であるセレブレーションダイヤルです。ターコイズブルーは「ティファニーブルー」とも呼ばれ、華やかさと上品さを兼ね備えたカラーとして世界的に人気が急上昇。中古市場ではプレミア価格で取引されています。
一方のセレブレーションダイヤルは、ターコイズをベースにカラフルな円が散りばめられた遊び心あるデザインで、ロレックスの中でも非常に珍しいアートピース的な存在。生産数が少なく、希少性と話題性の両面からリセールバリューが非常に高いモデルとなっています。
コスモグラフ デイトナ 126500LN
「コスモグラフ デイトナ 126500LN」は、2023年に登場したロレックスの最新世代クロノグラフで、発売直後から圧倒的な人気を誇るモデルです。
前作116500LNのデザインを継承しつつ、ケースやラグのフォルムをより洗練させ、装着感と高級感を一段と向上させています。ステンレススチール製ケースにブラックのセラクロムベゼルを組み合わせた王道スタイルは、スポーティーでありながら上品さを兼ね備え、どのシーンにも映えるデザイン。ムーブメントには新開発のCal.4131を搭載し、約72時間のパワーリザーブと高い耐磁性・信頼性を実現しています。
正規店では入手困難で、発売直後から中古市場で定価を大幅に上回るプレミア価格を維持。資産価値・人気・機能性のすべてが揃った究極のロレックスとして、世界中のコレクターから熱い注目を集めています。
サブマリーナー デイト 126610LV
「サブマリーナー デイト 126610LV」は、ロレックスを代表するダイバーズウォッチ「サブマリーナー」シリーズの中でも特に人気の高いモデルです。2020年に登場した現行モデルで、鮮やかなグリーンベゼルとブラックダイヤルの組み合わせから、グリーンサブやスターバックスの愛称で親しまれています。
先代116610LVと比べてケース径が41mmに拡大され、バランスの取れた存在感と快適な装着感を実現。ムーブメントには最新のCal.3235を搭載し、約70時間のパワーリザーブと高精度を誇ります。グリーンベゼルという個性的なデザインながら、フォーマルからカジュアルまで幅広く使える汎用性の高さも魅力。
生産数が限られており入手困難なため、中古市場では定価を超えるプレミア価格で安定して取引されている、ロレックス屈指の高リセールモデルです。
GMTマスターII 126710BLRO
「GMTマスターII 126710BLRO」は、ロレックスの中でも特に人気の高いモデルで、“ペプシ”の愛称で知られるブルー×レッドのセラクロムベゼルが最大の特徴です。
1950年代から続くGMTマスターの伝統を受け継ぎつつ、現行モデルでは高精度ムーブメント「Cal.3285」を搭載。約70時間のパワーリザーブと耐衝撃性・耐磁性を備え、実用性と信頼性に優れています。オイスターブレスレットとジュビリーブレスレットの2種類がラインナップされ、どちらも高級感と快適な装着感を両立。
異なるタイムゾーンを同時に表示できるGMT機能は、パイロットやビジネスパーソンを中心に根強い支持を集めています。世界的な人気の高さから正規店での入手は極めて困難で、中古市場では定価の2倍以上で取引されることもあるプレミアモデル。
リセールバリューはロレックスの中でもトップクラスです。
ヨットマスターII 116688
「ヨットマスターII 116688」は、ロレックスの中でもひときわ華やかで存在感のあるハイエンドスポーツモデルです。
ケースとブレスレットに18Kイエローゴールドを採用し、圧倒的な輝きと重厚感を放ちます。最大の特徴は、ロレックス独自開発の**レガッタクロノグラフ機構(プログラマブルカウントダウンタイマー)を搭載している点で、ヨットレースのスタートタイミングを正確に計測するための高度な機構を誇ります。
ムーブメントにはCal.4161を搭載し、優れた耐久性と高精度を実現。44mmの大型ケースは視認性にも優れ、スポーティーかつラグジュアリーな印象を与えます。
生産数が限られ流通量も少ないため、中古市場でも安定した高値で取引されるプレミアモデル。技術力・デザイン・素材のすべてにおいてロレックスの最高峰といえる一本です。
ロレックスの買取価格は市場相場や保存状態などが影響する

ロレックスの買取価格は、市場相場・モデルの人気・時計の保存状態・付属品の有無など、さまざまな要素によって決まります。
為替やトレンドの影響を受けやすいため、常に相場をチェックしておくことが大切です。また、状態が良く付属品が揃っている個体は査定額が上がりやすく、売却のタイミングを見極めることでさらに高価買取が狙えます。
ロレックスはブランド力と資産性が非常に高いため、適切に保管・管理することで長期的な価値を維持できる時計です。
この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター







