

IWCの腕時計ビッグ・パイロットウォッチの魅力とは?おすすめモデルも紹介

IWCのビッグ・パイロットウォッチは、IWCがスイスとドイツの国境沿いに位置するシャフハウゼンから、世界中の時計愛好家へ技術や情熱を感じ取ることができるモデルとなっています。そして、他の腕時計よりも一回り大きいサイズのケースが特徴的です。今回は、IWCが誇るビッグ・パイロットウォッチの歴史や特徴、おすすめモデルを紹介していきます。
IWCのビッグ・パイロットウォッチとは

IWCのビッグ・パイロットウォッチとは、どのような歴史や背景が詰まっているのでしょうか。ここでは、誕生からの歴史や開発の経緯、そしてIWCと歩んだ革新を紐解いていきたいと思います。
1940年に初代ビッグ・パイロットウォッチが生産される
世の中は第二次世界大戦のさなか、英国空軍とドイツ軍が戦闘を交える中で活躍の中心となったのが戦闘機でした。コックピットに座るパイロットは、激しい戦闘中でも時間がわかるようにと、IWCはドイツ空軍から「誤読不可能なほど巨大なパイロットウォッチ」の製造を依頼され、1940年にIWC史上でも最大ケースとなる55㎜の時計が誕生しました。さらに、現代でも受け継がれる12時位置の三角形マークは、パイロットウォッチを意味する定番のデザインとなりました。また、耐滋性を備えたムーブメントやガラスが割れても飛び散らないような風防技術、そして―40度から+40度の温度範囲でも問題なく作動するという技術まで用いられており、この時代からIWCの時計製造技術の高さが伺えます。
現代のビッグ・パイロットウォッチは2002年に生まれた
IWCは2002年に、世界的時計博覧会であるジュネーブサロンにて、ビッグ・パイロット・ウォッチの発表を行いました。
この時計は、IWCが21世紀に入ってから発表した腕時計の中でも最大ケースサイズの46.2㎜となり、そのスタイリングの起源は1940年の初代ビッグ・パイロット・ウォッチから着想を得ています。そして驚くべきはその機能性であり、46mmという大きさで視認性が抜群であることはもちろんのこと、IWCの自社製ムーブメントCal.52110のパワーリザーブは驚異の168時間であり、これは7日間にも相当します。当時、高級腕時計業界でのパワーリザーブ平均時間は48時間前後であったことからも、IWCの異次元な時計製造技術を垣間見ることができます。
ミリタリー用に視認性が高められている
ビッグ・パイロット・ウォッチの起源は、1939年から始まった第2次世界大戦で、英国空軍とドイツ空軍で戦われた通称バトル・オブ・ブリテンを筆頭に、航空戦が主流となった戦時下において戦闘機パイロットが空の上でも時刻がわかるように開発されました。つまり、ミリタリー用として多くのファンを抱えるパイロットウォッチですが、当時のパイロットは現代の様なデジタル機器を使用しているわけではないため、飛んでいる時間や速度で敵との距離や燃料計算などを行っているので、時計は生死に関わる道具でもありました。
そのようなことからも、IWCが歩んできた歴史の偉大さを物語っています。
ビッグ・パイロットウォッチの特徴や魅力
世界中の空を網羅するIWCのパイロットウォッチ。今までご紹介した以外にも、多くの魅力があります。軍事用に開発された歴史から、現代では形は変えずとも用途が変わり多くの時計愛好家から賞賛されているこのモデルをさらに深掘りし、魅力や特徴を見ていきたいと思います。
一回り大きいケースサイズ
ロレックスのデイトナやパテックフィリップのノーチラスなど、40mmが基本ケースサイズとされた現代の時計シーンで、IWCのビッグ・パイロット・ウォッチはその名のとおり46.2㎜を誇っています。その大きさは、好みだったとしても人を選ぶサイズ感ではありますが、視認性を追求したモノトーンカラーのダイヤルは全体に引き締まった印象を与え、その美しいバランス比と絶妙なパワーリザーブインジケータによって、大型モデルにありがちな間延びを感じることはありません。
登場以来さまざまな機能が追加されている
ビッグ・パイロット・ウォッチは、1940年から実に85年近くもその見た目を大きく変えることなく現代でも輝き続けています。しかし、IWCの技術と情熱や歴史が融合し、機能性や耐久性は大きな進歩を遂げています。例えば168時間パワーリザーブ開発や、世界3大複雑機構のパーペチュアルカレンダーを搭載したモデルなど、時計愛好家の多いIWCの中でも超絶技術を垣間見ることができるモデルへと成長を遂げました。
パワーリザーブが7日間ある
最新モデルIW501001のパワーリザーブは驚異の7日間を誇ります。
高級腕時計の人気モデルは50~70時間が一般的ですが、この時計は168時間にもなります。またとある実験では、10日間で平均日差は±3秒と高精度のため、時計が止まらない限り時刻を合わせるという機械式時計にありがちな手間がほとんどありません。この大きさを1本目から選ぶ方はなかなかいないと思いますが、時計を複数本所有する愛好家の方であれば、コレクションの中に1週間パワーリザーブのあるモデルがあると心強いでしょう。
おすすめビッグ・パイロット・ウォッチ2選
ここまで色々と説明してきましたが、ビッグ・パイロット・ウォッチの魅力やさまざまな機能を搭載したモデルがあることをご紹介しました。
