オーデマ・ピゲのクオーツ式モデルを解説|機械式との違いや魅力とは?
世界三大時計ブランドのひとつであるオーデマ・ピゲは、世界中に愛好家がいる高級腕時計ブランドです。そんなオーデマ・ピゲは主に機械式の腕時計を取り扱っていますが、実はクオーツモデルも存在します。
クオーツモデルには、手巻き式にはない魅力があるため、一部のユーザーから人気を集めています。そこで、オーデマ・ピゲのクオーツモデルの特徴や機械式との違い、おすすめモデルについて解説します。オーデマ・ピゲのクオーツ式腕時計に興味がある方は、購入前にぜひ参考にしてください。
オーデマ・ピゲとは
オーデマ・ピゲは高級腕時計ブランドとして知られていますが、具体的にはどのような歴史があるのでしょうか。ここでは、オーデマ・ピゲの歴史や特徴、魅力について確認していきましょう。
世界三大時計ブランドのひとつにあげられる
オーデマ・ピゲは、世界の腕時計ブランドの中でもトップクラスである世界三大時計ブランドとして名前をあげられます。この世界三大時計ブランドは、時計作りの歴史や高い技術力などを総合して備えているブランドが選ばれています。
オーデマ・ピゲの他の世界三大時計ブランドは、パテックフィリップとヴァシュロン・コンスタンタンです。上記の3つの時計ブランドは、時計ブランドの中でもトップクラスということで、雲の上の存在である「雲上ブランド」と呼ばれることもあります。
高い技術から生まれる複雑機構が魅力
オーデマ・ピゲは創業当時から現在まで、高い技術力で時計の製造を行っていることで知られています。オーデマ・ピゲの創業当時は、創業者であるジュール・オーデマとエドワール・ピゲの高い技術力を活かし、コンプリケーション(複雑機構)を搭載した腕時計を製造しました。
パーペチュアルカレンダーやムーンフェイズ、クォーターリピーターなど、機械式腕時計に採用するためには高い難易度が必要な複雑機構を複数採用したモデルも多数あります。
また、オーデマ・ピゲは小型や薄型腕時計の製造も得意で、複雑機構を搭載しながら機械式腕時計の小型化にも成功しています。
オーデマ・ピゲの機械式とクオーツ式の違い
オーデマ・ピゲは、機械式とクオーツ式の2種類の腕時計を製造しています。この2つの腕時計の大きな違いは、時計の針を動かすエネルギーです。
機械式は腕時計の内部にゼンマイがあり、それを巻き上げ、ほどけるときに発生するエネルギーを動力源にしています。現在では、腕の動きをもとに自動で巻き上げる機能があるため、巻き上げる回数を減らせますが、一定期間着用しない場合などには手動でリューズを巻かなければなりません。
対して、クオーツ式は内部にある電池の電力によって、水晶(クオーツ)を振動させることで針を動かしています。そのため、電池が切れるまで時計の針は動き続ける点が大きな特徴です。また、クオーツ式は精度が高く、1日1秒程度しか時間がズレないため、長期間時刻を調整する必要がありません。
オーデマ・ピゲのクオーツモデルの魅力
オーデマ・ピゲの一部モデルに採用されているクオーツ式ですが、機械式にはない魅力がいくつかあります。ここでは、主な魅力を3つ紹介します。
精度が高い
クオーツ式の時計は、機械式腕時計よりも精度が高いため、正しい時刻を長期間表示しやすくなっています。クオーツモデルの場合、内部のクオーツクリスタルを電力で振動させることで、時計の針が動く仕組みとなっており、この動きが一定であるため、精度が高くなっているのです。
機械式腕時計の場合、毎日10秒前後の誤差が発生すると言われており、1カ月で5分程度はズレが生じてしまう可能性があります。このため、時計の精度を高いまま維持したい方の場合、クオーツ式の腕時計がおすすめです。
コストパフォーマンスが良い
クオーツ式の腕時計は機械式腕時計と比較すると価格が安いモデルが多く、コストパフォーマンスに優れているケースが多いです。
クオーツ式は内部のパーツが少なく、比較的製造のコストが抑えやすいため、似たようなデザインの機械式よりも低価格で販売されやすいです。また、内部構造が簡単であるため、薄型や小型化の製造が容易であり、軽量モデルが低価格で入手しやすくなっています。
初めて高級ブランドを購入する方にとっては、入門として手が出しやすい点も魅力のひとつです。
機械式よりも使い勝手が良い
機械式腕時計の場合、購入時や一定期間ごとにリューズを巻き、内部のゼンマイを巻き上げる必要があります。最近のモデルはパワーリザーブが搭載されているため、一昔前よりも長時間着用しなくても動きが止まることはありませんが、それでも3日以上使わずに放置していると針が止まるモデルが多いです。
対してクオーツモデルの場合、電池で駆動しているため、初期の時刻調整を行えば長期間調整不要です。また、電池の寿命は2~3年程度持つため、電池切れまで動きが止まることもありません。こまめに調整するのを手間に感じる方には、クオーツモデルがおすすめです。
オーデマ・ピゲのおすすめクオーツモデル3選
オーデマ・ピゲにはいくつかおすすめのクオーツモデルの腕時計があります。ここでは、特におすすめなものを3つ紹介します。
ロイヤルオーク オフショア 67540SK.ZZ.A010CA.01
