

IWC アクアタイマーとは?歴代モデルの特徴と中古で選ばれる理由を紹介

スイスの高級腕時計ブランドIWCを代表するダイバーズウォッチモデル、アクアタイマー。
アクアタイマーは、モデルの初登場から50年以上にわたって販売されているコレクションであり、ヴィンテージ市場でも根強い人気を獲得しています。
本記事では、アクアタイマーの歴史や特徴を解説するとともに、中古で購入するメリットや中古品を購入する際に注意すべきポイントについて解説します。
また、おすすめのアクアタイマーモデルやIWCのおすすめモデルもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
IWCのアクアタイマーとはどのようなモデルか
アクアタイマーは突出した防水性能や独自の機能を持ち、長い歴史の中でダイバーズウォッチとしての高い性能と美しいデザインを両立しながら常に進化を続けてきました。
ここでは、アクアタイマーが歩んできた歴史や特徴、特筆すべき機能について解説します。
ダイビングに耐えられる性能を持っている

ダイバーズウォッチの要ともいえる防水性能は、現行モデルのIW328801では30気圧防水と高いスペックを誇っています。過去のモデルでは12気圧防水のコレクションもありますが、それでもダイビングに十分耐えられる防水性能だといえるでしょう。
アクアタイマーの過去モデルの中には、オートマティック2000のような200気圧防水といった突出したスペックを持つモデルもあります。
また、ケースにステンレススティールを用いることで高耐久性を実現し、海水による腐食にも強いことが特徴です。さらに、針やインデックス、ダイビングスケールの目盛りには夜光塗料が施されているので、太陽光の届かない暗所や水中でも高い視認性を確保しています。
1967年に誕生しさまざまな進化を遂げている
ダイビングを始めとしたマリンスポーツの人気が高まった1960年代に開発され、本格的な防水機能を備えた腕時計として1967年にデビューしたのが、IWC初のダイバーズウォッチ「アクアタイマー」です。20気圧防水と潜水時間を設定する実用性の高い回転式ベゼルが高く評価されました。
1978年から1998年にかけてポルシェ社との協力関係によってチタニウム合金を採用したコレクションを世に送り出し、1982年に発表した「ポルシェ・デザイン・オーシャン 2000」はハイスペックなダイバーズウォッチとして人気を獲得しました。
その後も大型のケースを採用したり、水深計機構を搭載したりしながらアップデートを繰り返しており、ダイバーズウォッチとしての信頼性を高めるために日々進化しています。
特徴的な回転ベゼルを採用
アクアタイマーの回転式ベゼルには、セーフダイブ・システムと呼ばれる独自の機構が使われています。歯車にはクラッチ機構が搭載されており、アウターベゼルを反時計回りに動かすとインナーベゼルも連動して反時計回りに動く一方、時計回りに動かしてもインナーベゼルは動かないため、誤作動が起きない仕組みとなっています。
2014年に発売されたアクアタイマーコレクションの回転式ベゼルには、このセーフダイブ・システムが搭載されており、アウターベゼル特有の優れた操作性を持ちながら、インナーベゼルのメリットである優れた視認性を両立させ、さらには高い防水性を確保することに成功しました。
IWCのアクアタイマーを中古で購入するメリット

IWCのアクアタイマーは手に入れやすい価格帯の中古品でも、安心して購入できるコレクションです。ここでは、アクアタイマーを中古で購入するメリットについて解説します。
高い耐久性があるので中古でも壊れにくい
IWCは時計の品質管理に厳しい基準を設けて製造段階でも細部まで徹底したチェックを行っており、厳格な審査を通過した製品のみを販売しています。
そのため、製品の耐久性にバラつきがなく、中古品でも高い耐久性を維持しやすいことから、中古品でも長期間使えるものが多いです。
また、アクアタイマーには耐久性の高いステンレススティールやチタニウム合金が使用されていることに加え、衝撃や摩耗に強い設計としているため、耐久性は折り紙つきです。
IWCは徹底した品質管理と耐久性に優れた素材を使用することによって、高い信頼を得ているといえるでしょう。
王道デザインで古さを感じにくい
アクアタイマーのデザインには、腕時計の王道ともいうべきデザインを貫いているという特徴があります。時針、分針、秒針が配置された3針モデルを主流としつつも余計な装飾を省いているため、シンプルで視認性も高く扱いやすいことが王道デザインといえる所以でしょう。
