ロレックス腕時計のベルト(バンド)の種類と特徴を解説
高級腕時計ブランドとして名高いロレックス。ロレックスはデザイン性に優れた文字盤やベゼルが豊富にありますが、ベルト(バンド)も同様にさまざまなバリエーションがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ベルトの奥深さを知ることで、さらなるロレックスの魅力を発見できるでしょう。
そこで今回は、ロレックスのベルトの種類ごとに、それぞれの違いや特徴を解説します。また、ロレックスのベルトを交換する方法や、ベルトごとのおすすめモデルもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ロレックスのベルトの種類とその特徴とは
ロレックスのベルトは、人間工学に基づいて開発・設計されているため、全モデルに共通して手首になじむ装着性の高さが特徴です。
また、優れた機能性を確保しつつ個性が際立つように、ベルトのモデルごとに用いる素材やデザインに変化を持たせています。ここでは、7種類のロレックスのベルトを紹介します。
オイスターブレスレット
オイスターブレスレットは、1930年代後半に発売されてから現在に至るまで多くの人気モデルに用いられている、ロレックスを代表するブレスレットです。3連リンクで構成されており、シンプルなデザインながらも堅牢性と装着感のバランスに優れています。
オイスターブレスレットにはステンレススチールやプラチナ、ゴールドなど幅広い素材が用いられており、バリエーションも豊富です。そのため、ビジネスシーンはもちろん、カジュアルシーンでも場所を選ばず装着できるでしょう。
サブマリーナやデイトナ、エクスプローラーなど定番の人気モデルがあるため、豊富な選択肢から選べます。
ジュビリーブレスレット
ジュビリーブレスレットは、1945年発売のデイトジャスト用にデザインされたブレスレットです。小さいコマで構成された5連リンクは中心の3連を鏡面仕上げとし、両サイドをヘアライン仕上げとすることで、エレガントな印象を演出しています。
また、コマが小さく柔軟性が高いことから、腕の動きに沿ってしなやかに動くため、手首にフィットしやすいブレスレットです。快適な着け心地で、長時間装着していても疲れにくいメリットがあります。
柔軟性が高い一方、オイスターブレスレットと比較して堅牢性と伸びにくさでは劣るため、アクティブなシーンでの使用には注意しましょう。
プレジデントブレスレット
プレジデントブレスレットは、1956年に発売されたロレックス最上位モデルのデイデイト用として誕生したブレスレットです。プレジデントの名称は、発売当時にアメリカの大統領だったアイゼンハワー氏にデイデイトが贈られたエピソードに由来しています。
優雅な高級感が漂うルックスと、大統領に贈られた経緯によってデイデイトを所有することがいわゆる「成功者の証」としてのイメージが定着しました。
半円形の3連リンクが大きな特徴で、プラチナやゴールド、エバーローズゴールド、ホワイトゴールドなどの高級素材のみを用いた最高級シリーズに恥じない仕様となっています。
パールマスターブレスレット
パールマスターブレスレットは、1992年に登場したドレスモデルのパールマスター専用に考案されたブレスレットです。やわらかな丸みを帯びた5連リンクが特徴で、手首を包み込むようなフィット感に優れた装着性が持ち味です。
パールマスターは、ダイヤモンドやルビー、サファイヤなどの多彩な宝石を文字盤やブレスレットにちりばめたゴージャスなモデルでもあり、デイト付きの最高峰シリーズの一つに位置しています。やわらかでスマートなシルエットと多彩な宝飾のバランスが秀逸なモデルです。
オイスターフレックスブレスレット
オイスターフレックスブレスレットは、メタルブレスレットの堅牢性とラバーベルトの柔軟性を兼ね備えており、ロレックスでは初となるラバーブレスレットとして2015年に登場しました。
エストラマーと呼ばれる優れた弾力性のラバーで、チタン・ニッケル合金のブレードをコーティングしているのが特徴です。メタルブレスレットに匹敵する耐久性を誇りながら、柔軟かつ快適な装着感も味わえます。
また、ブレスレットの内側には、ロレックスが特許を取得したクッションシステムの技術を採用しているのも特徴の一つです。ラバーベルト特有の皮膚に張り付く感触を抑えられるため、優れた快適性も実現しています。
ダミエールブレスレット
ダミエールブレスレットは、ドレスウォッチに特化したチェリーニ専用として考案されたブレスレットです。サイズの小さいコマを数多く配置した細かい網目状のデザインが特徴で、素材はおもにイエローゴールドを使用しています。
チェリーニは、イタリアのルネッサンス期に活躍した金細工師ベンベヌート・チェリーニから名付けられました。繊細なフォルムにイエローゴールドの豪華さが映え、非常に高級感のあるデザインに仕上がっています。
また、ロレックスの人気クラシックモデルでありながら、現代的な個性をミックスさせている点も特徴の一つです。
トリドールブレスレット
トリドールブレスレットは、最高級モデルのデイトジャスト専用として考案されたブレスレットです。3種類のゴールドが使用された3連リンクが特徴で、ホワイトゴールド・ピンクゴールド・イエローゴールドが用いられており、非常に美しいグラデーションに加えて装飾性に富んだ高級感のある仕様となっています。
トリドールブレスレットは、ロレックスの中でもひときわエレガントな高級感があり、デイトジャストにふさわしいブレスレットといえるでしょう。
ロレックスの腕時計のベルトを交換する方法
ロレックスの腕時計のベルトを交換するには、自分で外して交換する方法と、交換を依頼する方法があります。交換を依頼する場合は、時計修理店か正規店のどちらかに持ちこみましょう。ただし、交換にかかる費用を少しでも安く済ませたいのか、安心を優先したいのかで適切な依頼先が変わってきます。
そのためここからは、ロレックスの腕時計のベルトを交換する3つの方法について解説します。
自分で外して交換する
自分でベルトを交換する場合は、「バネ棒外し」という工具を用意しましょう。バネ棒外しは、100円ショップやホームセンターなどで購入できます。
交換手順は、以下のとおりです。
1.本体のラグ部分の穴にバネ棒外しを差し込む
2.中にあるバネ棒を縮めてベルトを外す
不慣れな方が行うと、腕時計に傷をつけてしまうおそれがあります。そのため、決して失敗したくない方は、安易に手を出さず時計修理店か正規販売店に交換を依頼しましょう。
腕時計修理店に持ち寄る
多くの腕時計修理店では、修理だけではなくブレスレットの交換も行っているため、腕時計と公開したいブレスレットを持って行けば交換してもらえます。自分で交換する自信がない場合は、修理店に交換を依頼しましょう。
交換費用の相場は、数千円から高くても数万円です。ただし、店舗や時計のブランド、種類によって費用は異なるため、事前に問い合わせておくことをおすすめします。
また、長年使用している時計であれば、汚れが蓄積している場合も多いため、交換と一緒にクリーニングを依頼するとよいでしょう。
正規店に持ちこむ
ロレックスの正規店に持ちこむ最大のメリットは、安心感があることです。より信頼できるところに依頼したい方は、正規店を選ぶとよいでしょう。
ただし、基本的には対象のモデルに対応したブレスレット以外の交換は受け付けてもらえません。また、最寄りにサービスセンターがない場合は、郵送となるため交換に時間がかかってしまいます。
その点を考慮して、問題がなければ正規店への持ちこみも検討してみてください。
ロレックスのベルトごとのおすすめモデル紹介
ロレックスのベルトは種類が豊富で、個性的なモデルも多数展開しています。ベルトは堅牢性や装着性をはじめとした実用性が重視されがちですが、時計全体の印象を左右する重要なパーツの一つです。ここでは、ロレックスのベルトごとのおすすめモデルを5つご紹介します。
ロレックス ROLEX デイトナ コスモグラフ 116500LN (オイスターブレスレット)
ロレックスの代表的なクロノグラフモデルであるデイトナは、1963年に誕生し、その高い機能性と美しいデザインで世界中の時計ファンを魅了してきました。2016年に発表されたコスモグラフ デイトナ 116500LNは、従来のステンレスベゼルから耐傷性に優れたセラミック製のセラクロムベゼルに変更され、ヴィンテージ感とモダンさを兼ね備えた逸品です。
本商品は、ホワイトラッカーの文字盤にブラックのサブダイアルが映えるコントラストが美しいモデルです。サブダイアルは、3時位置に30分計、6時位置に12時間計、9時位置に秒針を備え、正確な計測が行えます。ムーブメントは、ロレックスが自社開発・製造したキャリバー4130を搭載しており、コスモグラフ デイトナのために特別に設計されたものです。パワーリザーブは約72時間と長く、日常使いにも便利でしょう。
ベルトは、ロレックスの定番であるオイスターブレスレットを採用しており、堅牢で快適な着け心地を提供します。また、オイスターロックの留め具には、約5mmの微調整が可能なイージーリンクを備えており、気温や体調による手首の変化にも対応できます。このベルトは、デイトナのスポーティな雰囲気を引き立てるとともに、どのようなシーンにもあわせやすい汎用性の高さも魅力です。
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ロレックス ROLEX デイトジャスト 41 126334(オイスターブレスレット)
ロレックスの代表作であるデイトジャストは、1945年に世界初の自動巻きカレンダー付き時計として登場しました。その後も常に進化を続け、現在では多様なデザインやサイズで展開されています。
その中でも、2017年に発売された「デイトジャスト41 126334」は、高級感と洗練された雰囲気を兼ね備えたモデルです。ケースとブレスレットは耐久性に優れた904Lステンレススチール製で、ベゼルは18Kホワイトゴールドのフルーテッドタイプを採用しています。この組み合わせは、ロレックスの伝統的なスタイルを受け継いでおり、シンプルながらも上品な印象を与えてくれるでしょう。
文字盤は、ブライトブルーと呼ばれる鮮やかな青色で、日光に当たるとさまざまな表情を見せます。サンレイ仕上げにより、光の角度によって微妙なグラデーションが生まれ、文字盤に深みと動きを与えてくれるでしょう。インデックスは、バー型のものを採用しており、シルバーの輝きと青色のコントラストが美しく、視認性も抜群です。
デイトジャスト41 126334は、ロレックスの歴史と伝統を感じさせるとともに、現代的な魅力も持ったモデルです。その高い品質と美しさは、時代を問わずに愛されることでしょう。
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ロレックス ROLEX デイデイト 40 オニキス 228348RBR (プレジデントブレスレット)
2022年に発表されたロレックスの最新作「デイデイト40オニキス228348RBR」は、まさに圧巻の一言です。このモデルは、ロレックスの代名詞ともいえるプレジデントブレスレットを採用しており、18Kイエローゴールドのケースとのコントラストが美しいです。
また、このモデルは、ロレックスの最高級ラインであるデイデイトシリーズにふさわしく、文字盤のインデックスとベゼルにはダイヤモンドがセッティングされています。ダイヤモンドの煌めきは、このモデルの高級感と華やかさを際立たせています。
さらに、文字盤にはオニキスという黒色の天然石が使用されており、シャンパンカラーの文字盤とのコントラストが鮮やかです。オニキスは、古くから邪気を払うとされる石であり、高貴で神秘的な雰囲気を演出しています。このモデルは、ロレックスの最高峰の技術と美学が詰まった、まさに芸術品と呼べる逸品です。
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ロレックス ROLEX ヨットマスター 42 226658 (オイスターフレックスブレスレット)
2022年に登場したロレックスの新作「ヨットマスター42 226658」は、スポーツウォッチの新たな魅力を体現しています。このモデルは、18Kイエローゴールドのケースとブラックの文字盤を組み合わせており、シリーズ最大の42mmのケースサイズが存在感を放ちます。
文字盤は視認性の高いクロマライトディスプレイが施されており、ベゼルは傷に強いブラックセラミック製で、ヨットレースのタイミングを計れる回転式のものです。
ベゼルとケースのコントラストが、このモデルのスタイリッシュさと機能性を引き立てています。このモデルは、ロレックスのスポーツウォッチの伝統と革新を融合した、まさに最先端の逸品です。
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ロレックス ROLEX カラトラバベゼル 2508 (オイスターブレスレット)
ロレックスの中でもとくに希少価値の高いヴィンテージモデルが、「カラトラバベゼル2508」です。このモデルは、1930年代から1940年代にかけて製造されたクロノグラフで、カラトラバと呼ばれるシンプルで洗練されたラウンドケースを採用しています。カラトラバは、パテック・フィリップの代表的なデザインとしても知られていますが、ロレックスも同様のデザインを採用したことがあります。
カラトラバベゼル2508は、クロノグラフとしての機能性と、カラトラバとしての美しさを兼ね備えたモデルです。文字盤には、タキメーターとテレメーターの2種類のスケールが入り、秒針と30分計の2つのサブダイアルが配置されています。
文字盤のシャンパンカラーとブレスレットのシルバーの組み合わせは、シックで落ち着いた古き良き雰囲気を漂わせています。同じクロノグラフでも、デイトナとはまた違った魅力がたっぷりと詰まっているモデルです。
カラトラバベゼル2508は、ロレックスの歴史を感じさせる貴重なモデルです。現代のクロノグラフとは一線を画す、モダンで気品に満ちたデザインは、時代を越えて愛される魅力があります。
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ロレックスは腕時計のベルトにもこだわりを詰め込んでいる
ロレックスのベルトは見た目が美しいだけではなく、使用する人のことを考えて作られています。モデルごとのデザインは多彩ですが、どれも堅牢性を確保しつつ手首になじむ装着感を追求しているため、実用性に優れたベルトです。
ロレックスがこれまでに発表してきた数々のモデル専用ベルトを目の当たりにすると、ベルトに対する強いこだわりが感じ取れます。今回ご紹介したベルトごとのおすすめモデルを参考に、ぜひお気に入りの腕時計を探してみましょう。
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