ジュエリーのお手入れ方法・正しいクリーニングの方法をご紹介
ダイヤモンドやルビー、アクアマリンなどジュエリーについている宝石の種類はさまざまで、土台となる素材にもゴールドやシルバー、プラチナなど多様な種類があります。
そんなジュエリーは素材や宝石の種類によってお手入れ方法が異なるもの。
クリーナーを使ってピカピカになるダイヤモンドなどの石もあれば、乾拭きしかできないパールやエメラルドのような繊細な石もあるので気をつけましょう。
今回はそれぞれの石や地金にマッチするメンテナンス、クリーニング方法を紹介します。
一般的なジュエリーのメンテンス方法
すべてのジュエリーに共通して言えることですが、ジュエリーは一度身に付けたら磨く習慣をつけましょう。
ぱっと見ではわからなくても素肌に身に付けたジュエリーには汗や皮脂、化粧品などがびっしり付いてしまって、かなり汚れてしまっています。
大切な存在であるジュエリーは使用するたびにメンテナンスをし、変色や変形を避けるべくジュエリーケースに収納しましょう。
ダイヤモンドのメンテンス方法
数ある石のなかでも、最も所有者が多いのがダイヤモンドでしょう。
0.1カラット程度のプチダイヤから2.0カラットを超える大きなものまでありますが、どんな大きさであってもお手入れ方法は変わりません。
ダイヤモンドは非常に頑丈な石として有名ですが、その一方で油汚れがつきやすいという特徴があり、皮脂が付着するとすぐにくすんでしまいます。
静電気やほこりが表面につきやすいのもデメリットです。
そんなダイヤモンドを美しく保つためには、中性洗剤とブラシを使います。
洗面器にぬるま湯をためて中性洗剤を溶かし、優しく洗浄します。なかなか落ちない汚れがあった場合は、柔らかいブラシで優しく丁寧に擦って落としましょう。
汚れを落とすのに使用するブラシは、使っていない柔らかい歯ブラシなどで大丈夫です。
汚れが落ちたら綺麗な水で洗剤をすすぎ落し、最後はジュエリークロスで水気を取ります。
ダイヤモンドは非常に硬い宝石です。他のジュエリーを傷つけてしまわないよう、個別の専用ケースに入れ保管しましょう。
ルビー・サファイア・エメラルドのメンテンス方法
ダイヤモンドと並んで有名な7月の誕生石であるルビーや9月の誕生石・サファイアも人気の石です。
この2つの石はダイヤモンドに続いてモース硬度が高く、薬品にも耐えられるほど強いためお手入れしやすい素材と言えるでしょう。 中性洗剤と毛先の柔らかい歯ブラシを用意し、優しく磨くと汚れをきれいに落とせます。
ルビーやサファイアと並んで5月の誕生石のエメラルドも人気ですが、実はエメラルドは非常にもろく、熱やオイルにも弱いです。
人気の石だからといってルビーやサファイアと同じようなお手入れをしないで、柔らかいシリコンクロスを使って軽く拭く程度にしておきましょう。
どうしても汚れが落ちない場合は、一度購入店に相談するようにしてください。
パール・アクアマリン、その他宝石のメンテンス方法
エメラルドと並んでお手入れが難しいものとしてパールが挙げられます。
パールは中性洗剤だけではなくお湯や水にも弱いため、必ず乾拭き程度で済ませるようにしましょう。
汗や皮脂などでパールの色がくすんでしまいますので、着用後は柔らかいジェリークロスで優しく拭きましょう。
また、パールは経年劣化で色が変色しまったり、ネックレスは糸が伸びたりする場合がございます。
変色やテリが弱くなってしてしまった場合、当店の専門の宝飾技師によりクリーニングをさせていただきます。
また、一般的にパールネックレスの糸替えは2~3年に一度と推奨されております。糸の劣化により切れてしまう場合がございますので、着用していなくても定期的にチェックをしてください。当店で糸替えも承っております。
エメラルドやパールとは反対に、ルビーやサファイアのように汚れに強くメンテナンスしやすい石としてタンザナイトやトルマリン、アクアマリン、アメジスト、ガーネット、トパーズなど多くの石が挙げられます。
いずれも誕生石などに使われている有名な石ですよね。
これらの石は中性洗剤と柔らかい歯ブラシを使うことできれいに汚れを落とせます。
なかなか汚れが落ちない場合は、ぬるま湯で試してみると良いでしょう。
貴金属のメンテンス方法
宝石はもちろんですが、それらを支えるシルバーやゴールド、プラチナなどの地金部分も汚れやすいところです。
特にシルバーは酸化しやすく黒く変色することも多いため、こまめにメンテナンスをするようにしましょう。
一度酸化してしまった汚れや黒ずみはブラシで取ることができませんので、専用の貴金属洗浄剤や洗浄液を使うようにしてください。
使用方法に従って浸け置き洗浄をすると新品のような美しさを取り戻すことができます。
また、柔らかい歯ブラシを使って汚れを落とし、ぬるま湯に浸して振り洗いする方法も有効です。
また細かい傷がついている場合、シンプルなデザインのジュエリーであれば、市販されている貴金属用のクロスで磨けば、ピカピカに仕上がります。
ただし、貴金属用クロスには研磨剤が入っているので、表面にテクスチャーや彫刻が施してあるものは、削れてしまいますので避けてください。
丁寧にメンテナンスをすることで輝きを保ち続けるだけではなく、耐久性をキープすることができます。
購入先によっては無料でメンテナンスを行っていることもありますので、定期的にクリーニングをお願いすると良いでしょう。
まとめ
どんなに高級なジュエリーでもメンテナンスを行わずに放置していると劣化してしまいます。
特にパールやエメラルドなど、メンテナンスしにくい石を誤った方法でお手入れをすると使えなくなってしまうことがあるので注意しましょう。
丁寧にメンテナンスをし、長く使い続けることができればそのジュエリーに対してもっともっと愛情がわきます。
今回ご紹介したメンテナンス方法をぜひ試してみてくださいね。
ゆきざきでは店頭にてクリーニングを承っております。
お手入れについてご不安な点等ございましたら、お気軽にお問合せ・お立ち寄りください。