また、アクアタイマーのケース素材として用いられることが多いステンレススティールは、落ち着いた印象を与えるので、ビジネスシーンのみならずカジュアルシーンまで幅広い場面で着用できます。
IWCのデザイン哲学のもと生み出されたコレクションの数々は、流行に左右されにくく、たとえ10年以上前のモデルであったとしても古臭さを感じにくいため、長きにわたって愛用できるでしょう。
永久修理に対応しているため安心して購入できる
IWCでは、すでに生産が終了した古いモデルであったとしても修理やメンテナンスの受付を行っています。
古いモデルの修理が困難になる理由として大きいのが、部品の在庫がなくなってしまうことです。IWCでは部品の保管期限を設けておらず、古いモデルでも純正部品を使用した修理を受けられます。純正部品は、互換部品では出せない精度や耐久性を発揮するうえで欠かせません。
中古品を購入して万が一壊れてしまった場合でも、純正部品による修理を受けられる安心感があるからこそ、IWCは末永く愛用できるブランドだといえるでしょう。
アクアタイマーの中古を買うときに気をつけたい3つの項目

アクアタイマーの中古品を購入する際に失敗しがちなのが、価格の安さだけで選んでしまうことです。事前にしっかりチェックしておくことで、状態の良い中古品を購入できる確率が上がるでしょう。ここでは、アクアタイマーの中古品を購入する際に注意すべき3つのポイントについて解説します。
全体のコンディションが良いか確認する
まず確認すべき箇所は、ケースサイドや風防、ベゼルなど腕時計全体のコンディションです。
明るい場所ですり傷や打痕がないか、ブレスレットやケースの裏まで確認しましょう。小さな傷は研磨で取り除くことができますが、大きな打痕は研磨で取り除くことができないため、打痕の有無はしっかりとチェックすることが大切です。
また、風防に使用されているサファイヤガラスは金属素材と違って研磨ができないため、研磨で傷を消すことができません。傷が気になる場合は風防を新しいものと交換する必要があります。
修理代が高額になりやすいので、風防にすり傷がないか確認しておくとよいでしょう。
全体をチェックしたら、ブレスレットのたるみを確認します。
ブレスレットは、腕時計のリューズを上にした状態でケースを垂直に持ち上げ、下方向へのブレスレットのたるみ具合で判断できます。大きくたるんでいる場合は、長期間使用されている可能性が高いといえるでしょう。
購入日やメンテナンス履歴を確認する
前所有者が購入した日や、メンテナンスの履歴を確認することも状態の善し悪しを判断する重要なポイントです。仮に、購入から5年以上経過しているのにオーバーホールや点検調整といったメンテナンスを行った履歴がないのであれば、購入後のトラブルを防止するためのメンテナンスが必要となり、別途メンテナンス費用がかかってしまいます。
一方、しっかりとメンテナンスを行っている中古品であれば新品同様のコンディションを維持している可能性が高いため、購入後に故障や不調などのトラブルが起きにくいといえるでしょう。
付属品がついているかを確認する
中古品によっては付属品がない、または一部が不足している場合があります。
腕時計を保管している専用の箱や保証書、取扱説明書などの冊子が付属品となり、この付属品の有無によって中古品の相場が変わってきます。
付属品がついていない腕時計は価格が下がりやすいため、少しでも安く購入したいのであれば、あえて腕時計のみの中古品を購入することも選択肢のひとつです。
ただし、付属品が揃っていないと自分が売却する際に買取価格が下がってしまいます。特に保証書がない場合は大きく買取価格が下がる場合があるため、その点は留意しておきましょう。
IWCのアクアタイマーのおすすめモデル4選

IWCのアクアタイマーは、世代ごとに個性的なモデルが多数ラインナップされています。
ここでは、その中でも特におすすめしたいモデルを4つご紹介します。
アクアタイマー オートマティック IW328802
2022年に登場した現行モデル「アクアタイマー オートマティック IW328802」は、シリーズの中で最もコンパクトな42mmケースを採用しながらも、スタンダードな3針と明瞭なインデックスの組み合わせにより、水中でも優れた視認性を確保しています。
加えて、ダイビングスケールには夜光塗料が施されており、暗所においても時間の確認が容易に行える設計です。視認性に加え、安全性への配慮も感じられるディテールといえるでしょう。