ここからは、ゆきざきのおすすめモデルを2選ご紹介していきます。
ビッグ・パイロットウォッチ IW501001
ここまでも度々ご紹介してきたモデルではございますが、1940年登場の初代モデルを現代版にアレンジしたIW501001は46.2mmのケースサイズと7日間のパワーリザーブを搭載しております。IWCの歴史と技術の革新や進歩をこの1本で存分に味わうことができると共に、フォーマル・カジュアル問わずどこへでも気兼ねなく身に付けていける1本となっております。
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ビッグ・パイロットウォッチ 43 スピットファイア IW329702
IWCのビッグ・パイロット・ウォッチは、戦闘機パイロット用として軍用目的に製造されました。そして、英国軍のさまざまな部隊がIWCの時計を身に着けて戦っていました。このスピットファイアシリーズは、どこかクラシカル要素が多く含まれた時計としてビッグ・パイロット・ウォッチの中でも一線を画す存在となっています。
特にこのモデルは、使い込むほどに色味が変わっていくブロンズケースと深いグリーン文字盤のコントラストが、より一層にオーナーが育てる時計として人生をともに過ごす至高の1本となるでしょう。
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IWCのおすすめモデルを4つ紹介
ここまでは、IWCのビッグ・パイロット・ウォッチを中心に説明しました。しかし、IWCには他にも人気なモデルが沢山ございますので厳選して4本ご紹介します。
ポルトギーゼ クロノグラフ IW371605
IWCのアイコンといえばポルトギーゼです。41㎜のコンパクトなサイズとスリムなベゼル、そして文字盤にはアラビア数字が施され、機能面としてはクロノグラフが配置されています。IWCの魅力的な要素の1つに、クラシカルを中心に置きながらもどこかスポーティーな雰囲気を醸し出す時計製造において、右に出るブランドはそう考えられません。そのIWCの良さを存分に発揮しているのが、このポルトギーゼ クロノグラフです。
ムーブメントはIWCの自社開発Cal.69355で、シースルーバックからは職人の手作業で施されたコート・ド・ジュネーブの芸術作品を見ることができます。
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パイロットウォッチ マーク XX IW328206
ビッグ・パイロット・ウォッチより一回り小さいパイロット・ウォッチ・マークXXは、ケースサイズが現代の時計界の中でベーシックな40㎜であることからも、多くの時計愛好家から愛されています。このモデルは、IWCが生んだ傑作マーク11の最新機種となり、ムーブメントは自社製Cal.32111を搭載し実に120時間のパワーリザーブを誇ります。
また、IWCの現代的な技術革新により特別な工具を使わずに、簡単にオーナーが自身で別のブレスレットと交換をすることができるEasX-CHANGERが採用されており、5連リンクのステンレスブレス以外に革ベルトやラバーベルトでも楽しむことができます。
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ポートフィノ クロノグラフ 39 IW391406
1984年に誕生し、約30年以上愛され続けるIWCのクラシカルウォッチ ポートフィノ。
丸みを帯びたフォルムと39㎜のケースサイズは、ポルトギーゼよりもクラシカル寄りな雰囲気を醸し出します。シルバーの文字盤に、針やインデックスのゴールドカラーとのコントラストは王道のラグジュアリーカラーであり、上品でフォーマルはもちろんカジュアルとしても活躍する1本に纏まっています。
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ポルトギーゼ クロノグラフ 150イヤーズ 2000本限定 IW371601
2018年に、IWCが創業150周年を記念して製造した2,000本限定のモデルがこのIW371601です。どこかヴィンテージな雰囲気を醸し出す、ブルー文字盤に描かれるIWCの文字やインデックス、そしてクロノグラフなどのバランスとが絶妙に重なり、美しいコントラストを醸し出しています。また、IWC自社製Cal.69355を搭載しシースルーバックからは、150周年記念の特別なメダルが入ったローターを見ることができます。
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ビッグ・パイロット・ウォッチは力強い見た目が特徴のモデル
ビッグ・パイロット・ウォッチは、IWCの中でも人気の高いパイロットウォッチの先駆者であり、その背景には第2次世界大戦での戦闘機パイロットや英国、ドイツ軍などとのさまざまな強い関わりがありました。そんな歴史背景を知ると、時計を所有する深みや喜びがさらに大きくなると思います。大きな時計を所有したい方や、歴史の深いミリタリーウォッチを探されている方は、是非検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター








