

「ティファニー×パテック・フィリップ」夢のコラボモデルとその魅力を徹底解説

ティファニーとパテック・フィリップのコラボモデルは、時計界の至宝として注目を集め続けています。世界三大時計ブランドの一角を担うパテック・フィリップと名門宝飾店ティファニーは、1851年から続くパートナーシップにより、卓越した技術と美しさが融合した時計を生み出してきました。
170年以上の歴史が育んだ両社のコラボレーションは、世界中の時計愛好家から絶大な支持を獲得しており、ティファニーブルーの文字盤をまとった限定モデルは、唯一無二の存在として世界中のコレクターを魅了し続けています。
そこで今回は、歴史ある両社の関係性から、代表的なコラボレーションモデルまで、詳しく紹介していきます。
パテック・フィリップとティファニーのコラボモデルとは

高級時計の世界で特別な絆を築くパテック・フィリップとティファニー。両社のパートナーシップから生まれた贅沢なコラボレーションモデルは、時計愛好家の間で高い評価を獲得しています。
ここでは、パテック・フィリップとティファニーの特別な関係性について、詳しく解説していきます。
ティファニーは古くからのパテック・フィリップの販売小売店
ティファニーは、1837年にニューヨークで創業した名門ジュエラーです。創業当初は文房具やファンシーグッズなどを扱う小売店でしたが、優れた経営手腕と欧州からの宝石・貴金属の調達により、高級ジュエリーブランドへと進化を遂げました。
腕時計事業への参入も早く、1851年にパテック・フィリップとパートナーシップを締結。以来170年以上にわたり、パテック・フィリップの正規販売店として世界最高峰の時計を取り扱ってきました。両社の絆は年月とともに深まり、特別なコラボレーションモデルも誕生しています。
2021年には650万ドルで取引された
2021年、パテック・フィリップとティファニーは170年のパートナーシップを記念し、特別なモデル「ノーチラス 5711/1A-018」を発表。文字盤には象徴的なティファニーブルーが採用されて、世界中の時計愛好家から熱い注目を集めました。
ニューヨークのティファニー本店でのみ販売された限定モデルは、真鍮製の文字盤にエンボス加工を施し、ラッカーで美しいブルーを表現。ケースバックには170周年を祝う記念の刻印が刻まれ、両社の歴史的な絆を表現しています。
希少性と歴史的価値を兼ね備えた魅力により、オークションでは650万ドルという驚異的な金額で落札され、時計界に大きな話題を呼びました。
そもそもパテック・フィリップとはどのようなブランドか

パテック・フィリップは1839年の創業以来、スイス高級時計製造の頂点に君臨してきた名門ブランドです。世界三大時計メーカーの一つとして、最高水準の技術と芸術性を追求し続けています。ここでは、パテック・フィリップならではの主な魅力を3つご紹介します。
世界三大時計ブランドの一つ
世界三大時計ブランドの一つであるパテック・フィリップは、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンと並び称される至高の時計ブランドです。1839年の創業以来、外装デザインから設計、製造までのすべてを自社工房で手掛ける真のマニュファクチュールとして、優れた技術力を磨き続けてきました。
熟練職人による緻密な手作業と厳格な品質基準により生み出される時計は、美術品としての価値も高く、オークションでは数千万円もの値が付くほど。他に類を見ない品質と芸術性で、世界中の時計愛好家を魅了するブランドとして君臨しています。
10の価値を追求している
パテック・フィリップは世界最高の時計作りを目指し、10の独自の価値観を掲げています。「伝統」「革新」「品質」「付加価値」「美」をはじめとする重要な価値観は、創業以来、ブランドの根幹として受け継がれてきました。
10の価値に基づいて製作される時計は、一時的な流行に左右されることなく、普遍的な美しさと確かな品質を備えています。世代を超えて受け継がれる芸術品と確かな資産価値をもつ逸品として、パテック・フィリップの時計は時を超えた魅力を放ち続けています。
コンプリケーションを搭載したモデルも多い
パテック・フィリップには時刻表示以外にも複雑な機能をもつ、コンプリケーションを採用したモデルが数多く存在します。永久カレンダーやクロノグラフ、ミニット・リピーターなど、高度な技術を要するコンプリケーションを搭載したモデルを生み出してきました。
中でも圧巻なのは、時を告げるミニット・リピーターや、うるう年まで自動で調整する永久カレンダー機能。1989年には、1,728個もの部品から構成された「キャリバー89」を発表し、33種類の複雑機構を搭載した驚異的な傑作として、世界中の時計愛好家を魅了しています。
パテック・フィリップとティファニーのコラボモデルを紹介

