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スーツに映える時計なら「IWC ポートフィノ」|ビジネスシーンにおすすめの1本とは?

高級腕時計ブランドとして知られるIWCの製品は、アメリカの先進的な工業技術とスイスの高度な職人技により生み出されています。なかでも、「ポートフィノ」は伝統的でありながらスタイリッシュさを兼ね備えたデザインのため、スーツに映えるコレクションとしてビジネスシーンで活躍するコレクションです。比較的手頃な価格帯のモデルも多いことから、幅広い層の人気を集めています。

そこで今回は、そんなポートフィノが持つ魅力について詳しく解説。おすすめのモデルも紹介していきますので、興味がある方はぜひご覧になっていって下さい。

IWCの「ポートフィノ」とは


1868年にスイスのシャフハウゼンで創業したIWC。代表的なコレクションには「ポルトギーゼ」などがありますが、「ポートフィノ」もまた、ブランドの顔として男女問わず安定した支持を得ています。

ポートフィノは、イタリアの港町ポルトフィーノからインスピレーションを受けて開発されたコレクションであり、地中海の歴史的な街並みやゆったりとした空気感、ラグジュアリーな雰囲気を感じるデザインが盛り込まれているのが特徴です。

IWCはデザインのみならず品質に対するこだわりも強く、独自に厳格な規格を設けています。そのため、アクセサリーとしてはもちろん、本来の時計としての実用性においても十分な活躍が期待できるでしょう。

また、ポートフィノはサイズのラインナップが豊富である点も魅力。小ぶりのモデルであれば華奢な体格の方にも馴染みやすいので、それとなく存在感をアピールするのにおすすめです。

IWCのポートフィノの歴史


ポートフィノが考案されていた当時、時計市場は日本のメーカーが製造した安価で高性能なクオーツ式時計にシェアが傾きつつありました。それに伴い、機械式時計が主力であったスイスの時計産業は大打撃を受け、製品価格が軒並み下落。

IWCも販売価格の調整を図るべく、自社製ムーブメントから汎用ムーブメントへと切り替えますが、これが裏目に出てしまいます。それまで、IWCは品質の高さを売りにしてきたため、汎用ムーブメントを採用したことによってブランドイメージが悪くなってしまったのです。

IWCの人気が低迷する一方で、市場では徐々に機械式時計の魅力が見直されるようになります。この動向を好機と捉えたIWCは、1984年に満を持してポートフィノを発表。

同社で製造していた懐中時計のデザインをベースにした、柔らかみとクラシカルな趣のある佇まいが注目を集めました。

IWCポートフィノの魅力


幅広い層から支持されているポートフィノには、具体的にどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、ポートフィノが持つ個性について解説します。

時代に左右されないクラシカルで洗練されたデザイン

ポートフィノの大きな特徴として、シンプルでクラシカルなデザインという点が挙げられます。ただし、ポートフィノの場合はクラシカルといっても古くさいデザインというわけではなく、
伝統を追求する中にも現代的で洗練された意匠が施されており、スマートなリーフ針や立体感のあるアプライドインデックスなど、随所に気品を感じることができるデザインとなっているのが特徴です。

販売開始から約40年が経過したポートフィノの歴代モデルは、どれもクラシカルな雰囲気を醸し出しています。時代にとらわれないデザインは、どのようなシーンでもスタイルに華を添えてくれるでしょう。

スーツとの相性がよいサイズ感

初期のポートフィノは懐中時計のムーブメントを使用していたため、ひときわ存在感のあるサイズでした。その後の後継モデルからは一般的な腕時計と同じ大きさへとサイズダウンされ、欧米人に比べて小柄とされる日本人の手首にも馴染みやすいサイズ感となりました。

コンパクトな腕時計は、華奢な体格の人に合わせやすいだけでなく、スーツと組み合わせることでスタイリッシュな印象に仕上げることもできます。きっちりとした装い以外にも、カジュアルスタイルのちょっとしたアクセントとしても重宝することでしょう。
一方で、IWCの主要なラインでは大きめのモデルが展開されていることが多いので、ボリューム感が欲しい方にとっては物足りないと感じることもあるかもしれません。

購入しやすい価格帯

高級腕時計を購入する際、価格も検討材料の一つとして考慮する方も少なくないでしょう。ポートフィノは余計な装飾を省いたデザインとなっているものが多いため、時計産業の本場であるスイスのメーカーの中では比較的手が届きやすい価格帯となっている点が特徴です。

価格だけに着目するとエントリーモデルのような印象を受けるものの、こだわり抜かれたデザイン性や高い機能性は他の高級モデルと比べても引けを取りません。さらに、クラシカルな様式美を湛えるその姿は風格さえも感じさせ、ポートフィノならではの魅力を堪能することができるでしょう。

手に入れやすい価格帯であることから、主力の腕時計の他にサブとして所持しておきたい場合にもおすすめです。

IWCポルトギーゼとポートフィノの違い


ポートフィノとよく比較されるコレクションに、ポルトギーゼがあります。
ポルトギーゼは1939年に発表されたコレクションで、ポルトガルの商人の依頼により作られたことから、その名が付けられました。

一見するとデザインの雰囲気が似ているように感じられますが、ポルトギーゼは文字盤の視認性を高めるための工夫が凝らされている点が大きな違いです。ケースは40mm径以上の大きなものを使用し、インデックスは時刻を読み取りやすいアラビア数字を採用。ベゼルの幅を狭く取り、文字盤がより大きく感じられるように作られています。元々は航海用の懐中時計を参考に開発されたため、プッシュボタンの形状など使用感にも力が入れられているコレクションです。

そして、ポートフィノは、時代に左右されにくいクラシカルなデザインというコンセプトが示す通り、柔らかく気品ある佇まいが特徴。全体的に繊細で丸みのある印象となっています。ケース径も34mm~45mmと幅広く展開されているので、自身にぴったりのサイズを選ぶことができます。

IWCポートフィノの代表的なモデルを紹介


一つのコレクションの中でも、搭載される複雑機構や時計のタイプによってさまざまなモデルが存在します。ここでは、ポートフィノの代表的なモデルについて紹介します。

ポートフィノ・クロノグラフ

エレガントなポートフィノに、レーシングなどで用いられるクロノグラフを搭載した「ポートフィノ・クロノグラフ」。スポーティーな雰囲気をプラスしつつも、繊細でクラシカルなポートフィノ元来のデザインにより印象が偏りすぎることなく、幅広い世代から愛されているシリーズです。

特徴的なのは、クロノグラフを使用する時のプッシュボタン。独特の形状でデザインにアクセントを添えています。金属ベルトをはじめ、カーフやアリゲーターなどストラップのバリエーションも豊富なので、好みに合わせて選べるのも魅力です。

ポートフィノ・オートマティック

コレクションの中でも定番モデルとして人気を誇っているのが、「ポートフィノ・オートマティック」。繊細さを感じさせる3針や細身のインデックスがよく映えるシンプルな外観となっており、ポートフィノらしさを余すことなく堪能できる自動巻き式時計です。

1984年のコレクション発売以来、幾度かのモデルチェンジを経てはいるものの、流行にとらわれない気品あるデザインでどの時代においてもファンを虜にしてきました。最もスタンダードなポートフィノであることから、シーンやトレンドに左右されず長く愛用したい方におすすめです。

ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ

月の満ち欠けの様子が分かる複雑機構を搭載した「ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ」。機能的であるだけでなく、デザイン面でもロマンティックな雰囲気を演出できるのがムーンフェイズの特徴です。文字盤に配置されたスモールセコンドやインジケーターが、どことなくメカニックな印象を醸し出し、遊び心がくすぐられます。

ハンドワインドとはリューズを自身の手で巻き上げるタイプの時計のことで、完全に巻き上げておけば約8日間も駆動してくれるパワーリザーブを備えています。頻繁に手間をかける必要がない一方で、愛着が湧きやすいのも手巻き式の魅力でしょう。

ポートフィノ・オートマティック・ムーンフェイズ

ポートフィノのムーンフェイズには、自動巻きタイプも展開されています。先の手巻き式と比べて各種メーターが配置されていない分、すっきりとした印象のデザインとなり、ムーンフェイズの表示が存在感を放っています。また、ケースの厚みも抑えられているため、エレガントなスタイルにも合わせやすいのが特徴。

IWCの従来のムーンフェイズモデルはケース径が37mmと45mmのみのラインナップでしたが、40mmという中間サイズが加わったことで選択の幅が増え、より扱いやすいモデルとなったことも、時計選びでこだわりたいファンから支持されています。

IWCポートフィノのビジネスシーンにも使えるおすすめモデル5選


ポートフィノは日本人の手首に馴染むサイズ感から、スーツに映えるコレクションとして人気があります。ここでは、ビジネスシーンでも使えるおすすめモデルをご紹介します。

ポートフィノ パーペチュアル カレンダー IW344602

世界三大複雑機構の一つに数えられるパーペチュアルカレンダーを搭載した「IW344602」は、IWCが誇る高度な時計製造技術の粋を集めた1本です。1980年代、同社は独自にこの機構の開発に成功し、以来、四年に一度の閏年さえも自動で認識する精緻なカレンダー表示を、途切れることなく実現し続けています。

ケース径は40mmと、IWCのパーペチュアルカレンダーモデルとしては比較的コンパクトなサイズに設計されており、腕元に収まりのよい上品な存在感を放ちます。ダイヤル上には3時・6時・9時位置にサブダイヤルを配し、視認性とバランスの取れた美しい構成が魅力です。なかでも6時位置には、月の満ち欠けを詩的に描写するムーンフェイズがあしらわれており、機械式時計の芸術性を静かに物語ります。

