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ロレックスのシリアルナンバーの見方と意味を解説|偽物を見分ける方法も紹介

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ロレックスのシリアルナンバーは、時計を管理するために与えられた個別の製造番号です。

シリアルナンバーを見ることで、おおよその製造年がわかります。また、シリアルナンバーの刻印の位置や形状から、偽物を見分けることも可能です。

そこで今回は、ロレックスのシリアルナンバーの見方や意味、偽物の見分け方などを詳しく解説します。

ロレックスのシリアルナンバーとは


ロレックスのシリアルナンバーは、個々の時計を管理するために割り当てられた製造番号です。

ロレックス本体には、リファレンスナンバー(Ref.)とシリアルナンバー(Ser. )の2つの刻印があります。

リファレンスナンバー(Ref.)はモデルを表す共通番号で、ケースの素材や装飾素材などを表しています。一方、シリアルナンバー(Ser. )は個体ごとにある製造番号であり、おおよその、製造された年代の確認が可能です。シリアルナンバーと製造年代の対応表は下に記載しているので、そちらをご確認ください。

また、ロレックスのシリアルナンバーは、基本的に全商品において重複することはありません。そのため、盗難や紛失したときの確認番号として手助けとなるでしょう。

ロレックスのシリアルナンバーからわかる製造年


ロレックスが公式に発表している情報ではありませんが、シリアルナンバーからおおよその製造年がわかります。

たとえば、1925年から1940年頃は5桁のシリアルナンバーでしたが、1941年から1964年頃は6桁、1965年頃から1987年頃は7桁、1987年以降から2010年までは頭文字にアルファベットとそのあとに6桁の数字が使われていました。

ただし2010年以降は、数字の間にアルファベットが入るランダムな8桁の番号となったため、シリアルナンバーで製造年を確認できなくなりました。

ここからは、1925年から2010年までの、シリアルナンバー別の製造年数をご紹介します。

ただし、ロレックスの公式情報ではないので、あくまで参考程度にご覧ください。

5桁のナンバー

まずは、5桁のシリアルナンバーの製造年をご紹介します。おおよそ1927年から1940年に作られたロレックスであると確認できます。

シリアル番号製造年シリアル番号製造年
21691~1927年35365~1935年
23969~1928年37596~1936年
24747~1929年40920~1937年
28290~1930年43739~1938年
29312~1932年71224~1939年
29933~1933年99775~1940年
30823~1934年99999でリセットされ、以降6桁へ

6桁のナンバー

次に、ロレックスのシリアルナンバーが6桁の製造年です。おおよそ1941年から1964年に作られた時計につけられています。

シリアル番号製造年シリアル番号製造年
106047~1941年941699~1953年
143509~1942年955466~1953年
230873~1943年937170~1954年
269561~1944年952892~1954年
302459~1945年282632~1955年
387216~1946年139400~1956年
529163~1947年321884~1957年
628840~1948年360171~1958年
710776~1951年693808~1960年
840396~1952年763663~1962年
929426~1953年985015~1964年

7桁のナンバー

次に、ロレックスのシリアルナンバーが7桁の製造年をご紹介します。製造年は、おおよそ1965年から1987年となっています。

シリアル番号製造年シリアル番号製造年
1259699~1965年5008000~1977年
1871000~1966年5482000~1978年
2163900~1967年5958000~1979年
2426800~1968年6434000~1980年
2689700~1969年6910000~1981年
2952600~1970年7386000~1982年
3215500~1971年7862000~1983年
3478400~1972年8338000~1984年
3741300~1973年8814000~1985年
4004200~1974年9290000~1986年
4267100~1975年9766000~1987年
4538000~1976年9999999~1987年

アルファベットと数字のシリアルナンバー

1987年以降は、頭文字にアルファベットがついたシリアルナンバーに変更となりました。

ここでは、1987年後半から2010年のシリアルナンバーをご紹介します。

シリアル番号製造年シリアル番号製造年
R000001-1987-88年A000001-1998-99年
L000001-1989年P000001-2000年
E000001-1990年K000001-2001年
X000001-1991年Y000001-2002年
N000001-1991年F000001-2003-04年
C000001-1992年D000001-2005年
S000001-1993年Z000001-2006年
W000001-1994-95年M000001-2007-08年
T000001-1996年V000001-2009年
U000001-1997年G000001-2010年

アルファベットと数字のシリアルナンバーになった当初は、ROLEXから文字を取って「R」「L」「E」「X」が使われたといわれています。「O」は数字のゼロと見間違えやすいことから、使われていません。

その後は、ロレックスとは関係のないアルファベットが使われるようになりました。

なお、2010年以降のロレックスは8桁のランダムなシリアル番号になったため、シリアルナンバーから製造年の特定はできません。

ロレックスのシリアルナンバーの確認方法


ロレックスのシリアルナンバーは保証書でも確認できますが、時計本体で確認する方法もあります。

ただし、2010年G番以前と、2010年G番以降の個体で確認方法が異なります。それぞれの確認方法について確認しておきましょう。

2010年G番以前の確認方法

2010年G番以前のロレックスのシリアルナンバーは、ブレスレットを外すことで確認できます。

ブレスレットを外してケース側面を見ると、6時位置にシリアルナンバーの刻印があります。また、12時側のケース側面でリファレンスナンバーを確認することが可能です。

2010年G番以降の確認方法

ロレックスの2010年G番以降の個体は、ブレスレットを外さずにシリアルナンバーを確認できるようになりました。6時位置のインナーベゼルにシリアルナンバーが刻印されています。

ガラスの内側のインナーリングにあるシリアル番号が、ルーレット状に入ることから別名「ルーレット・シリアル」といいます。

また、2010年G番以降より、数字と英語をランダム使用したシリアルナンバーに変更されています。

ロレックスの腕時計を修理した場合シリアルナンバーはどうなる


ロレックスの腕時計を修理すると、新しく別のシリアルナンバーが刻印されたケースになるため注意しましょう。

ケースに大きなダメージがあると日本ロレックスで交換となり、これまでのシリアルナンバーは戻ってきません。(元々あったシリアルナンバーは、ロレックスの裏蓋の内側に刻まれる形となります。)

ケース交換をしたロレックスの時計は、シリアルナンバーの刻印が特定の数字だけだったり、アルファベットが使われたりします。そのため、ケースの交換を行うと、売却するときの査定額が大きく下がるおそれがあるでしょう。

ロレックスのシリアルナンバーに思い入れがある方や、レアなロレックスを保有している方は、注意が必要です。

ロレックスのシリアルナンバーで偽物を見分ける方法


ロレックスのシリアルナンバーで偽物を見分ける方法は以下の3つです。

・シリアルナンバーの刻印場所の違いを見る
・シリアルナンバーの刻印の薄さを見る
・ギャランティカードと番号の不一致を見る

それぞれの確認方法について解説します。

シリアルナンバーの刻印場所の違いを見る

偽物のロレックスは、製造年とシリアルナンバーの位置が不一致だったり、刻印がなかったりします。

ロレックスのブレスレットを外したケース側面、ガラス内側のインナーリングにシリアルナンバーの刻印があるかどうかを確認してください。シリアルナンバーがあったら製造年を調べましょう。

シリアルナンバーが2010年G番以前であれば外側6時の位置、2010年G番以降の場合はガラス内側にあります。

シリアルナンバーの刻印の薄さを見る

シリアルナンバーの刻印が薄い場合も注意が必要です。本物のロレックスのシリアルナンバーは、職人の手で深く刻印されています。

一方、偽物のロレックスは機械で大量に作られており、シリアルナンバーの刻印もレーザーで行うため、薄かったり歪みが生じていたりと粗悪な作りになっているものが多く見られます。

ギャランティカードと番号の不一致を見る

ギャランティカードは、ロレックスが本物であることを証明するための保証書であり、ロレックスに刻印されたシリアルナンバーと同じ番号が書かれています。

そのため、ギャランティカードのシリアルナンバーと、ロレックスに刻印されているシリアルナンバーが異なれば、偽物の可能性が高いでしょう。

ロレックスのギャランティカードは、一度なくすと二度と手に入らないため、大切に保管してください。

シリアルナンバー以外でロレックスの偽物を見分ける方法


ロレックスのシリアルナンバー以外で偽物を見分ける方法として、以下の3つをご紹介します。

・透かし王冠マークの有無を確認する
・秒針の動作音を確認する
・デイト表示の動きを確認する

ロレックスの王冠マークや針の動きなどで、偽物かどうかを判断できます。また、ロレックスのデイトジャスト機能は偽物にはないため、確認しやすい方法のひとつです。

透かし王冠マークを確認する

ロレックスは、偽造防止のため、かなり薄い王冠マークを風防ガラスに取り入れています。そのため、王冠マークがはっきりと見えている場合は、偽物である可能性が高いでしょう。

王冠マークがそもそもないロレックスも偽物と考えられますが、透かしマークであることから、本物でも肉眼では見えづらいことがあるため注意が必要です。

また、本物のロレックスの王冠マークは先端に向かい線が細くなりますが、偽物は変化がないものや選が細すぎるものもあります。

秒針の動作音を確認する

ロレックスの秒針の動きや音を確認することも偽物を判別するポイントです。本物のロレックスは秒針がなめらかに動き、音も鳴りません。一方、偽物の場合、秒針の動きが粗く、音が鳴るケースもあります。

秒針がかくついた動きだったり、カチカチという音が聞こえたりする場合は偽物を疑いましょう。秒針の動きや音は時計に関する知識が浅くても確認しやすいため、ほかの方法よりも偽物かどうか判別しやすいでしょう。

デイト表示の動きを確認する

ロレックスの日付変更機能であるデイト表示(デイトジャスト機能)の動作確認も大切です。

デイト機能がついたモデルで偽物かどうかを見分けるには、リューズを操作して日付が替わる瞬間の動きを確認します。リューズとは、日付や時間の調整が可能なロレックスのゼンマイ部分です。

本物のロレックスは調整した日付に瞬時に切り替わりますが、偽物は少しずつ日付が動くケースが多いでしょう。

ロレックスのシリアルナンバーで製造年や偽物かが判別できる


ロレックスのシリアルナンバーを確認すれば、製造された年代や偽物かの判断ができます。2010年G番以前の個体はケースを外して確認し、2010年G番以降はガラス内側を確認しましょう。

また、偽物のロレックスは本物と比べてシリアルナンバーが歪んでいたり、ギャランティカードとシリアル番号が合わなかったりします。

シリアルナンバー以外で偽物かどうかを判別するには、秒針の動きや、デイト表示の動きが鈍くないかを確認してください。

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