オメガGMTの魅力とは？おすすめシリーズ＆人気モデル5選を紹介

腕時計におけるGMT機能とは、通常の時刻以外に「もうひとつの時間帯」を同時に表示する機能のことであり、1つの時計文字盤で2つの時間帯を確認できます。

ワールドワイドに活躍するビジネスマンや、国際線のパイロットなど時差を頻繁に繰り返す職業の方は、GMT機能があればスマートフォンがなくとも瞬時に出発地と到着地の時刻を確認できます。

この記事では、オメガのGMTモデルにはどのような特徴があるのかについて解説すると共に、オメガのおすすめのGMTモデルをいくつかご紹介します。

そもそもGMTとはどのようなモデル？

---

近年、多くの腕時計ブランドでGMT機能が搭載されたモデルが発表されています。

腕時計には欠かせない「標準時」の知識を深めるためにも、各国の標準時やGMT機能の意味を理解する必要があります。

そこで、はじめにGMTについて解説していきます。

GMTは国際的な時刻の基準

GMT（Greenwich Mean Time）とは、国際的な標準時刻のひとつであり、イギリスのグリニッジ天文台を通る子午線を基準とした平均太陽時を指しています。

平均太陽時とは、太陽と地球の自転の関係から割り出された1日の平均時間のこと。季節によって地球の自転速度は一定ではないため、これらを平均して24時間を定義し、グリニッジ天文台を基準とした時間軸がGMTです。

別にUTC（協定世界時）と呼ばれる基準時刻がありますが、違いとしては測定方法が異なる点です。GMTは正午から測定されており、一方UTCは午前0時から測定されています。UTCは世界の法的な時刻の基礎となっております。

腕時計用語では複数地点の時刻を把握できる機能

時計においてGMT機能とは「ローカルタイム（現地時間）」と「ホームタイム（出発地）」の2カ国における時刻を同時表できることを指します。

ブランドによって設定方法はさまざまですが、基本的にベゼルとリューズを操作して使用することが多いです。中には3カ国を表示できるモデルやアナログ表示されるブランドもあります。

オメガのGMTモデルの4つの魅力

---

大人気ブランドであるオメガのGMTモデルには、他のブランドや腕時計にはない独自の魅力があります。

ここではオメガGMTモデルの4つの魅力について解説します。

耐久性が高くさまざまな場面で着用しやすい

本来GMT機能が搭載されているモデルは、腕時計内部の構造が複雑化していることで故障のリスクが高まる恐れがあります。

しかし、オメガの腕時計は宇宙飛行で使用されるほどの耐久力があり、NASA公認のスピードマスターをはじめ、オリンピックでもタイムキーパーを務めるほどの安心感と実用性の高さを誇ります。

また、オメガの腕時計は、シンプルかつオーソドックスな印象を醸し出し、ビジネス/カジュアル問わず日常生活のどのシーンでも合わせやすいのが特徴です。時代の流行に左右されないデザインが用いられているので、長く愛用することができます。

優秀なクロノメーターを採用している

オメガのムーブメントでは、多くのモデルでマスタークロノメーターの基準をクリアしています。

この基準は8つで構成されており、業界トップクラスの高基準として定められています。精度やパワーリザーブに加えて実用的な防水性や温度変化、そして普段身近にある電化製品などの磁気に対する強さなどが含まれています。

また、多くのオメガムーブメントには、唯一無二の独自機構であるコーアクシャルが搭載されており、摩耗が少なく壊れにくいという特徴を兼ね備えています。

通常3～5年ほどでオーバーホールを行う必要がありますが、コーアクシャルを搭載するモデルは8～10年が推奨されており、維持費が他ブランドに比べて安いという利点があります。

ジェームズボンドが着用している

多くの男性が、理想の男性像の1人として挙げる映画『007』のジェームズボンド。

彼の振る舞いやユーモア、そしてスーツをビシッと着こなしマティーニを飲む姿に世界中の男女が虜となってきました。

そんな『007』の注目するポイントのひとつはボンドが愛用している小物ですが、5代目ボンドのピアース・ブロスナンからボンドウォッチはオメガのシーマスターになりました。

時には敵を欺く爆弾に変化するなど、細工が仕掛けられている時計は限定やコラボモデルとして展開していますので、作中に出てくるモデルと同じ時計を所有することもできます。

高品質の素材のみ使っている

オメガの時計はさまざまな素材を用いており、独自の技術や素材の呼び名もあります。

特にオメガが開発したセドナゴールドでは、他のブランドでは見ないヴィンテージ調の風味が多くの時計愛好家から評価されております。

さらに、耐久性はあるが割れてしまう恐れがあり製造が難しいとされるセラミックも多様に用いており、シーマスターをはじめ多くのモデルで採用されています。

現在オメガの高額ラインでは、航空力学やF1などでも使用されるチタンやアルミ、そしてカーボンなどの特殊な素材を使った展開も行っており、オメガの挑戦に終わりはありません。

オメガのGMTモデルがあるシリーズを紹介

---

オメガは人気の高いコレクションを多く展開しています。その中でもGMTモデルを搭載したシリーズを3つご紹介していきたいと思います。

シーマスター

オメガの主要コレクションの根幹であるシーマスターは、先述した通り『007』のジェームズボンドが着用しているモデルとしても知られています。名前の通りダイバーズ時計として誕生し、高い防水性能と普遍的で実用性の高いデザインは多くの人から愛されています。

GMTモデル以外にも、3針やクロノグラフを搭載したモデル、そして本格的にダイビングをするために600m深水しても耐えられるプロフェッショナルモデルも存在します。

なお、シーマスターのプラネットオーシャン ウルトラディープでは2020年に行われた実験で深水の世界記録となった実験の探査艇に取り付けられ、10,935mの深さにまで耐えました。

スピードマスター

宇宙に行くとき、宇宙飛行士はオメガのスピードマスターを身に着けます。オメガが誇るアイコンであり、ロレックスのデイトナと同様クロノグラフウォッチの代名詞的存在でもあります。

1957年の誕生以降、時計史に燦然と輝く名作として君臨しNASA公式ウォッチや人類初の月面着陸を共に達成した唯一無二の存在です。

現在では、手巻き式のムーンウォッチ以外に自動巻きからレーシングやスピードマスター57など派生モデルも出てきており、多くの世代や多様な価値観の支持者から愛される逸品です。

デ・ヴィル

オメガが誇るクラシックコレクションのデヴィル。1967年にコレクションとして登場すると、スピードマスターやシーマスターなどのスポーツモデルが注目を集める中、ドレスウォッチとしてオメガの高級感や雰囲気といったスタイルを強調しながら歴史を刻んでいきました。

デ・ヴィルという名の意味は、フランス語で都会「De Ville」を意味し、シンプルかつ洗練されたデザインは時代を超越した魅力があります。

オメガのシンプルかつ実用性高い時計造りは、クラシックスタイルにおいて派手過ぎず目立ち過ぎず良いバランスを体現しています。

オメガのおすすめGMTモデル5選

---

オメガのGMTモデルはコレクションによってもさまざまで、どのモデルが良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、おすすめのGMTモデルを厳選して5つご紹介しますので、参考にしてみてください。

シーマスター ダイバー 300M コーアクシャル クロノメーター GMT クロノグラフ 44MM 212.30.44.52.01.001

シーマスターGMTクロノグラフ 212.30.44.52.01.001は、ケース径44mmのメンズモデルです。インデックスに1から23時の表記が赤で描かれ、GMTを示す針も赤色で統一されていることから、通常のシーマスターではないことが見てとれます。

GMTに加えてクロノグラフも搭載され、複雑機構にもかかわらず、ケース厚は17.7mmと身に着けやすい厚さに抑えられています。そして、6時方向には実用性の高い日付まで加わっており、至れ尽くせりの豪華機能を搭載。

一方でオメガらしいコストパフォーマンスの良い金額となっていることから、オメガの技術力の高さと量産体制の土台には頭が下がります。

■最新の商品情報をチェック
シーマスターの商品一覧はこちら

シーマスター プラネットオーシャン 600M ディープブラック GMT 45.5 MM 215.92.46.22.01.003

シーマスター　プラネットオーシャン　ディープブラック 215.92.46.22.01.003は、ケース径45.5mmのメンズモデルで防水機能は実に600mにまで達します。

ケースは製造の難しい黒セラミックで製造され、文字盤の赤色コントラストは深海の海をイメージしています。また、マスタークロノメーター認定モデルであり、15000ガウスの耐磁性能を誇りcal.8906を搭載しています。

ストラップは黒のラバーベルトに赤色のステッチで、文字盤と同様、クールさと情熱さを兼ね備えたモデルです。

また、ベルトの表面はラバーベルトらしくない網目状のデザインが取り入れられており、水にも強く、ほかにはない実用性も高い1本に仕上がっています。

■最新の商品情報をチェック
シーマスターの商品一覧はこちら

シーマスター アクアテラ 150M ワールドタイマー 43 MM 　220.30.43.22.10.001

シーマスター　アクアテラの220.30.43.22.10.001は、ケース径43mmで、一見するとGMTではなく一般的なクロノグラフかと思えます。しかし、文字盤の左側のインダイアルをクロノグラフかと勘違いする方も多いのですが、実はGMTとなっています。

見た目がすっきりとした印象のこの時計はネイビー文字盤に、GMT機能とGMTという文字のみ赤色にすることで、一般的なアクアテラではなく特別なモデルであることをひそかに強調しているように見えるところなどが、オメガらしさを感じるところができます。

また、革ベルトはクロコダイルの素材があしらわれ、ゴージャスでラグジュアリーな雰囲気を醸し出してます。

ディプロイメントバックル通称Dバックルは、高価な革ベルトを傷まずに取り外しも簡単にすることから、近年の時計ブランドでは一般的になってきていますが、こちらのモデルもオメガの純正Dバックルが装備されています。

■最新の商品情報をチェック
シーマスターの商品一覧はこちら

スピードマスター スペースマスター Z-33 43 MM 325.92.43.79.01.001

スピードマスターのスペースマスター 325.92.43.79.01.001は、歴代スピードマスターの中でも人気が高かったパイロットラインと呼ばれる特徴的なケースと、最新のクオーツムーブメントcal.5666が搭載されています。

この時計の機能は多岐にわたり、時間を把握するためにデジタル機能としては、日付、UTCおよび2つのタイムゾーン、アラーム、パーペチュアルカレンダーを搭載しています。

また、クロノグラフ機能とカウントタウンタイマーが備わっており、プロのパイロット向けに最大10回分のフライトを記録し、その記録を日付・時間と共に視覚的に表示します。

■最新の商品情報をチェック
スピードマスターの商品一覧はこちら

デ・ヴィル コーアクシャル GMT 4633.80.33

デヴィル　4633.80.33はケース幅38.7mmで、クラシカルでゴージャスな雰囲気です。

一見、普通のクラシックウォッチかと思いますが、インデックスの内側には本来12時の時計一周を24時間で見立てたGMTのメモリが描かれており、本来見た目は3針時計の出で立ちですが赤針がGMTを示しています。

ここまで見て、勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、昔からオメガのGMT針は赤色を採用しているモデルが多い点も特徴です。

デ・ヴィルのように美しい時計にまで、その魅力が損なわれることがなくGMT機能を搭載しているところからも、オメガの技術力が非常に優れていることが分かります。

■最新の商品情報をチェック
デ・ヴィルの商品一覧はこちら

オメガのGMTモデルはさまざまなコレクションから誕生しており、バリエーション豊かなラインナップがある

---

最後までご覧いただきありがとうございました。

オメガのGMTモデルにはコレクションやシリーズを問わず、多くのバリエーションがあることが分かりました。そして全てのモデルにおいて、GMTという複雑機構を追加で搭載しても、元々の魅力が失われることがないオメガの技術やデザイン力の高さを改めて知ることができます。

オメガのGMTモデルは、40mmを超すケースサイズが多く展開されています。そのため、一度、お近くのゆきざき店舗で実際にご試着いただくことをおすすめしております。

自分好みのデザインであることはもちろん、想定している着用シーンに合わせて選ぶことが大切です。

また、文字盤のカラーや素材によっても見た目の雰囲気が大きく変わるため、同じモデルでも文字盤のカラー違いを比較するなど、自分好みの1本を探してみましょう。

この記事の監修者