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ロレックスのロゴの由来や王冠透かしマークの役割を解説

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ロレックスは、ロゴの王冠マークが特徴的な誰もが知る高級ブランド時計です。

その王冠マークが、実は腕時計のガラス面に透かしで隠されて入っていることをご存じでしょうか。透かしマークとなっているため非常に見つけづらく、しっかりと見たことがないという方も多いでしょう。

そこで今回は、ロレックスの王冠透かしマークの意味や探し方について解説するとともに、偽物の見分け方についても解説します。

ロレックス誕生の歴史


ロレックスは、1905年にハンス・ウイルスドルフによってロンドンに創立されました。創立当初は時計専門商社でしたが、当時はあまり性能が良くなかった腕時計の将来性を予見して、信頼性の高い腕時計の開発を目指します。

そして、1910年に腕時計として初めてクロノメーターの公式証明書を獲得し、1914年にはイギリスのキュー天文台からA級証明書が与えられたことで、腕時計の精度の高さを証明しました。

1919年に時計製造として世界的に有名なジュネーブに会社を移した後、防水の腕時計を開発し、1927年には海峡横断チャレンジにも成功しています。その後も、航空機やモーターレースなどでさまざまな耐久試験を行い、どのような環境でも正確に作動する腕時計であることを証明し、強度の高さも証明しています。

ロレックスの「王冠マーク」の正式名称


ブランドの象徴ともいえるロレックスの王冠マークは、オイスターマークと呼ばれており、1931年に登場しました。オイスターは牡蠣という意味ですが、これは牡蠣が海の宝石である真珠を生み出すことにあやかっています。

また、ロレックスは1926年に世界で初めての防水時計を発表し、ロレックス・オイスターと名づけました。創業者のハンス・ウイルスドルフによって、「牡蠣のように部品に損害を与えず、時間を気にせず水中にとどまれる」という意味が込められています。

オイスターマークが採用された由来

王冠を模したオイスターマークが採用された由来について、正式な発表はされていませんが、2つの説が有力視されています。

一つは、「時計の王様」になるという思いが込められている説です。王冠モチーフの通り、最高の製品を生み出して時計界でトップになるという決意が表れています。

もう一つは、王冠マークに描かれている5つの宝玉が5本の指を表している説です。時計を作る職人たちへの敬意を込めて採用されたと考えられています。

ロレックスの王冠透かしマークの歴史と役割


ロレックスの腕時計には、ブランドのロゴとなっている王冠マークの透かしが入っています。ここからは、王冠透かしマークが入れられるようになった背景や役割を紹介します。

王冠透かしマークとは

王冠透かしマークは、ガラス面の6時位置に彫られています。創業当初から入っていたものではなく、1999年以降に発売されたモデルから採用されました。

初めて王冠透かしマークが採用されたモデルは、「ヨットマスターロレジウム」とされています。採用当初はヨットマスターのみに彫られていましたが、次第に採用モデルは増加し、2003年にはほぼすべてのモデルに採用されました。

しかし、グリーンサファイアを使用している「ミルガウス」は、とくに加工が難しいことから、王冠透かしマークが彫られていません。

王冠透かしマークの役割

王冠透かしマークは非常に小さく・薄く彫られているため、本物と偽物を見分けるための役割があると考えられています。

ロレックスの腕時計のガラスは強度の高いサファイアクリスタルを使用しており、透かしを入れるには非常に高度な技術が必要です。そのため、偽物には王冠透かしマークが入っていないことが多く、入っていても本物と同じクオリティの完成度ではありません。

しかし、1999年以前のモデルには王冠透かしマークがないため、簡単に判別することが難しくなります。さらに「ディープシーDブルー」は王冠透かしマークがとくに見えにくいため、注意が必要です。

ロレックスの王冠透かしマークの探し方


ロレックスの腕時計にある王冠透かしマークは、ルーペや光を当てるなどして探せます。簡単には見えないように刻印されているため見つけるのは大変かもしれませんが、気になる方はぜひ確認してみてください。

肉眼ではほとんど見えない

王冠透かしマークを目視で確認するには、ルーペを使用しなければなりません。とくに文字盤の色が明るいブルーやホワイトの場合はほとんど目視できないため、鑑定士が使用するような専用のルーペを用いるのがおすすめです。

一方、肉眼ではっきりと王冠透かしマークを確認できたら、偽物の可能性が考えられます。王冠透かしマークが確認できたから本物だと安心するのではなく、線の濃さや歪みに違和感がないかまで確認しましょう。