ムーブメントには、IWCが自社開発したCal.32111を搭載。約120時間のロングパワーリザーブを誇り、日常使いから本格的なダイビングシーンまで、安定した動作を支えます。また、30気圧防水という高い防水性能も備え、実用性においても申し分のない仕様となっています。
さらに、誤作動を防ぐためのセーフダイブ・システム付き回転ベゼルや、ラバーストラップを簡単に着脱できるIWC独自のクイック交換システムも搭載。機能性と利便性を両立した、ダイバーズウォッチとして非常に完成度の高い1本です。
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アクアタイマー クロノグラフ IW376703
2009年、従来の設計を一新しフルモデルチェンジを果たした「アクアタイマー クロノグラフ IW376703」は、装いも新たに生まれ変わった1本です。ケースサイズは従来のモデルより拡大され、44mmへと進化。より存在感のあるフォルムへとアップデートされました。
ダイヤルにはネイビーブルーとオレンジという個性豊かなカラーリングが採用され、さらにクロノグラフのホワイト針が絶妙なアクセントとなって、情報量の多いダイヤルでも視認性を損なうことなく、調和の取れた配色バランスを実現しています。
加えて、ベゼルやインデックスには夜光塗料が施されており、暗所においても高い視認性を発揮。質感や仕上がりの面でも、スポーツウォッチとしての完成度を高めています。
実用性の面では、3時位置に配置されたデイデイト表示が日常の使い勝手を向上させており、タフなデザインと機能性を兼ね備えた、オン・オフ問わず活躍するクロノグラフです。
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アクアタイマー ディープII IW354702
1999年に登場した「GSTディープワン」の後継機として、2009年に発表された「アクアタイマー ディープII IW354702」。このモデルは、IWCが誇るディープシリーズの一員として、機械式水深計を搭載する特異な仕様が最大の特徴です。ディープⅡでは、最大50メートルまでの水深を計測することができ、本格的なダイビング用途にも対応しています。
ケースにはステンレススティールを使用し、46mmの大型ケースに加えて、厚さ15.5mmという重厚な造形が手元で確かな存在感を放ちます。ムーブメントには自動巻きキャリバー31110を搭載しており、約42時間のパワーリザーブを確保。防水性能も12気圧と、日常の水濡れはもちろん、レジャーダイブにも十分対応するスペックです。
また、IWC独自のクイック交換システムを採用しているため、ブレスレットの着脱も工具不要でスムーズに行え、シーンに応じた付け替えも容易です。
裏蓋には、ダイバーズヘルメットをモチーフとしたエングレービングがあしらわれており、機能性だけでなく、遊び心も感じられる仕上がりとなっています。ダイバーズウォッチの中でも、ひときわ個性と技術が光る1本といえるでしょう。
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アクアタイマー パーペチュアル カレンダー デジタル デイト/マンス IW379401
アクアタイマーシリーズの中でもひときわ異彩を放つ存在、それが「アクアタイマー パーペチュアルカレンダー デジタル デイト/マンス IW379401」です。最大の特徴は、他モデルを大きく凌駕するケースサイズ。18Kレッドゴールドを用いた重厚なケースは直径49mm、厚さ19.4mmと圧倒的な存在感を誇り、腕元で確かなインパクトを与えます。
見た目のラグジュアリーさに加え、10気圧防水という十分な実用性を兼備。さらに、セーフダイブ・システム搭載の回転式アウター/インナーベゼルや、ストラップのクイック交換システムといった、アクアタイマーならではの機能性もしっかりと踏襲されています。
高級感とスポーツ性能を両立しつつ、他と一線を画すサイズ感を楽しめるこのモデルは、他人と被らない特別な1本を求める方に最適です。見る者の視線を引きつける、唯一無二の個性を備えたタイムピースといえるでしょう。
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IWCのおすすめモデルを紹介
IWCにはアクアタイマー以外にも魅力的なモデルが揃っています。
ここでは、IWCのモデルの中で特におすすめしたいモデルを3つご紹介します。
ポルトギーゼ クロノグラフ 【生産終了モデル】 IW371402
