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ロレックスの腕時計に使われているオイスターケースについて解説|おすすめモデルも紹介

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オイスターケースは、ロレックスが特許を取得した、高い防水性能を持つケースです。しかし、ほかの腕時計のケースと比べてどのような点が優れているのか、詳しくわからない方もいると思います。

そこで今回は、ロレックスが開発したオイスターケースの特徴や機能、交換方法などについて解説します。また、オイスターケースが使われているロレックスの人気モデルも紹介します。ロレックスのオイスターケースやおすすめモデルについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ロレックスの時計に使われているオイスターケースとは


ロレックスに使用されているオイスターケースとは、1926年に開発された高い耐久性を誇る腕時計ケースです。

当時の腕時計ケースは、複数のパーツを組み合わせて形成されていました。それに対しロレックスは、金属の塊をくりぬいて形成するという画期的な方法を発表します。

ほかのメーカーで耐久性に優れた腕時計ケースの製造が可能となったのは、進化した防水パッキングが発表される1960年代に入ってからです。それまでの約40年間は、オイスターケースが高耐久を誇る腕時計ケースを独占していたといえます。

継ぎ目がない腕時計ケースは従来のものよりも耐久性に優れ、現在でもほとんどのモデルで使用されているほどです。

また、高い防水性能を保つために、裏蓋とリューズはねじ込み式になっているのも特徴です。二枚貝である牡蠣(オイスター)のように頑丈で、水が浸透しないという意味を込めてオイスターケースと名付けられました。

ロレックスのオイスターケースの魅力


ロレックスのオイスターケースの主な魅力として、以下の3つが挙げられます。

・気密性・防水性に優れている
・長年の着用が可能
・モノブロックミドルケース採用でさらに丈夫

それぞれの魅力について解説します。

気密性が高く防水性にも優れる

オイスターケースの魅力は、気密性・防水性に優れている点です。

オイスターケースは金属の塊をくりぬいて作成するだけではなく、ねじ込み式の裏蓋とリュウズも採用しています。この2つの技術が合わさることで継ぎ目部分を最小限に抑え、防水性を高めているのが特徴です。

継ぎ目の部分が多ければ多いほど、すき間から水やちり、ほこりが腕時計の中に入ってしまいます。オイスターケースが開発された1920年代は、腕時計用の防水パッキングの開発がさほど進んでいなかったため、現在よりも継ぎ目部分から異物が入ってしまう量は多かったと考えられます。

継ぎ目部分を最小限に抑えたオイスターケースは、当時の腕時計の中でもトップクラスの気密性や防水性を誇っていました。現在も定期的に新モデルが発表されているサブマリーナなどは、水深100m以上に耐えられる性能を持っています。

長年着用し続けられる

腕時計は精密機械であることから、ほこりやちりなどが中に入ると劣化が進んでしまいます。こまめなオーバーホールによりこれらの異物を取り除くことは可能ですが、コスト面で難しいこともあるでしょう。

しかし、オイスターケースは継ぎ目が最小限に抑えられた構造のため、ほこりやちりなどの異物が時計内部に入る心配がほとんどありません。精密部品が守られるため、故障や劣化の可能性が低くなり、長年着用し続けられます。

また、防塵性に優れている時計は、オーバーホールの回数も少なくて済みます。ブランド時計のオーバーホールは決して安いものではなく、こまめに行うことは困難と感じる方もいるでしょう。

オイスターケースを使用したロレックスであれば、オーバーホールの回数を抑えながら使用し続けることができ、アンティークとしての価値も高められます。

モノブロックミドルケース採用でさらに丈夫に

ロレックスの腕時計ケースは現在も進化を続けており、その一つがモノブロックミドルケースの採用です。ムーブメントを直接固定することで、インナーケースが省かれています。

現在ロレックスが発表・発売しているオイスターケース採用モデルの多くには、モノブロックミドルケースが使用されています。腕時計に使用するパーツが少ないため、水・ちり・ほこりなどが入り込むすき間がさらにできにくくなり、耐久性や防水性に優れている点が特徴です。

ロレックスのオイスターケースに採用されている機能


ロレックスのオイスターケースには、主に以下3つの機能が搭載されています。

・トリプロックリューズ
・サイクロプスレンズ
・クロマライトディスプレイ

それぞれの特徴について解説します。

トリプロックリューズ

トリプロックリューズは、1970年にロレックスが発表した、防水性を確保するための機能です。

チューブ内に2カ所と、リューズ内に1カ所の計3カ所に密閉システムが使用されています。この機能を実現させるために約10個の部品が使用されており、潜水艦並みの密閉性・防水性を実現した特殊構造です。

トリップロックリューズが開発される以前に採用されていたツインロックは、チューブ内とリューズ内にそれぞれ1カ所、計2カ所の密閉システムが使用されていました。1953年に発表され、その約20年後にトリップロックリューズが開発されています。

どちらも防水性・密閉性に優れていますが、密閉システムが3カ所に使用されたトリップロックリューズのほうが、より高い性能を誇っています。なお、両者を見分けるポイントとして、ツインロックにはドット1〜2つまたはライン、トリプルロックリューズにはドット3つがあしらわれています。

サイクロプスレンズ

サイクロプスレンズとは、1950年代にロレックスが発表した、防風上にあしらわれたデイト表示専用拡大レンズです。ロレックスが発表するまで、デイト表示を拡大するための拡大レンズ機能を備えた腕時計はありませんでした

また、拡大機能を持つサイクロプスレンズはロレックス独自の技術であり、発表から間もなく特許を取得しています。加えて、偽造品と判断できる製品に対しては、法的手続きを取ることも警告しています。その結果、長年に渡ってサイクロプスレンズは、ロレックスの代表的なデザインの一部となりました。

クロマライトディスプレイ

クロマライトとは、腕時計のディスプレイ部分に使用されている塗料のことです。2008年に、ロレックスが独自に開発して特許を取得したクロマライトディスプレイが発表されました。

腕時計は明るい場所のみで使用するものではありません。状況や環境によっては薄暗い場所で時間を確認しなければならないこともあります。

当時発表されていた腕時計の中にも、暗がりでもディスプレイを視認できるものはありました。しかし、ロレックスが発表したサブマリーナをはじめとしたダイバーズウォッチに使用するには、それまでの夜光塗料では不充分だったのです。

そこで開発されたのが、従来の夜光塗料と比較して、2倍の約8時間光り続けるクロマライトディスプレイです。現行のオイスターコレクションでは、時計の針・アワーマーカーなどに使用されています。

ロレックスのオイスターケースの交換について


ロレックスのオイスターケースは、耐久性・防水性を高めることを目的として開発されたケースです。丈夫でありながら、上品な見た目やスタイルにも注目されています。

しかし、長年の使用による劣化や性能の低下により、ケースの交換が必要となる場合もあります。

ここでは、オイスターケースの交換について押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

耐久性が高いため交換頻度は低め

ロレックスのオイスターケースは、耐久性・防水性に優れているため、頻繁に交換する必要はありません。

腕時計は日常的に使用していると、どうしても劣化が進んでしまいます。使用中にぶつけたり、手が滑って落としたりしてしまうこともあるでしょう。

オイスターケースは、そうした外からの衝撃にも耐えられる耐久性を備えています。ぶつけたり落としたりしても、ケースが大きくへこんでしまう心配はほぼないでしょう。

また、オイスターケースは多少の傷を消し去ることを想定して研磨しやすい構造になっています。小さな傷ができても、研磨することで美しい状態を維持できます。

防水性を保ちたい場合は交換が必要な場合も

頻繁に交換する必要はないとお伝えしましたが、オイスターケースの防水性を保ちたい場合は、定期的な交換がおすすめです。

オイスターケースの防水機能は、スキューバダイビングをはじめとするマリンスポーツで使用する際には欠かせません。例えば、スキューバダイビングの場合、水深10mまで潜ると10気圧がかかります。多くのオイスターケースでは50〜100mの防水性能が備わっており、水深10m程度であれば問題ありません。

しかし、経年劣化などでリューズのガスケットが摩耗している場合、そのすき間から海水が入り込んでしまう可能性があるため、修理や交換が必要です。とくに、深海での使用を目的としたモデルの場合、高い防水性を維持するためにはオイスターケースの定期的な交換が必要となるでしょう。

ロレックスのケース交換はサービスセンターがおすすめ

ロレックスのオイスターケースを交換したい場合は、サービスセンターに依頼すると安心です。

ロレックスでは、時計を製造する際にムーブメントやオイスターケースにシリアルナンバーを刻みます。このナンバーはロレックスが保有する独自のデータベースに記録され、修理・メンテナンスの際には出荷台数などと照合されることが一般的です。

仮にロレックスのオイスターケース交換をサービスセンター以外のところで行うと、ケースナンバー・ムーブメントナンバーがロレックスで保管している記録と合致しなくなります。記録と一致しない時計は改造されたとみなされ、それ以降ロレックスで修理・メンテナンスを受け付けてもらえません。

このような事態を避けるためにも、オイスターケースの交換はロレックス専用のサービスセンターに依頼しましょう。

オイスターケースが魅力的なロレックスのモデルを紹介


オイスターケースを使用したロレックスのモデルは多数発表されています。ここでは、そのなかでもおすすめのモデルを5つ紹介します。

デイトジャスト 41 126303

ロレックスのデイトジャスト41 126303の特徴であるサンレイ仕上げの文字盤は、光を受ける角度によって繊細な輝きを放ち、見る者を魅了します。このモデルは、耐久性に優れたステンレススチールと、部分的に使用されたゴールドの組み合わせにより、ロレゾールという独特の美しさを表現しているのも特徴です。1930年代初頭に誕生し、1933年に商標登録されたこのデザインは、時を超えて愛され続けています。

デイトジャスト41 126303は、ブライトブラック、シャンパンカラー、シルバー、ホワイト、ストレート、ダイヤモンド入りブライトブラック、ダイヤモンド入りシャンパンカラーの7つのバリエーションを提供しており、それぞれが独自の魅力を持っています。どのバリエーションも、その気品と洗練されたデザインで、性別を問わず多くの人々に選ばれています。デイトジャスト41 126303は、日常の装いに上質なアクセントを加えるだけでなく、特別な場面でもその存在感を放つ時計です。

