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【ブルガリ】オクト フィニッシモの魅力とは|ローマとの違いとおすすめモデルも紹介

ドレスウォッチが多いブルガリの中でも、スポーティーなモデルが中心となっているオクト。オクトは歴史が比較的浅いモデルですが人気は高く、中でもフィニッシモはオクトの魅力が詰まったモデルとして愛されています。

ここでは、オクトの特徴や歴史の紹介を中心に、フィニッシモの魅力を解説します。また、フィニッシモのおすすめモデルの紹介も行いますので、購入を検討している方もぜひ参考にしてみてください。

ブルガリの「オクト」コレクションとは


ブルガリのオクトコレクションは2012年に誕生と、ブルガリの腕時計の中では歴史の浅いモデルです。八角形のベゼルとケースの厚みが薄い部分が特徴的なモデルで、中世イタリアの建築を参考にしながらデザインが組み立てられています。

ブルガリはイタリアのローマで始まったブランドであり、地元であるイタリアの歴史的建造物や遺跡からインスピレーションを受けているのです。オクトはもちろん、ブルガリ・ブルガリやセルペンティも着想を受けています。

また、コレクション名の「オクト」は、ラテン語で8を意味しており、ベゼルの八角形を表しています。さらに、ベゼルやケース部分は立体的に作られており、実に110の面を持っているのです。これだけの複雑な面を美しく組み合わせられていることから、ブルガリの腕時計に対する技術力の高さが測り取れます。

オクトコレクションの歴史

オクトの誕生は2012年ですが、前身となるモデルは2004年に誕生しています。前身モデルは、「ブルガリ ジェラルド・ジェンタ コレクション」で、有名時計デザイナーのジェラルド・ジェンタが手がけています。

ジェラルド・ジェンタは、オーデマ ピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラスなど、数々の名モデルを設計。そんなジェラルド・ジェンタのブランドが2000年からブルガリの傘下となり、オクトの前身モデルを設計したのです。

2004年から歴史の始まったオクトコレクションは、現在でも新しいモデルが発表され続けるブルガリの主力製品として存在し続けています。

ブルガリの「オクト」コレクションの魅力


オクトには、他のブルガリの腕時計にはない魅力がいくつもあります。ここでは、主な魅力を3つに分けて解説します。

八角形のケース

オクトはその名の通り、八角形のケースを採用しており、コレクションの象徴として全モデルに共通した特徴となっています。また、ケース部分は立体構造となっているため、110の面から構成される多面体となっているのです。

複雑な立体構造にすることで、光の反射具合が細かくなり、非常に美しいデザインを実現できますが、設計や製造時に高い技術力が求められます。この高いデザイン性を実現できたことも、オクトの前身を手がけたジェラルド・ジェンタの功績が大きいです。

現在のモデルの基本的なデザインも、2004年に誕生したジェラルド・ジェンタモデルを引き継いでいるため、デザイン性の高さがよくわかります。

世界記録を持つ極薄時計

オクトはケースの厚さが非常に薄いことも魅力のひとつで、2025年までに実に10度も世界記録を更新しています。2014年に登場したオクトコレクションのひとつ「フィニッシモ トゥールビヨン マニュアル」では、厚さわずか5mmを実現。それから2023年までオクトは最薄記録を維持し続けました。

2024年にはピアジェに記録を塗り替えられてしまいますが、2025年に再びオクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨンが世界記録を更新しました。2025年のモデルは何と厚さ1.85mmで、腕時計の常識を書き換えてしまうような薄さです。

薄い腕時計は着用しやすかったり、腕の細い方の手になじみやすいというメリットがありますが、フィニッシモ程の厚さになると芸術作品としての美しさも兼ね備えているでしょう。

バリエーションが豊富

ブルガリのオクトは、カラーや機能のバリエーションが豊富にそろっているため、自分の好きなモデルを探しやすい点も魅力のひとつです。ステンレスカラーから、ブルーやピンクゴールドのモデルから、ラグビーの強豪クラブオールブラックとコラボした黒一色のものまでさまざまです。

また、ブルガリは自社で腕時計を製造する体制を整えており、高い技術力を維持しながら時計を量産できます。そのため、トゥールビヨンやミニッツリピーターといったコンプリケーションを搭載したモデルや、クロノグラフやGMTなどの実用的な機能を持ったものも生産しています。

オクトはドレスウォッチとしても、スポーツウォッチとしての魅力も備えているため、どのようなバリエーションでもマッチしている点が魅力です。

ブルガリのオクト「フィニッシモ」とは


ブルガリのオクトの中でも、特に注目を集めているコレクションにフィニッシモがあります。フィニッシモはイタリア語で「非常に薄い」という意味で、その名の通り、オクトの中でも最薄モデルとして存在し続けています。

2014年に初めて登場したモデルでも、ケースの厚さがわずか5mmで非常に薄いです。また、2025年に登場したモデルは2mm以下の厚さであり、とても自動巻きの腕時計とは思えない見た目をしています。

腕時計はケースの厚みを抑えるためには、内部のパーツを小さくする必要があります。このようなパーツの小型化には、高い技術力が求められるため、ブルガリの技術力の高さの証明ともいえるモデルです。

また、登場時にはゴールド商品が中心にラインナップされていましたが、現在はチタンやステンレスのモデルも増えており、スポーティーな服装に合わせたい方からの人気も集めています。

ブルガリ  オクト「フィニッシモ」と「ローマ」の違い


ブルガリのオクトには、フィニッシモ以外にもローマと呼ばれる人気モデルもあります。この2つは比較的似ている見た目をしているため、ブルガリになじみがない方は間違えてしまうこともあるでしょう。

そこで、フィニッシモとローマの違いを3つの視点から比較していきましょう。

文字盤の違い

オクトのフィニッシモとローマは、どれもモデルごとに文字盤デザインやカラーリングが異なるため、それぞれ違った印象を受けますが、コレクションごとに似た特徴があります。

例えば、フィニッシモは秒針部分が存在せず、スモールセコンド機構として別の窓に表示されています。対して、ローマは一般的な3針モデルで、文字盤表面にスーパールミノバ加工が施されているものが多いです。

スーパールミノバ加工のおかげで、暗い場所での視認性が高くなっており、カレンダーやクロノグラフが見やすくなっています。

ケースの違い

フィニッシモは何といってもケースの薄さが特徴的で、ローマはもちろんそのほかのモデルと比較しても一回り薄くなっています。また、ケースデザインについては一般的なオクトと似たものが多いです。

対して、ローマは特徴となっている八角形のケースにやや丸みを帯びており、立体の面も58に抑えられていることで柔らかい印象を受けます。このため、スポーティーな印象を与えやすいオクトの中でも、ドレッシーさを兼ね備えているといえます。

着用時の印象の違い

フィニッシモはデザインが全体的にややシャープであるため、着用すると力強い印象を与えやすいです。対してローマは丸みを帯びたデザインのものが多いため、柔らかく落ち着いた印象を与えやすいでしょう。

ただし、フィニッシモもローマも10年以上続く人気モデルであるため、さまざまなバリエーションが展開されています。そのため、同じコレクションでもモデルによって与える印象は大きく異なってきます。

もし、着用時のイメージが知りたい方は、自分の気に入るモデルを探して、実際に自分で着用して印象を確認することが大切です。

ブルガリ オクトフィニッシモのおすすめモデル4選


ブルガリのオクトフィニッシモには、おすすめモデルがいくつもあります。ここでは、特におすすめなモデルを4つに絞って紹介します。

オクト フィニッシモ 103717

ケース全体を包むイエローゴールドの輝きがひときわ目を引く、ブルガリの「オクト フィニッシモ 103717」。ブラウンの文字盤がゴールドの色味と美しく調和し、時計全体にラグジュアリーな雰囲気を際立たせています。

ケース厚はわずか6.4mmという驚異的な薄さで、フィニッシモシリーズならではの洗練されたフォルムを実現。このスリムな外観を支えているのが、厚さ2.23mmという超薄型自動巻きムーブメント「キャリバーBVL 138」です。極限まで無駄を省いた設計でありながら、60時間ものパワーリザーブを確保している点に、ブルガリの高い技術力が表れています。

加えて、ケースバックはシースルー仕様となっており、繊細に仕上げられたムーブメントの美しい動きをじかに楽しむことができます。視覚的な美しさと機械式時計の醍醐味を同時に味わえる、完成度の高い1本といえるでしょう。

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オクト フィニッシモ オートマティック BGO40BPPGLXTAUTO

ピンクゴールドケースとブラックの文字盤が織りなすコントラストが印象的な「BGOP40BGLXT」。その洗練されたラグジュアリーな表情を、アリゲーターレザーの黒ストラップが上品に引き締めています。

ケースの厚さはわずか5.15mmと非常に薄く、装着時にも手首になじみやすい点が魅力。文字盤の構成は、左下にスモールセコンドを配したシンプルなデザインで、装飾を抑えたことで素材やフォルムの美しさがより際立ちます。無駄を削ぎ落とした表情が、かえって高級感を引き立てているといえるでしょう。

フィニッシモの中には、スポーティーなモデルや個性派デザインも多く存在しますが、その中で本モデルは、控えめながらも上質さを求める方にふさわしい1本。シンプルな中に宿るラグジュアリーをお探しの方におすすめです。

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オクト フィニッシモ スケルトン BGO40TLXTSK

2018年に発表された「BGO40TLXTSK」は、文字盤にスケルトン仕様を採用し、ムーブメントの内部構造を視覚的に楽しめるモデルです。精巧に組み上げられたメカニズムを自らの目でじっくりと堪能できるため、機械式時計に魅了されている愛好家から高く評価されています。

搭載されているのは、スケルトン仕様に最適化された自社製ムーブメント「BVL128SK」。極限まで無駄を省いた構造により、スケルトン化しながらも厚さ2.35mmというフィニッシモらしい薄型設計を実現しています。さらに、65時間というロングパワーリザーブも確保しており、日常使いにも安心できるスペックを備えています。

ケース内部の各パーツも軽量化を意識して厳選されており、時計全体の重さはわずか36g。腕に装着した際のストレスを感じにくく、軽やかな着け心地もこのモデルの大きな魅力のひとつといえるでしょう。

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オクト フィニッシモ BGO40BPSSXTAUTO

ステンレススティールの質感が際立つ「BGO40BPSSXTAUTO」は、落ち着いたトーンのケース素材と文字盤カラーが調和し、ビジネスシーンにも自然となじむ上品なモデルです。無駄を削ぎ落としたシンプルな美しさの中に、オクトシリーズならではの洗練が息づいています。

このモデルに象徴的な八角形のケースフォルムは、シリーズ名の由来でもある「オクト=8」を体現しており、日本においては“末広がり”として古くから縁起の良い数字とされています。仕事運や家庭運を大切にしたい方にとっては、デザイン性だけでなく、さりげない縁起担ぎとしても選びたくなる1本です。

さらに、100m防水という実用性も備えており、日常生活はもちろん、多少の水濡れにも安心して対応可能。オン・オフ問わず幅広いシーンで活躍してくれる汎用性の高いモデルとして、多くの方におすすめできる時計です。

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オクトフィニッシモは薄型ケースで優れた着用感が魅力のモデル


オクトフィニッシモは、世界でもトップクラスに薄型のケースが魅力のモデルです。最新モデルであれば厚さは2mmを切っているため、「着用していないのでは」と錯覚してもおかしくないほどです。

また、フィニッシモにもGMTやクロノグラフなどのさまざまな機能を備えたものがあります。ラグジュアリーによっているものから、スポーティーなものまで幅広いバリエーションがあるため、自身の気に入るものを探してみてください。

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この記事の監修者

佐藤高雅(さとうたかまさ)
株式会社ジェムキャッスルゆきざき ECソリューション室副室長

1996年生まれ。高校在学中に煌びやかな高級腕時計やジュエリーに興味を持つ。
大学在学中に某日本メーカ時計正規店でアルバイトを経験し卒業後、店舗販売員として2019年ジェムキャッスルゆきざきに入社。
3年間販売員を経験した後、時計の知識や文章力を買われECソリューション室へ異動。
以後ゆきざきサイトの文章やブログ記事、デザイン関連を統轄しており、メディア広報室立ち上げ時にはYouTubeレギュラー出演やニュース番組、中国系SNSにも出演する。

初めて購入した腕時計は、23歳でブレゲのマリーン2。
婚約時計はペアでジャガールクルトのレベルソ。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1を手に入れるものの、自分には早すぎたと手放す。
40歳になったら記念で購入予定(理想)
好きなブランドは、ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネ・FPジュルヌ。時計業界歴7年。

■経歴
2019年 株式会社ジェムキャッスルゆきざき/新卒
2021年 メディア広報室/設立
2022年 ECソリューション室/副室長
■得意領域
WEBライター
高級腕時計全般
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
ジュエリーコーディネーター




       
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