角度を変えて見てみる

王冠透かしマークを見るときは、角度を変えながら光を当ててみるのもおすすめです。ガラスについた傷を探すときのように、光の反射を利用すると見つけやすくなります。

スマートフォンや卓上ライトなどを活用して、手元を明るくしながら探してみてください。どうしてもお手持ちの腕時計に王冠透かしマークが確認できない場合は、本物かどうかの確認も兼ねて、鑑定士に依頼してみましょう。

ロレックスを王冠透かしマーク以外で偽物か判別するポイント


ロレックスが本物かどうかを判別するには、王冠透かしマーク以外にもいくつかのポイントがあります。素人でも簡単に判別できる違いもあるため、ぜひお手持ちの腕時計で確認してみてください。

王冠マークやロゴ

本物のロレックスの王冠マークでは5本の線が繊細に描かれており、先端の玉に向かって細くなっています。偽物では線の太さが同じであったり、細くなっていたりするものが見られるため、王冠マークで本物かどうかの判断が行われることは多くあります。

また「ROLEX」の文字の描かれ方も重要なポイントです。アルファベットの間の距離が等しくなかったり、本物とは異なるフォントが用いられたりしているものであれば、偽物だといえるでしょう。

ケースサイドの刻印

2010年G番以前のロレックスのケースサイドには、12時位置にリファレンナンバー(型番)、6時位置にシリアルナンバー(固有番号)が深く美しく彫られているのが特徴です。2010年以後のモデルにおいては、12時側にリファレンスナンバー、6時側の文字盤内にシリアルナンバーが記載されるようになりました。

本物のロレックスは刻印が手作業で彫られているため深く彫られているのに対し、偽物のシリアルナンバーはレーザーで彫られていることが多く、刻印も浅くなっています。

また、偽物にはシリアルナンバーの刻印がないものもあります。しかし、本物の場合でもケースではなく文字盤に刻印されているモデルもあるため注意が必要です。

ケースに刻印がないからと偽物扱いをする前に、ほかの場所にシリアルナンバーがないか、腕時計全体を入念に探してみましょう。

ケースラグの幅

本物と偽物の違いは、文字盤のケースとベルトをつなぐ部分であるケースラグの幅にも表れます。偽物の場合、本物と比較するとケースラグが太く作られており、シャープさがあまり感じられません。

本物のロレックスは非常に繊細に作られており、細部にまで職人の技術が発揮されています。そのため、ケースラグだけではなく、針を操作するリュウズのギザギザ部分に回しやすい工夫が施されています。他にも、留め金であるクラスプの刻印がより立体的であるなど、さまざまなパーツの仕上げで判別が可能です。

針の動き

腕時計をコピーする際に最も難しいのがムーブメントの複製だといわれており、針の動きから本物と偽物の違いを見つけられます。なかでもロレックスの腕時計は非常に精度が高いため、簡単には複製できません。

秒針の動きはスムーズで「カチカチ」といった引っかかりの音も聞こえないため、1秒ごとに動きが止まるようであれば、偽物の可能性があります。

針の動きは素人でも簡単に見分けられますが、よく確認したい場合はケースを開けて内部を見てみましょう。個人で分解するのはリスクが高いため、分解して確認したい場合は、専門家に依頼するのがおすすめです。

夜光塗料の漏れ

ロレックスは、暗い場所でも時間が確認できるように、文字盤や針に夜光塗料を塗っています。使用している夜光塗料は通常よりも2倍の発光時間があり、特許も取得しているオリジナルのものです。

本物であれば深夜でもしっかりと時間を確認できますが、偽物の場合は暗闇ではほとんど光らなかったり、ロゴとズレていたりするためすぐ違いに気づけるでしょう。

ただし、古いモデルでは夜光塗料の光が半減期を迎えており、光らない可能性もあるため注意が必要です。夜光塗料はブラックライトに反応し光るため、夜光塗料のズレや光らないことによる偽物かどうかの判断には、ブラックライトを当ててみるとよいでしょう。

ロレックスの腕時計のおすすめアイテム3選


ロレックスの腕時計は機能性が非常に高く、シンプルなデザインのものが多いため、どのようなシーンでも使いやすいことが魅力です。ここでは、数あるコレクションの中から、おすすめのアイテムを3つ紹介します。