ロイヤルオーク オフショア 67540SK.ZZ.A010CA.01は、オーデマ・ピゲが誇るロイヤルオークコレクションの中でも、特に洗練されたオフショアモデルです。レディース向けのクオーツ仕様でありながら、ケースサイズは37mmと程よい存在感を持ち、華奢な印象に留まらず、手元に力強いアクセントを加えます。ファッションアイテムとしても完成度が高く、気品と大胆さを兼ね備えた一本と言えるでしょう。
デザイン面では、文字盤やラバーベルトをホワイトで統一し、爽やかで清潔感溢れる印象に仕上げられています。一方、ベゼルには32個、合計約1.02カラットのダイヤモンドがセットされており、繊細な輝きが高級感を際立たせているのも特徴です。
また、クオーツムーブメントを採用することで、機械式に比べて軽量で取り回しが良く、日常使いでもストレスなく着用できる点も大きな魅力です。重量はわずか約100グラムと軽やかで、女性の手首にも自然にフィットし、長時間の使用でも負担が少ないのが特徴です。機能性と美しさを両立させたこのモデルは、まさにオーデマ・ピゲの魅力が凝縮された一本と言えるでしょう。
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ロイヤルオーク 67076BA.ZZ.1100BA.02
ロイヤルオーク 67076BA.ZZ.1100BA.02は、オーデマ・ピゲが誇るロイヤルオークコレクションの中でも、特に洗練されたデザインと上品さが際立つモデルです。ケースサイズは23mmと非常にコンパクトで、レディース向けの仕様となっており、華奢で上品な佇まいが手元を優雅に彩ります。ケースには18Kイエローゴールドが採用されており、その黄金の輝きがラグジュアリーな雰囲気をいっそう引き立てています。
このモデルの最大の特徴は、ベゼルに施された32個のダイヤモンドです。ビスの間に等間隔でセッティングされたダイヤモンドは、ロイヤルオーク特有のデザインを損なうことなく、華やかな輝きをプラスしています。また、文字盤にもダイヤモンドが配されており、ベゼルと相まって高級感と気品を際立たせる仕上がりです。これらのダイヤモンド装飾は、時計そのものがまるでジュエリーのような輝きを放ち、他のモデルにはない贅沢な印象を与えます。
ムーブメントにはクオーツを搭載しているため、機械式時計に比べて価格が抑えられている点も見逃せません。オーデマ・ピゲの機械式モデルは1,000万円を超えるものも珍しくありませんが、こちらのモデルは約440万円(2024年12月現在、ゆきざき取引価格)と、比較的手が届きやすい価格帯となっています。それでいて、オーデマ・ピゲならではの卓越した技術とデザイン性を堪能できるため、上品さと実用性を兼ね備えた一本として高い評価を得ています。
日常使いから特別なシーンまで、ロイヤルオーク 67076BA.ZZ.1100BA.02は、その小型ケースと煌びやかなデザインで、時計愛好家やファッションに敏感な女性にとって理想的な選択肢となるでしょう。
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オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET 67118OR.ZZ.A009XX.01
オーデマ・ピゲの「AUDEMARS PIGUET 67118OR.ZZ.A009XX.01」は、その気品溢れるデザインと優れた職人技が光る一本です。ケースサイズは18mmと控えめながらも、全体にちりばめられたダイヤモンドが圧倒的な存在感を放ち、手元に華やかな輝きを添えます。繊細なディテールにこだわり抜かれたデザインは、特別な場面はもちろん、日常にさりげない高級感を演出するため、女性の上品さをいっそう際立たせるでしょう。
また、レザーベルトとの調和が取れたカラーリングは、上品でありながらも落ち着いた印象を与え、幅広いシーンに対応します。シンプルながらも贅沢な素材を用いたその仕上がりは、ドレスウォッチの中でも過度な主張を控えたい方にもおすすめです。ゆきざきでの取引価格は約160万円と、このクラスの時計としては手に入れやすく、オーデマ・ピゲの高い品質を存分に楽しむことができます。
中古市場において流通が盛んなモデルであるため、一本一本に異なる風合いや個性が現れるのも魅力のひとつです。細部にまで美しく仕立てられた「67118OR.ZZ.A009XX.01」は、世代を超えて愛されるオーデマ・ピゲならではのタイムレスな美しさを備えており、自分にとって特別な一本を見つける楽しみも広がるでしょう。
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オーデマ・ピゲの機械式モデルおすすめ3選
オーデマ・ピゲには、クオーツモデルの他に機械式モデルも多数あります。ここでは、その中でもおすすめの腕時計を3本紹介します。
ロイヤルオーク クロノグラフ 26320ST.OO.1220ST.01
「26320ST.OO.1220ST.01」は、オーデマ・ピゲのアイコンとも言えるロイヤルオークコレクションのクロノグラフ搭載モデルです。1972年の誕生以来、八角形のベゼルと美しいブレスレットが一体となった独創的なデザインで、数ある高級時計の中でも圧倒的な存在感を放つロイヤルオーク。そのスタイルを受け継ぎつつ、現代的なエッセンスを加えたこのモデルは、オーデマ・ピゲらしい精緻な仕上げが魅力です。
