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【時計職人に聞く】Part.16 時計・宝石の技術部門が新環境へパワーアップします。

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みなさま、久しぶりの時計技術部門からのブログ更新となります。前回の更新からはだいぶ時間が経ちましたが、その間、私たちは新しく生まれかわる環境を整える準備を進めておりました。

というのも、今まで天神西通りに位置していました「福岡ゆきざき本店」ですが、この度、天神きらめき通りに「(新)福岡ゆきざき本店」となりパワーアップしてグランドオープンいたします。

私たち時計・宝石の技術部門も同時に 「(新)福岡ゆきざき本店」 へ移転しまして、新しい最新の設備のもと今後の作業環境が飛躍的に向上します。

日頃ご愛顧いただいておりますお客様はもちろんの事、初めてご来店いただく方々にも万全のメンテナンス環境でお迎えできますので是非ともご期待ください。

それでは、新しい私たち技術部門のご紹介を少しだけしていきましょう!

まだまだ機材の搬入はこれからですが、奥に見える黒い物体はレーザー加工機です。何に使うかといいますと、指輪の内側の刻印だったり、ピアスの軸にある刻印だったりがありますよね?その文字を刻印する機械です。主に宝石部門での使用予定ですね。

こちらの横に並んでいる機械はバフィングと呼ばれるもので、時計の磨きなどの研磨作業に使う機材です。一番手前の機械をよく見ると真ん中に米俵のような形がした部分と、両サイドに箱状の部分が2つ付いている構造になっています。真ん中の米俵風の部分は実はモーターです。画像にはまだセッティングされていませんがモーターからのシャフトが箱の中に続いていて、その先端に円盤状の磨き専用のパーツがくっつきます。回転のスピードを変えられるので磨く素材や性質により柔軟に調整を行います。もちろん磨きの際には粉塵が発生しますので、箱の底部にある吸引口から粉塵を吸い込みます。研磨じの汚れや塵が飛散しないような環境になります。時計技術のフロアには部屋を隔てて内部パーツを調整する部屋もありますので、影響が出ないようにしっかりとした設計がなされています。もちろん時計への影響だけでなく、働く人々の環境にも配慮されたスペースになります。

こちらのスペースは時計の内部環境をメンテナンスする空間になります。十分な採光環境と、作業効率を考えた設計がなされています。写真手前の黒いノズルのようなものはエアダスターで、時計内部に小さな塵や微細な埃が残らないように作業していきます。足元の黒い四角のスイッチでコントロールしていきます。机の高さも計算されており、作業者が時計の内部を調整するのに適した高さになっています。普段のオフィスデスクとは少し設計が異なり天板の位置が高めに設定されています。

こちらでご紹介するのは受け渡し用の専用窓口になります。受け渡しといいましてもお客様用というわけではなく、社内用となります。新しく移転するフロアでは土足厳禁での対応になりますので、技術部門のフロアへ用事がある際には外部からの埃の侵入がなるべく少なるように意識された環境が整っています。こちらの窓口でまず商品が搬入され、その後、奥へとつづく各作業スペースへとつながる通路があります。時計や宝石が検品、メンテナンス、修理、など各々の必要な工程に合わせて最適経路をたどり作業がなされていきます。 我々のサービス環境下では福岡地区はもとより、東京、大阪、名古屋などの各地域店舗にて、お客様からのメンテンナンス品をお預かりしましたら、こちらのフロアへと集約されてまいります。

以上、ざっと移転後の 「(新)福岡ゆきざき本店」 での技術部門のご紹介となりますが、今まで以上に作業精度が向上することは間違いないでしょう!時計・宝石の技術部門の人材も増加傾向にあります。

「より早く」、「より丁寧に」、「より心を込めて」新入荷商品やお客様からのご依頼のお品をお取り扱いできる環境が整ってまいります。是非、今後のジェムキャッスルゆきざきへご期待ください。

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老舗ゆきざきの4つのこだわり


前回の記事はコチラ>>>【時計職人に聞く】Part.15 オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)のニセモノにご注意!!

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