ケース素材にはレッドゴールドを採用。温かみのある輝きとともに、ラグジュアリーな風格を演出します。ムーブメントには、IWCが自社開発したペラトン自動巻き機構を搭載。耐久性と巻き上げ効率に優れたこの機構により、約60時間のパワーリザーブを確保しています。実用性と芸術性を兼ね備えた逸品として、長く愛用いただけるモデルです。

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ポートフィノ オートマティック IW356504

クラシカルで洗練された佇まいが、ポートフィノ・コレクションのスタンダードを体現する「IW356504」。無駄を削ぎ落としたシンプルなダイヤルデザインは、時を超えて愛される普遍的な美しさを宿しています。そこにレッドゴールドの気品ある輝きと、ダークブラウンのアリゲーターストラップが重なることで、静謐な中にも確かな存在感が漂う1本に仕上がっています。

シーンや装いを選ばず腕元に馴染む汎用性の高さはさることながら、搭載されている自動巻きムーブメントは高い安定性を誇り、3時位置のデイト表示が日常使いにおける利便性をさらに高めています。パワーリザーブは約50時間を確保しており、週末をまたいでも安心して着用いただけます。

ケース側面は柔らかな曲線を描くフォルムとなっており、シャツの袖元にすっと収まるスリムな印象を演出。ビジネスシーンからフォーマルな装いまで、スマートなスタイルを求める方にも最適です。

さらに、裏蓋にはイタリア・リヴィエラの港町ポルトフィーノの情景が繊細にエングレーブされており、時計に込められた物語性と情緒を感じさせてくれます。控えめながらも確かな個性を宿す、上質な1本です。

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ポートフィノ オートマティック IW357417

柔らかなピンクの文字盤が、女性らしいやさしさと品格を引き立てる「IW357417」。ケース径は34mmとコンパクトで、華奢な手首にも美しく馴染むサイズ感となっており、レディースウォッチとしての完成度の高さが際立ちます。

ダイヤルのインデックスには5分ごとにダイヤモンドがセッティングされており、控えめな装飾のなかに上質な輝きを添えています。全体のカラーリングはシルバーを基調として統一されており、過度な装飾感に頼ることなく、洗練されたエレガンスを湛えた仕上がりです。

ビジネスシーンやオフタイムはもちろんのこと、ドレスアップが求められるパーティーの場でも、装いに程よいアクセントを加えてくれます。また、付属のストラップには文字盤と同色のピンクカラーも用意されており、ワントーンでコーディネートをまとめたい方や、より華やかな印象を楽しみたい方にもおすすめです。

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ポートフィノ クロノグラフ IW391036

空や海を思わせるブルーの文字盤と、繊細に刻まれたインデックスが印象的な「IW391036」。ポートフィノ・クロノグラフにおいて、ブルーダイヤルとステンレススティールケースの組み合わせがレギュラーモデルとして登場したのは本作が初めてであり、洗練された色調と機能美が見事に融合した1本といえるでしょう。

クロノグラフは最大12時間までの積算計測が可能で、視認性の高いレイアウトによって実用性も申し分ありません。3時位置には曜日と日付が並ぶデイデイト表示を備えており、ビジネスシーンなどで瞬時に情報を確認したい際にもスマートに対応できます。

ムーブメントにはIWC製自動巻き「Cal.75320」を搭載。約44時間のパワーリザーブを備えており、実用時計としても信頼性の高い仕上がりです。さらに、深いブルーと艶のあるブラックを織り交ぜたアリゲーターストラップが、腕元に重厚な存在感と上質な雰囲気をもたらしてくれます。

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ポートフィノ クロノグラフ 39 IW391406

ポートフィノならではのエレガントな佇まいに、クロノグラフならではのスポーティーな要素を絶妙に融合させた「IW391406」。ケース径は39mmと、クロノグラフモデルとしては比較的小ぶりに設計されており、装着時のバランスに優れたサイズ感となっています。無駄のないシンプルなデザインが、ビジネスからフォーマルまで幅広いスタイルに自然と馴染みます。

シルバーメッキ仕上げの文字盤に映えるのは、ゴールドカラーの針とアップライト仕様のインデックス。立体感をもたらすこの技法により、文字盤に奥行きが生まれ、視認性と装飾性の双方を高めています。クロノグラフとしての機能美を備えながらも、過度な主張を抑えたデザインは、洗練された大人の腕元にふさわしい仕上がりといえるでしょう。

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IWCポートフィノは洗練されたクラシカルなコレクション


1984年の発売以降、一貫したデザイン性により多くのファンを夢中にさせてきたポートフィノ。時代を超えても愛される伝統とシンプルさを兼ね備えたその姿は、流行にも左右されにくいことから、一つの時計を長く持ち続けたいという方におすすめです。

ビジネスシーンやフォーマルなシーンにも使いやすいクラシカルなデザインのうえに、高級腕時計の中では比較的手が届きやすい価格帯なのも魅力。この機会にぜひポートフィノを選んでみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長

1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。

初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。

■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター




       
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