ロレックス ROLEX チェリーニ ムーンフェイズ 50535

ロレックスのドレスラインの一つである、チェリーニコレクションから発表されたムーンフェイズ搭載のモデルです。このモデルは、エバーローズゴールドと呼ばれるロレックス独自のピンクゴールドをケースに採用し、39mmの適度な大きさで男性の手首にぴったりと馴染みます。

文字盤は白色でシンプルながらも高級感があり、6時の位置には美しいブルーエナメルのムーンフェイズが輝いているのも特徴です。ムーンフェイズは、月の満ち欠けを表す機能で、ロレックスではこのモデルだけに搭載されています。

また、ムーンフェイズの上にはポインター式のデイト表示があり、指された外周の数字から日付を確認することが可能です。このように、機能性とデザイン性を兼ね備えたチェリーニ ムーンフェイズは、ロレックスの中でも希少価値の高いモデルです。

しかし、チェリーニコレクションは2023年に生産が終了となっているため、中古品でしか手に入れられません。ぜひこの機会にお求めください。

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ロレックス ROLEX ヨットマスターII 116681

ロレックスのプロフェッショナルウォッチの中でも人気のある「ヨットマスター 40  126622」。

このモデルの最大の魅力は、両方向回転ベゼルです。このベゼルは、セーリングのスタート時間や経過

ヨットマスターIIは、ロレックスがヨットレースのために開発した革新的なクロノグラフです。このモデルは、プログラム可能なカウントダウン機能を備えた世界初の腕時計であり、レースのスタートタイムに合わせてカウントダウン時間を設定できます。リングコマンドベゼルと呼ばれる特殊なベゼルを回すことで、カウントダウン機能の操作が可能です。このベゼルは、内部メカニズムと連動しており、ロレックスの高度な技術力を証明している腕時計といえるでしょう。

このモデルは、オイスタースチールとエバーローズゴールドのコンビネーションで仕上げられており、高級感とスポーティさを兼ね備えています。ケースサイズは44mmと大きめで、存在感もあります。ダイアルはホワイトで、夜光塗料が施された針とアワーマーカーが映える1本です。ブレスレットはオイスターで、セーフティキャッチ付きのオイスターロックを採用しています。

ヨットマスターIIは、ヨットレースに参加する方はもちろん、海やボートが好きな方にもおすすめの腕時計です。耐水性は100mで、マリンスポーツにも対応できます。ロレックスの最先端の技術とデザインが詰まったヨットマスターIIを、ぜひ一度、手に取ってご覧ください。

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ロレックス ROLEX デイデイト 40 228239

ロレックスの最高峰ともいえるデイデイトは、日付と曜日を同時に表示できる画期的なモデルです。曜日は26言語に対応し、日本語では漢字で表示されます。また、この腕時計は世界の指導者や著名人に愛用され、リンドン・B・ジョンソン(Lyndon B. Johnson)大統領の腕にも装着されたことから、プレジデントウォッチとも呼ばれています。

「ロレックス ROLEX デイデイト 40 228239」は、ホワイトゴールドのケースとブレスレットに、オリーブグリーンの文字盤を組み合わせたモデルです。ベゼルには、ロレックス独自のフルーティング加工が施されており、光の反射によって美しい輝きを放つでしょう。

「ロレックス ROLEX デイデイト 40 228239」は、ロレックスの最新の自社製ムーブメントであるキャリバー3255を搭載しています。耐磁性や耐衝撃性に優れたブルーパラクロム・ヘアスプリングや、高効率なパーペチュアルローターなどの革新的な技術も採用しており、精度、信頼性、パワーリザーブなどの性能を大幅に向上させています。また、ロレックスの厳しい基準によって認定されたスーパークロノメーターで、ケーシング後の日差は-2~+2秒という驚異的な精度を誇っているのも特徴です。

ロレックスの伝統と革新を体現するデイデイトは、ビジネスやフォーマルな場面にもぴったりの腕時計です。

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ロレックスの王冠透かしマークには意味がある


ロレックスの腕時計に入っている王冠透かしマークは本物の証であり、大切な意味を持っています。高い技術力と洗練されたデザインは簡単に真似できるものではありませんが、偽物と判別するためにも王冠透かしマークは欠かせません。

ロレックスは世界でも非常に人気があるため、偽物も多く出回っています。誤って偽物を手にしないように、本物と見分けるポイントについて覚えておきましょう。

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