IWCを代表する人気シリーズ「ポルトギーゼ・クロノグラフ」の中でも、ひときわ高い評価を受けてきた生産終了モデル「IW371402」。クロノグラフでありながらも、過度な装飾を排したシンプルで上品なデザインが魅力の1本です。
12時位置に30分積算計、6時位置にスモールセコンドを配した縦二つ目のインダイヤルは、視認性とバランスに優れた設計。アラビア数字のインデックスと細身のリーフ針の組み合わせが、クラシカルかつ洗練された佇まいを演出しています。
また、ピンクゴールド製のケースとシルバー文字盤との絶妙なコントラストも本モデルならではの魅力。華美すぎず、それでいて確かな存在感を放ち、伝統的なポルトギーゼのエレガンスを存分に体感できる仕様となっています。
タイムレスな美しさと実用性を併せ持ったこのモデルは、長く愛用できるクロノグラフをお探しの方にふさわしい逸品です。
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パイロットウォッチ マーク XX IW328206
1948年に英国空軍の航空士とパイロットのために設計された名機「マーク11」の精神を受け継ぐモデル、それが「パイロットウォッチ マーク XX」です。クラシックな意匠を継承しつつも、現代の技術を随所に取り入れることで、より実用性に優れたスポーツウォッチへと進化を遂げています。
ムーブメントには、IWC自社製キャリバー32111を搭載。最大120時間のパワーリザーブを備えており、日常使いから長期の旅行まで安心して着用できる仕様です。また、ケース構造の見直しにより、防水性能は従来の6気圧から10気圧へと向上し、アクティブなシーンにも対応可能となりました。
ダイヤルには深みのあるグリーンを採用。そこに配されたホワイトのアラビア数字とロジウムメッキの針が鮮やかなコントラストを生み出し、視認性の高さと洗練された美しさを両立させています。
伝統的なパイロットウォッチのスタイルを踏襲しながら、現代的な機能美を追求した本モデルは、歴史を感じさせつつも実用性を求める方にふさわしい1本です。
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ポートフィノ オートマティック IW356502
IWCのクラシックラインを象徴する「ポートフィノ」コレクション。その中でも特に高い人気を誇るのが、時代を問わず愛され続ける定番モデル「ポートフィノ オートマティック」です。
オーソドックスな3針に日付表示を添えたシンプルな構成は、フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイルに自然と溶け込み、シーンを選ばず活躍してくれます。ブラックダイヤルに配されたローマ数字のインデックスとスレンダーなリーフ針の組み合わせは、クラシックな品格と繊細さを併せ持ち、控えめながらも確かな存在感を放ちます。
直径40mmのラウンドケースは丸みを帯びたフォルムが特徴で、華美な装飾を排したミニマルなデザインによって、手首に心地よくフィット。長時間の着用でも快適な装着感が得られる点も魅力のひとつです。
上質さと使いやすさを兼ね備えた本モデルは、初めての機械式時計としても、永く愛用できる1本としても、自信を持っておすすめできる逸品です。
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IWCのアクアタイマーは中古での購入がおすすめ
アクアタイマーは、IWCの技術が惜しげもなく詰め込まれた高性能ダイバーズウォッチです。
アクアタイマーならではの機能と抜群の視認性を持ちながら、普遍的かつクラシカルなデザインなので流行に左右されにくいことに加え、永久修理に対応しているので中古品でも安心して購入できます。
ただしアクアタイマーの中古品を購入する際は価格だけで選ばずに、全体のコンディションを見極めつつメンテナンス履歴もしっかりチェックすることが大切。
45年以上にわたって腕時計などの最高級品を取り扱ってきた老舗の「ゆきざき」なら、中古商品も安心して購入いただけます。
商品の検品からメンテナンスまで、徹底したハイグレードクオリティを追及していますので、中古のブランド腕時計を購入する際は、ぜひ「ゆさぎき」をご利用ください。
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この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター









