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ロレックスのリューズの基本操作とトラブル対策|機能から刻印まで徹底解説

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腕時計にとってリューズは、時間を調整するための大切なパーツです。特にロレックスでは、リューズの操作方法が決まっているため、正しい手順を覚えておくと、時間や日付の調整がスムーズに行えます。

そこで今回は、ロレックスのリューズの操作方法や、リューズに関連するトラブルについて詳しく解説します。また、リューズの刻印についてもご紹介しますので、ロレックスのリューズについて知りたい方はぜひご覧ください。

ロレックスのリューズの役割とは


ロレックスのリューズには、いくつかの役割があります。ここでは、その中でも特に重要な2つの役割について解説します。

ゼンマイの巻き上げ

ロレックスの腕時計は、かつてはリューズを回してゼンマイを巻き上げ、時計の針を動かす手巻き式が主流でした。しかし、現在のロレックスのモデルはすべて自動巻き式の機械式時計です。そのため、定期的に腕につけている場合、ゼンマイを自分で巻く必要は最初の一度だけで済みます。

ただし、1980年代以前のアンティークロレックスは手巻き式の可能性があり、この場合は針を動かすためにリューズを回してゼンマイを巻き上げる必要があります。

手巻き式のロレックスでは、リューズをゆっくりと奥に回すことで、ゼンマイが徐々に巻き上がります。ゼンマイを巻かずに長期間放置すると内部の部品が固まり、劣化しやすくなるため、定期的にリューズを回してゼンマイを巻いておくことをおすすめします。

時刻と日付の調節

機械式腕時計では、リューズを回すことで時刻や日付を調整するのが主な目的です。特に、ロレックスの一部モデルにはデイト(カレンダー機能)が搭載されており、日付の調整が可能です。

通常、機械式腕時計は着用中にゼンマイが自動で巻き上がる仕組みになっているため、一度時刻や日付を設定すれば、頻繁に調整する必要はありません。

ただし、1〜3日ほど着用せずに置いておくと、内部の機械が停止し、針が動かなくなることがあります。その際は、再度正しい時刻や日付を調整してください。

ロレックスのリューズの種類


ロレックスの現行モデルは、ほとんどがねじ込み式リューズを採用しています。そのため、日時や日付を変更する場合は、一度リューズを引き出してから回転させる必要があります。

ねじ込み式リューズは、ケースとの結合部分の耐久性が高くなりやすい点が特徴で、ロレックスの高い堅牢性を維持するために役立っているのです。

このねじ込み式リューズがロレックスに採用されたのは、1926年にまでさかのぼります。1926年にロレックスが特許を取得したオイスターケースは、防水性能が非常に高く、ロレックスの三大発明として知られています。

このオイスターケースの防水性能を高めている要因の1つに、ねじ込み式リューズがあるのです。ねじ込み式にすることで水やほこりの侵入を防ぎます。

ロレックスのリューズの刻印が表すもの


ロレックスのリューズには、ブランドのロゴだけでなく、複数の・(ドット)が刻まれています。これらの刻印にはどのような意味が込められているのか、ご紹介します。

点「・」1つ

ロレックスのリューズに王冠マークと点が1つある場合、それはプラチナ素材が使われている証拠です。

プラチナ素材は、デイデイトやデイトジャストなど、さまざまなロレックスのシリーズで使用されています。なお、プラチナとホワイトゴールドは光沢が似ており混同されがちですが、リューズの刻印を確認することで見分けがつきます。

点「・・」2つ

リューズ部分に2つの点が刻印されている場合、そのモデルはツインロック式リューズであることを示しています。

ツインロック式リューズは、リューズをケースに押し込むことで防水性能を強化する仕組みです。さらに、2つの点が刻印されているモデルは、主にホワイトゴールドやローズゴールドなどの金無垢素材で作られており、一部のコンビモデルでもこの刻印が見られます。

点「・・・」3つ

リューズ部分に3つの点が刻印されているモデルには、トリプルロックリューズが使われています。

トリプルロックリューズとは、リューズの裏側やケース内部など3つの箇所にパッキンを設置することで、高い防水性能を実現する仕組みです。この機能は、サブマリーナーシリーズで初めて採用され、シードゥエラーなどのダイバーズウオッチにもよく見られます。

アンティークロレックスの刻印

アンティークロレックスには、現行モデルと異なる独特な刻印が施されていることがあります。例えば、一部のモデルには王冠マークの上に「+」の記号が刻まれているものがあります。この「+」は、ロレックスの本社があるスイスの国旗を象徴していると言われ、特に人気のある刻印です。

また、「BREVET」や「ROLEX OYSTER」といった文字が刻まれているモデルも存在しますが、これらは1950年以前のデザインであり、現在のモデルではほとんど見かけることはありません。

そのため、こうした刻印やリューズデザインは、アンティークロレックス愛好家に特に高く評価されています。

ロレックスのリューズの基本操作


ロレックスのリューズは、ゼンマイを巻き上げたり、日時を調整したりするために欠かせない部分です。ここからは、リューズの基本的な操作方法についてわかりやすくご紹介します。

ゼンマイの巻き方

機械式時計の場合、基本的には自動でゼンマイが巻き上げられるため、初回以外は自分で巻く必要はありません。もし時計が止まってしまった場合でも、軽く振れば再び動き始めます。ただし、長期間使わずに完全に止まってしまった場合は、ゼンマイを手動で巻いたほうがよいことがあります。その際は、初回と同じ方法でリューズを巻き上げましょう。

ゼンマイを巻くときは、まずリューズを1段階引き出し、時計の奥側に向かってゆっくりと回します。50回ほど回すとゼンマイが完全に巻き上がり、それ以上回せないようにストップがかかりますので、無理に回さないように注意しましょう。

時間を合わせる方法

ロレックスの腕時計の時間を合わせるときには、リューズを向かって手前方向に回転させます。まずはリューズを右側に引き出しましょう。このとき、デイト機能を持つモデルの場合は、2段階引き出すことができますが、時間を調整する際には2段階引き出してください。デイト機能のないモデルの場合は1段階引き出します。

引き出し終わったら、時計に向かって手前側にリューズを回すことで長針が回りますので、時刻を合わせましょう。なお、モデルによっては長針と短針で調整方法が異なるものもあるため、購入時に確認しておくことが大切です。

日付の合わせ方

デイト表示があるモデルの場合、リューズを1段階目に引き出すことで日付を設定できます。このとき、短針が動く仕組みになっており、日付が直接変わるわけではありません。短針を2周させると日付が1日進むため、これを繰り返して日付を調整しましょう。

なお、昔のデイトジャストには直接日付を変更できるモデルも存在します。そのため、アンティークロレックスを購入する際は、日付の調整方法を確認することをおすすめします。

また、ロレックスでは20時から翌4時(モデルによっては0時から6時)までの間は日付を変更しないようにしましょう。この時間帯に日付を変更すると、内部のムーブメントに負担がかかり、故障の原因になる可能性がありますので注意が必要です。

ロレックスのリューズでよくあるトラブル


ロレックスのリューズは、時間の調整やゼンマイの巻き上げなどに使う重要な部分です。しかし、その使用頻度からトラブルが発生しやすい箇所でもあります。ここでは、よくあるトラブルを3つご紹介します。

リューズが抜けてしまう

リューズを操作中に、本体のケースからリューズが抜けてしまうことがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。

使い始めて間もない場合は、ネジが緩んでいる可能性が高いです。ネジを締め直すことで問題は解決しますので、専門店に依頼しましょう。

一方、長期間使用してからリューズが抜けた場合は、潤滑油の不足によるパーツの劣化が原因かもしれません。特に、前回のオーバーホールから時間が経っている場合は、修理に出して状態を確認してもらうことをおすすめします。

リューズが動かなくなる

リューズが固くなり、動かなくなるトラブルもよく見られます。特に購入直後で操作に慣れていない場合、リューズを引き出さずに回そうとしてしまうことが原因かもしれません。ロレックスのリューズは基本的に、一度引き出さないと回転させることができません。

また、リューズが回らない原因としては、以下のようなことも考えられます。

・リューズや内部に異物が入っている
・リューズ自体がさびている
・内部の潤滑油が不足している

一目で異常がわからない場合は、修理専門店やロレックスの正規店に持ち込んで、修理してもらうことをおすすめします。

リューズが空回りする

リューズを回してもゼンマイや針が動かないこともあります。この原因は、時計内部のパーツが摩耗し、かみ合いが悪くなっている可能性が高いです。

そのため、内部の潤滑油が不足していないか、またはパーツの交換が必要かを確認するために、専門店に持ち込むことをおすすめします。

ロレックス腕時計のリューズは正しく扱おう


ロレックスの時計を使用する際、時刻を調整したり、ゼンマイを巻き上げたりする際にリューズを操作します。この部分は時計の精密な内部機構に直接関わるため、正しい方法で操作し、丁寧に取り扱うことが大切です。

もし、リューズがうまく回らなかったり、空回りしたりするような場合、内部のパーツが劣化している可能性があります。そのまま放置すると故障につながることもあるので、早めのメンテナンスを心掛けましょう。

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