ケースとブレスレットには高品質なステンレススティールが採用され、ポリッシュとサテン仕上げが絶妙に組み合わさることで、金属本来の美しさと立体感を際立たせています。シルバートーンの文字盤には「グランドタペストリー」と呼ばれる伝統的な装飾が施されており、視認性と上品さを両立。3つのサブダイヤルが配され、クロノグラフ機能を実用的にしつつ、デザインのバランスにも優れた仕上がりとなっています。
ケースサイズは41mmと、旧モデルよりも一回り大きくなったことで存在感が増し、力強さと上品さを同時に表現。スポーティーな機能性を持ちながらも、シームレスにフォーマルなスタイルにも馴染む万能さを備えています。オーデマ・ピゲが持つ伝統の技術と革新的なデザインが融合した、まさに現代のラグジュアリーウォッチの象徴と言える一本です。
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ロイヤルオーク オートマティック 15500ST.OO.1220ST.02
ロイヤルオーク オートマティック 15500ST.OO.1220ST.02は、2019年に発表されたロイヤルオークシリーズの中でも特に高い人気を誇るモデルです。生産終了となった2022年以降も、その完成度の高さから中古市場では引き続き注目を集めている一本です。
このモデルに採用されているグランドタペストリー模様の文字盤は、ロイヤルオークならではの象徴的なデザインであり、グレーカラーの落ち着いた色合いが特徴です。シンプルながらも上品さが際立つため、シーンを選ばず幅広いスタイルに馴染む点が魅力と言えるでしょう。
また、ムーブメントにはオーデマ・ピゲが自社開発した「Cal.4302」を搭載。現代の機械式時計に求められる高精度と約70時間のパワーリザーブを両立させた優れた性能を備えています。さらに、シースルーバックを通して繊細な構造美を堪能できるため、オーデマ・ピゲの技術力と芸術性が融合した精緻な仕上がりを実感できる点も見逃せません。
時代を超えて愛されるロイヤルオークのエッセンスを継承しながら、現代的なアップデートを遂げたこのモデルは、機械式時計の美しさと機能性を兼ね備えた傑作と言えるでしょう。
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CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック 15210ST.OO.A348KB.01
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック 15210ST.OO.A348KB.01は、オーデマ ピゲが新たに打ち出したCODE 11.59コレクションに属するモデルです。このコレクション名は「Challenge」「Own」「Dare」「Evolve」の頭文字と、日付が変わる直前の「11:59」を組み合わせており、伝統に挑みながらも未来への進化を象徴しています。
このモデルは、オーデマ ピゲが初めてステンレススティールを採用した点でも特筆すべき一本です。ケースのデザインは従来の枠組みにとらわれず、八角形のベゼルが巧妙に隠されています。さらに、サファイアクリスタルのガラスが美しい曲線を描き、視覚的にも高度な立体感を生み出しているのが特徴です。
ブルーの文字盤は深みのあるグラデーションが施され、光の角度によってさまざまな表情を見せてくれます。この洗練された文字盤は、ラッカー仕上げが施されており、オーデマ ピゲならではの卓越した技術力と美的センスが凝縮されています。シンプルながらも力強いインデックスと針が配置され、視認性とデザイン性を両立させているのが魅力と言えるでしょう。
ベルトにはブルーラバーストラップが組み合わされており、スポーティーかつ現代的な印象を与えつつ、手元に心地よくフィットする快適さも実現しています。ケース径は41mmとバランスの取れたサイズであり、さまざまなシーンに自然と溶け込みます。また、搭載される自動巻きムーブメントは、オーデマ ピゲ自社製のCal.4302を採用。高精度とパワーリザーブの長さが特徴で、実用性も申し分ありません。
現代的なデザインと高い技術力が融合し、腕元に特別な存在感をもたらす、まさに次世代のアイコンとなるタイムピースです。
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オーデマ・ピゲにはクオーツモデルもある
オーデマ・ピゲには、機械式モデルの他にクオーツモデルも存在します。クオーツモデルの場合、価格がリーズナブルであったり、使い勝手が良かったりするメリットがあります。また、電池交換以外で調整があまり必要でないため、定期的な時刻の調整をしたくない方にもクオーツモデルは魅力的でしょう。
雲上モデルであるオーデマ・ピゲに初めて挑戦したい方にとっては、手が届きやすいクオーツモデルから手を出してみるのもおすすめです。
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