

ブレゲ クロノグラフの魅力に迫る|マリーンシリーズの傑作を徹底解説

腕時計の歴史に輝かしい足跡を残してきたブレゲから生まれた「マリーンコレクション」。精密航海計器のパイオニアとして培った技術と美意識を継承しながら、現代のライフスタイルに寄り添う洗練されたスポーツウォッチへと進化を遂げてきました。
このマリーンコレクションの代表格となるマリーンクロノグラフは、精緻な機械式ムーブメントと優美なデザインを融合させた傑作です。そこで今回は、時計愛好家を魅了してやまないラグジュアリースポーツウォッチ「マリーンクロノグラフ」の魅力と、おすすめモデルを紹介します。
【ブレゲ】マリーンとは

ブレゲマリーンは、航海用精密時計製造の伝統から生まれた革新的なコレクションです。ブレゲは、1815年にフランス王国海軍時計師として海軍と密接な関係を持っていました。これらの背景があり、航海時に活躍するモデルとしてマリーンは1990年に誕生しました。
著名デザイナー、ヨルグ・イゼック氏が手掛けた初代マリーンは、太いケースサイドやリュウズガード、サンドウィッチ構造のケースなど、斬新なデザインコードを採用。伝統と革新が見事に調和したマリーンは、ラグジュアリースポーツウォッチの先駆けとして、時計界に大きな影響を与えました。
マリーンは、最新の技術と気品漂うデザインで、ブレゲの航海用時計の伝統を現代に受け継いでいます。
【ブレゲ】マリーンの魅力

ブレゲマリーンの主な魅力は、伝統的なブレゲデザインと手の届きやすい価格帯です。ここでは、他のラグジュアリースポーツウォッチにはない、ブレゲマリーンの魅力について解説します。
ブレゲならではのデザインを楽しめる
マリーンコレクションの魅力は、200年以上受け継がれてきたブレゲ独自の美意識にあります。
波のうねりをモチーフにした繊細なギョーシェ彫りの文字盤、アブラアム・ルイ・ブレゲが考案した特徴的なブレゲ針、職人技が光るコインエッジケースなど、伝統的な意匠の数々が見事に調和しています。
現代的なスポーツウォッチの要素を取り入れながらも、優美さと気品を失わない美しさは、時計通の心を掴んで離しません。第3世代となる現行モデルは、秒針のカウンターウェイトや新しいローマ数字のチャプターリングなど、マリーンならではの洗練された統一感も備えています。
ラグスポモデルの中では手に入りやすい価格
ラグジュアリースポーツウォッチの世界の中でも、ブレゲマリーンは比較的手の届きやすい価格帯を維持しています。近年、ラグジュアリースポーツウォッチの市場価値が高まっている傾向にあります。例えば、オーデマピゲのロイヤルオークは中古市場で300万円以上、パテックフィリップのノーチラスに至っては1000万円を超えるものがほとんどとなっています。
一方、名門ブレゲのマリーンは、先代モデルのマリーンⅡ 5817ステンレスモデルが中古相場で170万円前後と比較的手が届きやすいです。また、現行のマリーン5517も、チタンモデルで200万円前後で取引されています。ブレゲのマリーンは高級時計としての品格を保ちながら、比較的魅力的な価格設定を実現しています。
【ブレゲ】マリーン クロノグラフとは

ブレゲ マリーン クロノグラフは1990年代初期のRef.3460から受け継がれている、歴史あるコレクションです。創業以来のクラシカルな美意識を大切にしながら、スポーティなリューズガードと存在感のあるケースフォルムを採用し、伝統的なブレゲの世界観を一新する革新的なモデルとして誕生しました。
多くのクロノグラフが機械的な機能美を前面に押し出す中、マリーン クロノグラフは気品漂う優美な佇まいを貫いています。時間計測に欠かせないスモールセコンドと積算計を、控えめながら洗練された形で配置。スポーツウォッチとしての実用性と、ブレゲならではの気品高い美しさを見事に調和させた傑作です。
【ブレゲ】マリーンのその他の人気コレクション

ブレゲマリーンには、クロノグラフ以外にも魅力的なモデルがそろっています。ここでは、アラームミュージック、ラージデイト、ロイヤル、という3つの個性豊かなコレクションを紹介します。
マリーン アラームミュージック
「マリーン アラームミュージカル」は、13世紀の教会鐘の響きに着想を得て誕生したアラーム機構と、実用性の高いGMT機能を融合させた革新的なタイムピースです。直径40mmのケースに収められた複雑なメカニズムは、目覚まし機能の原点ともいえる仕組みを、優雅な音色と繊細な振動で現代的に表現しています。
3時位置にアラーム時刻の表示、9時位置には第2時間帯表示、そして12時位置にはアラームの作動状況を示すインジケーターを配置し、視認性とデザイン性の両立を実現。機能がそのまま意匠となる構造美は、マリーンシリーズならではの魅力です。
また、8時位置のプッシュボタンによってアラームのオン・オフを直感的に操作でき、設定した時刻になるとハンマーがゴングを叩き、心地よい音色で時間を知らせてくれます。心臓部には、約45時間のパワーリザーブを誇る自動巻きムーブメント「Cal.519F/1」を搭載。チタンケースと、レザーやラバーといった異素材のストラップを組み合わせた多彩なバリエーションが展開されており、洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた1本として、高い人気を誇っています。
マリーン ラージライト
マリーン ラージデイトは、2004年から2017年まで製造された第二世代マリーンを象徴する1本です。初代モデルに比べてケース径が35mmから40mmへと拡大され、モデル名の由来にもなっている大型の日付表示が目を引きます。
ブレゲならではのブレゲ針やコインエッジといった伝統的なディテールを受け継ぎつつも、全体の佇まいにはスポーティな要素も巧みに織り交ぜられており、上品さと実用性を兼ね備えたデザインが魅力です。その完成度の高さから、約14年もの長きにわたりラインナップに名を連ね、ブレゲの歴史において確かな存在感を放ってきました。
現在では、ラグジュアリースポーツウォッチとしての資質を保ちながらも、中古市場では比較的手にしやすい価格帯に落ち着いており、時計愛好家やブレゲファンから改めて注目を集めています。
マリーン ロイヤル
マリーン ロイヤルは、ブレゲが誇る伝統美と革新性を兼ね備えた、類を見ないダイバーズウォッチです。300メートルの防水性能に加え、水中での操作も可能なアラーム機能を搭載しており、実用性を極限まで追求しています。
文字盤には、海のうねりを思わせるギョーシェ彫りが施され、立体的なローマンインデックスとともに、視認性と芸術性が見事に調和。ケース裏からは、波模様が彫刻されたローターを備えた自動巻きムーブメント「Cal.519R」の精緻な動きを堪能することができ、最大45時間のパワーリザーブも魅力です。
標準装備のラバーストラップがスポーティな印象を添えつつ、全体としてはブレゲらしいラグジュアリーな存在感を放ちます。機能美と洗練されたデザインが融合した、マリーンコレクション屈指の人気モデルです。
【ブレゲ】マリーン クロノグラフのおすすめモデル
高級時計ブランド「ブレゲ」が誇るマリーン クロノグラフシリーズから、人気の高い4つのモデルをピックアップしました。優美なデザインと確かな実用性を兼ね備えた腕時計の数々を、魅力とともに紹介します。
マリーン クロノグラフ 5527BR/G3/RW0
「マリーン クロノグラフ 5527BR/G3/RW0」は、フランス王国海軍の公式時計師として名を馳せたアブラアム・ルイ・ブレゲの栄光を受け継ぐ、ブレゲの真髄ともいえるタイムピースです。
ケースには気品あふれる18Kローズゴールドを採用し、文字盤には伝統技法であるギヨシェ彫りを施したコーティングシルバーを配すことで、クラシックとモダンが融合した佇まいに仕上げられています。
針にはファセットカットを施したブレゲ フルポム針を用い、クロノグラフ秒針の先端には、ブレゲのアイデンティティを象徴する国際海洋信号旗「B」のモチーフをあしらうなど、細部にまで美意識が息づいています。
搭載されているのは、最先端技術を駆使した自動巻きムーブメント「キャリバー582QA」。シリコン製部品の採用により耐磁性を高め、約48時間のパワーリザーブを確保しています。
さらに100mの防水性能を備え、日常使いからフォーマルシーンまで幅広く活躍。実用性と芸術性を高度に両立させた、マリーンコレクションの中でもひときわ輝く1本です。
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マリーン クロノグラフ 5527TI/Y1/5WV
「マリーン クロノグラフ 5527TI/Y1/5WV」は、堅牢性と軽量性を兼ね備えたチタン製ケース(直径42.3mm)を採用した高性能クロノグラフです。フライバック機能を備えたクロノグラフムーブメントを搭載し、3つのサブダイヤルには分積算計、12時間積算計、スモールセコンドが整然と配されています。
4時位置と5時位置の間には、視認性に優れた日付表示窓を設置。秒針には海の世界観を想起させるモチーフが施され、クラシカルなブレゲ針との調和がデザインに奥行きを与えています。また、インデックスには蓄光素材を使用し、暗所においても高い視認性を確保しています。
裏蓋にはサファイアクリスタルを用いたシースルーケースバックを採用しており、内部に搭載された自動巻きキャリバー582QAの精緻な動作を鑑賞可能です。48時間のパワーリザーブと10気圧防水性能を兼ね備え、デザイン性と実用性を高次元で融合させた1本に仕上がっています。
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マリーン クロノグラフ 5827BR/Z2/RM0
「マリーン クロノグラフ 5827BR/Z2/RM0」は、フランス海軍のマリンクロノメーターにルーツを持つ、ブレゲの歴史と美意識を体現した逸品です。海の情景を彷彿とさせるギョーシェ彫りのダイヤルには、繊細な波模様が浮かび上がり、ローターやケースサイドのコインエッジ装飾、そしてクラシカルなブレゲ針が一体となって、気品と機能美を兼ね備えた調和のとれたデザインに仕上がっています。
18Kローズゴールド製のケースとブレスレットは、重厚感と温かみを両立させ、高級感を感じさせる佇まいの中にも、スポーティなエッセンスを見事に融合。ボリュームのあるケースサイズは、現代的で力強い印象を与え、腕元に確かな存在感をもたらします。
ムーブメントには48時間のパワーリザーブと10気圧の防水性能を備え、日常使いからアクティブなシーンまで幅広く対応。伝統的なブレゲの品格を守りつつ、現代的なライフスタイルに寄り添うスポーツクロノグラフとして、極めて完成度の高い1本です。
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マリーン クロノグラフ 8827BR/52/586
マリーン クロノグラフ 8827BR/52/586は、ブレゲの伝統が息づくレディースクロノグラフの中でも、ひときわ優雅な存在感を放つモデルです。ケースは18Kローズゴールド製で、控えめながらもしっかりとした34.6mmサイズ。文字盤には天然のマザーオブパールを用い、光の角度によって繊細な輝きを見せる気品ある仕上がりとなっています。
搭載する自動巻きムーブメント「キャリバー550」は、シリコン製ひげゼンマイを採用することで耐久性を高め、約45時間のパワーリザーブを確保。精度と信頼性の両立を実現しています。また、ホワイトラバーストラップが洗練された印象を与えつつ、スポーティな雰囲気も演出。ドレッシーな装いにも、アクティブなシーンにも美しく調和します。
5気圧防水仕様により日常使いにも安心して対応できる点も魅力のひとつ。華やかさと実用性を兼ね備えた本モデルは、特別なひとときを彩る1本として、洗練された女性の手元にふさわしい逸品です。
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【ブレゲ】マリーン クロノグラフはブレゲらしいデザインが魅力
ブレゲ マリーン クロノグラフは、200年以上の歴史を持つ時計製造の至高の技術と美意識が集結した逸品です。
ギョーシェ彫りやコインエッジ、気品あるブレゲ針など、伝統的な意匠を継承しながら、現代のライフスタイルに寄り添う機能性も備えています。優れた品質と確かな実用性、時を重ねるほどに愛着が増す美しさを兼ね備えた名品です。
時計コレクションの新たな一歩として、ブレゲ マリーン クロノグラフは最高の選択となるでしょう。ぜひ一度手にとってみてください。
この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター






