

【2026年新作】パテック フィリップ「アクアノート」などミラノ限定7モデル|5167A-014・5978P-010・5531Gを紹介

2026年10月2日、パテック フィリップがイタリア・ミラノで開催する「Watch Art Grand Exhibition 2026」に合わせ、7モデルの限定時計を発表しました。
ラインナップには、鮮やかなブルーの文字盤を備えた「アクアノート 5167A-014」、新たな永久カレンダー・クロノグラフ「5978P-010」、ミラノの街並みを七宝細工で描いた「5531G-012/013」など、個性の異なるモデルが揃います。
いずれも「Patek Philippe Milano 2026」の刻印が入るイタリア市場向けの限定モデル。
今回は7モデルそれぞれの限定数や価格、デザインの違いに注目しながら、なぜパテック フィリップがミラノでこれらの特別な時計を発表したのかを紹介します。
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パテック フィリップが2026年の舞台に選んだ「ミラノ」
なぜパテック フィリップは、今回の舞台にミラノを選んだのでしょうか。
パテック フィリップのティエリー・スターン氏は、ミラノについて国際的でエレガントな都市であり、文化的にも活発で時計に対する感性があるという趣旨で語っています。
さらに興味深いのが、父フィリップ・スターン氏から受け継いだというイタリアへの見方です。
「イタリア人が時計を気に入れば、その時計はどこでも成功する」
スターン氏は、そんな考えを紹介しています。
パテック フィリップにとってイタリアが特別な市場であることがうかがえる言葉です。
だからこそ今回の7モデルは、単なる「ミラノ開催記念」と考えるよりも、イタリアという国への敬意を時計で表現したものとして見ると、また違った面白さがあります。
「Watch Art Grand Exhibition」は、パテック フィリップの時計製作や歴史、職人技を一般公開する大規模な展示会です。
2012年にドバイで始まり、ミュンヘン、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、東京と開催地を移してきました。
今回のミラノ展は7回目。2023年の東京に続く開催となります。
会場となるのは、ミラノのCityLife地区にある歴史的建造物「CityOval」。
以前は「Palazzo delle Scintille」と呼ばれていた場所で、約2,900㎡の会場に500点以上の時計や作品が集められます。
現行コレクションだけでなく、パテック フィリップ・ミュージアムの歴史的な時計、ムーブメントや製造工程を紹介する展示、職人による希少なハンドクラフトの実演なども用意されています。
一般公開は10月2日から18日まで。入場は無料で、事前予約が推奨されています。
そして今回のミラノ展を特別なものにしているのが、開催国イタリアに敬意を表して発表された7モデルの限定時計です。
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ミラノ限定は全部で7モデル。限定数と価格を一覧で紹介
今回発表された7モデルは、すべてイタリア市場向けの限定モデルです。
ケースバックには共通して「Patek Philippe Milano 2026」の文字が刻まれ、モデルによってイタリアらしいカラーやミラノの街並みが取り入れられています。

7モデルの合計は685本。
最も多いのがアクアノート 5167A-014の250本で、最も少ないのは5531G-012、5531G-013、7047G-010の各5本です。
特に注目したいのは、価格も仕様も大きく異なる7モデルが、ひとつの「ミラノ」というテーマでまとめられていること。
スポーティなアクアノートから、1億円を超えるミニット・リピーターまで、幅広いコレクションが揃っています。
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「ミラノらしさ」はどこにある?7モデルのデザインを紹介
今回の7モデルを見ていて、もう一つ気になるのが「色」です。
パテック フィリップといえば、落ち着いた色調や端正なデザインを思い浮かべる方も多いかもしれません。
ところが今回のミラノ限定には、鮮やかな赤やグリーン、深いブルーが登場します。
特に目を引くのが、ミニット・リピーターの7047G-010です。
ティエリー・スターン氏は、このモデルについて、これほど鮮やかな色をミニット・リピーターに使うのは初めてだと説明しています。
さらに「なぜいつも黒や白の文字盤でなければならないのか」という趣旨の発言もあり、今回のカラーリングからは、伝統を守りながら新しい表現にも踏み込む姿勢が感じられます。
ミラノという舞台を考えると、この色使いも偶然ではないのかもしれません。
アクアノート 5167A-014|250本限定

今回の7モデルの中で、最も身近に感じられるのがアクアノートです。
ステンレススチールの40.8mmケースに、ブルーのソレイユ文字盤を組み合わせています。
外周に向かってブラックへと濃くなるグラデーションに、アクアノートを象徴するエンボスパターンを配置。
さらに分目盛りとセンターセコンドには赤を採用しています。
ミッドナイトブルーのコンポジットバンドと合わせることで、スポーティでありながら華やかな印象に仕上げられています。
ケースバックには「Patek Philippe Milano 2026」の文字。
7モデルの中では最も多い250本が製作されます。
普段のアクアノートにはない赤のアクセントが、今回のミラノ限定らしさをさりげなく加えています。
5978P-010|120本限定

今回のミラノ限定モデルを語るうえで外せないのが、5978P-010です。
プラチナ製42mmケースに、ネイビーブルーのソレイユ文字盤を組み合わせたパーペチュアルカレンダー・クロノグラフ。
赤いクロノグラフ針や、赤いステッチを施したネイビーブルーのコンポジットバンドが印象的です。
そして、このモデル最大の特徴はデザインだけではありません。
新キャリバー「CH 29-535 PS QI」を搭載し、パテック フィリップの手巻きクロノグラフと瞬時日送り式永久カレンダーを初めて組み合わせています。
曜日、日付、月、閏年などの表示が瞬時に切り替わるほか、クロノグラフの30分積算計も瞬時切り替え式。
ムーブメントは500個の部品から構成され、パワーリザーブはクロノグラフを停止した状態で55~65時間です。
さらにカレンダー表示はイタリア語。
ミラノ限定というテーマを、ケースバックだけでなく文字盤の細部にも取り入れています。
このモデルについては、別記事で歴代のパーペチュアルカレンダー・クロノグラフの系譜とともに詳しく紹介します。
5531G-012/013|ミラノの昼と夜を描いた、各5本限定

今回の7モデルのなかで、最も「ミラノ限定」という言葉をそのまま表現しているのが5531G-012/013です。
文字盤中央には、ミラノ中心部の街並みをグラン・フー・クロワゾネで描写。
012は昼、013は夜のミラノを表現しています。
さらにワールドタイムの都市名はイタリア語で表記され、「Milano」は赤で強調されています。
それぞれわずか5本。
ミラノの街を描くだけなら、開催地を記念した時計として理解しやすいでしょう。
しかしパテック フィリップは、都市そのものを高度な七宝細工として時計の中に残しました。
単なる「ミラノ開催記念」ではなく、イタリアの文化や美意識への敬意を、時計という形にした。
そう考えると、この2本が今回の限定モデルの中でも特別な存在に見えてきます。
また、このモデルに搭載されるのがワールドタイムとミニット・リピーターを組み合わせた自動巻きキャリバーR 27 HUです。
ミニット・リピーターは、単にジュネーブ時間を知らせるのではありません。
12時位置で選択した都市の現地時刻を音で知らせるという、ワールドタイムとの組み合わせならではの機能を備えています。
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7147G-010|100本限定

イタリアの風景を思わせる鮮やかなグリーンが目を引くのが7147G-010。
38mmのホワイトゴールド製カラトラバケースに、グリーンのラッカー文字盤を合わせています。
中央にはカーボンパターンを施し、グリーンのアリゲーターバンドを組み合わせています。
搭載するのは自動巻きのパーペチュアルカレンダー、キャリバー240 Q。
曜日、日付、月、閏年、24時間表示に加えてムーンフェイズを備えています。
こちらもカレンダー表示はイタリア語。
クラシックなパーペチュアルカレンダーでありながら、グリーンの色使いによって現代的な印象に仕上げられています。
7007G-010|200本限定

7モデルの中で、もっともシンプルな存在ともいえるのが7007G-010です。
38mmのホワイトゴールド製カラトラバケースに、ホワイトラッカーの文字盤を合わせています。
中央にはカーボンパターンを採用。
白を基調とした端正なデザインに、アントラサイトカラーの数字と針を組み合わせています。
機能は3時位置の日付表示とセンターセコンド。
複雑機構を前面に出すモデルではありませんが、今回のミラノ限定7モデルの中では、日常的なスタイルにも取り入れやすい一本です。
200本限定で、アクアノートに次いで多い本数となります。
7047G-010|5本限定

今回の7モデルのなかでも、ひときわ目を引くのが7047G-010です。
ホワイトゴールドのケースに合わせたのは、鮮やかな赤いラッカー文字盤。
さらにカーボン調のパターンを組み合わせています。
この意匠についてパテック フィリップは、高級自動車のボディワークから着想を得たと説明しています。
イタリアといえば、時計だけでなく自動車やデザインの文化でも知られる国です。
そして、このモデルについてスターン氏は、これほど鮮やかな色をミニット・リピーターに使うのは初めてだと語っています。
伝統的な複雑機構に大胆な赤を合わせる。
そう考えると、この一本は「ミラノらしさ」を最も分かりやすく表現したモデルなのかもしれません。
わずか5本という限定数も、このモデルの特別感を際立たせています。
「Patek Philippe Milano 2026」に込められたイタリアへの敬意
今回の7モデルには、共通する特徴があります。
それがケースバックに入る「Patek Philippe Milano 2026」の文字です。
ミラノ限定であることが、時計を裏返したときにも分かる仕様になっています。
さらに、いくつかのモデルではイタリア国旗を思わせるトリコロールがストラップのステッチに取り入れられています。
5978P-010ではネイビーとレッドの組み合わせにトリコロールのステッチ。
7047G-010ではレッド、7147G-010ではグリーン、7007G-010ではホワイトが印象的に使われています。
3本のカラトラバを並べると、赤・緑・白というイタリア国旗を思わせるカラーリングになります。
もちろん、これをパテック フィリップが「イタリア国旗を表現した」と明言しているわけではありません。
だからこそ、時計を見ながら「この色にはどんな意味があるのだろう」と考えてみるのも、今回の限定モデルの楽しみ方の一つです。
単に「ミラノ」の名前を入れた限定モデルではありません。
色、素材、文字盤、ストラップにまで、イタリアを感じさせる要素が散りばめられています。
「時計を売る」ためだけではない。パテック フィリップが展示会で伝えたいこと
今回のGrand Exhibitionについて、ティエリー・スターン氏は、展示会の目的は時計を販売することではなく、パテック フィリップの情熱や知識を伝えることだという趣旨で語っています。
会場では時計だけでなく、時計師や職人による実演、ムーブメントや製造工程、希少なハンドクラフトなどを見ることができます。
パテック フィリップ・イタリアのLaura Gervasoni氏も、来場者に「なぜパテック フィリップが重要な時計メーカーの一つと考えられているのか」を理解してもらいたいという趣旨を語っています。
つまり今回のミラノ展は、新作を見るためだけのイベントではありません。
時計そのものだけでなく、その時計を生み出す技術や職人の仕事まで見せる。
そこに「Watch Art Grand Exhibition」というイベントの面白さがあります。
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7モデルだけじゃない。会場にはイタリア文化を表現した作品も
今回のミラノ展で注目したいのは、限定時計だけではありません。
会場には、パテック フィリップ・ミュージアムの歴史的な時計やムーブメント、製造工程の展示に加えて、職人による希少なハンドクラフトの実演も用意されています。
さらに今回のために、イタリア文化から着想を得たRare Handcraftsも発表されました。
つまり今回のミラノ展は、7本の限定モデルを発表するだけのイベントではありません。
パテック フィリップが持つ時計製作の歴史と職人技を、イタリアというひとつの文化を通して見せる展示会になっています。
過去の「Watch Art Grand Exhibition」では、ドバイ、ミュンヘン、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、東京と開催地を移してきました。
その土地ごとに異なる文化や歴史を取り入れてきたからこそ、今回のミラノ限定モデルにも「ミラノでなければ生まれなかった」と感じさせる要素があります。
まとめ|ミラノで生まれた7本から、パテック フィリップの現在地を見る

今回発表された7モデルを見ていると、単に「ミラノ限定の特別仕様」という言葉だけでは片付けられないことに気付きます。
ミラノの街を描いた5531G。
イタリアの自動車文化を思わせる7047G。
鮮やかなブルーをまとった5167A。
そして、パテック フィリップとして新たな色の表現に踏み込んだモデルたち。
それぞれの時計には、ミラノという都市やイタリアという国へのリスペクトが異なる形で表現されています。
だからこそ、今回の7モデルは「どれが一番人気なのか」という見方だけではなく、「なぜこの色なのか」「なぜこの意匠なのか」と考えながら見るのも面白いのではないでしょうか。
パテック フィリップがミラノで見せたのは、伝統そのものだけではありません。
伝統を守りながら、どこまで新しい表現ができるのか。
その答えの一端を、今回の7本から見ることができます。
この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長
1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。
初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。
■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター






















