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シャネルが協力した映画の数々|スクリーンを彩るハイブランドの世界

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シャネルは、ひと目でシャネルとわかる独創的なデザインが魅力で、世界中で愛されているハイブランドです。

実は、シャネルは映画界との結びつきも強く、これまで数多くの映画に衣装やジュエリー、タイムピースといったさまざまなアイテムを提供してきました。

そこで本記事では、シャネルが築き上げてきた映画との関係性や歴史、協力した映画について解説するとともに、シャネルのおすすめのジュエリーをご紹介します。

シャネルと映画の関わり


さまざまなアイテムを提供することで、スクリーンに華を添えてきたシャネル。その歴史は古く、映画が誕生してまだ間もない1931年頃から業界関係者との交流が始まりました。

現在でも、ジュエリーや衣装が数々の映画で使われているのはもちろん、カンヌ国際映画祭などの式典に出席した女優や監督もシャネルのアイテムを身につけていたことで話題を集め続けています。

ここでは、シャネルと映画業界がどのようにして関係を築いていったのか、歴史を紐解きながら解説していきます。

ファッションと映画の融合を模索する

1931年、当時のファッションデザイナーの中でも先進的なスタイルで名を馳せていた創業者のガブリエル・シャネルは、アメリカの大物プロデューサーであったサミュエル・ゴールドウィンからの依頼に応じる形で、ハリウッドを訪れました。

そこで、映画の中で女優達が着用するドレスを見立ててほしいと依頼され、衣装のデザインを担当。時代の最先端技術の結晶であった映画と、自身の表現するファッションを融合させる機会を得られたことに喜びを覚えます。

しかし、現地の映画批評家や女優にとって、ガブリエルが創り出したパリ風のエレガントなスタイルは、地味すぎるものとして酷評されてしまいます。彼らの意見を受け入れられなかったガブリエルは、傷心のまま本国フランスへと戻りました。

この件を機に、彼女はフォトジェニックの重要性を理解し、クリエイティブに反映させていくようになります。

パリで映画とブランドの融合を確立

パリに戻ったガブリエルは、自国の映画監督と手を組んで女優の衣装を手掛けるようになります。
第二次世界大戦後、フランス映画界では「ヌーヴェルヴァーグ」と呼ばれる新興スタイルが台頭しつつありました。若手監督らを中心に巻き起こったその運動は、ガブリエルが信条とするファッションを生活の一部と捉える考え方にマッチするとして、フランス映画界で受け入れられ目覚ましい躍進を遂げます。

女優自らが出演映画やプライベートにおいてシャネルを愛用したり、映画衣装のほぼすべてのデザインをシャネルが請け負ったりと、シャネルが持つモダンで上品なスタイルを世界に印象づけていくことに成功するのです。

さらに、ガブリエルは映画出演者の衣装を担当するだけではなく、女優アンナ・カリーナの名付け親になるなど、映画製作者や女優達と密接な関係を築いていきました。

シャネルが協力した映画一覧


ここからは、シャネルの協力を得て制作された映画を紹介します。宝飾品ブランドであるシャネルが、どのような形で映画づくりに携わってきたのか、映画の概要と共にその協力内容も見ていきましょう。

「去年マリエンバートで」

まずご紹介するのは、1961年に制作された、映画史上最も難解といわれている作品である「去年マリエンバートで」です。第二次世界大戦後に巻き起こった文学と映画、それぞれの新潮運動を代表するアラン・ロブ=グリエとアラン・レネによる合作です。

同年に開催されたヴェネツィア国際映画祭では、最高峰である金獅子賞を受賞。2019年には4Kデジタル・リマスター版が日本でも上映されました。

スクリーンのメインビジュアルを飾るのは、ガブリエル本人が映画のためにデザインしたブラックシフォンドレスとドレープ、さらにパールのジュエリーを身にまとった主演のデルフィーヌ・セイリグです。

この衣装は、シャネルの原点回帰でありながら集大成として絶賛され、女優のブリジッド・バルドーがまったく同じものを一式発注したという逸話が残っています。

「アンナ・カレーニナ」

ロシアの文豪トルストイによる原作をジョー・ライト監督が映画化した作品で、日本では2013年3月に公開されました。小説自体は時代を超えて幾度も映像化されているものの、世界中で高い評価を集めた作品です。同年度の映画界では36の賞でノミネートされ、アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞などの11部門で受賞を果たしています。

監督を務めたジョー・ライトと主演女優のキーラ・ナイトレイは、それまでにもシャネルのプロモーション動画の制作に携わるなど、ブランドとのつながりは少なくありませんでした。

本作でシャネルは、キーラ・ナイトレイのために総額1億8,000万円に相当するダイヤモンドジュエリーを特別に提供し、スクリーンの中で着用されたことが話題となっています。

「アクトレス ~女たちの舞台~」

煌びやかな世界に生きる女優の葛藤と孤独を描いた人間ドラマを、大自然の映像美や豪華衣装、壮大なクラシック音楽と共に演出したフランス・スイス・ドイツの合作映画。日本では2015年に公開されました。

カンヌ国際映画祭でも上映され、セザール賞では米国人女優のクリステン・スチュワートが助演女優賞を受賞した作品です。

監督のオリヴィエ・アサイヤスは、作品の華やかな世界観を表現するため、登場人物が身につける衣装にも国際的に有名なシャネルの名前を使いたいと考えていました。そこで、パリの本社へ許可を取りに向かったところ、名前の使用許可だけではなく、支援する旨を申し出てもらえたそうです。

こうして、作品内にはシャネルの衣装やジュエリーが登場し、スクリーンをエレガントに彩りました。

「ハイヒール」

2016年に日本で公開された短編映画です。ハリウッドでも活躍する女優の菊地凛子が扮する靴職人のアンドロイドが、客の理想とするハイヒールづくりを行うために奮闘する物語です。

映画製作に携わったスタッフも、国内外の第一線で活躍する豪華なメンバーが揃っています。ストーリーの要となるハイヒールは、自身でも靴ブランドを展開するミハラヤスヒロに協力を仰ぐなど、話題を集めました。

本作でシャネルは、菊地凛子が着用する衣装の一部を提供しています。彼女が持つミステリアスな雰囲気も相まって、エレガントで謎めいたアンドロイドを演出することに成功。

30分と短い上映時間でありながら、製作陣のこだわりがぎっしりと詰め込まれ、カナダで開催されるファンタジア国際映画祭にもノミネートされた作品です。

「カフェ・ソサエティ」

銀幕のスター達が集う1930年代のニューヨークとハリウッドを舞台としたラブ・コメディ。監督・脚本を手掛けるウディ・アレンによって製作され、2016年のカンヌ国際映画祭では、オープニングムービーとして開幕を飾りました。

本作品の見所の1つが、ダブルヒロインであるクリステン・スチュワートとブレイク・ライブリーが身にまとうシャネルのアイテムの数々。華やかな世界観を彩るブローチやブレスレット、イヤリングなど、ダイヤモンドをあしらったハイジュエリーが次々と登場します。女優達が、それらを大胆に着こなす姿も注目を集めました。

偶然にも、シャネルは2014年に映画と同名のジュエリーコレクションを発表しており、ブレイク・ライブリーが着用したイヤリングもその1つです。

「スペンサー ダイアナの決意」

1991年のイギリス王室を舞台に、クリスマス休暇の3日間を王室メンバーと共に別邸で過ごすダイアナ元妃の苦悩と、離婚を決意するまでの葛藤を描いた作品です。

女優のクリステン・スチュワートがダイアナ元妃を演じると共に、彼女がアンバサダーを務めるシャネルの全面協力により、劇中に登場する白いイブニングドレスが制作されたことでも話題となりました。重厚なストーリーに、職人の手による繊細で優美なドレスが華を与えているのが印象的です。

この作品を通して、クリステン・スチュワートはキャリア史上最も素晴らしい演技をしたと評価されました。アカデミー主演女優賞に初のノミネートを果たしたほか、数々の映画祭で主演女優賞を獲得しています。

シャネルのおすすめアクセサリー5選


数々のスクリーンを華やかなジュエリーや衣装で彩ってきたシャネル。

映画に登場するアイテムは、どれもラグジュアリーの名に相応しいものばかりですが、ここでは比較的手が届きやすいおすすめのアイテムを5つ紹介します。

カメリア ネックレス

シャネルの「カメリア コレクション」は、白い椿の花に魅了されたガブリエル シャネルの想いが込められたジュエリーです。その中でも、「カメリア ネックレス」は、5枚の花びらで構成されたシャネルのアイコンであるカメリアのモチーフを中心に、ダイヤモンドやパールで飾られたネックレスとなっています。

カメリアはシャネルの創始者であるガブリエル・シャネルが愛した花であり、彼女のパーソナリティやスタイルを象徴しています。カメリアはシンプルでありながらも存在感があり、どのような服装にも合わせやすいアクセサリーです。

「カメリア ネックレス」には、ダイヤモンドやパール、ゴールドやプラチナなど、高級感あふれる素材を使用したものや、カラフルなストーンやビーズ、レザーやファブリックなど、遊び心のある素材を使用したものなど、多彩なバリエーションがあります。また、カメリアの花の大きさや形もさまざまで、華やかなものから控えめなものまで、お好みに合わせて選ぶことが可能です。

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ココクラッシュ ネックレス J11359

現代のシャネルを代表するココクラッシュは、2015年に登場したばかりの比較的新しいコレクションです。かつて製作されていたマトラッセの特徴を受け継ぎ、菱形のキルティング模様とふっくらとしたフォルムが印象的。一目でシャネルだとわかるアイコニックな佇まいから、販売後またたく間に人気となりました。

ココクラッシュ、ガブリエル・シャネルが愛したクチュールのテクニックをジュエリーに落とし込んだ、斬新でモダンなデザインとなっています。シャネルの伝統的な素材であるゴールドとダイヤモンドが用いられていることから、シンプルでありながらも洗練された印象を与えてくれるでしょう。

また、本商品である「ココクラッシュ ネックレス J11359」は、ピンクゴールドのチェーンに、ダイヤモンドをちりばめたキルティングモチーフのペンダントがついたネックレスです。ペンダントは、表と裏で異なる模様になっており、つけ方によって表情が変わります。チェーンは、長さを調節できるスライド式のクラスプが付いており、お好みの長さに合わせて着用が可能です。

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ウルトラコレクション ネックレス J3174

シャネルのウルトラコレクションは、セラミックと金属のコントラストが目を引くネックレスです。セラミックは、耐久性や軽さ、肌に優しいという特徴を持ち、ジュエリーに新しい可能性をもたらしました。セラミックをジュエリーに取り入れるという斬新な発想と、ブランドを象徴するブラックとホワイトの色使いが特徴のシリーズです。

ネックレスのチェーンは、ホワイトゴールドで作られており、セラミックとの調和が際立っています。また、ネックレストップには、ダイヤモンドがちりばめられており、さりげない輝きも放っています。ダイヤモンドは、シャネルの創業者であるガブリエル・シャネルが愛した宝石であり、彼女の言葉にあるように「ダイヤモンドは女性の最高の友人」を象徴するネックレスであるといえるでしょう。

ウルトラコレクションのネックレスは、ユニセックスなデザインであり、男女問わずお使いいただけるため、ペアリングとしてもおすすめです。シンプルながらも存在感のあるネックレスは、カジュアルからフォーマルまで、さまざまなシーンに合わせることができます。

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ココクラッシュ ミニ  リング J11785

ココクラッシュは、シャネルの創業者であるココ・シャネルの名前にちなんで名付けられたコレクションであるココクラッシュは、シャネルのアイコニックなキルティングをモチーフにしたモダンでカジュアルなデザインとなっています。

その中でも「ココクラッシュ ミニ リング J11785」は、最も小さくてシンプルなモデルです。18Kホワイトゴールドで作られたリングは、キルティングの凹凸が光を美しく反射します。リングの幅は約3.1mmと細く、指にすっと馴染むことでしょう。単体でつけても素敵ですが、他のリングと重ねづけしてもおしゃれに決まります。

「ココクラッシュ ミニ リング J11785」は、シャネルの中でも手頃な価格で購入できるアイテムです。自分へのご褒美に少し贅沢したいという女性や、自分のスタイルを表現したい女性にぴったりのリングといえるでしょう。

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5チャーム ブレスレット

シャネルの「5チャーム ブレスレット」は、イエローゴールドの華やかなチェーンに、シャネルの象徴的なカメリアやナンバー5といった5つのチャームが添えられたブレスレットです。

チェーン部分も、互い違いに連なるCのマークがブランドロゴを彷彿とさせ、シャネルならではの独創性を表しています。

このブレスレットは、シャネルのファンなら誰もが憧れるアイテムです。身につけた人の個性を引き立ててくれるこのアイテムは、ワンランク上のおしゃれを楽しみたい方にぴったりといえるでしょう。18金の素材は、耐久性が高く、長く愛用できる点も魅力的の1つです。

シャネルのアイテムは数多くの映画に登場している


シャネルが提供するアイテムの多くは、コスチューム・ジュエリーという独自の概念をもとに製作されています。映画に登場する人物達のファッションとの調和を図りやすいだけではなく、その輝きによってスクリーンを華やかに演出してくれるのが魅力です。

本記事でシャネルと映画の関わりについて詳しく知ったあとは、自分好みのシャネルのアイテムを探してみてはいかがでしょうか?

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