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オイスターパーペチュアル 36 126000

ロレックスのオイスターパーペチュアル 36 126000は、時計愛好家たちにとってのアイコン的存在です。このモデルにもサンレイ仕上げの文字盤が採用されており、コーラルレッドやターコイズブルーなどの鮮やかなカラーバリエーションが、その美しさをいっそう引き立てています。

とくに、コーラルレッドとイエローのモデルは全サイズでの生産が中止されたことで希少価値が高まり、コレクターたちの間で高い注目を集めています。一方、ターコイズブルーとキャンディピンクは一部サイズでの生産が続いており、これらの色もまた、多くのファンを魅了しています。

36ミリのケースサイズは、男女問わず多くの手首にフィットし、その汎用性の高さが魅力です。また、比較的手頃な価格帯に設定されていることから、オイスターパーペチュアル 36 126000はロレックス入門者にとっておすすめの選択肢となります。

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シードゥエラー ディープシー 116660

ロレックスのシードゥエラー ディープシー 116660は、その堅牢なオイスターケースと革新的なリングロックシステムにより、深海探索家やダイバーから絶大な支持を受けています。2008年の発表以来、このモデルはロレックスのダイバーズウォッチの中でもとくに注目される存在となりました。チタン製のケースバックにより、深海の厳しい環境下でも高い耐久性と信頼性を誇ります。また、3,900mという驚異的な防水性能を実現しており、その技術力の高さがうかがえる1本です。

シードゥエラー ディープシー 116660は、Ref.16600の後継モデルとして開発され、2018年までの10年間に渡り生産されました。この時計は、ロレックスが長年に渡って蓄積してきたダイバーズウォッチのノウハウを結集させて作られており、深海での使用を想定して設計されています。そのため、海水の浸入を防ぐためのリングロックシステムなど、ロレックス独自の技術が多数採用されているのが特徴です。

また、このモデルが多くの指示を集める理由は、単にその機能性だけではありません。洗練されたデザインと、ロレックスの伝統的な美学を踏襲しつつも最先端の技術を駆使したその姿は、多くの時計愛好家たちを魅了しているのです。

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ミルガウス 116400GV

ロレックスのミルガウス 116400GVは、革新的な耐磁性能で知られています。1956年に初めて発表されたこの時計は、とくに科学者や技術者など、高磁場環境で働く専門家たちにとって理想的な時計とされています。その名のとおり、最大1,000ガウスの磁場に耐えうる能力を持ち、X線を扱う医師や発電所の技術者など、磁気の影響を受けやすい環境で働く人々にとって信頼性の高い1本です。

ミルガウス 116400GVは、磁気障害から時計の精度を守るためにロレックスが独自に開発したフェライトシールドを備えています。このモデルは、磁気による影響を受けにくいパラクロマヘアスプリングも採用しており、日常生活で遭遇するさまざまな磁場から時計を保護します。

当初は磁気への理解がまだ浅かったために市場から姿を消しましたが、現代では磁気製品が身近な存在となり、その重要性が再認識されています。2007年には、新たなデザインと技術で復活を遂げ、現代の技術者や科学者にとって欠かせないアイテムとなっているのです。その堅牢なオイスターケースと、独特のグリーンサファイアクリスタルが特徴的で、洗練されたデザインと実用性を兼ね備えています。

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ヨットマスターII 116681

2007年に発表されたこのモデルは、ヨットレースの過酷な条件下での使用を想定して設計されており、その耐久性と機能性はプロのセーラーからも高く評価されています。

とくに注目すべきは、レガッタ機能と呼ばれる革新的なカウントダウンタイマーです。このタイマーは、1分から10分までの間で設定可能であり、ヨットレースのスタート前の重要な時間を正確に計測するために開発されました。レースではスタートのタイミングが勝敗を左右するため、この正確なカウントダウン機能はセーラーにとって必須のツールとなります。

また、ヨットマスターII 116681は、経年劣化に強い素材の使用にも注力しています。2011年に発表されたバージョンでは、18Kピングゴールドに少量のプラチナを加えることで、変色を防ぎつつ美しい輝きを長期間保つことに成功しました。この素材はエバーローズゴールドとして知られ、ロレックスの特許技術によって実現されています。

ヨットマスターII 116681は、ヨットレースにおけるパフォーマンス向上を追求するセーラーにとって、信頼性とスタイルを兼ね備えた理想的な時計です。

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オイスターケースはロレックスの耐久性を高めている


オイスターケースは、ロレックスを末永く使用してもらいたいという思いで開発された、高い耐久性と防水性を持つケースです。

しかし、ダイビングなどの特殊な環境下で使用する際には、防水性を保つ必要があり、定期的なメンテナンス・交換が欠かせません。トラブルを避けるためにも、オイスターケースを交換する際にはロレックス専門のサービスセンターに依頼しましょう。

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