シャネル 新型 J12「何も変えることなく、すべてを変える」
1 「何も変えることなく、すべてを変える」
誕生以来、シャネルを代表するモデルとして一気に名を馳せた「J12」。
ブラックとホワイトの艶やかなセラミックを全身にまとい、シンプルかつ洗練されたそのデザインはスポーティーでありながらエレガント。ブランドウォッチ業界に大きな衝撃を与えるとともに男女を問わないデザイン性で瞬く間に多くのユーザーを虜にしました。
2000年にリリースされたこのモデルは、「シャネルといえばJ12」、「J12といえばシャネル」といったようにアイコンウォッチとしての地位を今もなお確固たるものにしています。そして2019年、この不変的なアイコンウォッチであるJ12は「何も変えることなく、すべてを変える」という大胆なコンセプトのもと、大きく生まれ変わりました。このコンセプトに基づいた変化の一端を紹介していきます。
2 専用ムーブメント「Cal. 12.1」搭載
まず何よりも一番大きな発展を遂げた部分は「ムーブメント」です。
従来のJ12の自動巻きモデルはETA社製の汎用ムーブメントを搭載していたのに対し、新型のJ12ではケニッシ(KENISSI)社製のJ12専用ムーブメントである「Cal. 12.1」を搭載しています。このケニッシ社とは、近年日本で正式展開を始めたことでも知られているチューダーが2016年に設立したムーブメント製造会社です。チューダーといえばロレックスと創業者を同じくする名門。
これまではステンレス製のソリッドバックが採用されていましたが、新型ではシースルーバックへと変更され、ケニッシ社製の美しいムーブメント「Cal. 12.1」を存分にご堪能いただけます。「Cal. 12.1」はチューダーのムーブメントを基本設計としながらも、ヒゲゼンマイには耐磁性に優れたニッケル-リン合金を採用、ローターの設計にも変更を加えるなど随所に独自の意匠を凝らしています。加えてパワーリザーブは従来の約42時間から約70時間へと大きく進化。
汎用ムーブメントからマニュファクチュールであるケニッシ社製の専用ムーブメントへの切り替えは、コンセプトの一部である「すべてを変える」というシャネルの本気度が伺えます。
3 デザインの「踏襲」とコンセプトの「体現」
次に、デザイン面に目を向けてみます。一見すると大きな違いが無いように見えますが、従来のデザインイメージはそのままに細かな改良が端々に加えられています。
インデックス内側の目盛り、レイルウェイサークルは5分置きのマーカーがより強調されたものとなっています。ブラックモデルでは針の夜光塗料もブラックに変更され、視認性の向上に成功しています。インデックス自体もデルリンと呼ばれる樹脂製からセラミック製に変更されるなど、見た目では気が付かないようなこだわりの進化が散りばめられています。
ベゼル外側のステンレスのグリップ部分は従来よりも薄く成形されるとともに、外周のくぼみの数は30から40へと変更。リューズはカボション部分を含めて全体的にコンパクトな仕上がりとなっており、リューズの存在感が軽減されています。
ブレスレットにもこだわりの改良が施されています。コマ自体を大きく薄いものに変更し、なおかつ装着感をより一層高めるよう湾曲が強くなっています。ケース側からバックル側にかけて一定の幅だったものが、わずかに幅に絞りを加えることで造形美に拍車をかけています。
全体的な印象としては従来のデザインを踏襲しながらも、至る所にブラッシュアップを施して見事に生まれ変わった新型J12。シャネルが掲げた矛盾ともとれる「何も変えることなく、すべてを変える」というコンセプトを見事に体現したモデルとなっています。造形、性能ともにグレードアップした新たなアイコンウォッチは、後も永きに渡り多くのユーザーを魅了することでしょう。
4 お知らせ
ジェムキャッスルゆきざきでは公式通販サイト限定で「シャネルセール」を展開中です。開催期間は10/1(木)~10/31(土)まで。
新型のモデルはもちろんのこと、旧型やJ12以外のモデルも多数ご用意しております。是非この機会に一度ご覧ください。