パテック・フィリップとティファニーのコラボモデルは、両社の優れた技術と美意識が融合した特別な時計です。ここでは、代表的なコラボモデル4つと、それぞれのモデルがもつ魅力的な特徴を紹介します。
コンプリケーション アニュアルカレンダー Tiffany Co.Wネーム 5146R-001
パテック・フィリップが世界に先駆けて開発したアニュアルカレンダー機構を搭載した傑作、「コンプリケーション アニュアルカレンダー Tiffany Co.Wネーム 5146R-001」は、名門ティファニーとのダブルネームによって、さらに特別な存在感を放つモデルです。
39mmのピンクゴールド製ケースにアイボリーのラッカー仕上げ文字盤を組み合わせることで、気品あふれる優雅な印象を演出しています。文字盤上には、曜日・月・ムーンフェイズ表示が整然と配置され、6時位置には日付表示を備えるなど、視認性と実用性を両立した設計が際立ちます。
アラビア数字とバーインデックスを巧みに融合させたデザインは、クラシックな趣を宿しつつも現代的な洗練を感じさせ、装着する者の品格をさりげなく引き立てます。
ムーブメントには自動巻きキャリバー324 S IRM QALUを搭載し、パワーリザーブインディケーターをはじめとする高機能性と、パテック・フィリップが誇る精緻な仕上げが一体となった、まさに実用と芸術が融合した逸品といえるでしょう。
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カラトラバ オフィサー Tiffany Co.Wネーム 5153J-001
「カラトラバ オフィサー Tiffany Co.Wネーム 5153J-001」は、第一次世界大戦時の将校たちの要望に応えるかたちで誕生した、由緒あるタイムピースです。戦場において迅速な時刻確認が求められた背景から、当時主流だった懐中時計にラグを取り付け、腕時計としての機能をもたせたことが本モデルのルーツにあたります。
本作は、現代では極めて稀少となった開閉式ケースバックを備え、そのクラシカルな機構と構造によりコレクターからも高い評価を受けています。18Kイエローゴールド製のケースに、ティファニーとのダブルネームを配したダイヤルを組み合わせ、そこには繊細なギョーシェ彫りとくさび型インデックスが施されており、静謐で洗練された美しさを湛えています。
伝統的な美意識と革新的な技術が見事に融合した本モデルは、パテック・フィリップとティファニー、両ブランドの精神が共鳴する、まさに芸術性の結晶といえる逸品です。
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ノーチラス Tiffany Co.Wネーム 5712/1A-001
ノーチラスは1976年の誕生以来、船の舷窓に着想を得た独創的なデザインで、ラグジュアリースポーツウォッチの概念を刷新してきました。
その進化系として2006年に登場した「ノーチラス Tiffany Co.Wネーム 5712/1A-001」は、丸みを帯びた八角形のベゼルと、水平にエンボス加工が施された文字盤によって、スポーティーでありながらも洗練された上品さを演出しています。
パワーリザーブ表示とムーンフェイズ機能を備えた高度な実用性に加え、ティファニーとのダブルネームを冠した特別仕様である点が、本モデルの希少性を際立たせています。
流通量が限られているうえ、パテック・フィリップならではの卓越した仕上がりが相まって、世界中のコレクターから熱い視線を集める1本です。
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コンプリケーション ティファニー コラボレーションモデル 5396R-011
パテック・フィリップの高度な技術力を象徴するアニュアルカレンダー機構を搭載した「コンプリケーション ティファニー コラボレーションモデル 5396R-011」は、名門ティファニーとの特別な協業により誕生した珠玉の1本です。
38.5mmのローズゴールドケースには、繊細なオパーリン仕上げの文字盤とゴールド植字インデックスが調和し、気品漂う佇まいを演出。視認性と美観の双方を兼ね備えたダイヤルレイアウトが、洗練された印象を際立たせます。
ムーブメントには、自動巻きキャリバー26-330 S QA LU 24H/441を採用。曜日・日付・月の窓表示に加え、ムーンフェイズと24時間表示も備え、実用性と詩的な美しさが同居しています。
さらに、チョコレートブラウンのアリゲーターストラップが全体の色調を引き締め、ティファニーとのコラボレーションモデルならではの優雅さと格式を一層引き立てています。静謐な存在感と高い完成度を兼ね備えた、まさに至高のタイムピースといえるでしょう。
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パテック・フィリップのおすすめモデル4選

世界三大時計ブランドの頂点に君臨するパテック・フィリップは、185年以上の歴史で培われた技術と美意識により、数々の傑作を生み出してきました。ここでは、パテック・フィリップのおすすめモデルを4本厳選して紹介します。
グランドコンプリケーション パーペチュアルカレンダー クロノグラフ 5270G-014
「グランドコンプリケーション パーペチュアルカレンダー クロノグラフ 5270G-014」は、パテック・フィリップが誇る高度な時計技術の粋を結集した、永久カレンダー付きクロノグラフモデルです。
2014年に登場した第二世代では、タキメータースケールを文字盤外周に配しつつ、日付表示をその中に巧みに収めることで、視認性とデザインの両立を実現。スモールセコンドの意匠も刷新され、洗練を極めたバランス感が際立ちます。
加えて、8時位置のデイ&ナイト表示、4時位置のうるう年表示も実用性と美観を損なうことなく統合されており、複雑機構を一つの芸術として昇華させています。
搭載ムーブメントは、完全自社開発による手巻きクロノグラフキャリバー「CH 29-535 PS Q」。1年間という短期間しか製造されなかった背景も相まって、希少性と完成度の両面でコレクター垂涎の逸品に仕上がっています。
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アクアノート 5167R-001
「アクアノート 5167R-001」は、1997年の登場以来、フレッシュで独自性のあるスタイルで高い評価を受けてきたモデルです。ノーチラスに着想を得た丸みを帯びた八角形のケースには、40.8mmのローズゴールドが採用されており、現代的な気品をまとった存在感を放ちます。
ブラウンのエンボス加工が施された文字盤には、夜光付きのゴールド植字アラビア数字を配置。優れた視認性と上質な印象を同時に実現しています。さらに、耐久性に優れたチョコレートブラウンのトロピカルバンドを組み合わせることで、スポーティーさと上品さが絶妙に融合された、洗練された1本に仕上がっています。
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カラトラバ 5296R-010
「カラトラバ 5296R-010」は、パテック・フィリップを象徴するクラシカルなドレスウォッチとして、長きにわたり高い評価を受けてきたモデルです。その名は、中世スペインの騎士団が守護したカラトラバ砦に由来し、気高さと堅牢性を宿した精神がデザインにも受け継がれています。
38mmのローズゴールドケースには、伝統的なオビュ式インデックスとドーフィンハンドがバランス良く配され、控えめながらも確かな存在感を放ちます。パテック・フィリップは、ジュネーブシールを自社の全ムーブメントに与えられた唯一のブランドであり、本モデルにもその厳格な基準に裏打ちされた精緻な技術が宿っています。
時代を超えて愛される普遍的な美しさと、末永く信頼できる機械式精度を兼ね備えた1本は、初めての高級時計としてはもちろん、世代を超えて受け継ぐ資産としてもふさわしい逸品です。
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カラトラバ パイロット トラベルタイム 5524G-001
「カラトラバ パイロット トラベルタイム 5524G-001」は、1930年代に活躍したパイロットウォッチに着想を得て、2015年にパテック・フィリップが新たな表現として発表した革新的なタイムピースです。
42mmの18Kホワイトゴールド製ケースには、深みのあるブルーの文字盤と無骨なアラビアンインデックスが配され、ミリタリーの実用性とカラトラバならではの気品が見事に調和しています。ホームタイムとセカンドタイムを独立して表示するデュアルタイム機能に加え、昼夜の区別をディスクで直感的に確認できる構造も魅力です。
さらに、パイロットの装備に着想を得たクレビスプロング式のバックルなど、細部に至るまでこだわり抜かれたデザインが、機能性と造形美を高次元で融合させています。クラシックな精神と現代の技術を融合させた本モデルは、パテック・フィリップが挑んだ新たな地平を象徴する、まさに唯一無二の傑作といえるでしょう。
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パテック・フィリップとティファニーのコラボモデルは人気が高い
パテック・フィリップとティファニーのコラボレーションモデルは、170年以上の歴史が育んだ両社の信頼関係から生まれた特別な時計です。世界最高峰の時計メーカーと名門宝飾店による美意識の融合で、唯一無二の価値をもつ逸品を生み出してきました。
ティファニーブルーの文字盤や洗練されたデザイン、確かな品質は、現在も時計愛好家たちを魅了し続けています。限定的な流通量と歴史的な価値により、投資価値も高く、次世代へ受け継ぐ資産としても注目を集める魅力的なモデルといえるでしょう。
この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター










