オメガ | 精度を追求し続ける「オメガ」の歴史
高級腕時計として「オメガ」の名前を知らない人は少ないのではないでしょうか?
精度の高いタイムピースとして「オメガ」はこれまでに様々な歴史を築きながら、発達して来ました。
そこで、「オメガ」の精度を追求し続ける歴史について探ってみることにしましょう。
オメガのはじまり
「オメガ」の歴史は、1848年に創業者であるルイ・ブランがスイスのラ・ショード・フォンに時計工房を構えたところから始まります。創業当時は懐中時計の組立工房でした。
その後、セザール・ブランが経営に参画したのをキッカケに、1880年にビエンヌに生産工場を建設し、ヨーロッパ全土への市場拡大を行なうようになります。
そして、1894年には現在のオメガの社名の由来にもなった、新型の高性能ムーブメントが発表されました。この高性能ムーブメントは「究極」であるという意味を込めて、ギリシア文字の最後の文字である「Ω(Omega)」と名付けられました。この思いを受け継ぐ形でルイ・ブラン兄弟会社から「オメガ」に変更し、現在に至っています。
その後、オメガは「精度」の名誉を次々に獲得して行くことになります。天文台での精度コンクールでの新記録を次々と達成し、1932年にはロサンゼルス オリンピックの公式計時に採用され「精度の高い時計メーカー」としての地位を確立するに至ります。オリンピックでの企業の計時採用は、オリンピックの歴史上初めてということもあり、大きく注目されることになりました。
オメガの象徴「スピードマスター」
オリンピックの公式計時採用以後、オメガの傑作となり現代にも継承されることになる、「シーマスター」、「コンステレーション」、「シーマスター300」などのタイムピースが次々と生み出されて行くことになります。
中でも、1957年に発表されたクロノグラフの「スピードマスター」は、その後オメガの象徴的タイムピースになることになります。その出来事は1965年に起こりました。なんとNASAが「スピードマスター」を宇宙での公式時計に認定したのです。そして、1965年3月23日に「スピードマスター」は宇宙へと飛び出して行きました。その3ヶ月後に、今度は宇宙飛行士と共に宇宙遊泳を行ないました。
やがて、1969年7月21日に月面に降り立った宇宙飛行士の腕には「スピードマスター」がありました。この出来事をキッカケに「ムーンウォッチ」と呼ばれることになります。
現在でも、「スピードマスター」は多くの宇宙飛行士から選ばれ続けています。
それでは、ムーンウォッチである「スピードマスター プロフェッショナル」にはどんな特徴があるのでしょうか?
スーパールミノヴァがコーティングされたインデックス、中央の時針と分針があります。ヘサライトクリスタルでプロテクトされているダイアルには、30分積算計、12時間積算計、スモールセコンド サブダイアルが付加されています。
クロノグラフの複雑さは、計測や積算を行っている間も、時計部分は時刻を表示し続けている点にあります。つまり、クロノグラフを使用している人からの指令がなければ、単なる時計として機能していることになります。けれども、使用者から指令があれば時計とクロノグラフというふたつの役割を同時に行なうことになります。
オメガOMEGA
スピードマスター ムーンウォッチ コーアクシャル マスター クロノメーター ムーンフェイズ
304.30.44.52.01.001
オメガOMEGA
スピードマスター プロフェッショナル フロム・ザ・ムーン・トゥ・マーズ
3577.50
オメガとスポーツのかかわり
オメガはオリンピックの公式計時以外にも、様々なスポーツと関わっています。
オリンピックの公式計時には、これまで28回採用されています。これまで、関わってきたオリンピックのエピソードも含めて見てみることにしましょう。
1932年のロサンゼルス大会では、30個のスプリットセコンドクロノグラフが用意されていたと言われています。
1948年のサンモリッツ冬季大会とロンドン大会で、オメガは初めて光電子写真装置を使用しました。
また、1992年のアルベールビル冬季大会では、1000分の1秒を計測することが出来る「オメガスキャン-O-ビジョン」システムが使用されました。
更に、1932年のオリンピックで使用されたクロノメーターの復刻版として「オリンピック ラトラパンテ クロノグラフ 1932」が製作されました。
そして、オリンピック計時の究極的な計測とも言えそうな「クアンタム・タイマー」を使用しました。100万分の1以下のズレと言われていますので、驚きの精度の高さになります。
また、オリンピック・イヤーの記念として、「オリンピック リミテッド エディション」も発表されています。
オメガOMEGA
シーマスター ダイバー 300M リオ 2016 リミテッド エディション
522.30.41.20.01.001
魅惑的なレディースウォッチ
オメガの精度の歴史について見て来ましたが、オメガは大変美しいレディースウォッチも製作していますので、オメガの魅力的なレディースウォッチにはどんなものがあるのか確認しておくことにしましょう。
1906年に発表された腕時計は、現在のタイムピースとはダイアル上の時刻の位置が異なっています。現在のタイムピースの12時の位置に9時が、3時の位置に12時があります。分針にはルイ15世の様式が採用されています。
アールヌーヴォーを彷彿させる「オメガ レピン ペンダント アールヌーヴォー」は1910年に製作されました。洋ナシのような形の針やブルーの澄んだエナメルでカバーされた美しさがとても印象的な懐中時計になります。
アールデコの大変美しいタイムピースとして「オメガ アールデコ ジュエリー ウォッチ」が1940年に製作されています。プラチナのスクエアフェイスにダイヤモンドとブルーのサファイアのコントラストがとても美しいジュエリーウォッチです。
オメガの精度を追求し続ける歴史について探って来ましたが、いかがでしたでしょうか?また、精度だけでなく美しさも追求していることもお分かり頂けたのではないかと思います。